火を使わず安全で、十分な明るさを確保できるLEDランタンは、アウトドアだけでなく非常時の備えとしても欠かせない存在です。
最近では繰り返し使える充電式タイプが主流ですが、なかにはモバイルバッテリーとしても使える便利なものもあります。
そこで今回は、モバイルバッテリー機能付きLEDランタンに注目して、そのメリットやデメリット、選び方を解説していきます。
さまざまなタイプのおすすめ商品もご紹介しますので、最後までチェックしてくださいね。
目次
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンを使うメリット
バッテリー容量が大きくて持ちがよい
モバイルバッテリー機能が付いているということは、必然的にバッテリー容量が大きくなるため、LEDライトの持ちがよくなります。
そのため、連泊でキャンプをする時にも便利で、ポータブル電源がなくても2〜3日分の明かりを確保することができます。
荷物を減らせる
キャンプにモバイルバッテリーを持っていく人は多いと思いますが、意外とかさばって荷物になってしまいますよね。
一方でモバイルバッテリー機能が付いたLEDランタンを選ぶと、照明にもバッテリーにもなるうえに、荷物も減らすことができとても便利です。
スマホなどの充電ができる
モバイルバッテリー機能により、スマホやBluetoothスピーカー、アクションカメラなどの充電をすることができます。
それらの機器を充電し忘れて外で使えなかった、という残念な結果にならず、アウトドアをよりいっそう楽しむことができるでしょう。
非常時の備えとして使える
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンは、照明だけでなくスマホの充電までできるため、停電時の備えとして持っておくと安心です。
さらにソーラー充電ができたり、乾電池も使えるようなハイブリットタイプを選ぶと、充電を切らした時に慌てる心配がありません。
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンを使うデメリット
重量がある
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンはバッテリーが内蔵されているため、蓄電量の多いものほど重量が重くなってしまいます。
荷物の数を減らすことはできても重くなってしまうため、ザックに入れて長時間移動するようなテント泊などには向かないでしょう。
充電時間が長い
蓄電量の大きいバッテリーであれば充電に時間がかかり、なかにはフル充電まで6〜7時間かかってしまうものもあります。
いざキャンプに出かける時に充電切れで慌てないように、使い終わったらすぐ充電するか、急速充電に対応したものを選ぶとよいでしょう。
照明の使用時間が減る
モバイルバッテリーとして使用すると、当然ですが照明として使用できる時間が減り、あっという間に充電が切れてしまいます。
そのため、メインランタンとして使用したい時はUSB出力を極力抑えるなど、使い方のアレンジも必要になってくるでしょう。
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンの選び方
バッテリー容量で選ぶ
モバイルバッテリーとしても十分な機能が必要であれば、バッテリー容量の高いモデルを選ぶようにしましょう。
なお、バッテリー容量はmAh(ミリアンペアアワー)で表記されています。
現時点でいちばんバッテリー容量の大きいLEDランタンは13,400mAhのもので、iPhone13 proを約2.5回充電できます。
明るさで選ぶ
モバイルバッテリーとしての機能もさることながら、本来のLEDライトとして必要な「明るさ」も忘れてはなりません。
明るさはlm(ルーメン)で表記されており、数値の高いものほど光量が強くなりランタンとしての機能が高まります。
ただし、光量をMAXにするとバッテリーの減りも早いため、明るさを細かく調節できるようなタイプを選ぶとよいでしょう。
タイプで選ぶ
モバイルバッテリー機能がついたLEDランタンには、おもに以下のようなタイプがありますので商品選びの参考にしてください。
スタンドタイプ
正方形または長方形の形をしており、その背面にスタンドが付くことにより立てて使用したり、カラビナを引っかけてぶら下げて使うこともできます。
吊り下げタイプ
LEDライト上部にハンドルが付いたタイプで、床に置くことも、ランタンフックに吊り下げて使うこともできます。
