キャンプ場での設営時間を短縮するために、タープにあらかじめガイロープをセットしている人が多いかと思います。
ところが、ロープを増やしたい時、結び方を忘れて慌ててしまったり、風にあおられてうまく結べなかったりすることもあるでしょう。
そこで活躍するのが、登山やクライミングだけでなく、アウトドアや普段使いにも便利なカラビナです。
本記事では、タープ向けのカラビナのおすすめ10選と、そのメリットと選び方についてご紹介します。
目次
- 1 タープ向けカラビナを使うメリット
- 2 タープ向けカラビナを使うデメリット
- 3 タープ向けカラビナの選び方
- 4 タープ向けカラビナおすすめ10選
- 4.1 【NITEIZE】カムジャム アルミニウム XT
- 4.2 【角利産業】アルミカラビナ 6mm(75981)
- 4.3 【TRUSCO】カラビナ線径6mmX60mm D型(TKN660GN)
- 4.4 【DOKEEP】ミニカラビナ 10個入り(DKJP-THK)
- 4.5 【GreenWalker】三角カラビナ 6個セット
- 4.6 【YAEI Enthusiast】高破断強度カラビナ 2個セット
- 4.7 【神戸輝き】22kNワイヤーゲート
- 4.8 【roc’teryx】ライトテックストレート(AMG11090SG)
- 4.9 【Black Diamond】ホットワイヤー(BD10078)
- 4.10 【Petzl】アンジュ S(M060BA00)
- 5 まとめ
タープ向けカラビナを使うメリット
ロープワークが苦手な人に最適
アウトドアには欠かせないロープワークは、一度覚えてもしばらくやっていないと忘れがちで、設営時に慌ててしまうことも。
そんな時は、カラビナにあらかじめガイロープをセットしておけば、ワンタッチで取り付けることができるので慌てる心配がありません。
また、木にロープをくくりつける上級テクニックを簡単に実現できる商品もあり、後ほどご紹介しますので最後までチェックして下さい。
簡単に着脱可能
ガイロープとカラビナの組み合わせは、風の強い日にロープを増やして補強したい、という場合にも使えます。
特に風の強い日は、タープが揺れてロープワークをするにも手元が狂いがちなので、ワンタッチでセットできるのは大きなメリットです。
また、複数のタープを使い分けている人にもおすすめで、ガイロープや自在金具を新たに買い足す必要がなく経済的です。
設営時間の短縮になる
設営時間短縮のために、タープの四隅にあらかじめガイロープをセットしている人が多いと思います。
もちろんその方法でもよいのですが、ガイロープが付いた状態ですと収納時にかさばったり、他の張り方をする時に邪魔になることも。
いっぽうカラビナにガイロープをセットしておけば簡単に着脱ができ、その日の天候に合わせて張り方のアレンジが可能です。
タープ向けカラビナを使うデメリット
取り付けできないタープもある
一般的なループ付きのタープであれば問題ありませんが、そうでないものに関してはカラビナの取り付けができない場合もあるのでご注意下さい。
例えば、ベルトの先に金属プレートやハトメが付いたものは、カラビナを通すことができない場合もあります。
カラビナを購入する前に、使用予定のタープに取付可能かどうかを確認しておくようにしましょう。
壊れる可能性もある
安価なアクセサリー用カラビナであれば、登山用のものと比べて当然強度は落ち、特にゲートのバネ部分が壊れやすくなっています。
数回使ってバネが駄目になることもあるため、安いカラビナの場合は複数個購入して予備を持っておくとよいでしょう。
価格が高い
登山用の耐久性の高いカラビナは安心感がありますが、価格は1個千円以上するため、一度にたくさん揃えるのが難しいものです。
予算的に厳しい場合は、最初は安いものを購入して、予算がある時に良いものを1つずつ増やしていくとよいでしょう。
タープ向けカラビナの選び方
耐荷重で選ぶ
アクセサリー用のカラビナであれば表記されていないものが多いですが、登山用になると耐荷重◯kNという表記がされています。
例えば12kNであれば、約1200kgの力が加わっても壊れないということですが、タープ用であればそこまで気にする必要はないでしょう。
実際のところ100均のカラビナでも問題はないのですが、強風で破断する可能性もゼロではなく、強度の高いものに越したことはありません。
形で選ぶ
