一般的に、10万円を超える有線イヤホンはハイエンドと呼ばれます。
イヤホン一台に10万円でも十分高級ですが、さらに上の上の最高級と呼ばれる有線イヤホンが存在するのです。
最高級モデルは、基本的にプロの現場での使用を想定して作られます。
リスニング用途としては、本格オーディオとしての音作りとなり、別次元の音楽体験を提供してくれます。
この記事では、ハイエンドな高級有線イヤホンのおすすめ16選をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 高級有線イヤホンを使うメリット
- 2 高級有線イヤホンを使うデメリット
- 3 高級有線イヤホンおすすめ16選
- 3.1 【SONY】IER-Z1R
- 3.2 【JVCケンウッド】HA-FW10000
- 3.3 【final】A8000(FI-A8DSSD)
- 3.4 【Unique Melody】Maven Pro
- 3.5 【qdc】Anole V14-S
- 3.6 【Campfire Audio】ANDROMEDA(CAM-4808)
- 3.7 【SHURE】SE846(SE846G2CL)
- 3.8 【Sennheiser】IE600
- 3.9 【Westone Audio】MACH 80(WA-M80)
- 3.10 【FiiO】FH9
- 3.11 【Meze Audio】RAIPENTA
- 3.12 【JH Audio × Astell&Kern】Layla(PSM11)
- 3.13 【HIFIMAN】Svanar
- 3.14 【VISION EARS】PHONIX Gold-Red
- 3.15 【EMPIRE EARS】ODIN
- 3.16 【Noble Audio】VIKING RAGNAR Damascus
- 4 まとめ
高級有線イヤホンを使うメリット
高音質
なんといっても最大のメリットは、最高クラスの音質です。
レコーディングスタジオでのマスター音源に迫る高音質は、エントリー〜ミドルクラスとは一線を画します。
まるで目の前でアーティストが演奏をし、歌っているかのような生々しさと臨場感を再現します。
ボーカリストの息遣い、ギターの弦が擦れる音までリアルに聴こえてくるのが魅力です。
多彩なドライバー構成
イヤホンにおいて最も重要なのが、音声を音に変換するドライバーです。
最高級モデルのイヤホンとなると、このドライバー構成も多彩で贅沢に施されます。
力強さが特徴のダイナミック型、繊細な表現が得意なバランスド・アーマチュア型、ミックスしたハイブリッド型と多種多彩です。
これらのドライバー構成が、高音質化の肝になります。
高品質
イヤホン本体以外にも、ケーブルにイヤーピース、収納ケースから外装に至るまでのすべてが高品質です。
より良い音を求めて素材を厳選し、コストをかけて作られるイヤホンは、それ自体が芸術品とも言えるレベルです。
本皮レザーで作られた収納ケースを付属したモデルもあり、何一つ妥協がなく最高級の品質となっています。
リケーブル
ハイエンドイヤホンのほとんどが、ケーブルを着脱できるタイプです。
これには、断線した場合にリケーブルできるメリットと、ケーブルで音質を変えるという楽しみ方があります。
ケーブル本来の音質傾向とイヤホン本体の特徴を組み合わせることで、音質の化学変化を楽しむことができます。
所有する喜び
すべてにおいて高品質な最高級モデルのイヤホンを所有できる喜びは格別です。
おいそれと出せる金額ではないので、その一台を手に入れるまでにはそれなりの紆余曲折や葛藤があることでしょう。
だからこそ、手に入れた喜びはひとしおです。
簡単に手に入らないものだからこそ、より愛着を持って長く使用したいものですね。
高級有線イヤホンを使うデメリット
コスト
イヤホン自体も高価ですが、維持費や周辺アイテムも高額です。
最高級イヤホンの実力を引き出そうと思うと、それなりの再生機器やアンプ、ケーブルなどが必要になります。
どこまでこだわるかは人それぞれですが、修理費も高額になることが予想されるので、散財しないように気をつけましょう。
使用環境
一般的なイヤホンのように、破損や紛失のリスクがある通勤・通学で使うのはリスクがあり、もったいないです。
やはり落ち着いた環境で、しっかりと音楽と向き合い楽しむという使い方が望ましいでしょう。
