アメリカナマズは淡水域で大物が狙えて、食べても美味しいターゲットなので、餌釣りで効率よく釣るのがおすすめです。
時に50cmを超える大物が上がることもありますが、タックルは特殊なものは必要なく、手軽なものでも対応できます。
しかし専用タックルもなく、どのような道具や仕掛けが必要かわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、アメリカナマズの餌釣りについて、必要な道具や釣り方のコツについて解説します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
アメリカナマズが餌釣りで釣れる時期
アメリカナマズは外来種でありながら、日本の気候への適応性が高い魚です。
もちろん地域性はあるものの、日本におけるアメリカナマズ釣りの一大ポイントである霞ケ浦で言えば、ほぼ年中釣り上がっています。
ただし釣りやすい時期とそうでない時期はあり、あまりに寒い時期になると、数釣りは難しくなるでしょう。
具体的には水温が10°を下回るような時期には活性が下がり、霞ケ浦で言えば12月から3月ごろまでがそれに当たります。
夏場はそう簡単に水温が下がりませんが、早春や晩秋は気温の水位や水温情報を確認しながら釣りに出かけるといいでしょう。
アメリカナマズが餌釣り仕掛けとタックル解説
- 竿…ルアー竿7~9ft(ML~MH)、磯竿3m前後(3号前後)
- リール…スピニングリール3000番以上
- ライン…ナイロン5号程度、PE1~1.5号(リーダーフロロ5号)
- 仕掛け…吸い込み仕掛け、ぶっこみ仕掛け、ブラクリ
- 餌…アメリカナマズ用練り餌、イカ、魚の切り身、汁系ワームなど
竿
アメリカナマズを餌釣りで狙う場合、ナマズロッドを用意する必要はありません。
どちらかというと海でのちょい投げ釣りや鯉釣りに近い釣り方になるので、ナマズロッドの特性は活きないからです。
しかし竿にこだわらずとも釣れるのもアメリカナマズ釣りの魅力で、ナマズロッドを持っていれば、使用しても構いません。
ルアー竿から選ぶなら、汎用ルアーロッドやバスロッド、シーバスロッド、エギングロッドなどもおすすめです。
竿の長さも、本格的な遠投は必要ないため、高い手すりを超えて釣らなければいけないような場所以外は、7ft程度でも十分です。
パワーはオモリ10号前後を主に使用するため、それに合わせてML~MH程度で、大物を狙うならやや硬めを用意しましょう。
磯竿の場合も同様に、10号程度のオモリを扱えるもので、長さは3m程度のものが取り回しもよくおすすめです。
穂先が柔らかいので大物が釣れると辛いですが、ファミリーフィッシング用の投げ竿でも代用可能です。
リール
アメリカナマズ釣りの場合、基本的には仕掛けを投げて待つ釣りになるため、スピニングリールがおすすめです。
ベイトタックルを使用しても構いませんが、ドラグを活かせないため、タックルが引きずり込まれないよう注意しましょう。
また、置き竿するたびにロッドがひっくり返るので、巻き始めや投げる際に、ガイドにラインが絡んでいないか確認しましょう。
サイズに関しては、スピニングリールの3000番が一つの基準になります。
アメリカナマズ釣りでは、近ければ10m程度仕掛けを投げれば十分ですし、遠投しても50、60m程度です。
このためラインキャパシティだけを考えれば小型リールでも問題ありませんが、小型リールではドラグ力が問題になります。
そこまで走る魚ではありませんが、大物になると重く、ある程度ドラグに頼る必要があるので、3000番以上が安心です。
高いリールは必要ないので、メーカー品であれば低価格帯でも十分楽しむことができます。
ライン
アメリカナマズは大型魚ではありますが、特別に太いラインを用意する必要はありません。
あまりブッシュに絡むようなポイントに着く魚でもないですし、オープンウォーターエリアに餌を落とすことが多いです。
大きいと60cmオーバーもかかりますが、重さはあるものの、鯉ほどに走る魚でもありません。
このため、スレの心配がないポイントであれば、3号程度のナイロンラインでも釣りあげることができます。
ただしアメリカナマズにはヤスリ状の細かな歯があるので、細めのラインだと擦り切れてしまうリスクが高いです。
具体的には、ナイロンラインであれば5号程度、PEラインは1~1.5号程度、リーダーはフロロカーボンの5号前後がおすすめです。
仕掛け
アメリカナマズの餌釣りでは、いくつかの仕掛けが使用されます。
よく使われるのは鯉釣り用の吸い込み仕掛けで、練り餌をらせん状の針金に大きく取り付けられるため、集魚効果が高いです。
食わせ餌は小さくできるので捕食の障害にもなりにくく、釣りやすさの面では最もおすすめできます。
針のサイズは10~15号で、鯉釣り用の吸い込み仕掛けは針の数が少し多いので、3、4本に減らして使用するのがおすすめです。
