精度を求めるはずのアイアンに、飛びを求めるようになったこともあり、クラブの構成が変わってきているのが現状です。
ショートアアイアンのロフト角40度モデルを、ウェッジとして活用して100ヤード超えの飛距離を備えたモデルとしてます。
そこで今回は、人気のぶっ飛び系アイアンセットのなかでも、ウェッジとして使用できる40度モデルをご案内します。
40度ウェッジおすすめ10選、選び方やメリット・デメリットなどをご紹介します。
目次
- 1 40度ウェッジを使うメリット
- 2 40度ウェッジを使うデメリット
- 3 40度ウェッジの選び方
- 4 40度ウェッジおすすめ10選
- 4.1 【キャロウェイ】パラダイム マックス ファースト （4I086543H2006）
- 4.2 【プロギア】ニュー スーパー 金エッグ 2015
- 4.3 【プロギア】ニュー 赤エッグ 2015
- 4.4 【プロギア】ニュー エッグ 2013
- 4.5 【本間】ベレス NX 2022 （VIZARD-for-NX45）
- 4.6 【ジャスティック】R – プレミアム X
- 4.7 【カタナ】ヴォルティオ ニンジャ 880 ハイ シルバー
- 4.8 【カタナ】ヴォルティオ Ⅳ Gシリーズ スピーダー I シルバー
- 4.9 【カタナ】ヴォルティオ Ⅲ Gシリーズ ハイ シルバー
- 4.10 【目から鱗 HUTEC】 MW11L
- 5 まとめ
40度ウェッジを使うメリット
100ヤード超からのアプローチ
一般的な男性の飛距離であれば、ロフト角40度のウェッジは110ヤードから120ヤード程度です。
100ヤードを超える距離から、ピンに向けての高いアプローチショットが可能なのが、最大のメリットと言えます。
通常は8番・9番アイアンが40度ですから、100ヤード超からグリーンを狙う機会が多いゴルファーにはおすすめのウェッジです。
ピッチエンドランに最適
グリーン周りからピンそばを狙うショートアプローチでは、ボールを転がすピッチエンドランが王道のアプローチ法です。
中間まではキャリーで、残りをランで寄せられるため、パターほどのライン読みがなくてもピンに近づけることができます。
キャリーとランの距離感さえ習得すれば、少し離れた位置からでも使うことができます。
クラブ全体で一貫した距離間隔
ピッチングウェッジのフルショットの飛距離は、9番アイアンやアプローチウェッジと連動していることが必要です。
40度の飛距離が110から120ヤードであれば、9番アイアンは120から130ヤードないと扱いにくいセットになります。
多くの40度ウェッジはアイアンセットに含まれているため、全体で一貫した飛距離を担うことができます。
ライを選ばず多用途で使用可能
ウェッジ特有のバウンスを利用することで、トラブル時のリカバリーショットに、活用することができます。
林の中からの脱出や深いラフからのショット、さらには距離のあるバンカーショットでも、ヘッドの抜けの良さが実感できます。
距離を担うだけではなく、困ったときのお助けアイテムとしても活用できる便利なクラブです。
選択肢が広がるアイアンセット
アイアンに比べると限定されますが、ロフト角40度はアイアンセットに含まれているので、選択肢を広げることが可能です。
飛び系アイアンと言われるストロングタイプのなかには、通常8番や9番のロフト角40度をピッチングで設定しています。
中古のアイアンセットも含めると、品数の少ないレフティモデルなども探すことができます。
40度ウェッジを使うデメリット
飛距離が出過ぎる
一般的なウェッジに対する役割としての考え方は、100ヤード以内からアプローチショットに使用することです。
仮に120ヤードまで可能であれば、担う距離の幅が大きくなり、難易度の高いクラブとなってしまいます。
100ヤード超からのアプローチができるメリットの反面で、精度の高い操作性が求められるのはデメリットと言えます。
弾道が低くなる
ピッチングウェッジのロフト角が40度であれば、スタンダードモデルのロフト角よりも小さいため弾道が低くなります。
高弾道で鋭角に落としてピンポイントに狙うショットの場合は、フェースを開く難易度の高い操作が必要です。
ボールを高く上げてグリーンに止めたいときや、障害物を越えたいときは、扱いにくいクラブと言えます。
バウンス角が小さい
それぞれのウェッジのソールには、特性を活かすためにバウンスが施されています。
フルショットでダフルことのないように、本来はロフト角40度のピッチングウェッジにも、適度な膨らみを持たせることが必要です。
ロフト角がショートアイアンと同程度なので、バウンス角も同様に小さいモデルは、ダフらないように注意が必要です。
統一性がなければ扱いにくい
標準的な7番アイアンのロフト角は33度から36度程度なので、8番アイアンを40度に設定している場合もあります。
標準的なモデルの8番がピッチングになると、本来8番からピンチングまでの距離を1本のクラブで担うことが必要です。
統一性を持たず、3番手の飛距離を1本で担うようであれば、扱いにくいウェッジと言えます。
クラブの構成が偏る
ピッチングを飛び系モデルにすると、それをカバーするために複数のアプローチウェッジが必要になります。
仮にアイアンと同じ4度ピッチで揃えた場合は、ピッチングの40度以外に、44度、48度、54度、58度の4本が必要です。
別途でサンドウェッジを加えると、14本のクラブでウェッジが6本となり、構成が偏ることになります。