音の一つ一つの細部までリアルに再現してくれるイヤホンを堪能するには、使用環境にも気を使いましょう。
取り扱い
素材にもこだわり高価なものを使っているので、取り扱いには十分に注意したいところです。
仮に音自体に影響がなくても、フェイスプレートが破損してしまってはテンションも下がります。
修理費が高額になる可能性もあるうえ、手元に戻ってくるまで通常よりも時間がかかる場合もあります。
末永く使っていくためにも、日頃から丁寧に扱いましょう。
販売店が限られる
このクラスのイヤホンになると、購入できる店舗も限られます。
さらに、取り扱っている店舗であっても在庫を抱えないことも多く、注文が入って取り寄せるケースも少なくありません。
そうなると、購入してから手元に届くまである程度時間がかかります。
購入を検討する場合は、販売店と一緒に納品時期も確認しましょう。
終わりがない
最高級のイヤホンだからといって、満足できるかはまた別の問題です。
もっと良いものを、もっと高音質なイヤホンを、と貪欲になればなるほど終わりはありません。
裏を返せば、そのオーディオ沼にハマることが楽しみでもありますが、自分を見失わないようにしたいものです。
終わりがないからこそ、自分の判断基準を持っておきましょう。
高級有線イヤホンおすすめ16選
【SONY】
IER-Z1R
ソニーのカナル型ハイブリッド有線イヤホンです。
三つの異なるドライバーの採用により、どのような音域でも超高音質なサウンドを実現しています。
まるでイヤホンをつけているのを忘れてしまうような、広いサウンドステージで自然な音作りです。
低域から高域まですべての帯域で破綻なく、余裕を持って鳴らしてくれるイヤホンです。
【JVCケンウッド】
HA-FW10000
JVCケンウッドが木製の振動板にこだわったWOODシリーズのフラッグシップモデルです。
着脱できる耳掛けタイプで、しっかりと耳にフィットします。
厳選した天然素材を新開発のウッドドライバーユニットに採用し、より自然でクリアな響きを実現しました。
日本伝統工芸士が施した多層漆塗りの筐体も美しいイヤホンです。
【final】
A8000(FI-A8DSSD)
ファイナルの有線イヤホンの中でも、最高級のイヤホンです。
ファイナルの特徴でもあるシルバーコートのケーブルとステンレス製の筐体で、どこまでも透き通ったサウンドを聴かせます。
フラットな音作りは、音源そのものの良さを引き出し、リケーブルでバランス接続することでさらなる音質の向上が期待できます。
【Unique Melody】
Maven Pro
従来のバランスド・アーマチュア型ドライバーに加え、超高音域の伸びを叶える静電型ドライバーをプラスした最高級イヤホンです。
従来機からドライバー構成を見直し再設計することで、より自然なサウンドに仕上げました。
一週間に12ペアしか生産できない丁寧な仕上げとサファイアブルーのチタン筐体は、息を呑む美しさです。
【qdc】
Anole V14-S
合計14基のドライバーを贅沢に搭載したqdcのハイエンドイヤホンです。
4つのチューニングスイッチ搭載で、合計16種類の音色を楽しめる機能は、他にはない特徴です。
3種類の入力端子の切り替えが可能で、手軽にバランス接続のサウンドを楽しめます。
紫外線や太陽光を吸収して暗闇で光る、蓄光体を使用したフェイスプレートも高級感があります。
【Campfire Audio】
ANDROMEDA(CAM-4808)
キャンプファイヤーオーディオと言えばアンドロメダと言われる、ベストセラーモデルです。
アルマイト加工処理された無骨なアルミニウム筐体は、ブランドを象徴するデザインです。
バランスド・アーマチュア型ドライバーを低域から高音域まで5基搭載し、力強いサウンドを実現しています。
付属のプレミアムレザー・ジッパーケースも秀逸です。
【SHURE】
SE846(SE846G2CL)
遮音性に優れたシュアを代表するハイエンドイヤホンです。
プロの現場でのレコーディングはもちろん、ゲームにもリモートワークにも最適です。
4基のカスタムドライバーを搭載し、従来よりクリアで伸びのあるサウンドが特徴となっています。
派手さはありませんがバランスが良く、長く使い込むほどに味わいを増すイヤホンです。
【Sennheiser】
IE600
「揺るがぬ想いが細部に宿る」をコンセプトに開発された、IEシリーズのハイエンドイヤホンです。
