イソメは釣り餌の代表格ですが、余ってしまうと保存が難しく、鮮度が落ちたものはあまり釣れないのがデメリットです。
そんな悩みを解決してくれるのが塩イソメへの加工で、作り方も簡単で長期保存もでき、よく釣れる餌として重宝します。
食塩を中心に、片栗粉や味の素など、家庭にあるものでも作ることが可能で、加えてオリジナルのレシピで釣果アップも可能です。
そこで今回は、塩イソメの作り方や使う材料、釣果アップにつながるアイテムなど徹底解説します。
- 釣り歴15年
- 釣り具の販売経験あり
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北国生まれのアマチュア釣り師。前職では量販店で釣り具の販売、企画も担当。釣った魚を調理して食べるのも大好きで、美味しい魚のためならフィールド問わずアクティブに挑戦します。
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目次
塩イソメとは
塩イソメとは、アオイソメやアカイソメなどの虫餌を、塩漬けにして締めて水分を抜いた釣り餌のことです。
塩イソメとして完成品も販売されていますが、自作することもでき、活かしておくのが難しい虫餌を保存する方法としてもおなじみです。
活イソメと比べてメリットもあるので、あえて活イソメを購入してオリジナルレシピで塩イソメを作ることもあります。
イソメ以外にも、本虫(マムシ)やジャリメも同じ方法で塩で締めることができます。
昨今釣り餌も値上がり傾向なので、イソメを余らせて無駄にしないよう、ぜひ作り方を覚えておきましょう。
塩イソメのメリット
塩イソメには、活イソメにも勝るメリットがいくつもあります。
最たるものは保存性で、活イソメは冷蔵で数日しか持ちませんが、塩イソメは冷凍で数か月保存可能できます。
また、活イソメは自切などによりちぎれることがありますが、しっかり身締めした塩イソメはフルキャストしても千切れにくく、餌持ちがいいです。
加えて、自作すればアミノ酸などを添加することで集魚力をアップし、釣果アップにつなげることも可能です。
生きたイソメは砂に潜ろうとする習性がありますが、絞めていればその心配はないので、投げて長く置く釣りに適しています。
活イソメが有利なシチュエーションもあるものの、塩イソメと使い分けることで、より釣りやすくなりますね。
塩イソメのデメリット
塩イソメと活イソメの最たる違いは、動きによるアピールができるかどうかです。
活イソメは水中で動くことで魚にアピールできるため、よく釣れるエサと言われます。
一方で塩イソメは動かないため、視覚的なアピール力に劣り、匂いに頼るしかありません。
このため付け方も変わり、活イソメなら1本で十分な場合でも、塩イソメでは房掛けにしないと反応がないことも多いです。
自作する際にも、作業する際に匂いが出ますし、屋外に水道がないと家族が嫌がられるということもあるでしょう。
保存も基本的には冷蔵、ないし冷凍になるため、冷蔵庫を共有する家族の理解が必要です。
また作業自体は簡単ですが、水抜きに時間がかかるのもデメリットと言えます。
塩イソメは釣れる?釣れない?
結論から言えば、塩イソメはよく釣れる餌ですが、状況によっては釣れないこともあります。
塩イソメは動きでアピールしないデメリットが大きいため、生きた餌を積極的に捕食するターゲットの場合、釣果が劣ることが多いです。
特にキス釣りなどにおいては、圧倒的に生きたイソメが有利だと言われています。
一方で、匂いを頼りに餌を探すターゲットや、死肉食も活発に行う魚に対しては、活イソメと変わらない釣果を得られます。
特に視覚に頼りにくい夜釣りにおいては、強い匂いで寄せられる塩イソメのほうが釣りやすい場合も多いです。
ターゲットにもよりますが、適度に仕掛けを動かし、可能であれば房掛けすることで、より塩イソメで釣果を上げやすくなるでしょう。
イソメの塩漬けに用意するもの!味の素や片栗粉は必要?
