ここ数年の異常気象により、夏キャンプには暑さ対策が欠かせないものとなってきました。
さまざまな暑さ対策グッズがあるなかでも、手っ取り早く体を冷やしてくれる冷房は無くてはならない存在です。
なかでも、ポータブルクーラーは近年の車中泊ブームからも需要が高まり、数多くのメーカーからリリースされています。
そこで今回は、夏キャンプを快適に過ごすのに最適なポータブルクーラーのなかから、12商品を厳選してご紹介していきます。
目次
- 1 夏キャンプ向け冷房を使うメリット
- 2 夏キャンプ向け冷房を使うデメリット
- 3 夏キャンプ向け冷房の選び方
- 4 夏キャンプ向け冷房おすすめ12選
- 4.1 【EcoFlow】WAVE 2 ポータブルエアコン
- 4.2 【EENOUR】スポットエアコン 2.0(QN750)
- 4.3 【日動×山善】ポータブルスポットクーラー カンゲキくん2(YNC-B160)
- 4.4 【スイデン】ハンディークーラー(SS-1SAG-1)
- 4.5 【サンコー】ワイルドクーラー(SSPCACWL)
- 4.6 【コイズミ】ポータブルクーラー ラ・クール (YLHHJP2300R)
- 4.7 【トヨトミ】スポット冷暖エアコン(TAD-22NW)
- 4.8 【ナカトミ】移動式エアコン(MAC-20)
- 4.9 【ナヴィック】移動式スポットクーラー クレクール3(CLECOOLIII-W)
- 4.10 【シロカ】除湿機能付きポータブルクーラー(SY-D151)
- 4.11 【ショップジャパン】ここひえ
- 4.12 【NEOMOCY】USB充電式 コードレス冷風扇
- 5 まとめ
夏キャンプ向け冷房を使うメリット
外でも冷たい風を感じることができる
夏キャンプは30度以上になるとタープの下にいても暑く感じ、特に風のない日の体感温度はかなり上がってしまいます。
そんな時にポータブルクーラーがあれば、外にいても冷たい風を感じることができ、体を冷やしてくれます。
特に、火を使った料理をする時に有効で、冷たい風を浴びながら調理をすることにより、熱中症対策にもなり便利です。
寝苦しさから開放される
低地のキャンプ場であれば、夜でも25度を超える熱帯夜となることが多く、暑くて眠れない経験をした方もいらっしゃることでしょう。
そんな時に使えるのがポータブルクーラーで、夜間であれば少ない電力で動かすことができるため、睡眠時の熱中症対策にも役立ちます。
湿度を下げてくれる
ポータブルクーラーは室内をキンキンに冷やすほどのパワーはありませんが、湿度を下げるのにはとても有効です。
湿度が10%下がるごとに体感温度が1度下がると言われているため、湿度を下げることにより快適に過ごすことができるでしょう。
家でも使える
ポータブルクーラーは持ち運びが可能なため、キャンプ以外でも冷房のない部屋やガレージなどで使用することができます。
また、除湿機能を持った商品も多いため、梅雨時に洗濯物を乾かすのにも使えて便利です。
夏キャンプ向け冷房を使うデメリット
電力を消費する
ポータブルクーラーのほどんどはコンプレッサーを搭載しており、冷房能力の高いモデルになればなるほど電力を消費します。
最大消費電力が1000W近くになる商品もあるため、大容量のポータブル電源が必要となってきます。
日中も付けっぱなしにしたければポータブル電源では足りないため、電源付きサイトの利用が必須となってくるでしょう。
冷やすためには工夫が必要
ポータブルクーラーは、エアコンの室内機と室外機が一体型になった作りのため、熱を室外に排出しなければ逆に暑くなってしまいます。
そのため、付属品またはオプション品の排気ダクトを使って、熱風を外に逃がす工夫が必要となってきます。
また、大きなテントであれば室内を冷やすことが難しくなるため、小さめのテントを選ぶなどの対応が必要となるでしょう。
重量がある
ポータブルクーラーはコンプレッサーを搭載しているため、重量が8kgから、大きいもので20kgを超える商品まであります。
一般的に重量があるほうが冷房能力が高くなりますが、換気システムの効率化により軽量化を実現したモデルも存在します。
音が大きい
