実際に使用した人の多く高く評価したものを名器と呼んでいますが、レベルの高いゴルファーが使用したモデルのことではありません。
ウェッジを選ぶときは、自らの技量に合うかを確認し、その上で多くの人の評価値を確認すると、良いクラブを見つけることができます。
今回は、ウェッジを選ぶときのメリット・デメリット、また選び方についてご紹介します。
さらに歴代の名器も含めた、人気のウェッジ12選をご案内しますので、最後までご覧ください。
目次
- 1 名器ウェッジを使うメリット
- 2 名器ウェッジを使うデメリット
- 3 名器ウェッジの選び方
- 4 名器ウェッジおすすめ12選
- 4.1 【タイトリスト】 ボーケイ・デザイン SM9 (846RS1F4610J)
- 4.2 【クリーブランド】 RTX 4
- 4.3 【テーラーメイド】 ハイ・トウ3 (ML-GRIND HI-TOE3 WG KBS-HR2.0)
- 4.4 【クリーブランド】 CVX ZIPCORE (10325071)
- 4.5 【キャロウェイ】 MD5 JAWS (4B6152102301N3000)
- 4.6 【キャスコ】 DW – 123 Copper
- 4.7 【ピン】 グライド 3.0 S ウェッジ
- 4.8 【ミズノ】 Pro S18 (5KJSB20290)
- 4.9 【キャロウェイ】 JAWS FORGED (4H445809Z34M3000)
- 4.10 【プロギア】 0 ウェッジ (GSI6058)
- 4.11 【ブリヂストン】 BRM2 ウェッジ (B2MN1ISQ28)
- 4.12 【フォ-ティン】RM-4
- 5 まとめ
名器ウェッジを使うメリット
アプローチショットの精度が上がる
ウェッジは、グリーン周りからのショートアプローチに対して有効なクラブです。
ロフト角が大きくなるほど、ターゲットに対してピンポイントで攻めることができます。
ただし、精度の高いショットが求められるため、正確なショットができるスキルを持っていなければいけません。
自分の技量に合うモデルを使うことが重要です。
バンカーショットに有効なクラブ
そもそもウェッジは、バンカーショット用のクラブとして造られ、やがて多用途で使われるようになった歴史があります。
アゴの高いバンカーからの脱出、または薄い砂のバンカーにも活用できることから、バンカーショット繰り返す必要はありません。
芝面のアプローチウェッジと兼用すると、さらに用途を広げることができます。
止まる球が打てるバックスピン
アイアンと比べてロフト角が大きく、インパクトのときにボールとの摩擦量が増すので、大きなスピンが得られます。
名器と呼ばれるウェッジの多くは、意図的にバックスピンをかけられ、グリーン上でボールを止めることができます。
これによりダイレクトにピンを狙って近づけられるので、転がり出ることを心配する必要ありません。
高い精度で距離をコントロールできる
40ヤード以内からのアプローチでは、ランニングアプローチやチップショット、ロブショットなど多彩なショットが求められます。
状況に合わせられるロフト角やバウンス角を備えたウェッジを用意しておくと、オートマチックに打つことが可能です。
技量をカバーしてくれるクラブの性能も、名器としての条件と言えるかもしれません。
多様な攻め方を選択できる
ウェッジの持つロフト角よりも、さらにフェースを開くことで、操作性の高いショットが可能となります。
高く打ち上げ鋭角的に落とすピンポイント狙いが可能になり、スキルが伴えば意図的にバックスピンかけてカップを狙えるかもしれません。
また同じロフト角でもバウンス角を変えることで、ライに合わせて使い分けることもできます。
名器ウェッジを使うデメリット
距離が長くなるほど距離感が難しい
アイアンの飛距離はロフト角によって決まり、番手間のピッチはおよそ10ヤードで設定されています。
10ヤード以内で距離調節でさえ難しいのに、番手によっては80ヤード以内を距離調節しなければいけません。
距離が長くなるほど、ゴルファーのスキルによるとことが大きくなり、ミスショットの可能性も高くなる場合もあります。
ロフト角が大きくなるほどフルスイングに向かない
ウェッジは短い距離を打つためのクラブなので、ロフト角が大きくなるほどフルスイングの難易度は高くなります。
ボールが高く上がることで、距離感がつかめず風の影響も受けるため、ロフト角の大きなモデルはフルショットに向きません。
ショートゲームに徹する使用方法とすることで、ミスショットを防ぐことができます。
強く打つときは引っ掛けに注意が必要
ロフト角が大きいため、フェースを開いた状態でアドレスに入ることになります。
フェースを返さずヘッド抜くと縦スピンとなりますが、フェースを返してしまうとフックフェースになり横スピンになります。