40度ウェッジの選び方
9番アイアンとアプローチウェッジのロフト角を確認
ピッチングの役割を担う40度のウェッジは、前後のクラブとの統一性が図られているかを確認することが必要です。
使用中のアイアンがスタンダードタイプであれば、9番アイアンのロフト角を超える可能性もあるので、被らないように選ぶ必要があります。
アプローチウェッジとの間隔が開き過ぎると、ピッチングウェッジの担当範囲が広すぎることになります。
結果的に難しいウェッジとなるため、前後のクラブの性能を確認することが必要です。
ピッチングウェッジ以降も同時に選定
飛び系のアイアンセットにある40度のウェッジは、アプローチの役割とともに、飛距離を担えるアイアンです。
国内メーカー本間は、ピッチングの名称を使わず、10番アイアンとして役割を明確化しています。
ただし、ショートアイアンに匹敵する40度モデルは、グリーン周りから精度の高いショットに対応できない可能性もあります。
40度モデルを選ぶときには、以降のウェッジも同時に選ぶことで、統一感のある構成をすることが可能です。
試打による相性の確認
実際にクラブに触れて、できれば打ってみることで、自身との相性の確認が可能です。
試打ができれば、イメージしていた飛距離や打ち出し角などの違いが分かるため、購入後の不一致を防ぐことができます。
ただし40度のウェッジの場合は、単品で販売されているケースが少なく、アイアンセットでの販売が一般的です。
セットの試打クラブは7番アイアンが多く、ピッチングを試せるかは状況次第となるので、触れるだけの場合もあります。
メーカーで選ぶ
クラブメーカーのなかでも、ストロングタイプのアイアンを製造販売していれば、40度ウェッジを見つけられる可能性があります。
現行モデルであれば、メーカーから単品購入できる場合もありますが、一方でアイアンセットのみの場合もあるので確認が必要です。
ストロングタイプの繋がりがあることから、40度ウェッジの単品モデルの選択肢は限定的と言えます。
中古クラブまで視野に入れることで、単品モデルを探せる可能性はあります。
価格帯で選ぶ
40度ウェッジを単品で購入できるとしたら、メーカー価格と同等の価格帯になる可能性があります。
多くの40度ウェッジは、アイアンセットに含まれていることから、仮に単品で購入できたとしても、メーカーからの取り寄せ品となります。
一般的な店頭販売品とは違い、値引き対象外の可能性があるため、予算に注意が必要です。
リーズナブルな中古市場においても、セット販売されているケースが多く、単品が出荷されるのは稀なことです。
40度ウェッジおすすめ10選
| メーカー名・商品名 | ライ角（°） | 長さ（インチ） | ヘッド形状 |
|---|---|---|---|
| キャロウェイ パレード マックス ファースト | 63 | 35.75 | 中空 |
| プロギア ニュー スーパー 金エッグ 2015 | 63.5 | 36.5 ～ 36.25 | 中空＋キャビティ |
| プロギア ニュー 赤エッグ 2015 | 63.5 | 36.5 ～ 36.25 | キャビティ |
| プロギア ニュー エッグ 2013 | 64 ～ 64.5 | 35.5 ～ 35 | キャビティ |
| 本間 BERES NX 2022 | 63 | 35.75 ～ 35.5 | キャビティ |
| ジャスティック R – プレミアム X | 63.5 | 35.5 ～ 35.25 | ポケットキャビティ |
| カタナ ヴォルティオ ニンジャ 880 ハイ シルバー | 63.5 | 36 | キャビティ |
| カタナ ヴォルティオ Ⅳ Gシリーズ スピーダー I シルバー | 63 | 36 | キャビティ |
| カタナ ヴォルティオ Ⅲ Gシリーズ ハイ シルバー | 62 | 36 | ユーティリティ |
| 目から鱗HUTEC MW11L | 60 | 34.55 | キャビティ |
【キャロウェイ】
パラダイム マックス ファースト （4I086543H2006）
低重心設計のヘッドは、抜けが良くて飛距離を出せる、振りやすさを重視したアイアンセットです。
ベースとなるフレームにフォージドのフェースカップを搭載、タングステンウェイト内部やソールに組み込んだコンポジットです。
9番とアプローチ、それぞれとの間隔を5度に設定していることから、距離を担うピッチングと言えます。
| ライ角（°） | 63 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 35.75 |
| ヘッド形状 | 中空 |
【プロギア】
ニュー スーパー 金エッグ 2015
5番アイアンからピッチングまでが高反発設計モデルなので、ウェッジでありながらも初速が速く飛距離が狙えるクラブと言えます。
7番アイアンの想定飛距離が190ヤードなので、10ヤード間隔であれば、ピッチングは160ヤードとなります。
アイアンのセットは5番からSWまでの9本、40度ウェッジのピッチは前後5度の設定です。
| ライ角（°） | 63.5 |
| 長さ（インチ） | 36.5 ～ 36.25 |
| ヘッド形状 | 中空＋キャビティ |
【プロギア】
ニュー 赤エッグ 2015
飛距離に特化したアイアンであることから、フェースのたわみを最大化し、反発エリアを広げたモデルです。