小型タイプ
ゴールゼロに代表されるような小型なもので、吊り下げてランタンにしたり、手に持って懐中電灯にすることもできます。
メーカー
長時間使えるハイパワーなLEDライトとしては、ルーメナー、WAQ、クレイモアなどが有名です。
また、ゴールゼロのような小型ライトはバイクキャンパーから人気に火が着き、ソロキャンプからテント泊まで幅広く使われています。
その他ブルーノなどデザイン家電を出しているメーカーからも、おしゃれで機能的な商品が出ているので要チェックです。
価格帯
2千円弱から購入できるような安いモデルから、2万円近くするような商品まで、価格にも幅があります。
明るさやバッテリー容量によって当然価格差がありますので、メインで使うか、サブで使うかによって、ベストな商品を選ぶようにしましょう。
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンおすすめ10選
メーカー・製品名 | タイプ | バッテリー容量 | 明るさ(最大) |
---|---|---|---|
LUMENA LUMENA2X | スタンド | 10,000mAh | 1,500lm |
WAQ LED LANTERN2 | スタンド | 13,400mAh | 1,650lm |
CLAYMORE 3FACE mini | 吊り下げ | 5,000mAh | 800lm |
Superway LEDランタン | スタンド | 13,400mAh | 1,200lm |
Tallber LEDランタン | スタンド | 3,000mAh | 750lm |
GENTOS Explorer EX-300H | 吊り下げ | 5,000mAh | 1,300lm |
Goal Zero Lighthouse Micro Charge | 小型 | 2,600mAh | 150lm |
Ledlenser ML6 Warm Light | 吊り下げ | 3,200mAh | 750lm |
BRUNO LEDスティックライト | スティック | 2,000mAh | 記載なし |
CHUANGNET LED ランタン | 吊り下げ | 1,000mAh | 記載なし |
【LUMENA】
LUMENA2X
ルーメナー2の最新バージョン、ルーメナー2Xは充電ポートがmicroUSBからType-Cへと嬉しいアップデートがされています。
本体の充電も、スマホの充電もType-Cケーブル1本あれば完結するためとてもスマートになりました。
それなりに重量はありますが、LEDランタンとモバイルバッテリーを別で用意することを考えると荷物が減らせて便利です。
タイプ | スタンド |
---|---|
バッテリー容量 | 10,000mAh |
明るさ(最大) | 1,500lm |
【WAQ】
LED LANTERN2
最大1,650lmの明るさでメインランタンとして使えて、13,400mAhの大容量モバイルバッテリーとしても使えるというスグレモノ。
付属のマルチコネクタ付きケーブルは本体充電時はType-Cへ、iPhone充電時はLightningケーブルに変換可能。
本体、付属品ともに専用ケースに収まるため、この一式をアウトドアだけでなく災害時の備えとして持っておくと安心です。
タイプ | スタンド |
---|---|
バッテリー容量 | 13,400mAh |
明るさ(最大) | 1,650lm |
【CLAYMORE】
3FACE mini(CLF-500MG)
ネーミングのとおり、平面と側面の3方向から広い範囲を照らすことができるため、少ない光量で効果的に明るくすることができるランタンです。
スタンド付きではないため自立はしませんが、背面のベルトに付いたループにカラビナを通す場所によって、光の角度を調節できます。
また、三脚ネジがついているためカメラスタンドを付けたり、クランプを付けてランタンスタンドに挟む、といった使い方もできます。
タイプ | 吊り下げ |
---|---|
バッテリー容量 | 5,000mAh |
明るさ(最大) | 800lm |
【Superway】
LEDランタン
ルーメナー、WAQと比較して性能では引けを取らないうえに安く購入できるため、コスパのよいLEDランタンをお探しの方におすすめです。
13,400mAhの大容量バッテリーは2泊程度のキャンプにも使えて、スマホ充電もできるため停電時の備えとしても最適。
