近年はコロナ渦の影響もあり、VTuber・ストリーマーによるゲーム配信や動画コンテンツの人気が拡大しています。
人気ストリーマーの配信活動に影響を受け、配信を始めようと考える方も多いでしょう。
オーディオインターフェイスは配信において非常に重要ですが、知識が無ければ選択は難しく、迷うこともあると思います。
そこで本記事では、ゲーム向けオーディオインターフェイスを紹介し、メリットデメリット・選び方を解説します。
目次
ゲーム向けオーディオインターフェイスを使うメリット
ゲームで有利な音を聞きやすい
近年はマザーボード内蔵サウンドカードも進化しており、オーディオインターフェイスが無くても問題はありません。
しかし、マザーボードはその他電気信号の干渉を受けやすく、サウンドにもノイズが混じることもあります。
ですが、オーディオインターフェイスを介することでノイズを排除し、有利に運ぶサウンドを漏らすことなく拾うことが可能です。
マイク音質を高められる
マザーボードのみでもマイク入力は可能ですし、オーディオインターフェイス無しでもボイス通話等に不自由はありません。
しかし、サウンド出力と同様に音質には限界がありますし、コンデンサーマイク等を運用することはできません。
ですが、オーディオインターフェイスは音質に優れたコンデンサーマイクが接続できるため、クリアなボイス入力が可能です。
配信環境にこだわりを持てる
オーディオインターフェイス無しでもゲーム配信(実況)は行えますが、シーンに合わせた個別の音量調節は行えません。
ゲーム内BGMのみを削除し、自分の声量だけを上げる等の細かい調節ができないため、配信環境にはこだわりにくいです。
しかし、オーディオインターフェイスのミキサー機能を活用し、個別に調節することでシーンに合わせたサウンドで配信を彩れます。
楽器音をクリアに入力できる
PC端末だけではマイクこそ接続できますが楽器は接続できないため、カバー動画や配信で歌を披露することは難しいです。
マイクに楽器音を拾わせようにも雑音が混じってしまいますが、オーディオインターフェイスで解決できます。
PC端末と楽器・マイクを同時に接続しつつクリアな音質で入力できるため、聴き手の心地が良い楽曲を届けられます。
ゲーム向けオーディオインターフェイスを使うデメリット
コストが掛かる
ゲーム配信等に特化したオーディオインターフェイスは視聴者に良い音を届けられるため、クリエイターの方に愛用されています。
これから配信を始めようと思っているなら導入すべきアイテムですが、安価で入手しにくいのが欠点です。
製品によっては音楽制作向けの製品よりもコストが掛かるケースもあり、最低でも1万円~2万円程度の予算が必須です。
知識が無いと扱いにくい
オーディオインターフェイスは理想の配信スタイルを追求しやすく、楽曲制作でもパフォーマンスを発揮できます。
しかし、XLR・フォーン端子をはじめ専門用語が頻出するため、知識が無いと扱いにくいのが欠点です。
説明書を見ただけでは理解が難しく感じるケースもあるため、何度も使用して慣れていくしかありません。
ゲーム向けオーディオインターフェイスの選び方
ファンタム電源の有無で選ぶ
ゲーム向けオーディオインターフェイスには、ファンタム電源搭載/非搭載モデルが登場しています。
ファンタム電源はコンデンサーマイクに必須の電源となるため、コンデンサーマイクを使用する場合は搭載モデルの選択が必須です。
逆にダイナミックマイクを使うならファンタム電源は必要無いため、非搭載モデルでも問題はありません。
コンデンサーマイクを使用しているか、導入を予定しているかを考慮し、選択しましょう。
音質で選ぶ
ゲーム配信のみでオーディオインターフェイスを使用するにあたり、16ビット/48khz以上が推奨されています。
上記はオーディオインターフェイスにおいて最低限の品質となるため、基本的にどの製品も推奨値はクリアしています。
しかし、楽曲製作等でも併用したり、マイクの性能をフルに活かすのであれば、24ビット/96khz以上のスペックが必須です。
ご自身の使用する用途・マイク・楽器等を考慮し、適した音質性能を持つ製品を選択しましょう。
端子の種類で選ぶ
ゲーム向けオーディオインターフェイスとはいえ、搭載されている端子の種類・数は製品で違ってきます。
マイク接続に必要なXLR、ギター等の楽器接続に必要なフォーン、その両方を接続できるコンボジャックと様々です。
配信でマイクだけを使用するならXLRのみで良いですが、楽器も同時に使用するならフォーン・コンボジャックが必要になります。
ご自身の使用するマイク・楽器数を考慮し、必要な端子・数を搭載した製品の選択がベストです。
メーカーで選ぶ
ゲーム・配信に特化したオーディオインターフェイスを扱うメーカーは多く、ラインナップも豊富です。
導入するにあたり、メーカー選びでの迷いもあると思いますが、その際にはクリエイターに人気があるメーカーを選びましょう。
プロゲーマー・ストリーマーで使用率が高く、初心者でも扱いやすい製品を求めるなら「YAMAHA」がおすすめです。
その他に国内では「Steinberg・Roland」も人気メーカーですので、こちらのメーカーを視野に入れるのもアリです。
価格帯で選ぶ
ゲーム・配信向けオーディオインターフェイスは製品数が多く、1万円以下~5万円越えと価格幅も広めです。
