さまざまあるペグの中でも、充分な頑丈さを持っており、コスパ最強でおすすめなのが鋳造ペグです。
そのコスパ最強でかっこいいデザインから、初心者の方からベテランキャンパーまで使いやすいアイテムとなっています。
とはいえ、「鋳造ペグって丈夫?」「漢字が似ている『鍛造ペグ』と何が違うの?」と、まだまだ鋳造ペグの認知度は低くなっているのが現状です。
そこで今回は、鋳造ペグと鍛造ペグの違いや、鋳造ペグを使うメリット・デメリット、選び方、おすすめ10選をご紹介します。
目次
- 1 鋳造ペグとは
- 2 鋳造ペグと鍛造ペグの違いは?
- 3 鋳造ペグを使うメリット
- 4 鋳造ペグを使うデメリット
- 5 鋳造ペグの選び方
- 6 鋳造ペグおすすめ10選
- 6.1 【スノーピーク】ソリッドステーク30(R-103-1)
- 6.2 【タラスブルバ】マイティパワーペグ 28cm ブラック
- 6.3 【コールマン】スチールソリッドペグ(2000017188)
- 6.4 【YOGOTO】30cmペグセット 収納ケース付き
- 6.5 【UJack】TRISTAKE 28cm カチオン電着塗装
- 6.6 【キャンピングムーン】ペグ(T-20-8P)
- 6.7 【アルペグ】アルペグ(KYOWA-001)
- 6.8 【Soomloom】スチールソリッドペグ 25cm
- 6.9 【M-STYLE】スチールペグ(05-09-05-20cm48Red)
- 6.10 【Sutekus】テント&タープ用ペグ (NXPG-1610)
- 7 まとめ
鋳造ペグとは
鋳造ペグとは、溶かした金属の材料をペグの型に流し込み、冷やして固める製造方法で作られたペグです。
ペグの中でも簡単な製法で作られているので、安価なものが多く、コスパに優れています。
また、プラスチック製やアルミ製のものより強度が高く、硬い地面でもしっかり打ち込むことが可能です。
さらに鍛造ペグと比べると軽くて持ち運びもしやすくなっています。
ちなみに鋳造ペグは「スチールペグ」とも呼ばれ、鋳造ペグとスチールペグとの違いはありません。
鋳造ペグと鍛造ペグの違いは?
鋳造ペグと鍛造ペグは、似たような名前であるので困惑する方も多いかと思いますが、2つのペグにはどのような違いがあるのでしょうか。
実は、2つのペグの素材は全く一緒のものを使って作られており、その大きな違いは製造方法にあります。
鋳造ペグは、前述したように溶かした金属の材料をペグの型に流し込み、冷やして固める製造方法で作られています。
一方鍛造ペグは、形を整えるときに鉄を叩いて作られており、鉄を叩くことでより強度が高くなっているのが特徴です。
鋳造ペグより、製造方法に手間がかかるので、その分価格も高くなっています。
より強度が高いものを選ぶなら鍛造ペグ、コスパを抑えるなら鋳造ペグを選ぶのが良いでしょう。
鋳造ペグを使うメリット
安価で手に入れやすい
頑丈なペグで有名なものといえば、チタンペグや鍛造ペグがありますが、これらのペグは高価なものが多くなっています。
しかし、鋳造ペグはチタンペグや鍛造ペグと比べて頑丈さは落ちるかもしれませんが、それだけ安価で手に入れることが可能です。
そのため、初心者の方が最初に購入するペグとしては、手に入れやすく、扱いもしやすいペグとなります。
重量があるので固定力が高い
鋳造ペグは、鉄製で重量があるので、固定力が高いところもメリットになります。
軽量であるプラスチック製やアルミ製のペグは軽量のため、打ち込んでも固定力が期待できません。
しかし、鋳造ペグは重量があり地面に深く打ち込みやすいため、強風の日でもしっかりテントやタープを固定できます。
硬い地面で活躍できる
鋳造ペグは、充分な強度を持っていることで、地面にしっかり打ち込めるため、硬い地面で活躍できます。
硬い地面に打ち込めるので、強い風の影響も受けにくく、テントやタープもしっかり固定できるところもメリットです。
打ち込むときにコツもいらないので、初心者にも扱いやすく、さまざまな場面で使用できるようになっています。
鋳造ペグを使うデメリット
持ち運びしにくい
鋳造ペグは、しっかり打ち込めて高い固定力も期待できますが、その反面、重量があるので持ち運びしにくいデメリットがあります。
1本の重量が重いものなら200gほどあり、使用本数は多いときで20本程度になるので、3、4kgほどになることもあります。