フェースプログレッションは、8番・9番と同じセミグースの3.5mmで、アプローチウェッジ以下の3mmとは異なる設定となっています。
セットは6番からSWまでの8本、40度ウェッジのピッチは前後5度の設定です。
| ライ角（°） | 63.5 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 36.5 ～ 36.25 |
| ヘッド形状 | キャビティ |
【プロギア】
ニュー エッグ 2013
後続モデルが登場する前には「エッグ史上最強のアイアン」と言われるほど、完成度の高いクラブとして人気のあったモデルです。
その人気から、数量限定ではありますが、レフティモデルも追加発売され、中古市場では今も人気のモデルとなっています。
セットは5番からSWまでの9本、40度ウェッジのピッチは前後5度の設定です。
| ライ角（°） | 64 ～ 64.5 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 35.5 ～ 35 |
| ヘッド形状 | キャビティ |
【本間】
ベレス NX 2022 （VIZARD-for-NX45）
独自開発したNXドライブテクノロジーによる、高い直進性と飛距離性能を備えたアイアンセットです。
本間は伝統的にピッチングウェッジのことを「10番アイアン」と称していて、距離にウェイトを置いた設定となっています。
独自性のある効果的なウェイト調整機能を備えていることから、適正なスピン量が得られるモデルと言えます。
| ライ角（°） | 63 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 35.75 ～ 35.5 |
| ヘッド形状 | キャビティ |
【ジャスティック】
R – プレミアム X
しっかりボールを拾えるグースネックに、ポケットキャビィティで距離性能を備えたストロングアイアンです。
6番と7番のピッチは3度、7番から9番までは4度間隔、9番以降のピッチは5度で設定されています。
ミドルよりもショートのロフト間隔を広げていることから、ウェッジにもフルショットの距離を求めたモデルと言えます。
| ライ角（°） | 63.5 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 35.5 ～ 35.25 |
| ヘッド形状 | ポケットキャビティ |
【カタナ】
ヴォルティオ ニンジャ 880 ハイ シルバー
6番アイアンからピッチングウェッジまでは、アイアンとしてラインナップしていて、そのあとにAWとSWが用意されています。
7番アイアンのロフト角が28度で、そこからピッチングまで4度刻みのピッチで設定されています。
飛距離狙いの中空構造のポケットキャビティウェッジは、ミスヒットに強いワイドフェースモデルです。
| ライ角（°） | 63.5 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 36 |
| ヘッド形状 | キャビティ |
【カタナ】
ヴォルティオ Ⅳ Gシリーズ スピーダー I シルバー
Gシリーズのアイアンセットは、6番から8番までの3本と、9番・ピッチング・アプローチ・サンドの4本と区分しています。
9番アイアンのロフト角が36度、ピッチングは40度で4度間隔、さらにアプローチ45度・サンド56度、ピッチに統一性はありません。
アイアンセットに含まれていながらも、個々の役割に特化したウェッジです。
| ライ角（°） | 63 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 36 |
| ヘッド形状 | キャビティ |
【カタナ】
ヴォルティオ Ⅲ Gシリーズ ハイ シルバー
芝の上を滑る幅広ソールを備えた、ユーティリティタイプのアイアンです。
ウェッジ特有のフェースを開いてショットする操作には向きませんが、ロフト角に合わせて安定した角度で打ち出すことができます。
反発性能が向上するスリット入りフェースで、スタンダードモデルの8番・9番に匹敵する飛距離を持ったピッチングです。
| ライ角（°） | 62 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 36 |
| ヘッド形状 | ユーティリティ |
【目から鱗 HUTEC】
MW11L
パワー不足が気になるゴルファーはもちろんのおと、レディースやジュニアゴルファーにも最適なピッチングウェッジです。
通常よりも長めのグリップを採用、握る位置で振り幅を変えられる、ピッチエンドラン用に開発されたモデルです。
シャンクに強いグースネックタイプなので、ターゲットに向けて真っ直ぐ打ち出すことができます。
| ライ角（°） | 60 |
|---|---|
| 長さ（インチ） | 34.55 |
| ヘッド形状 | キャビティ |
まとめ
シンプルにピンに近づけるための飛び系アイアンによって、アプローチが難しくなってきています。
ピッチング・アプローチ・サンドから、ウェッジは5～6本となり、それぞれの特性を活かせるスキルが必要となっています。
40度ウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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