九州北部の玄海灘をはじめ、日本海エリアで人気なのが「夜焚きイカ」です。
夜間に漁火を灯してイカを寄せて釣る船釣りで、仕掛けやタックルが非常に重要となります。
では、イカの釣果を上げるには、どのような仕掛けを使うのがベターなのでしょうか。
そこで今回は、釣り方や時期などとともに、夜焚きイカの仕掛けとタックルを詳しく解説します。
夜焚きでのケンサキイカ攻略を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
- 釣り歴21年
- 年間釣行50日以上
愛知県在住で休日はもっぱら釣りのことばかり。20年前、友人に誘わて行った根魚釣りに魅了され自らタックルを揃えるように。今はエギングとジギングメインで、地元愛知や三重を中心に、福井や富山にも遠征します。デカイカをこよなく愛する3児(0~7歳)の父で、いつか一緒に釣り出来る日を夢見て日々奮闘中。
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目次
夜焚きイカとは
夜焚きイカは、釣り初心者の方でも参加しやすく、マナーを守りながらみんなで楽しめる人気の船釣りです。
夏の夜間に煌々と輝く集魚灯に引き寄せられるイカを、胴付き仕掛けで狙います。
また現在大流行しているイカメタルやオモリグでも容易に狙えるため、シーズンともなるとイカ釣り船の予約が取れないことも。
ターゲットとなるケンサキイカの数釣りをしながら、パワソル級の大剣とのやり取りを楽しめます。
玄海灘周辺や山口県では一般的で、日本海エリアで幅広く親しまれる釣りです。
夜焚きイカ釣りの時期
夜焚きイカのシーズンは5月頃から11月頃にかけて、北部九州をはじめ日本海エリアで盛んに行われています。
シーズン初期はパワソルサイズが釣れるのが特徴で、大型狙いのアングラーに人気です。
夏場になると小型の「夏イカ」がメインとなり、数釣りがとてもしやすい時期となるでしょう。
ちょうどこの時期は夏休みと重なるため、親子で夜焚きイカを楽しむ姿も見かけます。
漁火を灯した夜焚きイカ専門船を岸からも確認することができ、ある意味シーズン中の風物詩です。
夜焚きイカ釣りのタックル解説
ここからは、胴突き仕掛けによる夜焚きイカの仕掛けやタックルについて詳しく解説します。
また流行中の「イカメタル」で狙う場合も併記しますので、参考にしてください。
胴突き仕掛けの場合
ロッド
オモリ負荷100号を目安に、50~80号の船竿がおすすめです。
繊細なイカのアタリを目で確認できる調子のもので、初心者の方は7:3先調子が使いやすいでしょう。
6~7ft程度の長さが船上での操作性に優れ、釣行中の取り回しが楽に行えます。
基本的に船下バーチカル方向を狙う釣りのため、パワーに優れたベイトロッドを選ぶのがおすすめです。
リール
ベイトロッドに合わせるリールは、小型もしくは中型の電動リールがおすすめです。
夜焚きイカの胴突き仕掛けは連掛けが基本のため、手巻きリールでは重くて巻き上げるのが難しいでしょう。
また水深50mを超える深場を狙うことも多く、この点からも電動リールが適しています。
また電動リールは一定速度で巻き上げてくれるので、身切れバラシが少なくなるのが大きな特徴です。
バッテリーは、できれば持参すると良いでしょう。
道糸
リールに巻く道糸はPE4~5号がおすすめで、感度に優れたものが適しています。
基本的にバーチカルの釣りですので、150m巻いておけばさほど不自由はしません。
PEラインを選ぶ際の注意点としては、アタリ棚を判断するために水深が分かるマーカー入りを選ぶことです。
強度と予算を考えて、コストパフォーマンスに優れたものを選んでください。
仕掛け
夜焚きイカ用胴突き仕掛けは、市販のもので構いません。
枝は5本が基本で、浮きスッテは4号サイズを、一番下にはエサ巻きスッテを使用するのがおすすめです。