ゼンハイザーらしい堅実で堅牢な作りと、繊細でまとまりのあるサウンドが特徴となっています。
3.5mmのケーブルに加え、4.4mmバランスケーブルが付いているため、すぐにバランス接続が可能です。
ハイエンドの中では比較的手を出しやすい価格なのも魅力です。
【Westone Audio】
MACH 80(WA-M80)
長年プロの現場を支えるウェストンが贈る、MATCHシリーズのフラッグシップモデルです。
低域、中域、高音域と3way/8基のバランスド・アーマチュア型ドライバーを搭載し、自然でニュートラルな音質を実現しました。
2種類各5サイズの豊富なシリコンイヤーチップに重厚感あるケースと、付属アイテムも充実しています。
【FiiO】
FH9
純銀製のケーブルを使用したフィーオのハイエンドイヤホンです。
ダイナミック型とバランスド・アーマチュア型が組み合わさり、合計7基のハイブリッドドライバーは強力です。
音の細部のディティールまで正確に再現し、全帯域を豊かに鳴らしきります。
3種類の音質傾向の違うイヤーチップ付属で、気分に合わせてサウンドを変えることができます。
【Meze Audio】
RAIPENTA
ギリシャ語で5を表すペンタの名を冠した、メゼオーディオのハイエンドイヤホンです。
5基搭載されたハイブリッドドライバーと一体感のある装着感で、ナチュラルで繊細な音作りを実現しました。
20本のリッツ線で編み込まれた4芯ケーブルが、イヤホンのポテンシャルをこれでもかというほど引き出します。
ウェットで上品な音質が特徴のイヤホンです。
【JH Audio × Astell&Kern】
Layla(PSM11)
ハイエンドを中心にイヤホンを制作するJHオーディオと、韓国のアステル&ケルンがコラボした最高級イヤホンです。
12基を搭載した独自のドライバ設計で、最高の周波数範囲を提供し、どのような些細な音も埋もれず耳に届けます。
エリック・クラプトンの歴史的名曲「いとしのレイラ」から命名され、ロックサウンドとの親和性は抜群です。
【HIFIMAN】
Svanar
高級ラインを中心に展開するハイファイマンのフラッグシップイヤホンです。
筐体に特殊なコーティングを施すことで微妙に音をチューニングし、周波数のレスポンスを完璧にコントロール。
まるでオーダーメイドのように誰の耳にもフィットし、快適な装着感を提供します。
ラグジュアリーでエレガントなサウンドに仕上がっています。
【VISION EARS】
PHONIX Gold-Red
不死鳥の名を冠したヴィジョンイヤーズの、最高級ハイエンドイヤホンです。
低域、中域、高音域にそれぞれ4基のバランスド・アーマチュア型ドライバー、さらに1基のツイーターを搭載しました。
高解像度で明瞭な驚異的なサウンドは、これまで感じたことのないリスニング体験を提供します。
バランスプラグや本皮ケースなど、付属アイテムも充実しています。
【EMPIRE EARS】
ODIN
北欧神話の神オーディンから命名された、エンパイヤイヤーズが贈る超ハイエンド有線イヤホンです。
虹の橋をイメージしてデザインされたフェイスプレートは、圧巻の美しさです。
超低域から超高音域まで、合計10基のドライバー構成で、歪みのないパワフルなサウンドを提供します。
今までにない新しい価値観を提案するイヤホンです。
【Noble Audio】
VIKING RAGNAR Damascus
これまでのフラッグシップシリーズを再定義した、ノーブルオーディオの超弩級イヤホンです。
ダイナミック型、バランスド・アーマチュア型、静電型、3つの異なる駆動方式のドライバー10基搭載のハイブリッド構成です。
4.4mmのバランスケーブルのみを標準装備し、どこまでも伸びる高音域が特徴的な密度の濃い圧巻のサウンドとなっています。
まとめ
別次元の音楽体験をもたらしてくれる、最高級のハイエンドイヤホン。
そこには、主流になりつつあるワイヤレスイヤホンではまだまだ到達できない世界があります。
ぜひ、別次元の音楽を体験してみてくださいね。
高級有線イヤホンの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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