強く打とうとするほどフェースを返してしまい、ドローバイアスになる可能性があるので、引っ掛けに注意しなければいけません。
本数の制約で利点を活かすことができない
バウンス角の小さなモデルは、リーディングエッジがボールの下に入りやすく、短く刈り込んだライからのショットに向いています。
一方で、大きなバウンス角のウェッジは、ヘッドの抜けが良く、深いラフのショットに向いています。
ですが、14本の限られたクラブでは選択が必要で、ウェッジだけを増やすのは現実的ではありません。
習得するまでに時間がかかる
操作性を求めるウェッジショットでは、それに必要なテクニックや高い経験値を備えてなければなりません。
ボールの置かれているライの状況や、テーゲットまでの距離感などを瞬時に判断することで、精度の高いショットが可能となります。
状況に合わせた打ち方ができるようになるまでには、一定の経験値と習熟度が必要となります。
名器ウェッジの選び方
モデルのスペックと特性を理解する
ヘッドのロフト角やバウンス角、装着されているシャフトの適合性などを確認しましょう。
自分にとって必要としている性能が備わっているかは、クラブのスペックを確認することで分かります。
また、モデルの特性を理解することで、寛容性か操作性なのかも知ることができます。
個々のプレースタイルに合わせた選び方を心掛けることで、快適で効果的なプレーが実現できることでしょう。
試打をして適合性をチェックする
多くのゴルファーから高い評価を受けたモデルが名器と呼ばれていますが評価者が同じレベルのゴルファーとは限りません。
プロトモデルであればトップアスリート、寛容性の高いモデルであればビギナーゴルファーと言ったように、評価者に違いがあります。
自分に合うモデルかを確認するには、実際に手に取り試打してみることが確実な方法です。
口コミ等を見てできるだけ多くの評価を確認する
ネット情報がすべて正しいとは言えませんが、実際に使用した人のレビューを見ることは、選ぶ上での判断材料となるでしょう。
購入を検討しているウェッジの口コミについては、プラス評価もあればマイナス評価もあります。
実際に使用した人の意見や評価を参考にすることで、同レベルのゴルファーによる品質や性能、耐久性などを知ることができます。
信頼度の高いメーカーを選ぶ
ゴルフクラブをイチから目利きするには、相応の知識と経験が必要なので、選ぶ場合にはメーカー発表の特性やスペックを参考にしょう。
情報の信頼性は、メーカーの持つブランド力によるものが大きいので、有名メーカーほど安心して選ぶことができます。
さらに、品質保証やアフターサービスの観点からも、知名度のあるメーカーほど高い満足度が得られます。
コスパの高い価格帯を選ぶ
アマチュアゴルファーがクラブを選ぶときは、常に費用対効果を考えていなければなりません。
中古を扱う市場で歴代の名器をコレクション価値としては認めても、必要な性能を備えた実用的なクラブと考えていないようです。
名器と言う名声にとらわれることなく、価格と性能のバランスを考えて、コスパの高いモデルを選ぶことが重要です。
名器ウェッジおすすめ12選
メーカー名・製品名 | ロフト角(°) | バウンス角(°) | ライ角(°) |
---|---|---|---|
タイトリスト ボーケイ・デザイン SM9 | 46 ~ 62 | 4 ~ 14 | 64 |
クリーブランド RTX 4 | 48 ~ 60 | 3 ~ 10 | 64 |
テーラーメイド ハイ・トウ3 | 50 ~ 60 | 7 ~ 13 | 64 |
クリーブランド CVX ZIPCORE | 46 ~ 58 | 9 ~ 12 | 64 |
キャロウェイ MD5 JAWS | 46 ~ 64 | 8 ~ 12 | 64 |
キャスコ DW-123Copper | 46 ~ 64 | 2 / 7 | 63 / 63.5 |
ピン グライド 3.0 S | 46 ~ 60 | 6 ~ 14 | 64.1 ~ 64.6 |
Mizuno Pro S18 | 44 ~ 60 | 4 ~ 15 | 63 |
キャロウェイ JAWS FORGED | 46 ~ 60 | 9 ~ 12 | 64 |
プロギア 0 ウェッジ | 48 ~ 58 | 4 ~ 11 | 63.5 |
ブリヂストン BRM2 | 48 ~ 58 | 8 ~ 12 | 63.5 |
フォ-ティン RM-4 | 46 ~ 60 | 7 ~ 14 | 63 ~ 64 |
【タイトリスト】
ボーケイ・デザイン SM9 (846RS1F4610J)
名匠ボーケイのデザインによるウェッジで、国内では岩田寛プロ・今平周吾プロ使用のモデルです。
ヘッドのグラインドバリエーションは、全部で6種類もあるので、ソールタイプで悩むことはありません。