重量や持ち運びしやすさを重点に置いているキャンパーにとっては、デメリットとなるため、使用するなら軽量なペグと併用するのが良いでしょう。
やわらかい地面には不向き
重量があり、しっかり打ち込めるので高い固定力も期待できる鋳造ペグですが、やわらかい地面には不向きな面を持っています。
鋳造ペグは、地面に打ち込みやすい反面、地面との設置面が狭く、抵抗力が低くなるため、やわらかい地面では抜けやすくなってしまうのです。
もし、やわらかい地面に使用するなら、打ち方を工夫するか、プラスチック製や地面との設置面が広くなるY字ペグなどを使用するのが良いでしょう。
硬い石が多いところには不向き
鋳造ペグは、大きな石を打ち込むほどの貫通力は持ち合わせていないので、河原などの硬い石が多いところで使うのは不向きです。
そのため、硬い地面に無理に打ち込もうとすると、曲がって使えなくなる可能性があります。
硬い石があるところで使用するときは、無理に打ち込もうとせず、打つ場所を変えるか、硬い石にも使えるチタン製のペグを使用するようにしましょう。
お手入れが手間
初心者の方は特に手に入れやすく扱いやすいアイテムですが、お手入れが手間というデメリットがあります。
鋳造ペグは鉄製の性質上、使用したあとに拭き取りなどのお手入れをしないと錆びてしまうところが弱点です。
特に先端の部分は、いくら塗装しているからといっても、打ち込むたびに塗装が剥れていくので、先端部分はしっかり拭き取らなければなりません。
鋳造ペグの選び方
使用用途に合わせて長さをチェックしよう
鋳造ペグは、20cmから40cmほどのアイテムが発売されており、長さを使い分けることで、使いやすさが変わってくるので必ずチェックしましょう。
20cm
20cm程度のペグは、軽量で持ち運びしやすいところがメリットで、テントのガイロープや整備されたキャンプ場などの使用に向いています。
短いので高い固定力は期待できず、風が強い日の使用には向いていません。
30cm
天候や場所など、どの場面でも対応できるオールマイティに使用できるところがメリットで、初心者にも扱いやすい長さです。
ただし、大型のテントやタープには少し固定力に不安が残る長さとなります。
40cm
深いところまで打ち込めるので、強風にも負けない固定力が期待でき、大型のテントやタープにも使用可能です。
他のペグと比べて長さがあるので、重量も重く、かさばってしまうところがデメリットになります。
防錆加工されているものなら錆に強い
鋳造ペグは鉄製で作られているため、防錆加工など錆に対する対策をしているものなのかもチェックしておきましょう。
最近のものなら加工されているものがほとんどですが、もし加工されていないものだったら、使用したときに錆びて大変なことになってしまいます。
防錆加工されているものなら、塗装が剥れなければ錆びることはありませんので、必ず防錆加工されたものを選びましょう。
また、中にはカラフルな色を施したアイテムもあり、明るい色を選べば紛失防止にもなります。
ロープなどの付属品もチェックしよう
鋳造ペグの多くは、ロープなどが付属されたアイテムもあり、ロープがあることでさまざまなメリットがあるので、付属品もチェックしましょう。
ロープがあることで、片付けのときにペグが抜けやすくなり、紛失防止につながります。
また、反射板が付いているものなら、暗闇でもペグの位置がわかるので、つまずき防止にもなります。
そのほかにも、収納袋が付いているものなら、まとめて収納できるので持ち運びも楽にすることが可能です。
鋳造ペグおすすめ10選
【スノーピーク】
ソリッドステーク30(R-103-1)
トップの形状が円柱形となっており、ハンマーで叩くときに滑りにくく、ペグに力を与えやすくなっているので、地面へしっかり打ち込めます。
また、フック部分が長めに設計されていることから、フックが地面に刺さり回転を防げるので、ロープやペグが抜けづらくなっています。
同じ製品で、20〜50cmの10cm単位で長さを選べるので、使用方法や天候などのコンディションで選べるところも良いポイントです。
【タラスブルバ】
マイティパワーペグ 28cm ブラック
S55Cと呼ばれる高い強度を持ったいる高品質の素材を使用した、頑丈なところが特徴的な鋳造ペグです。
