スピアフィッシングを趣味にしている方や、これから始めようと考えている方におすすめなのが、フロートラインシステムです。
フロートラインシステムとは、ブイにフロートラインというロープをつなげて、銛やウェイトと連結させたものを指します。
フロートラインの性能によって、スピアフィッシング中の安全性や利便性が変化することがあります。
切れにくい素材や、絡まりにくい性質を持ったフロートラインを使用した方が、メリットが多いのでおすすめです。
今回は、スピアフィッシング用のフロートラインについて解説し、スピアフィッシングの際、使用に最適な製品も紹介していきます。
目次
スピアフィッシング用フロートラインとは
フロートラインとは、銛とブイ(フロート)をつなぐロープのことです。
突いた魚をストリンガーに通す時にも使用し、フロートに飲み物や銛先のスペアなどを乗せておくこともあります。
よって、フロートラインの必要性は高いと言えるでしょう。
銛との連結により、銛のロストを防げるうえに、回遊魚などのビッグフィッシュをつなぎ留めておく対策にも利用できます。
スピアフィッシング用フロートラインにこだわるメリット
劣化に耐性を持つ製品を取り入れられる
保管する温度や湿度によって、フロートラインは劣化しやすくなります。
しかし、高価な製品などは使用している素材にもよりますが、劣化に耐性を持ち保管が簡単にできます。
劣化しにくいということは、海中で切れることが少なくなるということです。
ブイや銛をロストしないためにも、頑丈なフロートラインにこだわることはメリットと言えるでしょう。
銛をロストしない
海中深くまで潜るつもりはなくても、海面で手を滑らせ銛が海底まで落ちていくことは、しばしばあることです。
海底まで自身が潜っていける程度の深さであれば良いのですが、100mほどの深さであれば潜って回収するのは困難を極めます。
しかし、フロートラインと銛が連結されていれば、銛を海底まで沈めてしまっても手繰り寄せることができる点がメリットです。
また、「銛がなくなったらもったいない」と考え、無理をして銛を回収することが初心者の方にありがちです。
海上での無理は生命の危機に直結するので、無理のない行動をとりましょう。
スピアフィッシング用フロートラインにこだわるデメリット
自身に合った製品を見つけにくい
フロートラインに使用されている素材は多く存在するため、どの素材を使用するのが適しているのかが分かりにくいです。
たとえばゴム製品は劣化が激しく、湿度や温度に気を付けて管理しなければなりません。
ナイロン製のものは岩に擦れると切れてしまうなど、使用されている素材によってそれぞれ性質が異なります。
しかし、海中で絡まった時にはナイフで切りやすいというメリットも持ち合わせています。
このように、結局どの種類のフロートラインを使用すれば良いのか分からなくなりがちです。
自身に合ったものを経験の中で見極めていく必要があり、個人差によるところもあります。
よって、最適なものが一概には言えないのです。
コストがかかる
高性能になればなるほど、比例して価格が高くなっていきます。
ゴムやナイロン製のものは安価ですが、切れやすかったり劣化しやすかったりします。
これに対してポリエチレン製のフロートラインは、水に浮きやすく対候性も高いことで有名です。
ポリエチレン製は丈夫なうえに劣化しにくい性質を持っていますが、1mで1,000円を超えるような製品も存在します。
スピアフィッシング用フロートラインの選び方
水に浮きやすい製品
ポリエチレン製やゴム製、ナイロン製のものなど、フロートラインに使用されている素材は多種多様です。
フロートラインの種類によっては、使用されている素材の特徴上、海中で浮きやすい、沈みやすいものが存在します。
水に浮きやすい製品はダイビング中にも絡まりにくく、海底のストラクチャーに引っかかることも少ないのでおすすめです。
直径は3mmから4mmの製品が主流で、初心者の方であれば5mから20m程度の長さをおすすめします。
中上級者になれば潜る深さにもよりますが、余裕をもって50m程度の長さが良いでしょう。
中間フロート用フロートラインの採用
中間フロートを使用することで、銛から伸びているフロートラインが足やフィンに絡まることや、体周辺のラインの絡まりを防いでくれます。