- イソメ(傷んだものはNG)
- 食塩
- ザル
- キッチンペーパー(新聞紙でも代用可能)
- ポリ袋
- 保存容器・保存袋など
- 味の素(なくてもOK)
- 片栗粉(なくてもOK)
塩イソメを作る際は生きたイソメが適していて、使って切ったものなども取り除いておいた方がいいでしょう。
食塩は、イソメの水分が多いと何度か塩漬けにするので、十分な量用意しておくのがおすすめです。
ザルはイソメを洗うときに使用し、ポリ袋は塩漬けにする際に、キッチンペーパーは最後に塩抜きして乾かす過程で使用します。
出来上がったイソメを保存するために、タッパーやチャック付き保存袋もあるといいでしょう。
味の素は集魚力を高めるために、片栗粉はイソメがくっつくのを防ぐために使用しますが、なくても問題ありません。
他にエビの粉末やニンニクなどを用意して、お好みで味付けするのもおすすめです。
塩イソメの作り方
では実際に生きたイソメから塩イソメを作る工程を、順を追って解説します。
味付けなど独自のレシピを開発するためにも、まずは基本を覚えておきましょう。
1.生きたイソメをザルに開けて洗う
生きたイソメは、イソメ同士が絡んだり、乾きすぎたりしないよう木くず(バーミキュライト)を入れて売られていますよね。
また表皮にぬめりが出ていることもあるので、これらを取り除くために、まずはザルに開けて洗いましょう。
この時に、傷んでしぼんでいるようなもの、切れてるものがあれば取り除いておいた方が失敗が少なくなります。
もし気になるようであれば、イソメを冷蔵庫で冷やし、海水と同濃度の塩水で洗ってあげると、暴れたり自切するリスクが少なくなります。
汚れやぬめりがおおよそ取れたら、できるだけ水分は切っておきましょう。
2.ポリ袋に入れて塩で絞める
洗って水を切ったイソメは、まずは絞めて大まかな水分を取るために塩漬けにします。
最初の塩漬けではイソメから多くの水分が出てくるため、ポリ袋に十分な量の食塩を入れましょう。
具体的なイメージとしては、最低でもイソメの2~3倍程度、できればイソメが完全に埋まる程度に入れるのがおすすめです。
十分な量の食塩を入れたら、イソメがダマにならないよう、軽くほぐしてから数匹ずつ入れると、その後の作業が楽になります。
食塩とイソメをポリ袋に入れたら、イソメに食塩がいきわたるよう、軽く振ってしばらく置きます。
3.1~2時間置いたら塩抜き
一度の塩漬けでは完全に水分を抜くことは難しいので、もう一度洗浄して脱水の準備をします。
一度目の塩漬けは、イソメ小パック程度なら1時間程度、大パックなら1.5~2時間程度置いておくと安心です。
食塩が水を含み、イソメの身に柔らかさは残っていても皮にハリがなくなっていたら、1度目の塩漬けとしては十分です。
もう一度ザルに開けて、やさしくほぐしながら食塩を洗いましょう。
あまり時間をかけてしまうと水分を吸って伸びてしまうので、汚れやぬめり落としはおおよそで問題ありません。
4.キッチンペーパーで水分を取って乾燥
塩を落とした状態でも、含んだ塩分によってイソメから水分が出てくるので、洗ったイソメはしばらく置いて脱水させます。
洗ったイソメを重ならないように一匹ずつ取り出して、キッチンペーパーや新聞紙の上に置いておきましょう。
その状態で1時間程度は水分が染み出してくるので、そのまま放置します。
置いた状態でたくさん水分が出るようなら、都度キッチンペーパーや新聞紙は交換したほうが乾燥が早いです。
水分の出が悪いようなら、もう一度ポリ袋で塩漬けし直すか、食塩を振りかけて置いておくと、脱水を促進できます。
5.必要に応じて片栗粉を振って完成
好みの硬さまで水が抜けたら、食塩を軽く払って、イソメ同士がくっつかないよう、片栗粉をまぶして完成です。
もしイソメの表面に水分が多い場合は、キッチンペーパーで吸い取ってから片栗粉をまぶすといいでしょう。
食塩をまぶして保存してもいいですが、余計に水分が抜けてしまうことがあるので、長期保存する場合は片栗粉の方が安心です。
特に冷凍する場合や、若干柔らかめで保存したい場合は、片栗粉をまぶしておくと使うときに楽になります。
すぐに使う場合や、十分に水分が抜けている場合は、片栗粉はなくても問題ありません。
味付けのタイミング(味の素・ニンニク・エビ粉など)
