フライフィッシングで使うフライロッドは4ピースのものがコンパクトかつ扱いやすいという時代が続いていますが、今はシングルハンド、ツーハンド問わず携帯性にも優れたパックロッド（コンパクトロッド）が豊富に出回っています。
今回は6ピースのフライロッドに限定してその特徴やメリットとデメリットのお話し…そして最後に機能性も実用性もある6ピースのおすすめフライロッドを6種ご紹介します。
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パックロッド（コンパクトロッド）について
パックロッドとは…一般的に5ピース以上で仕上げられた仕舞寸法の短いロッドの総称であり、中には10ピースで仕舞寸法が25cmというロッドもあります。
その特徴は…低番手から中番手ロッドでのリリースが比較的に多い点と、バックパックでの源流釣行や国内外での遠征釣行、出張先でもフライフィッシングが楽しめるように…など、とにかく携帯性に特化していることです。
パックロッドのメリット
やはり携帯性に優れているのが最大のメリットですが、近頃のパックロッドは携帯性に優れているだけではなく、ロッド制作技術の進化によりたくさんの継目があることを感じさせないほどしなやかでよく曲がるものが多いです。
そのため利用用途に関係なく収納性の良さやキャストフィールが好みだという理由で、バックパックや遠征用ではなくメインロッドとして使用している方も多く、そのような使い方にも対応できる機能性と実用性を兼ね備えています。
パックロッドのデメリット
パックロッドはコンパクトゆえに継目が多いので、雑に扱ったりすると継目部分の劣化が早くなって継目にヒビが入ったり割れたりする事があるので、取扱いにはより注意が必要なのと定期的に継目をチェックする事も必要です。
それから、ロッドの制作技術が進化したとはいえ同じ番手、同じレングス、同じ素材を使用してロッドを制作した場合、やはり継数が多いパックロッドの方が総合的パフォーマンスは落ちてしまう事もデメリットとして挙げておきます。
6ピースのフライロッドおすすめ6選
【テンリュウ】
フェイテス パッカー（FP703-6、FP763-6）
フライフィッシングだけでなくバスやトラウトなどのルアーフィッシングアイテムも取り揃えているブランド天龍からリリースされているパックロッドで、番手は#3、レングスは7ftと7.6ftの2種類です。
パラダイスレベルに魚影が濃くアベレージも高い源流域に辿り着くには装備をコンパクトに…辿り着いた先で大物とやり取りするにはピンポイントを撃つ繊細さとパワーが必要…その2つを兼ね備えた、まさに源流域で使用するロッドの中ではエリートのような存在のパックロッドです。
【アキスコ】
エアーライト6ピース パック ロッド（ARGF 703-6～ARGF 906-6）
テンカラやルアーフィッシングのアイテムも数多く取り扱っているアキスコからリリースされているパックロッドで番手は#3～#6と範囲は広く、レングスは番手によって7ft、8ft、9ftの3種類です。
コンパクトにすると太くて硬いロッドアクションになりがちだった従来のロッドから製造技術の進化を用いて、2ピースロッドと変わらぬスムーズな曲がりとアクションを実現させたことにより上級者の方も納得のロッドに仕上がっています。
【キャップス】
キッズ シックス グラファイトロッド（6023～7603）
フライフィッシングアイテムの総合ブランドでもあるキャップスからリリースのパックロッドで、番手は#2/3と#3、レングスは6ft、6ft6in、7ft、7ft6inの4種類で#2/3モデルに関しては#2と#3兼用というのが特徴で、DTラインは#2、WTラインなら#3などラインによって番手を変える使い方も面白いです。
ショートロッドかつ仕舞寸法が小さいこのロッドはどのような移動手段でもストレスなく持ち運ぶことができて、険しい山岳渓流の釣りや小渓流でのヤマメやイワナ釣りも楽しめる素直でしなやかなロッドです。
【ユーフレックス】
インファンテ バックパッカーSP フライロッド（865-6、906-6）
クオリティの高いフライロッドを豊富に取り揃えている事で評判も高いティムコがプロデュースしているユーフレックス/インファンテシリーズから8.6ft#5と9ft#6のスペシャルパックロッドがリリースされています。
8.6ft#5モデルはオールマイティでシューティングヘッドとの相性がよく、9ft#6モデルは川、湖、ソルトなどフィールドや釣り方を選ばない汎用性を兼ね備えていて、両モデルともに遠征用だけでなくメインロッドとしても使用できるクオリティの高いパックロッドです。
【オービス】
クリアウォーター フライロッド 6ピース（804-6～908-6）
2019年にリリースされたクリアウォーターシリーズから6ピースのパックロッドがリリースされたのはまだ記憶に新しく、番手は#4～#8、レングスは8ft、8.6ft、9ftの3種類で、小渓流から本流、湖まで対応できるラインナップです。
6ピースでありながら既にベストセラーとなっているクリアウォーターに負けないオービスクオリティと携帯性をバランスよく兼ね備えており、オービス25年保証が標準装備されているのも魅力のひとつです。
【ユーフレックス】
インファンテ ツーハンド トラベル フライロッド（1337-6、1398-6）
ユーフレックスからリリースの…今回、唯一のツーハンドロッドは13.3ft#7と13.9ft#8の2モデルで、4ピースの9ftロッドが収まるケースと同じ仕舞寸法の6ピースロッドに設計されています。
5つも継目があることを感じさせないスムーズな曲がりを実現し、アンダーハンド、スペイ、スカジットなど…あらゆるキャストに対応するポテンシャルを秘めていることと、飛行機を使う遠征には特にうれしいコンパクトなツーハンドロッドです。
まとめ
今回は6ピースのフライロッドに限定し、携帯性と実用性の両方を兼ね備えたパフォーマンスの高いパックロッドを6種ご紹介しました。
パックロッドはあなたの相棒です…自転車やクルマ、電車や飛行機など、どこへでも連れていってあげて一緒に旅をして、ともに魚と戯れた思い出をたくさん作りましょう。
6ピースフライロッドの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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