カラビナと言えば変形D型のものが主流ですが、タープ用であれば三角カラビナなど、ミニタイプのカラビナでも十分に機能します。
なかには、内側にベルトのスリットが入っている便利なカラビナもあるのでチェックしてみて下さい。
ゲートは一般的なストレートタイプからワイヤータイプまであり、ワイヤータイプは凍りにくいため冬キャンプでの使用にもおすすめです。
メーカー
登山用カラビナで言うと、カンプやペルツ、ブラックダイヤモンドあたりが有名ですが、物によってはかなりいいお値段がします。
タープ専用で使うのであれば、ノーブランド品でも全く問題ありませんので、レビューを参考にコスパのよい商品を選ぶようにしましょう。
価格帯
1個100円代で買えるアクセサリー用のものから、登山用で3千円以上するものまであります。
100円代のものでも十分に使えますが、良いものを長く使いたいのであれば、登山用を少しづつ買い足していくのもよいでしょう。
タープ向けカラビナおすすめ10選
メーカー・製品名 | サイズ | 素材 | 耐荷重 |
---|---|---|---|
NITEIZE カムジャム アルミニウム XT | 34×63×19mm | アルミニウム | 127kg |
角利産業 アルミカラビナ 6mm | Φ6×34×60mm | アルミニウム | 記載なし |
TRUSCO カラビナ線径6mmX60mm D型 | Φ6×33×60mm | アルミニウム | 記載なし |
DOKEEP ミニカラビナ 10個入り | 3×20×45mm | ステンレス | 65kg |
GreenWalker 三角カラビナ 6個セット | 50×50mm | アルミニウム | 67kg |
YAEI Enthusiast 高破断強度カラビナ 2個セット | 48×80mm | アルミニウム | 12kN |
神戸輝き 22kNワイヤーゲート | 54×90mm | アルミニウム | 22kN |
roc’teryx ライトテックストレート | 縦90mm | アルミニウム | 22kN |
Black Diamond ホットワイヤー | 記載なし | アルミニウム | 24kN |
Petzl アンジュ S | 記載なし | アルミニウム | 23kN |
【NITEIZE】
カムジャム アルミニウム XT
ロープを穴に通して下から引っ張るだけで簡単にテンションをかけることができるという、さまざまな用途で使える便利商品です。
例えばタープを木と木の間に張るAフレームの設営にも使えて、面倒なロープワーク不要で簡単に設営することができます。
アルミ製で耐荷重127kgと強度も申し分なく、一度購入したらその便利さに追加購入するリピーターが多いのも納得です。
サイズ | 34×63×19mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 127kg |
【角利産業】
アルミカラビナ 6mm(75981)
内側に入ったスリットにより、タープのベルトをしっかりと固定させることができるカラビナです。
そのため、カラビナ内でベルトが動くことがなく、タープを簡単にピン張りすることができます。
ベルト幅は16〜18mmに対応しているため、手持ちのタープのベルトサイズと合うかどうか、事前に確認が必要です。
サイズ | Φ6×34×60mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 記載なし |
【TRUSCO】
カラビナ線径6mmX60mm D型(TKN660GN)
トラスコという国内メーカーのネームバリューからも、安心感を感じさせてくれるD型カラビナです。
7色のカラーバリエーションから選べるので、ロープの色とコーディネートするのもいいでしょう。
バネの部分が折れやすいというレビューもありますが、手頃な価格なので仕方ないと割り切って使うことも必要です。
サイズ | Φ6×33×60mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 記載なし |
【DOKEEP】
ミニカラビナ 10個入り(DKJP-THK)
アルミと比べて強度の高いステンレス製で、そのなかでもSUS420J2という、精密装置にも使われている材料を使用。
よって、とてもコンパクトでありながら65kgの耐荷重を誇り、ガイロープにしっかりとテンションをかけることができます。