味の素やニンニク、エビ粉などで味や匂いを強めることもできますが、そのタイミングは人によって様々です。
脱水させた後に添加する方が多いですが、一度目の塩漬けの際に味の素を入れる場合もあります。
筆者の場合は、脱水させたイソメに味の素をもみ込んで、片栗粉の代わりにエビ粉等を多めにまぶして保存します。
生ニンニクなら匂いが付きやすいですし、チューブの場合は水分が多いため、使う日に入れるのがおすすめです。
使用前に浸ける集魚剤もあるので、それぞれお好みの方法で集魚力を高めましょう。
塩イソメ作りにおすすめのアイテム5選
塩イソメは匂いや味付けで釣果アップさせることができ、釣り用品やその他のアイテムでも集魚効果を高めることができます。
そんな塩イソメ作りにぜひ添加してほしいおすすめアイテムを、厳選してご紹介します。
マルキュー 塩エビ粉 3419[25]
容量 | 750g |
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主成分 | エビ粉、食塩、着色料 |
塩とエビ粉が一体になった集魚剤で、塩イソメ作りにも活イソメの遠投切れ予防にも使えるパウダーです。
これだけでも塩の効果でイソメを軽く締める効果があり、サラッとしているので脱水したイソメにまぶして保存するのにも使えます。
解凍した塩イソメの脱水が甘いときにも、振りかけておけば身を締めると同時に匂いを付けることもできます。
マルキュー 特撰エビ粉 1647[30]
容量 | 400g |
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主成分 | エビ粉、着色料 |
こちらは塩の入っていないタイプのエビ粉で、塩イソメの香りづけから保存の打ち粉、撒き餌やルアーにまでマルチに使える集魚剤です。
水中ではしっかりアピールしてくれますが、乾燥した状態では強い匂いはないので、扱いやすいのもメリットです。
幅広く使えるので、釣りを楽しむ方なら一つ用意しておいて損のないアイテムと言えるでしょう。
マルキュー 塩ニンニク 3462[25]
容量 | 750g |
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主成分 | 香辛料、食塩、マッシュポテト、セルロース、香料 |
強い匂いを放つニンニクパウダーを配合し、塩も配合されているので脱水して身も締められる集魚剤です。
塩イソメへの使用方法は、一度目の塩漬けは食塩で、その後の脱水と匂い付けとして振りかける用途が適しています。
エビ粉と違って開封したときから強い匂いがあるので、換気できる場所や屋外での使用がおすすめです。
ハウス GABAN ガーリックパウダー 缶 90g
容量 | 90g |
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主成分 | ガーリック |
缶入りで手軽に使えて塩イソメに強烈な臭いを添加できる、純粋なニンニクパウダーです。
お好みの分量を食塩に混ぜて活イソメを締めるときに使ってもいいですし、他の集魚剤にプラスして使うこともできます。
もちろん人間の料理に使ってもOKなので、塩イソメを頻繁に作らないという方でも無駄になりません。
マルキュー ウマミパワー 大漁ボトル エビ 0654[20]
容量 | 80g |
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主成分 | アミノ酸、エビ粉、着色料、pH調整剤 |
魚が好むアミノ酸に、強い匂いで寄せるエビの粉のダブルパンチで釣果アップさせる、おすすめの集魚剤です。
あらゆる餌に振りかけるだけで摂餌効果をアップさせることができ、塩イソメの保存前に振りかけておくのにも適しています。
手ごろな価格の小袋入りもあるので、使用頻度やコストで使い分けるといいでしょう。
まとめ
塩イソメはイソメの長期保存を可能にし、使い方によっては釣果アップも目指せるおすすめの釣り餌です。
自作も難しくないので、ぜひこの機会に作り方を覚えて、オリジナルのレシピで釣果アップを目指してみてくださいね。
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