ポータブルエアコンは、冷蔵庫や除湿機のようにブーンといったコンプレッサー音がどうしても発生してしまいます。
気になって眠れないようであれば、耳栓を付けて眠るなどの対策が必要になってくるでしょう。
夏キャンプ向け冷房の選び方
冷房能力で選ぶ
そのポータブルクーラーを使ってどれだけ冷やせるかの指標となるのが「冷房能力」で、◯kWの表記がされています。
家庭用エアコンは1kWあたり3畳の部屋を冷やすと言われているため、2kWの場合は6畳(4〜6人用テント)を冷やせる計算になります。
ただし、これは一般的な家庭用エアコンでの指標となり、アウトドアの場合は、室内外の環境によるためあくまでも目安とお考えください。
消費電力で選ぶ
ポータブルクーラーはかなり電力を消費するため、電源付きサイトでない場合は、大容量のポータブル電源が必要になってきます。
手持ちのポータブル電源の最大出力が500W程度のものであれば、300W程度で動く小さめのポータブルクーラーを選ぶ必要があります。
大きさで選ぶ
ポータブルクーラーはそれなりに大きく場所を取るため、車載したときのスペースや、自宅での保管スペースも必要になってきます。
昨今の需要の高まりから、年々小型化・軽量化が進んでいますので、新商品の情報も常にチェックしておくとよいでしょう。
メーカー
ポータブル電源を出しているEcoFlow、EENOURはポータブルクーラーにも力を入れており、毎年改良版がリリースされています。
家庭用ポータブルエアコンであれば、トヨトミなどの国内メーカーはサポート体制もしっかりしているため安心感があります。
水を入れる冷風機であれば中国メーカーから手頃な商品が多数出ているため、Amazon等でチェックしてみるとよいでしょう。
価格帯
価格は冷風機タイプで1万円を切るものから、高品質なコンプレッサーを搭載したもので10万を超える商品まであります。
決して安い買い物ではないため、今シーズンどうしても必要か、またはもう少し製品が改良されるのを待つかどうかの見極めも必要です。
夏キャンプ向け冷房おすすめ12選
メーカー・製品名 | 冷房能力 | 消費電力 | サイズ/重量 |
---|---|---|---|
EcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコン | 1.5kW | 最大700W | 51.8×29.7×33.6cm/14.5kg |
EENOUR スポットエアコン 2.0 | 0.85kW | 210W | 26×58.3×31.5/10kg |
日動×山善 ポータブルスポットクーラー カンゲキくん2 | 0.41kW | 187W | 20.4×58.7×26.3/11.1kg |
スイデン ハンディークーラー | 0.39kW | 250W | 20.5×47×25.5/8.4kg |
サンコー ワイルドクーラー | 0.29kW | 270W | 21.4×52.5×29cm/9.8kg |
コイズミ ポータブルクーラー ラ・クール | 2.2kW | 最大900W | 室内機40×39×18.5cm/6kg 室外機43×39×18.5cm/12.8kg |
トヨトミ スポット冷暖エアコン | 2.2kW | 690W | 44×32×69cm/26kg |
ナカトミ 移動式エアコン | 2.3kW | 770W | 37×34.5×70.5cm/22kg |
ナヴィック 移動式スポットクーラー クレクール3 | 0.8kW | 350W | 37.5×28.5×50cm/13.2kg |
シロカ 除湿機能付きポータブルクーラー | 0.35kW | 160W | 22×22×41.4cm/6.5kg |
ショップジャパン ここひえ | 記載なし | 6W | 19×20.1×17.5cm/1.5kg |
NEOMOCY USB充電式 コードレス冷風扇 | 記載なし | 記載なし | 24.5×13.8×11.3 cm/0.66kg |
【EcoFlow】
WAVE 2 ポータブルエアコン
前身モデルよりもコンパクトになりながらも1.5kWへと冷房機能が向上し、さらに暖房機能が追加されたモデルです。