太さに関しては直径1.4mmなどの細いラインよりも、3mmのほうが太いので絡まりにくいです。
より安全性を高めるのならば、ラインにゴムチューブなどの伸縮性のある筒状のものを被せるのも良いでしょう。
あまり知られていませんが、芝刈り機に使用されるラインもおすすめです。
スピアフィッシング用フロートラインおすすめ8選
【Spearfishing World】
ワインダー付きフロートライン
耐熱性、耐湿性に富んだワインダー付きフロートラインです。
優れた断熱性と防湿機能により、劣化にも耐性があるため、保管も楽に行えます。
ポリプロピレン樹脂が使用されており、耐薬品性も高い製品です。
それだけでなく、対荷重が300kg(700ポンド)を超える優れた性能も持ち合わせています。
【Omer】
フロートライン
1970年代に創業したダイビングメーカー、Omerが製造元のスピアフィッシング用フロートラインです。
フロートラインの全長は28mで、直径が3mmあるので、擦れたりしても簡単には切れません。
ポリエステル製なので水に浮きやすく、ラインワインダーが付いているので海中でも絡まりにくい特徴を持っています。
【Salvimar】
フロートライン
スピアフィッシングを専門として運営しているSalvimarのフロートラインです。
最大伸縮16mと伸縮性に富んでいるため、ラインワインダーが不要で、伸ばす際の負荷もそこまでかかりません。
対荷重80kgなので、回遊魚などのビッグフィッシュをつないでいても、ラインを切られる心配がないので安心して使用できます。
【Spearfishing World】
チューブフロートライン
オールステンレスの金具が付いているフロートラインです。
紫外線耐性を備えた高品質のビニールで保護されているので、強い日差しにさらされても劣化しにくい性質を持っています。
ベルクロストラップが付いており、収納にも便利です。
また、ストラップが直接フロートラインに取り付けられているので、紛失の心配もありません。
【Riffe】
Heavy Dutyビニールフロートライン(L-4005OR)
耐久性の高いクイッククリップが付いているフロートラインです。
オレンジカラーは海中でも目につきやすく、絡まってしまった時でも簡単にほどくことができます。
ビニール製の被膜の内側には頑丈なコアラインが走っており、簡単には切れません。
さらに、被膜のおかげで直射日光による劣化も防ぐことができます。
【Ultimate Dive】
フロートライン(28842)
2016年にアメリカで立ち上げられた、新生スピアフィッシングメーカーUltimate Diveが製造元のフロートラインです。
フロートラインの両端にステンレス製のフックが取り付けてあるので、ブイや銛に連結する際に役立ちます。
コアラインにはステンレス鋼を使用しているので、簡単には切れず、安心して使える製品となっています。
【Fenteer】
フロートリング付きライフセーブロープ
直径が6mm、8mm、10mm、12mmと選べるタイプのフロートラインです。
ポリプロピレン繊維を編み込んで精製されており、丈夫なだけでなく耐薬品性も高い製品となっています。
直径6mmの対荷重は200kg以上で、10mmの対荷重は800kg以上にもなるので、牽引性に富んだ製品と言えるでしょう。
【NoA】
フロートライン
カラーバリエーションが豊富で、長さの選択も可能なフロートラインです。
カラーはblack・orange・blue・clearの4種類から選択でき、長さも5mと10mからお好みの長さを選択できます。
浮力性が高いので海中で絡まる心配も少なく、海中で動くことの多いスピアフィッシングに適した製品と言えるでしょう。
まとめ
フロートラインのメリットやデメリット、選び方などを紹介しました。
スピアフィッシングをより快適にするためのおすすめ製品も、ぜひ参考にしてみてください。
フロートラインの重要性を知って、快適にスピアフィッシングを楽しめると良いですね。
スピアフィッシング用フロートラインの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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