初心者の方は枝が5本、長さ5~20㎝のものを選び、慣れてきたら7本から10本に枝を増やすことも可能です。
また浮きスッテはカラーが重要で、頭が赤、ボディが白の2色構成を基本に自分なりに釣れるカラーを見つけてください。
フグ対策として、下地ピンクボディのスッテなどを用意しておくことも忘れないでおきましょう。
幹糸はナイロン16号、エダスはフロロ6~8号、オモリは100号程度がおすすめですが、オモリは船宿に確認することが大切です。
イカメタルの場合
ロッド
夜焚きイカをイカメタルのタックルで行う場合は、オモリグ対応ロッドの使用がおすすめです。
遠投は必要ないためスピニング、ベイトどちらでも行えますが、オモリ負荷が高いロッドが適しています。
また仕掛けの枝を複数に増やす場合は、ロッドパワーに優れたベイトタイプが良いでしょう。
基本的に鉛スッテゲームやオモリグゲームに適した、穂先がしなやかな調子のものが必要となります。
6~7ft程度で、船上で取り回しの良いロッドを選ぶことが大切です。
リール
イカメタル用リールは4000番サイズのスピニング、またベイトロッドに組み合わせるならベイトリールを選びましょう。
手返しの良いハイギアでも使えますが、深場や大物に対応するには巻き上げ力に優れるパワーギアが適しています。
ベイトリールはカウンターが付いていると、棚や水深が分かりやすくとても便利です。
夜焚きイカは船下を狙うことが多く、初心者の方でもベイトリールを使用する方が多くいます。
道糸・リーダー
イカメタル仕掛けでの夜焚イカ釣りは、道糸にPE0.6~0.8号程度、リーダーは2~3号程度のものを使用します。
ショックリーダーは、低伸度で感度に優れるフロロカーボン製が良いでしょう。
またPEラインは水深が分かるマーカー付きを選び、150m程巻いておくと安心です。
仕掛け
イカメタルの仕掛けは市販のものが使えるため、初心者の方は枝が2本の標準仕様を選ぶのがおすすめです。
一番下に鉛スッテを装着し、上部に浮きスッテ(ドロッパー)を取り付けて使用します。
エダスは5~10㎝が一般的ですが、慣れてきたらエダスを長くして誘い方を変えることも必要となるでしょう。
また鉛スッテの号数は水深に合わせて上げていくことが大切です。
夜焚きイカ釣りの釣り方
スッテをステイさせ誘う
夜焚きイカの誘い方で最も一般的で、着底後に大きなシャクリを2~3回入れて、その後ロッドを止めてスッテを漂わせます。
これを数回繰り返し、アタリがない場合は巻き上げて別のタナを探る釣り方です。
またフォールとステイを組み合わせるなど、様々な誘いを繰り出せるのも楽しさの一つと言えるでしょう。
釣り場の状況やスッテの違いによって釣果が変わるので、まずは最も一般的な釣法で誘うのがおすすめです。
超低速自動巻きあげで誘う
ロッドを竿受けにセットし、電動リールの超低速自動巻き上げでイカを誘う方法です。
船の揺れと超低速での巻き上げが絶妙な誘いとなり、棚がわかりにくい時に効果的に使えます。
この場合、エダスを長めにすることが重要で、スッテがふわふわ動いてイカを乗せやすくなるでしょう。
電動リールの特性を活かした釣法として、初心者の方にもおすすめです。
船長からの指示に合わせる
船長からタナの指示があった場合や、1杯釣れたアングラーがいる場合は、そのタナに合わせて仕掛けを投入します。
その際指示のタナより5m程深く仕掛けを入れることが大切です。
そして通常通りゆっくり巻き上げながらタナ周辺を探るのが良いでしょう。
イカは1杯釣れると同じタナで数杯乗るため、船上での情報はこまめに収集して集中することが釣果アップのコツです。
まとめ
夜焚きイカは、イカの習性を利用した釣りで、初心者の方でも比較的釣果を上げやすいのが特徴です。
ケンサキイカを釣り上げるにがタックルの選択が重要なため、仕掛けを含めて最適なアイテムを選びましょう。
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