冷房時の最大消費電力は700Wとなるため、容量の大きいポータブル電源の用意、または電源付きサイトでの使用が必須となります。
排水不要タイプですが、湿度70%以上の環境ではドレンホースを使って外に排水する必要があるのでご注意ください。
冷房能力 | 1.5kW |
---|---|
消費電力 | 最大700W |
サイズ/重量 | 51.8×29.7×33.6cm/14.5kg |
【EENOUR】
スポットエアコン 2.0(QN750)
スポットクーラーの中では比較的軽量でハンドル付きのため、女性でも持ち運びがしやすい作りとなっています。
室内の冷気と外の空気を分けて循環させるデュアル換気システムにより、効率的に冷やすことができます。
300Wのポータブル電源でも動かすことのできるため、小さめのポータブル電源でも十分に稼働させることができるのも魅力です。
冷房能力 | 0.85kW |
---|---|
消費電力 | 210W |
サイズ/重量 | 26×58.3×31.5/10kg |
【日動×山善】
ポータブルスポットクーラー カンゲキくん2(YNC-B160)
手頃な価格で購入でき、エアコンの設置ができない作業場やアウトドアでの使用に最適なスポットクーラーです。
上下左右を手動で調節できるルーバーに加えて、付属の冷風用ダクトを使って少し離れた場所にも冷風を送ることができます。
冷房能力は0.41kWと低めなので部屋全体を冷やすことはできませんが、気軽に持ち運べて使えるというところが魅力です。
冷房能力 | 0.41kW |
---|---|
消費電力 | 187W |
サイズ/重量 | 20.4×58.7×26.3/11.1kg |
【スイデン】
ハンディークーラー(SS-1SAG-1)
キャンプギアともマッチするモスグリーンがおしゃれで、重量8.4kgと軽量で持ち運びし易いポータブルクーラーです。
家庭用エアコンと同じ内気循環型の作りとなっているため、排気口をテントの外に出すことにより効率的に冷やすことができます。
ただし、冷風ダクト、排気ダクトはオプション扱いとなっており別途購入が必要となりますのでご注意ください。
冷房能力 | 0.39kW |
---|---|
消費電力 | 250W |
サイズ/重量 | 20.5×47×25.5/8.4kg |
【サンコー】
ワイルドクーラー(SSPCACWL)
ユニークな家電、アイデアグッズで一躍有名となったサンコーがリリースする、YouTubeでも話題となったスポットクーラーです。
他社商品と比べて大きめの筐体ではありますが、いちばんのポイントは1万円台で変えるという価格の安さです。
冷房能力は0.29kwと低いため、吹き出し口の近くで涼むような使いかた、または室内の除湿をメインに使用するのをおすすめします。
冷房能力 | 0.29kW |
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消費電力 | 270W |
サイズ/重量 | 21.4×52.5×29cm/9.8kg |
【コイズミ】
ポータブルクーラー ラ・クール (YLHHJP2300R)
一般的なポータブルクーラーと違い、こちらの商品は室内機と室外機に分かれた、家庭用エアコンと同じような構造になっています。
そのため、室外機をテントの外に置くことにより、コンプレッサーによる熱の影響を受けることなく効率的に冷やすことができます。
冷房能力は2.2kwと高いのですが、最大消費電力900Wのため、電源付きサイトを選んだほうが安心して使用できるでしょう。
冷房能力 | 2.2kW |
---|---|
消費電力 | 最大900W |
サイズ/重量 | 室内機40×39×18.5cm/6kg 室外機43×39×18.5cm/12.8kg |
【トヨトミ】
スポット冷暖エアコン(TAD-22NW)
トヨトミレインボーで知られているように、キャンパーの中にはトヨトミユーザーの方が多いのではないでしょうか。
そのトヨトミ製スポット冷暖エアコンは、家庭用のため大きく重量はありますが、冷房能力は2.2kwとハイパワーです。