豊富な選択肢があることで、扱いやすさの満足感は高まり、歴代の名器と並ぶ評価を受けるにふさわしいモデルと言えるでしょう。
ロフト角(°) | 46 ~ 62 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 ~ 14 |
ライ角(°) | 64 |
https://www.titleist.co.jp/golf-clubs/wedges/sm9-explore/
【クリーブランド】
RTX 4
世界ツアーで活躍する松山英樹プロの使用クラブと同一シリーズのRTX4は、ゴルファー羨望のウェッジとも言えるでしょう。
グラインドはFull ・ Mid ・ Low ・ X-Lowと、それぞれの用途に合わせて選ぶことができます。
ミスヒットが軽減できるローテーション・テクノロジー、スピン性能を高めるフィール・バランシング・テクノロジーも備えています。
ロフト角(°) | 48 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 3 ~ 10 |
ライ角(°) | 64 |
【テーラーメイド】
ハイ・トウ3 (ML-GRIND HI-TOE3 WG KBS-HR2.0)
ビギナーには高い寛容性、アスリートゴルファーからは高い操作性で支持を得ているウェッジです。
スピン性能が上がるノーメッキタイプ、フェースを開きやすいローバンスモデルも用意されています。
また、フェースを開いて使用する機会が多いロフト角56度以上は、フルスコアラインなのでミスヒットを心配する必要はありません。
ロフト角(°) | 50 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 7 ~ 13 |
ライ角(°) | 64 |
https://www.taylormadegolf.jp/taylormade/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A63-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B8/A9370009.html?lang=ja_JP
【クリーブランド】
CVX ZIPCORE (10325071)
クリーブランドの歴代ウェッジとして、もっとも高い評価を受けていたRTXの後継モデルです。
RTXの名称の由来であるローテーション・テクノロジーを継承しているので、オフセンターヒットでもしっかり弾くことができます。
高い操作性を追求しながらも、幅広い層のゴルファーが満足できる寛容性を備えたウェッジと言えるでしょう。
ロフト角(°) | 46 ~ 58 |
---|---|
バウンス角(°) | 9 ~ 12 |
ライ角(°) | 64 |
https://sports.dunlop.co.jp/golf/products/wedge/cvxwg.html
【キャロウェイ】
MD5 JAWS (4B6152102301N3000)
歴代の名器と言われた初代ジョーズの後継モデルであり、操作性に優れた上級者向きのウェッジと言えます。
一世を風靡した映画「ジョーズ」から得たネーミングの通り、鋭い刃先でボールを捉える喰い付きを追求したモデルと言えるでしょう。
自ら「スピンモンスター」と称するほど、類を見ないスピン性能を備えたウェッジです。
ロフト角(°) | 46 ~ 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 ~ 12 |
ライ角(°) | 64 |
【キャスコ】
DW – 123 Copper
幅広い層からの評価は高く、名器と呼ばれるウェッジと言えるでしょう。
ソールの抜けの良さ、オートマチックな操作性、豊富なバリエーション等、求められるニーズに対して応えてくれています。
独特なヘッドデザインは、一目でドルフィンであることが分かり、他のブランドとの差別化にも成功唯一無二のモデルとも言えます。
ロフト角(°) | 46 ~ 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 2 / 7 |
ライ角(°) | 63 / 63.5 |
【ピン】
グライド 3.0 S ウェッジ
グリーン上で止まる球が打てるよう、スピン性能に特化したウェッジです。
また、全英を制した渋野日向子プロの使用モデルとしても注目され、歴代の名器であるという評価に間違いはありません。
世界が注目したウェッジであるとともに、ゴルフレベルを問わず誰でも扱いやすい性能を有している最高のクラブと言えます。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 ~ 14 |
ライ角(°) | 64.1 ~ 64.6 |
