楽器やパソコンからの音を処理し、音声のミックスや信号処理まで何でもこなせるオーディオインターフェイス。
配信向けのものからレコーディング向けのものまで、様々なタイプの商品が販売されています。
ところで、オーディオインターフェイスを使う上ではお使いのパソコンのOSにも気を配らなければならないことをご存知でしょうか。
そこで今回は、macPC向けオーディオインターフェイスに注目し、メリットや選び方を含めつつおすすめの商品を10点ご紹介します。
目次
- 1 macPC向けオーディオインターフェイスを使うメリット
- 2 macPC向けオーディオインターフェイスを使うデメリット
- 3 macPC向けオーディオインターフェイスの選び方
- 4 macPC向けオーディオインターフェイスおすすめ10選
- 4.1 【フォーカスライト】Scarlett 2i2 4th Gen
- 4.2 【フォーカスライト】iTrack Solo(AMS-ITRACK-SOLO-LIGHTNING)
- 4.3 【MOTU】M2 2in 2out USB-C
- 4.4 【ローランド】Rubix24(RUBIX24)
- 4.5 【M-Audio】M-Track Solo
- 4.6 【Steinberg】USB3.0 オーディオインターフェイス(UR22C)
- 4.7 【ZOOM】オーディオインターフェース(AMS-44)
- 4.8 【ZOOM】ハンディポータブル オーディオインターフェイス(U-24)
- 4.9 【ヤマハ】ライブストリーミングミキサー(AG03MK2)
- 4.10 【Alesis】エフェクター&USBオーディオ・インターフェース(MULTIMIX4USBFX)
- 5 まとめ
macPC向けオーディオインターフェイスを使うメリット
ギターやキーボードの音を手軽にパソコンに送れる
ギターやキーボードなど、楽器の音をパソコンに送るためには専用のケーブルやコネクターを使う必要があります。
しかし、多くのパソコンに搭載されているのはUSBなどのメジャーなものばかりで、そのままでは楽器とパソコンは接続できません。
そこで、楽器とパソコンの間にmacPC向けオーディオインターフェイスを経由すると、こうした問題も簡単に解決可能です。
クリアな音を配信やレコーディングに活用できる
音楽のレコーディングやライブ配信などを行う上では、音質はクオリティを左右する大切な要素です。
実は、音質をアップさせる上でも、オーディオインターフェイスは非常に重要な役割を担っています。
オーディオインターフェイスが音の信号を専門的に処理してくれることで、ロスが少なくクリアな音を活用できるのです。
パソコンが高速化し、作業がはかどる
動画の編集やエンコードと同じように、音の処理や録音もパソコンにとっては負担の大きい作業です。
特に、多くの種類の音を処理するような状況ではパソコンの処理性能が低下し、そのままでは作業効率の低下は避けられません。
音の処理をオーディオインターフェイスに任せることでパソコンの負荷が軽くなり、更には寿命の延長にも繋がります。
macPC向けオーディオインターフェイスを使うデメリット
多機能なものほどサイズが大きくなる
オーディオインターフェイスには、楽器やパソコンとの接続のために様々な端子やツマミ、プロセッサーが搭載されています。
端子の少ないシンプルなものは省スペースで設置も簡単ですが、端子が多く機能が多いほどサイズはどんどん大きくなります。
購入前には設置スペースや求める機能などをチェックし、最適な商品選びを心がけるのがおすすめです。
macPC向けオーディオインターフェイスの選び方
音質
オーディオインターフェイスは、ギターなどのアナログ信号をデジタル信号に処理し、パソコンに送っています。
この処理の性能が高ければ高いほど音はクリアになり、反対に低いほどノイズが大きくこもったような音になってしまいます。
そんなオーディオインターフェイスの処理性能を見る最も簡単な方法が、「〇〇bit/〇〇kHz」というように表される音質です。
右側を量子化ビット数、左側をサンプリングレートといい、大きければ大きいほど音質が高いといえます。
端子の種類や数
使いたい楽器の端子が搭載されていないオーディオインターフェイスを買っても、なんの意味もありません。
オーディオインターフェイスの購入前には、その商品にどんな端子が搭載されているのかをチェックすることが必要です。
例えばマイクを使う場合にはXLR端子の有無や数を、ギターの場合にはフォーン端子の有無や数をチェックしましょう。
また、コンデンサーマイクを使いたい場合には、ファンタム電源の出力に対応しているかどうかもチェックすべきポイントです。
付属ソフトの有無
DTMを始めてみたいけど、DAWが高価でなかなか手が出せないとお悩みの方も多いでしょう。
実は、オーディオインターフェイスの多くにはDAWが付属していたり、体験版を同梱してくれていたりすることが多いです。
こういったモデルを買えば、わざわざお金を出して別途DAWを買わなくても良いため、導入コストの削減にも繋がります。
予算の面でDTMを始められないとお悩みの方は、ぜひこの点もチェックすることをおすすめします。
機能性
オーディオインターフェイスには、メーカーによって様々な機能がつめこまれており、個性的な商品も数多く販売されています。
例えば、入力される音のゲインを自動的に調節して音量バランスを最適化するオートゲイン機能は、初心者に便利な機能です。
この他にも、PC上で再生している音を入力端子側にループさせてミックスさせるループバック機能は、配信で大活躍します。
どんな機能がほしいかでオーディオインターフェイスを選ぶことも、おすすめの選び方のひとつです。
メーカー
macPC向けオーディオインターフェイスを販売しているメーカーは多数ありますが、ここではメジャーなメーカーを紹介します。