なるべくコストを抑えるなら1万円以下からの選択になりますが、価格が機能性に比例している点には注意しましょう。
低価格帯の製品は機能性に乏しい製品もあるため、実用性を求めるなら最低でも1万円~2万程度の予算が必須です。
ジャック数・種類でも価格に多少の影響があるため、自由度を求める場合はより高額な出費を想定しておきましょう。
ゲーム向けオーディオインターフェイスおすすめ12選
メーカー・製品名 | サイズ/重量 | サンプリングレート | ファンタム電源 | コンボジャック数 |
---|---|---|---|---|
FIFINE AmpliGame SC3 | 11.6×11.3×4.2cm/305g | 48khz | 有 | 1 |
Behringer U-PHORIA UMC22 | 17×12.5×4.7cm/500g | 192khz | 有 | 2 |
Donner Podcast Black | 22.7×12.7×3.8cm/395g | 44.1khz | 無 | 0 |
MAONO AU-AM200-S1 | 24×14×4.2cm/1kg | 48khz | 有 | 0 |
TASCAM US-2×2-CU | 18.6×16×6.5cm/1.1kg | 96khz | 有 | 2 |
Roland BRIDGE CAST | 22.2×11×7cm/450g | 96khz | 有 | 0 |
Roland Rubix44 | 31×16.5×4.6cm/1.8kg | 192khz | 有 | 4 |
Steinberg UR44C | 25.2×15.9×4.7cm/1.5kg | 192khz | 有 | 4 |
YAMAHA AG03 | 20.2×12.9×6.3cm/800g | 192khz | 有 | 1 |
YAMAHA AG06 MK2 | 20.1×15.2×6.3cm/900g | 192khz | 有 | 2 |
YAMAHA ZG01 | 19.5×11×4.8cm/800g | 48khz | 有 | 1 |
Tc Helicon GOXLR | 28.5×17.4×8.2cm/1.55kg | 48khz | 有 | 0 |
【FIFINE】
AmpliGame SC3
Windowsだけでなく、PS4/PS5への互換性を実現し、ゲーム配信が楽しめるオーディオインターフェイスです。
初心者にも扱いやすいスライダー調節を採用しており、直感的な出力量調節が行えます。
RGB機能で空間に雰囲気の演出も可能ですし、ファンタム電源により、コンデンサーマイクの接続も可能です。
サイズ/重量 | 11.6×11.3×4.2cm/305g |
---|---|
サンプリングレート | 48khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 1 |
【Behringer】
UMC202HD U-PHORIA
最低限の端子数でコンパクトに抑えつつ、パワフルなMIDASマイクアンプを採用したオーディオインターフェイスです。
2イン2アウトで構成されており、マイク+楽器を同時に接続し、楽曲制作やライブ配信が行えます。
各種ソフトウェアへの互換性・ループバック機能に対応しつつ、価格が抑えられている点も好評です。
サイズ/重量 | 17×12.5×4.7cm/500g |
---|---|
サンプリングレート | 192khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 2 |
【Donner】
Podcast Black
6.35mmポートを2つ確保し、マイク・楽器の同時接続を可能にしたオーディオインターフェイスです。
低音域~高音域までを独立した調節が可能であり、リバーブ調節で好みのスタイルを追求できます。
オーディオインターフェイスだけでなく、マイクが付属されており、1万円弱で導入できるコスパの良さも魅力です。
サイズ/重量 | 22.7×12.7×3.8cm/395g |
---|---|
サンプリングレート | 44.1khz |
ファンタム電源 | 無 |
コンボジャック数 | 0 |
【MAONO】
AU-AM200-S1
ボタン一つで直感的なコントロールを可能にしつつ、4チャネル同時出力が行えるオーディオインターフェイスです。
10段階エコー調節をはじめ、低音域~高音域までの各帯域を独立で調整し、好みのスタイルを追求できます。
ファンタム電源はありませんが、ループバック機能も搭載されており、初心者にも扱いやすい点が好評です。
サイズ/重量 | 24×14×4.2cm/1kg |
---|---|
サンプリングレート | 48khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 0 |
【TASCAM】
US-2×2-CU
2イン2アウト+MIDI端子で構成されており、幅広いOSへの互換性も実現したオーディオインターフェイスです。
Ultra-HDDAアンプを搭載し、クリアボイスの録音を可能にしつつ、MIDI端子を活用した楽曲制作にも対応できます。
最小限の調節ノブで扱いやすく、ループバック機能で配信スタイルも追求できるため、初心者の方にもおすすめです。
サイズ/重量 | 18.6×16×6.5cm/1.1kg |
