「クリーブランド」は、ロジャー・クリーブランド氏が1979年に設立したクラブブランドです。
ショートゲームで使えるクラブの製造開発に力を入れており、今まで多くのウェッジを作り上げてきました。
そんなウェッジの人気ブランドともいえるクリーブランドの中でも、今回はレディース向けウェッジにスポットを当てていきます。
レディースウェッジ以外に、メンズウェッジからもレディースが使いやすいスペックのクリーブランドのウェッジを紹介します。
目次
クリーブランドのレディース向けウェッジを使うメリット
スペックが豊富
クリーブランドのウェッジの魅力は、ロフト角はもちろんのこと、バウンス角やヘッド仕上げなどのラインナップも豊富な点です。
同じロフト角でも、数種類のバウンス角のラインナップがあるので、自分好みのスペックを見つけることができます。
また、ヘッド仕上げもサテン、ブラックサテン、ノーメッキなどがあり、見た目で選べる楽しさも魅力です。
ボールが上がりやすい
「ツアーアクション588」を販売して以来、クリーブランドのウェッジはストレートネックが主流となっています。
ストレートネックの特徴は、下からすくい上げるように打つことができるため、ボールが上がりやすい点です。
また、フェースを開いて打つ時もネックが邪魔にならないので、ロブショットを打ちやすいのも利点です。
クリーブランドのレディース向けウェッジを使うデメリット
レディース用ウェッジが少ない
レディース用のウェッジは、どうしてもメンズ用と比べて販売される種類が限定されてしまいます。
ですが、メンズ用のウェッジの中でも、スペックやシャフトを選べばレディースが使えるモデルはあります。
ですので、そういったクラブを選択肢の中に入れることで、選べる幅は広がるでしょう。
クリーブランドのレディース向けウェッジの選び方
ヘッド形状
ウェッジのヘッドは、主にキャビティバック、マッスルバック、中空構造の3種類があります。
外周に厚みのあるキャビティバックは、打点がズレてもフェースがブレにくいのが利点です。
マッスルバックは、小さめのヘッドでフェースの開閉がしやすく、操作性を重視する中級者向けとなっています。
中空構造は、その名の通りヘッド内部が空洞になっており、フェースがブレにくい重心調整ができるのが特徴です。
女性には大きめヘッドでミスに強い、キャビティバックや中空構造が人気となっています。
ロフト角
ロフト角はフェースの傾きの角度のことで、ウェッジのロフト角は一般的に40度前半～60度程度が主流です。
選ぶポイントとしては、グリーン周り～60ヤードまでの距離を打てることと、バンカーで使えるウェッジを選ぶことです。
そのため、等間隔でロフト角違いのウェッジを2～3本持っていると、あらゆる距離やライに対応できるでしょう。
ソール幅
ソール幅とはヘッドの底の幅のことで、ソール幅が広いとダフりにくく、振り抜けの良いショットが打てます。
反対に、ソール幅が狭いとヘッドが地面に刺さりやすい反面、フェースの開閉がしやすいので細かなショットが可能です。
また、打ち込み型のダウンブローは狭め、ゆったりしたスイングは広めと相性が良いので、女性には広めのソール幅がおすすめです。
シャフト
ウェッジのシャフトはスチールシャフトとカーボンシャフトの2種類があり、重さやしなりが大きく違います。
スチールシャフトは、思い切り打ってもボールが暴れにくいですが、重いのが難点です。
一方、カーボンシャフトは軽く振りやすい反面、思い切り打つと打点やスピンにブレが出やすい難点があります。
女性の場合は、ヘッドスピードも遅くゆったりとしたスイングの人が多いので、カーボンシャフトがおすすめです。
価格帯
クリーブランドのウェッジの価格は、現行モデルで2～3万円程度が主流となっています。
複数本購入するとかなりの出費となるため、新品にこだわりがなければ中古クラブもおすすめです。
使用状態にもよりますが、中古クラブは新品の半額以下で販売しているものも多く、ぐっと安く手に入れることができます。
ただ、あまりに使用状態が悪いとグリップ交換などで別途費用がかかるケースもあるので、注意が必要です。
クリーブランドのレディース向けウェッジおすすめ10選
| 製品名 | ロフト角 | シャフト長さ | クラブ重さ |
|---|---|---|---|
| スマートソール4 タイプS | 58度 | 34.375インチ | 410g |
| スマートソール4 タイプC | 42度 | 33.125インチ | 423g |
| スマートソール4 タイプG | 50度 | 34.625インチ | 401g |
| RTX6 ジップコア | 46～60度 | 35.25インチ（56度、カーボン） | 410g（56度、カーボン） |
| CVXジップコア | 46～58度 | 35.5インチ（56度、カーボン） | 412g（56度、カーボン） |
| スマートソール3 タイプS | 58度 | 34.375インチ | 410g |
| スマートソール3 タイプC | 42度 | 33.125インチ | 425g |
| CFX | 46～58度 | 35.5インチ | 412g |
| CBX | 48～58度 | 35.25インチ（56度、スチール） | 456g（56度、スチール） |
| RTX4 フォージド | 50～60度 | 35インチ（56度、スチール） | 453～472g（56度、スチール） |
【クリーブランド】
スマートソール4 タイプSレディース
幅広ソールと大きめのキャビティバックが特徴で、フェース中心に重心を作ることにより、安定したボールを打ち出せます。
また、フェース下のソールを削ったことにより、バンカーでもダフらず振り抜けの良さを実現しました。
スマートソール4の中で最もロフト角とソール幅が大きいので、グリーン周りはもちろん、サンドウェッジとしてもおすすめです。
| ロフト角 | 58度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 34.375インチ |
| クラブ重さ | 410g |
【クリーブランド】
スマートソール4 タイプCレディース