フォーカスライトは深みのある赤色の筐体が特徴的なScarlettシリーズで有名で、最新の第4世代では機能が大幅に強化されています。
ヤマハはピアノやギターなどの楽器で有名な日本のメーカーで、楽器メーカーならではの素直で上品な音が魅力的です。
ZOOMは高性能な配信用マイクやカメラが高く評価されているメーカーで、プロのクリエイターにも好まれています。
価格帯
macPC向けオーディオインターフェイスの価格帯は、求める機能や端子の数によって大きく異なります。
マイクや楽器をそこまで繋がずに最低限の機能があれば良いという場合には、10,000円未満で購入可能です。
しかし、機能性や拡張性などを重視すると、30,000円以上の価格帯となってしまうことも珍しくはありません。
購入前には、機能面と予算のチェックを忘れないようにしましょう。
macPC向けオーディオインターフェイスおすすめ10選
メーカー・製品名 | 音質 | 端子の種類・数 | 付属ソフト |
---|---|---|---|
フォーカスライト Scarlett 2i2 4th Gen | 24bit/44.1~192kHz | XLR端子×2 フォーン端子×2 | Pro Tools Artist Ableton Live Lite |
フォーカスライト iTrack Solo | Mac/PC: 44.1 ~ 96 KHz iPad: 44.1 KHz, 48 KHz | XLR端子×1 フォーン端子×1 | Ableton Live Lite |
MOTU M2 2in 2out USB-C | 24bit/44.1~192kHz | MIDI端子×1 XLR / TRSコンボジャック×2 | MOTU Performer Lite Ableton Live 10 Lite Big Fish Audio |
ローランド Rubix24 | 24bit/44.1~192kHz | MIDI端子×1 XLR / TRSコンボ端子×2 | なし |
M-Audio M-Track Solo | 16bit/48kHz | XLR端子×1 フォーン端子×1 | MPC Beats AIR Music Tech Electric |
Steinberg USB3.0 オーディオインターフェイス | 32bit/192kHz | MIDI端子×1 XLR / TRSコンボ端子×2 | Cubase AI Cubasis LE Steinberg Plus |
ZOOM オーディオインターフェース | 24bit/96kHz | XLR / TRSコンボ端子×4 | なし |
ZOOM ハンディポータブルオーディオインターフェイス | 24bit/96kHz | XLR / TRSコンボ端子×2 MIDI端子×1 | Ableton Live Lite Steinberg Cubasis LE |
ヤマハ ライブストリーミングミキサー | 24bit/192kHz | XLR / TRSコンボ端子×1 4極ミニ入出力端子×1 ライン入力端子×2 フォーン端子×1 | AG Controller Cubase AI WaveLab Cast |
Alesis エフェクター&USBオーディオ・インターフェース | 16bit/48kHz | XLR端子×2 フォーン端子×1 ライン入力端子×1 | Pro Tools | First Alesis Edition AIR Mini Grand DB-33 |
【フォーカスライト】
Scarlett 2i2 4th Gen
2イン・2アウトのスタンダードな構成で、汎用性が高いフォーカスライトの最新版のオーディオインターフェイスです。
マイクのゲインレンジが69dBとかなり広く、ノイズの少ないクリアなサウンドをあらゆるマイクから引き出します。
ゲインレベルはオートゲイン機能によって自動で設定でき、立った10秒の入力ですぐに最適なゲインが設定されます。
音質 | 24bit/44.1~192kHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR端子×2 フォーン端子×2 |
付属ソフト | Pro Tools Artist Ableton Live Lite |
【フォーカスライト】
iTrack Solo(AMS-ITRACK-SOLO-LIGHTNING)
Mac OSだけでなくiPadとの接続にも対応し、外出先で浮かんだアイデアもすぐに形にできるオーディオインターフェイスです。
専用のLightningケーブルでiPadと接続することで、GaragebandなどのiPad用アプリケーションからの音声入力が利用可能になります。
マイク入力用のXLR端子は48Vのファンタム電源にも対応しており、コンデンサーマイクも問題なく使えます。
音質 | Mac/PC: 44.1 ~ 96 KHz iPad: 44.1 KHz, 48 KHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR端子×1 フォーン端子×1 |
付属ソフト | Ableton Live Lite |
【MOTU】
M2 2in 2out USB-C
操作パネルにフルカラーの液晶ディスプレイが搭載されている、音の設定を確認しやすいオーディオインターフェイスです。
数十万円クラスのオーディオインターフェイスに搭載されている技術が組み込まれ、同価格帯の中でも優れた音質を有しています。
電源はUSBバスパワーによりUSB-Type Cケーブルから給電されるため、ACアダプターが不要で持ち運びにも便利です。
音質 | 24bit/44.1~192kHz |
---|---|
端子の種類・数 | MIDI端子×1 XLR / TRSコンボジャック×2 |
付属ソフト | MOTU Performer Lite Ableton Live 10 Lite Big Fish Audio |