10個セットでかなり安く購入できるので、予備のガイロープにセットしておけば、強風時の補強用としてサッと使えて便利です。
サイズ | 3×20×45mm |
---|---|
素材 | ステンレス |
耐荷重 | 65kg |
【GreenWalker】
三角カラビナ 6個セット
シンプルな三角カラビナはテンションが均等にかかるため、初心者でもタープのピン張りを実現することができます。
国内耐久試験では平均強度67kg、風速20m/sにも耐えうるとの結果が出ているため、急に突風が吹いても大丈夫です。
手頃な価格にもかかわらず180日の製品保証がついており、サポート体制がしっかりとしているところも信頼の置ける商品です。
サイズ | 50×50mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 67kg |
【YAEI Enthusiast】
高破断強度カラビナ 2個セット
航空機にも使用されている7075超々ジュラルミンを採用しているため、破断強度12kNを超えるしっかりとした作りです。
そのため、タープやテントだけでなく、ハンモックにも使用することができます。
とても軽量なのでバックパックキャンプにもってこいで、DDタープを使った野営スタイルを楽しむのにもおすすめです。
サイズ | 48×80mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 12kN |
【神戸輝き】
22kNワイヤーゲート
ちょっと紫がかったようにも見えるピンク、という遊び心のある色のネーミングに購買意欲をかき立てられる商品です。
発色がよいだけでなく、国際山岳連盟の安全基準をクリアした22kNの破断強度で、安心して使用できます。
ただし、ゲートのノーズ部分にロープが引っかかりやすいとの指摘もあり、取り外しの際に若干ストレスに感じる可能性もあります。
サイズ | 54×90mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 22kN |
【roc’teryx】
ライトテックストレート(AMG11090SG)
クライミング用のカラビナは高価なイメージですが、ロックテリクスの商品は比較的手頃な価格で購入することができます。
こちらのカラビナはごく一般的なストレートゲートのため、ゲートが開けやすくストレスなくタープの設営ができます。
耐久性に関しても22kNと申し分なく、軽量コンパクトなため、ペグといっしょにツールボックスに常備しておくのもいいです。
サイズ | 縦90mm |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 22kN |
【Black Diamond】
ホットワイヤー(BD10078)
ワイヤーゲートの元祖とも言えるのがこの商品で、凍りにくいためウィンタークライミング用としても選ばれています。
そのため、氷点下になる冬キャンプでの使用にも最適で、グローブをしたままでも扱いやすい形状となっています。
価格も比較的手頃なので、アウトドア用とは言えども本物のカラビナを使いたい、という人にとってもおすすめです。
サイズ | 記載なし |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 24kN |
【Petzl】
アンジュ S(M060BA00)
フランスのクライミング用品メーカー、ペルツのアンジュは、ノーズの出っ張りがないためロープの着脱がしやすい形状になっています。
そのため、撤収時にロープやベルトが引っかかって取り外しにくいということがなく、ノンストレスです。
シンプルなデザインは普段使いにも向いていて、ザックに引っ掛けてカギやAirPodsのケースをぶら下げたりもできます。
サイズ | 記載なし |
---|---|
素材 | アルミニウム |
耐荷重 | 23kN |
まとめ
面倒なロープワーク不要で簡単にタープに取付可能なカラビナは、初心者や、設営時間を短縮したいキャンパーにおすすめです。
商品が多すぎて迷ってしまいそうですが、この記事を参考に、あなたにとって使いやすい商品を探してみて下さい。
タープ向けカラビナの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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