また、防食性の高いカチオン塗装を施してあり、錆びにくいのでお手入れの手間も少なくできます。
フック部分が、瓶の蓋をあけるボトルオープナーとしても使用できる、細かなデザインも優れているアイテムです。
【コールマン】
スチールソリッドペグ(2000017188)
高強度が期待できるスチール製の鋳造ペグで、硬い地面でも打ち込める力強さを持っています。
トップの部分が打ち込みやすいようにフックと同じ高さになっており、打ち込む面積が広く、ハンマーで叩くときにミスが少なくできる設計です。
さらに、先端が地面に刺さりやすいように、やや鋭くなっており、打ち込みもやりやすくなっています。
【YOGOTO】
30cmペグセット 収納ケース付き
ヘッドの部分が本体よりも大きくて、ハンマーで打ち込みやすくなっているのが特徴の鋳造ペグです。
また、太さも約10mmという、他のペグと比べても太く設計されており、高い固定力が期待できます。
塗装には、スプレー静電粉体塗装と呼ばれる、塗膜強度、耐食性、耐候性に優れている塗装を施しており、高い耐久性も期待できるアイテムです。
【UJack】
TRISTAKE 28cm カチオン電着塗装
3Dモデリングと呼ばれる独自の設計により、より軽く、強度に優れている鋳造ペグで、形状が三角形になっているところが特徴的になっています。
形状を三角形にすることで、打ち込みするときには、硬い地面にも刺さりやすく、強い風にも負けない固定力を獲得可能です。
さらに、抜くときも、ペグを回すと抜きやすい設計なので、片付けに手間をかけないところもおすすめポイントです。
【キャンピングムーン】
ペグ(T-20-8P)
炭素鋼S45Cと呼ばれる耐久性が期待できる素材を使用しており、硬い地面でも打ち込みやすいのが特徴です。
塗装には、錆を防ぐのに優れたカチオン電着塗装を施しており、厚い塗装となっていることから、塗装が剥れにくく長い期間の使用に期待ができます。
また、抜け防止のデザインや、ロープが取り付けられる丸穴、ハンマーが打ち込みやすいヘッドなど、細かなデザインが優れているアイテムです。
【アルペグ】
アルペグ(KYOWA-001)
素材はアルミニウムを使用し、製造方法がダイカストマシンと呼ばれる鋳造方式を用いた製造方法で作成されたアルミ鋳造ペグです。
素材がアルミのため、他の鋳造ペグと比べるととても軽く、100gを切る重さになっています。
形状もほかにはない複雑な形となっているので、地面との設置面が広く、柔らかい地面でも対応できるアイテムです。
【Soomloom】
スチールソリッドペグ 25cm
夜光反射ロープが付属されているので、暗くなってもロープが光ってくれ、ペグでつまずくのを防いでくれます。
先端が細めに設計されており、ヘッドの部分も大きくなっているので、打ち込みに手間をとらせません。
長さも25cmと使いやすい長さと、ロープの滑り止めが施してあるなど、初心者にも扱いやすいアイテムとなっています。
【M-STYLE】
スチールペグ(05-09-05-20cm48Red)
Q235鋼鉄と呼ばれる強度が期待できる素材に、特殊な加工を施した、タフで打ち込みやすいところが特徴となった鋳造ペグです。
さらに、伸線加工と呼ばれる鉄を圧縮する特殊な製法を施しているため、高い強度を実現し、ペグが曲らないように設計されています。
5種類のカラーから選べ、自分のキャンプスタイルに合わせて選べるところも良いポイントです。
【Sutekus】
テント&タープ用ペグ (NXPG-1610)
ヘッドの部分が直径16mmと厚めの設計が特徴となった鋳造ペグで、打ち込むときも失敗が少なく、ペグ全体に力が伝わりやすくなっています。
フックの部分も厚さ3mmと厚めに設計されており、フック先端が内側になったデザインからロープも落ちにくいようにとなっています。
さらに、反射板入りのロープも付属されているので、夜間のつまずき防止にも役立つような工夫もされているアイテムです。
まとめ
鋳造ペグは、コスパ最強で充分な頑丈さを持っているので、初心者の方や費用を抑えてキャンプ用品をそろえたい方にぴったりなアイテムです。
もしペグ選びで困っているなら、コスパを抑えられる鋳造ペグから始めてみるのがおすすめですよ。
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