【ローランド】
Rubix24(RUBIX24)
電子ピアノやシンセサイザーで有名なローランドから販売されている、オーディオインターフェイスです。
マイク・プリアンプ回路はRubix24のために専用で開発されたものが使われており、徹底したノイズ低減が図られています。
日本オーディオ協会のハイレゾリューション・オーディオ認定も所得しており、音質の高さが公式に保証されています。
音質 | 24bit/44.1~192kHz |
---|---|
端子の種類・数 | MIDI端子×1 XLR / TRSコンボ端子×2 |
付属ソフト | なし |
【M-Audio】
M-Track Solo
リーズナブルながら宅録をする上での最低限の機能をしっかりと備えている、オーディオインターフェイスです。
本体上部に用意された大きなツマミにより、直感的な音の調節が可能になっています。
ただし、価格が安い分音質面では妥協が見られるほか、外装もややチープなものとなっており、この点には注意が必要です。
音質 | 16bit/48kHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR端子×1 フォーン端子×1 |
付属ソフト | MPC Beats AIR Music Tech Electric |
【Steinberg】
USB3.0 オーディオインターフェイス(UR22C)
コンパクトなボデイながら、ハイクオリティなサウンドと高い接続性を兼ね備えているオーディオインターフェイスです。
量子化ビット数は32bitとハイレゾ音源でよくある24bitよりも1段階上の仕様になっており、よりなめらかな信号で音質を高めています。
パソコンとの接続にはUSB3.1Gen 1に対応したUSB-Type Cを使っており、転送速度が速いことに加えてバスパワー駆動にも対応しています。
音質 | 32bit/192kHz |
---|---|
端子の種類・数 | MIDI端子×1 XLR / TRSコンボ端子×2 |
付属ソフト | Cubase AI Cubasis LE Steinberg Plus |
【ZOOM】
オーディオインターフェース(AMS-44)
手のひらに収まるサイズ感と、わずか223gという軽量さが魅力的なオーディオインターフェイスです。
音楽制作向けのMUSICモードと配信向けのSTREAMINGモードを切り替えて使うことができ、配信に便利なループバック機能も搭載されています。
USBバスパワーやACアダプターだけでなく、単3アルカリ乾電池を使って約4時間独立して駆動させることも可能です。
音質 | 24bit/96kHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR / TRSコンボ端子×4 |
付属ソフト | なし |
【ZOOM】
ハンディポータブル オーディオインターフェイス(U-24)
モバイルレコーディングやDJパフォーマンス向けの機能をコンパクトな筐体に詰め込んだオーディオインターフェイスです。
MIDI端子やXLR端子などに加え、ファンタム電源にも対応しているなど、サイズに見合わない機能性の高さが特徴的です。
また、ヘッドホンアンプの性能が高いため、すきな音楽をスタジオクオリティに引き上げて好きな場所で楽しむこともできます。
音質 | 24bit/96kHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR / TRSコンボ端子×2 MIDI端子×1 |
付属ソフト | Ableton Live Lite Steinberg Cubasis LE |
【ヤマハ】
ライブストリーミングミキサー(AG03MK2)
大型のマイク用音量調節ゲージにより、細かな調節がしやすい配信向けのオーディオインターフェイスです。
楽器やヘッドホンの接続だけではなく、スマホ用の4極ミニ入出力端子も搭載され、スマホゲームの配信にも使えます。
通常のオーディオインターフェイスにはないミュートボタンも搭載されており、配信、録音中のトラブル防止にも役立ちます。
音質 | 24bit/192kHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR / TRSコンボ端子×1 4極ミニ入出力端子×1 ライン入力端子×2 フォーン端子×1 |
付属ソフト | AG Controller Cubase AI WaveLab Cast |
【Alesis】
エフェクター&USBオーディオ・インターフェース(MULTIMIX4USBFX)
オーディオインターフェイスとしての機能とミキサーとしての機能が一体化した、オーディオインターフェイスです。
2つのファンタム電源が供給できるXLR端子に加えてギター、ベース用のフォーン端子も複数搭載されており、宅録に役立ちます。
MacOS以外にも、AppleのUSBカメラアダプタを使うことでiPadに直接録音させることもできます。
音質 | 16bit/48kHz |
---|---|
端子の種類・数 | XLR端子×2 フォーン端子×1 ライン入力端子×1 |
付属ソフト | Pro Tools | First Alesis Edition AIR Mini Grand DB-33 |
まとめ
macPC向けオーディオインターフェイスには、音質や付属ソフトなど、様々な特徴を持った製品が数多く販売されています。
みなさんもこの記事を参考に、自分に合ったオーディオインターフェイスを是非一度探してみてください。
macPC向けオーディオインターフェイスの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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