ボタンが誤動作しないよう本体と付属品の仕切りが付いたケースなど、ユーザーの声を参考に改良が加えられているところにも好感が持てます。
タイプ | スタンド |
---|---|
バッテリー容量 | 13,400mAh |
明るさ(最大) | 1,200lm |
【Tallber】
LEDランタン
わずか2千円で購入できるコスパのよさが魅力のこの商品は、安いだけでなくLEDランタンの基本性能はしっかりと押さえています。
例えばIP44の防水性能、3つの色温度とダイヤル式の無段階調光、残量がすぐ分かるバッテリーインジケーターなどです。
さらにソーラー充電可能でスマホの充電もできるという、災害時にも役立つ機能が盛りだくさんで、家族用に何個か揃えるのもいいですね。
タイプ | スタンド |
---|---|
バッテリー容量 | 3,000mAh |
明るさ(最大) | 750lm |
【GENTOS】
Explorerシリーズ(EX-300H)
乾電池式LEDランタンのイメージが強いジェントスですが、こちらの商品は充電式バッテリーと乾電池の両方に対応しています。
そのため、万が一バッテリーが切れてしまった場合も、コンビニなどで乾電池を調達して使うことができます。
IP68の防水性能と10mの落下にも耐えうるという、多少手荒く扱っても壊れない頑丈さがジェントスの強みです。
タイプ | 吊り下げ |
---|---|
バッテリー容量 | 5,000mAh |
明るさ(最大) | 1,300lm |
【Goal Zero】
Lighthouse Micro Charge(32008)
一時は入手困難だったゴールゼロも供給が落ち着き、このモバイルバッテリー機能が付いたモデルも国内で流通されるようになりました。
バッテリー容量は2,600mAhで一般的なスマホを70〜80%充電できるため、いざという時の備えとしても使えます。
ただし、従来品と比べて背が高くなるため、アンバーグローブなどのカスタムパーツが使えない場合もあるのでご注意ください。
タイプ | 小型 |
---|---|
バッテリー容量 | 2,600mAh |
明るさ(最大) | 150lm |
【Ledlenser】
ML6 Warm Light(502084)
レッドレンザーのLEDランタンは白色系、暖色系から選ぶことができますが、キャンパーに人気が高いのはこのウォームライトです。
こちらのML6は3,200mAhのバッテリー容量でUSB出力もできるため、iPhoneをフル充電できるくらいの計算になります。
台座には磁石がついているため、車にひっつけてガレージで作業する用途にも使えたりと、マルチに活躍してくれます。
タイプ | 吊り下げ |
---|---|
バッテリー容量 | 3,200mAh |
明るさ(最大) | 750lm |
【BRUNO】
LEDスティックライト(BOL004-BK)
シンプルでスタイリッシュなスティック型LEDライトは、付属の台座の取り付け方次第で、家じゅうどこでも使うことができます。
例えばスタンドに立ててベッドサイドに置いたり、ハンガーのような形にしてクローゼットにぶら下げたりと、使い方は自由自在。
とても軽くて持ち運びしやすいため、リピート買いするユーザーが多いのも納得の商品です。
タイプ | スティック |
---|---|
バッテリー容量 | 2,000mAh |
明るさ(最大) | 記載なし |
【CHUANGNET】
LED ランタン(30-720LM)
3つのLEDパネルが90°展開できるため、天井にぶら下げて家庭用のシーリングライトのような使い方もできるLEDランタンです。
1,000mAhの大容量バッテリーはType-Cの急速充電が可能で、スマホの充電もできるため災害時の備えとしても使えます。
ハンドル付きで持ち運びには便利ですが、重量があるためぶら下げて使う時は落下させないよう注意が必要です。
タイプ | 吊り下げ |
---|---|
バッテリー容量 | 1,000mAh |
明るさ(最大) | 記載なし |
まとめ
モバイルバッテリー機能付きLEDランタンには、ちょっとした充電ができるものから複数回のスマホ充電ができるものまでさまざまです。
この記事を参考に、あなたにとって必要な性能を持ち合わせたベストな商品を探してみてください。
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