https://clubping.jp/product/product2019_glide30.html
【ミズノ】
Pro S18 (5KJSB20290)
ピンに向かって止まる球が打てる、バックスピンに特化したウェッジです。
豊富なロフト角によって、さまざまなシチュエーションに対応でき、打ちたい距離を番手で選ぶことができます。
また、多用できるバウンスも用意されているので、短く刈り込んだエプロンや深いラフからでも簡単に寄せることができます。
ロフト角(°) | 44 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 ~ 15 |
ライ角(°) | 63 |
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/item/751120/
【キャロウェイ】
JAWS FORGED (4H445809Z34M3000)
軟鉄を叩き上げて鍛えた、やわらかい打感に特徴のあるフォージドモデルです。
石川遼プロのシリーズモデルであり、打感の違いを感じられるゴルファーの評価も高く、信頼できるウェッジと言えます。
軟鉄鍛造はもちろんこと、スピン性能を追求したノーメッキタイプなので、グリーンを攻めるためのウェッジとして期待できます。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 9 ~ 12 |
ライ角(°) | 64 |
https://www.callawaygolf.jp/jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96/JAWS-FORGED-%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B8-%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%A0%EF%BC%882021%E5%B9%B4%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%EF%BC%89/p/BP_004307/configuratorPage/CPQCONFIGURATOR
【プロギア】
0 ウェッジ (GSI6058)
適度な重心設計で、レベルを問わず打ちやすい・扱いやすいと評価されているウェッジです。
ヘッドの頂点となるトップブレードの先端を肉厚にしたことで、右に抜けなくなり、ボールがつかまるようになります。
低すぎず短すぎない重心設計によって、方向性能が安定し、スピン性能が備わったウェッジです。
ロフト角(°) | 48 ~ 58 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 ~ 11 |
ライ角(°) | 63.5 |
https://www.prgr-golf.com/product/wedge/20-0-wedge.html#spec
【ブリヂストン】
BRM2 ウェッジ (B2MN1ISQ28)
ウェッジに対してニーズが高い、「止まる球」を実現化したモデルこそが、BRM2です。
ボールとの摩擦が多くなるよう、フェース面にバーを配置し、さらにくさび型のミーリングを入れてスピン性を高めています。
またロフト角・バウンス角・ソール形状によって役割を細分化、利用度の高いモデルを選べるようになっています。
ロフト角(°) | 48 ~ 58 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 ~ 12 |
ライ角(°) | 63.5 |
https://www.bs-golf.com/bs-products/bsg/b_series/wedge/brm2/
【フォ-ティン】
RM-4
有名選手であろうとも契約プロとはせず、「使いたければ使っていいよ」のスタンスを貫く、業界屈指のメーカーです。
プロが頭を下げてまで使いたいモデルであり、アマチュアにとっても多様なショットに対応してくれる便利のクラブと言えます。
番手ごとにヘッドの肉厚を変えて、スピン性能を向上させたモデルとなっています。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 7 ~ 14 |
ライ角(°) | 63 ~ 64 |
まとめ
多くのゴルファーから評価を得ていれば、良いウェッジに違いはありません。
でも自分に合うとは限らないので、それぞれの性能や特性を確認することが大切です。
名器ウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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