スマートソール4の中では最もロフトが立っている、チッパータイプのウェッジとなっています。
パターのようなヘッド形状なので、ダフりやトップを防いで安定したボールを打ち出せます。
グリーン周りのアプローチが安定しない人や、パター感覚で打ちたい人に最適のウェッジです。
| ロフト角 | 42度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 33.125インチ |
| クラブ重さ | 423g |
【クリーブランド】
スマートソール4 タイプGレディース
タイプCとタイプSの中間的モデルで、さまざまなショットに対応できるバランスの取れたウェッジとなっています。
スマートソール4シリーズ共通の大きなキャビティバックと幅広ソールにより、ミスに強い高弾道のボールを打ち出す仕組みです。
また、重心位置を中心付近にすることにより、打った時の飛距離のズレを軽減して思い通りの飛距離を打ち出せます。
| ロフト角 | 50度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 34.625インチ |
| クラブ重さ | 401g |
【クリーブランド】
RTX6 ジップコア
ネック部分の「ジップコア」により余剰重量を作り出し、上下の慣性モーメントを大幅にアップさせました。
また、ロフト別に溝の深さや幅を変えた「HydraZip」フェースにより、雨や芝が入り込んでも滑らずスピンがかかる仕組みです。
こちらはメンズ用ですが、カーボンシャフトのラインナップもあり、女子プロも多く使用している人気ウェッジとなっています。
| ロフト角 | 46～60度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 35.25インチ（56度、カーボン） |
| クラブ重さ | 410g（56度、カーボン） |
【クリーブランド】
CVXジップコア
キャビティバックタイプのウェッジで、ジップコアとヒール部分の空洞で余剰重量を作り出しました。
その余剰重量を打点近くに配置することでダイレクトな打感が感じられて、力のロスなく飛距離を追求できる仕組みです。
メンズ用ではありますが、軽さとやさしさを兼ね備えた、女性にもぴったりのウェッジとなっています。
| ロフト角 | 46～58度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 35.5インチ（56度、カーボン） |
| クラブ重さ | 412g（56度、カーボン） |
【クリーブランド】
スマートソール3 タイプSレディース
2017年に発売されたスマートソールシリーズで、やさしさを追求した3段の幅広ソールが特徴です。
これにより、さまざまなライに負けない振り抜けの良さで、飛距離を出すことができます。
タイプSは、ボールを浮かせて寄せるピッチショットや、バンカーショットにうってつけです。
| ロフト角 | 58度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 34.375インチ |
| クラブ重さ | 410g |
【クリーブランド】
スマートソール3 タイプCレディース
2017年のスマートソールシリーズのチッパータイプウェッジで、パターのような安定感のあるソールが特徴です。
また、「フィールバランシングテクノロジー」と呼ばれる重心調整により、ダフりやトップを防いでブレないボールを打ち出せます。
浮かせて寄せるタイプSとは違い、転がして寄せるチップショットに適したウェッジとなっています。
| ロフト角 | 42度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 33.125インチ |
| クラブ重さ | 425g |
【クリーブランド】
CFX
「すべてのユーザーにショートゲームの楽しさを」をコンセプトに、やさしさとミスへの寛容性を高めたウェッジです。
ヘッド内部にゲルバックインサートを搭載することで、トゥ寄りに重心を置いてスピン性能と飛距離を向上しました。
スチールシャフト以外にカーボンシャフトのラインナップもあるので、男女共に使用することができます。
| ロフト角 | 46～58度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 35.5インチ |
| クラブ重さ | 412g |
【クリーブランド】
CBX
ヘッド外周に重量を配置することで、どこに当たってもフェースがブレずに狙い通りにボールが打てる仕組みです。
また、ソール部分を幅広のV字にすることで接地面積を減らしつつ、芝を滑りやすくして振り抜けの良さを実現しました。
番手ごとに変えた溝により、あらゆるショットで最適なスピンをかけられるようになっています。
| ロフト角 | 48～58度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 35.25インチ（56度、スチール） |
| クラブ重さ | 456g（56度、スチール） |
【クリーブランド】
RTX4 フォージド
通常のヘッドとは異なる、フェースの上部分に厚みを持たせた「逆テーパーブレード設計」が特徴です。
これによりフェース面が大きくなり、上下の慣性モーメントが拡大、メンズ用ですが女性にも打ちやすいウェッジとなっています。
RTX史上最高のスピン性能を誇るウェッジとなっており、販売当時から人気の高いモデルです。
| ロフト角 | 50～60度 |
|---|---|
| シャフト長さ | 35インチ（56度、スチール） |
| クラブ重さ | 453～472g（56度、スチール） |
まとめ
「レディースウェッジ」と限定すると数は少なくなりますが、スペックによってはメンズウェッジでも使いやすいモデルがあります。
特に、クリーブランドのウェッジはラインナップが豊富なので、女性でも自分に合う最適の1本を見つけられるでしょう。
クリーブランドのレディース向けウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方