その分、消費電力が約600Wと高めのため、大容量ポータブル電源が必要ですが、寝苦しい夜にその威力を発揮してくれることでしょう。
冷房能力 | 2.2kW |
---|---|
消費電力 | 690W |
サイズ/重量 | 44×32×69cm/26kg |
【ナカトミ】
移動式エアコン(MAC-20)
業務用スポットクーラーを出しているナカトミの商品につき、冷房能力には定評がありAmazonでもよく売れている商品です。
消費電力は770Wと高いため、一晩じゅう使いたければ電源付きサイトでの使用をおすすめします。
6畳用エアコンに相当する2.3kWの冷房能力は、4〜6人用テントまたは車中泊に最適です。
冷房能力 | 2.3kW |
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消費電力 | 770W |
サイズ/重量 | 37×34.5×70.5cm/22kg |
【ナヴィック】
移動式スポットクーラー クレクール3(CLECOOLIII-W)
他社の移動式エアコンと比べるとコンパクトで軽量ですが、冷房能力は0.8kwのため夜間の使用に向いている商品です。
その分、消費電力は350Wと低いため、500Wほどのコンパクトなポータブル電源でも対応できるのがポイントです。
この価格帯で送風ダクトがついてくるのはありがたく、冷やしたい人に向けてスポットで風を当てることができます。
冷房能力 | 0.8kW |
---|---|
消費電力 | 350W |
サイズ/重量 | 37.5×28.5×50cm/13.2kg |
【シロカ】
除湿機能付きポータブルクーラー(SY-D151)
コンパクトな軽量タイプで持ち運びが楽にできるため、キャンプだけでなく家のトイレや洗面所などあらゆる場所で使えます。
便利な除湿モード搭載で、蒸し暑いテント内や車内を除湿することにより、体感温度を下げるのに役立ちます。
ただし、冷房能力は0.35kwのため、外で食事をとる時や寝る時など、スポット的に涼しい風を当てるような使い方になるでしょう。
冷房能力 | 0.35kW |
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消費電力 | 160W |
サイズ/重量 | 22×22×41.4cm/6.5kg |
【ショップジャパン】
ここひえ
水の気化熱で周囲より低い温度の風にする、いわゆる「冷風機」をコンパクトにした、気軽に持ち運びのできる商品です。
そのため、冷房的な役割ではなく、扇風機よりも冷たい風を送る、といったスポット的な使い方に限定されます。
冷風機は周りの湿度を上げるため、締め切った車内やテント内での使用には向きませんのでご注意ください。
冷房能力 | 記載なし |
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消費電力 | 6W |
サイズ/重量 | 19×20.1×17.5cm/1.5kg |
【NEOMOCY】
USB充電式 コードレス冷風扇
細かいミストを出してくれる扇風機型の冷風機で、真夏のアウトドアで少しでも体感温度を下げたい時に役立ちます。
400mlのタンクに水を入れると約4時間ミストを噴出してくれるので、頻繁に水を入れる必要がありません。
USB充電式で最大24時間稼働するというのもポイントで、家でもアウトドアでも気軽に使用できる便利商品です。
冷房能力 | 記載なし |
---|---|
消費電力 | 記載なし |
サイズ/重量 | 24.5×13.8×11.3 cm/0.66kg |
まとめ
夏キャンプに最適なポータブルクーラーにも、幅広い価格帯、大きさのものがあり、どれにしようか迷ってしまうことでしょう。
この記事を参考に、あなたが希望する性能、価格にフィットする商品を見つけていただけたら幸いです。
夏キャンプ向け冷房の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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