次によく用いられているのがぶっこみ仕掛けで、中通しオモリを取り付けたセイゴ針やウナギ針に、餌を付けて釣ります。
吸い込み仕掛けよりもコストが安く、針のサイズや種類を好みで選べるのもメリットです。
ただし自作する知識が必要なので、初心者の方は少し手間取ることもあるでしょう。
あまり使用されていませんが、筆者が初心者の方におすすめしたいのが、海釣りに使うブラクリです。
ブラクリはオモリに針がついたシンプルな仕掛けで、ラインに繋げばすぐに使用できます。
針が1つなので集魚効果は低いですが、活性が高ければ十分釣ることができます。
どの仕掛けでも、流されないようオモリは10号前後のものがいいでしょう。
餌
アメリカナマズは死んだ魚などを主食にする、腐肉食性が強い魚です。
このため餌を匂いで嗅ぎ付けて捕食するため、匂いが強い餌で寄せることが非常に重要になります。
海外ではアメリカナマズ釣り用の配合餌も売られていますし、種類は少ないですが日本のメーカーからも売られるようになりました。
扱いやすく釣果も期待できるので、迷ったらアメリカナマズ釣り用の餌を選ぶといいでしょう。
専用品でなくても、鯉釣りなどに使う練り餌に、エビ粉やイワシ粉など、動物性の集魚剤を混ぜて使うのもおすすめです。
他によく使われているのが生イカの短冊で、練り餌よりも餌持ちがいいので、食わせ餌として優れています。
海外ではレバーもよく使われていますが、保存性が悪く扱いにくいのがデメリットです。
ソーセージやシーフードミックスはコンビニでも手に入りますし、ササミや魚の切り身もコスパに優れた餌です。
また、汁系ワームであれば餌釣りの餌としても使用することができ、匂い添加剤を付ければさらに釣果が期待できます。
アメリカナマズの餌釣りで釣るコツ
アメリカナマズは少し独特な釣り方が必要で、初心者の方はせっかくアタリがあっても釣れないこともあるでしょう。
特に初心者の方に注意してほしいアメリカナマズ釣りのポイントを解説します。
深い場所を狙う
アメリカナマズはあまり浅瀬に寄ってくる魚ではないので、なるべく深いポイントに仕掛けを投げるのが重要です。
特に大物を釣る場合には、水深10m以上あるような場所を探すといいでしょう。
また、特に水温が低い時期に関しては深い場所に溜まる傾向があります。
活性が高いと浅瀬に寄ってきて餌を探すこともありますが、浅瀬だと外道も多くなり、釣るのが難しくなります。
アメリカナマズの餌釣りは投げ釣りですが、探るために遠投するというより、水深が深いところを目指して遠投する形です。
十分な深さがあれば遠投する必要はなく、10m程度のちょい投げで問題ありません。
餌の状態に要注意
アメリカナマズ釣りは匂いの強い餌を使うのが必須ですが、匂いに寄せられるのはアメリカナマズだけではありません。
他の魚が寄ってくることもありますし、ザリガニなどが寄ってくることもあります。
つまり餌取りが非常に多いので、ただずっと置いておくと、気付いたら餌がないことも多いです。
また、アメリカナマズも捕食が上手な魚ではないため、アメリカナマズに餌を盗られることも少なくありません。
長時間アタリがなかったり、軽いアタリがあった後釣れなかったときは、一度仕掛けを回収して、餌の状態を確認しましょう。
早アワセは厳禁
アメリカナマズはあまり捕食が上手な魚ではなく、餌を丸のみにはぜず、むさぼるように餌を食べます。
このためアタリも独特で、クンクンと明確なアタリはでるものの、まだ針までしっかり食っていないことが多いです。
クンクンと引いたのちに、ぐいーっと引き込むようなアタリがあるので、このタイミングを待ってしっかりアワセましょう。
このタイミングを逃すと、針掛かりしないで逃げてしまうので、クンクンとアタリが来た時には、アワセる準備をしておきます。
アメリカナマズは唇周りに太目の骨があるので、しっかりフッキングするよう強めのアワセがおすすめです。
釣った後も扱いに注意
アメリカナマズは毒を持っていませんが、ヒレの付け根に太いトゲがあり、暴れた時に刺さることがあるので危険です。
また、口には荒いヤスリのような歯があるので、口を持つのも厳禁です。
このため、ランディングはできるだけランディングネットを使い、キャッチする際はフィッシュグリップを使いましょう。
吸い込み仕掛けを使う場合には、暴れた時に余った針が手に刺さるリスクも高いので、プライヤーなどで針を外すと安心です。
持ち帰って食べたい場合は、絞めるときに一緒にヒレに付いているトゲも切っておくと安心です。
まとめ
アメリカナマズはまだ釣りのターゲットになって日が浅いですが、ポイントを抑えれば簡単に大物を狙うことができます。
紹介したように特別な道具も必要ないので、ぜひ気軽に大型のアメリカナマズを狙ってみてくださいね。
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