---|---|
サンプリングレート | 96khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 2 |
【Roland】
BRIDGE CAST
32ビット内蔵DSPを採用しつつ、サウンド処理時にPCに掛かる負荷を軽減したオーディオインターフェイスです。
高品質マイクプリアンプ+ファンタム電源を搭載し、ノイズサプレッサー・コンプレッサー等の機能でクリアなボイス録音が行えます。
ミックスバス・ボイスチェンジャー機能も活用可能であり、飽きさせない配信スタイルを追求できる一台です。
サイズ/重量 | 22.2×11×7cm/450g |
---|---|
サンプリングレート | 96khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 0 |
【Roland】
Rubix44
4イン4アウトでインターフェースを充実させつつ、頑丈なメタルボディで仕上げたオーディオインターフェイスです。
低ノイズ+高音質マイクアンプを4基搭載しており、ハイクオリティなレコーディング環境を整えられます。
ループバック機能にも対応しており、楽曲制作・ライブ配信とマルチでパフォーマンスで発揮できる点が魅力です。
サイズ/重量 | 31×16.5×4.6cm/1.8kg |
---|---|
サンプリングレート | 192khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 4 |
【Steinberg】
UR44C
USB 3.0規格に対応しており、接続時の遅延を軽減し、安定した接続が行えるオーディオインターフェイスです。
32ビット192khzハイレゾサウンドに対応し、D-PREマイクアンプでクリアなボイス録音が行えます。
多彩なエフェクト機能で飽きさせない配信スタイルを追求できますし、ループバックを活用できる点も好評です。
サイズ/重量 | 25.2×15.9×4.7cm/1.5kg |
---|---|
サンプリングレート | 192khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 4 |
【YAMAHA】
AG03
スタジオクオリティD-PREアンプを採用しており、クリアな音声を届けられるオーディオインターフェイスです。
コンパクトサイズで限られたスペースでも設置しやすく、大型ボリュームスライダーで直感的にコントロールできます。
ループバック機能で配信スタイルにこだわりやすく、多くのストリーマーから愛用されている点もおすすめです。
サイズ/重量 | 20.2×12.9×6.3cm/800g |
---|---|
サンプリングレート | 192khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 1 |
【YAMAHA】
AG06 MK2
ファンタム電源を確保しつつ、コンボジャック+エレキギター入力も可能にしたオーディオインターフェイスです。
頑丈なメタルシャーシで耐久力が高く、各種ダイヤルを活用した直感的なコントロールに対応しています。
ループバック機能も搭載されており、シンプルな配信スタイルから弾き語りスタイルまで幅広く対応できる点が好評です。
サイズ/重量 | 20.1×15.2×6.3cm/900g |
---|---|
サンプリングレート | 192khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 2 |
【YAMAHA】
ZG01
直感的に操作できるエフェクトボタン・スライダーを配置し、扱いやすく仕上げたオーディオインターフェイスです。
チューニングされた独自技術により、あらゆるサウンドデバイスでバーチャルサラウンドが体験できます。
ゲームプレイの有利を左右する足音・銃声等のエフェクト調節が可能であり、クリアな音声録音も行えるゲーマーに最適な一台です。
サイズ/重量 | 19.5×11×4.8cm/800g |
---|---|
サンプリングレート | 48khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 1 |
【Tc Helicon】
GOXLR
4チャンネルミキサーを搭載し、ライブ配信中に瞬時にミックスを切り替えられるオーディオインターフェイスです。
低ノイズ+高音質マイクプリアンプを採用し、ファンタム電源を活用したコンデンサーマイク接続も行えます。
充実した機能・専用アプリをはじめ、近未来的なデザインも高く評価されており、最高の一台を求める方におすすめです。
サイズ/重量 | 28.5×17.4×8.2cm/1.55kg |
---|---|
サンプリングレート | 48khz |
ファンタム電源 | 有 |
コンボジャック数 | 0 |
まとめ
ゲーム向けオーディオインターフェイスはミキサー・ループバック等を活用し、自分好みの配信環境を構築できるのが強みです。
低価格では入手しにくいですが、配信環境にこだわりたい方は本記事を参考に選んでみてください。
ゲーム向けオーディオインターフェイスの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方