スピアフィッシングにおいて、フロートは海難事故を回避するために重要な役割を持っています。
海難事故には、潮流に流されて行方不明になったり、漁船に轢かれたり、溺れるなどが挙げられます。
フロートは、これら生命の危機を回避する役割を持つため、非常に重要です。
今回は、スピアフィッシング用フロートにこだわるメリットやデメリットについての解説です。
記事を読むことで、フロートの重要性や選択基準を把握できるようになります。
スピアフィッシング経験者の方だけでなく、初心者の方も理解できるように解説していきます。
目次
スピアフィッシング用フロートにこだわるメリット
生命の危機を回避できる
フロートにこだわると、生命の危機を回避できるメリットがあります。
フロートを装着して海に潜っていると、漁船に避けてもらえたり、潮に流されて遭難しても陸から探索しやすいためです。
スピアフィッシングに限らず、自然を相手に活動するアクティビティは、全般的に安全とは言えません。
特に海中を活動フィールドとするスピアフィッシングは、呼吸困難に陥るシーンや波にたたきつけられるシーンが多いため危険です。
危険が多いスピアフィッシングだからこそ、フロートを利用することで、上記のイレギュラーに対応することができるのです。
海中で荷物がかさばらない
海中で荷物がかさばらないのがメリットとして挙げられます。
モリで突いた魚を手に持ってスピアフィッシングを続けることは、非常に動きづらく困難です。
さらに、魚の血に興奮したサメが寄ってくることもあり、余計な心配事が増えてしまいます。
突いた魚や銛先のスペアをフロートに繋ぎとめておくことで、これらのイレギュラーを回避できます。
フロートは、頑丈で沈みにくい高性能なものを選択するように心がけましょう。
スピアフィッシング用フロートにこだわるデメリット
フロートラインに手足が絡まる危険性がある
フロートは単体で使用することはできず、フロートラインでフロートと自分を繋ぐことにより使用できます。
潮流でフロートが流されないためにフロートラインを使用するのですが、海中でフロートラインが絡みつくことがあります。
また、海底のストラクチャーなどと絡んでしまうと、海面に上がれなくなることがあり非常に危険です。
大きなものだと泳ぎづらい
大きなフロートは頑丈で壊れにくいメリットがあります。
しかし、潮流の影響を受けやすく、潮流が激しい海域だとダイバーの体ごと引っ張っていくこともあるため注意が必要です。
突いた魚を多く繋ぎとめられたり、飲み物などを置いておけるのはメリットですが、大きすぎるとデメリットも併発します。
フロートは、潮流や自分のスイミングスキルと相談しながら選択するのがおすすめです。
スピアフィッシング用フロートの選び方
目立つカラーを選択する
目立つカラーを選択するのがおすすめです。
その理由として、陸上からの視認性や一緒にスピアフィッシングを行うバディからの発見率が高くなるためです。
たとえば、フロートにはピンクやオレンジ、黄色や赤など、さまざまなカラーが発売されています。
カラーバリエーションには、購買意欲を高めるためという側面も持ち合わせていますが、実はカラーごとに見え方が変わります。
つまり、天候によって、ピンクとオレンジでは目立ち方が異なるということです。
一例をあげると、雨や曇りの日であれば、黄色のフロートが目立ちます。
これは、オレンジや赤が目立たないというわけではなく、視界が暗いときには黄色の発色が一番見やすくなるということです。
フロートは、魚や荷物を繋ぎとめる役割だけでなく、生命の危機を回避するために使用する意味合いも強いです。
できるだけ目立つカラーを選択し、イレギュラー時によりアドバンテージがとれるようにしましょう。
潮流の影響を受けにくい形状を選択する
潮流の影響を受けにくい形状のフロートを選択しましょう。
潮流が激しい海域では、フロートが潮に流される際に、ダイバーの体ごと引っ張っていくことも起こり得ます。
フロートには、球体タイプや魚雷タイプなど、形状が異なった製品が発売されています。
一般的に、魚雷タイプのフロートは流線型の特性上、潮流の影響を受けにくいとされているため、購入におすすめです。
スピアフィッシング用でなくとも、海難救助用のフロートなどもネットショッピングで購入できます。
誤解されないように使用する場所は考慮する必要はありますが、機能性やカラーの目立ちやすさなどはトップクラスです。
事前に自分がスピアフィッシングを行う海域について調べたうえで、ユニークなフロートを使用するのも良いでしょう。
スピアフィッシング用フロートおすすめ6選
【NoA】
フロートシステム
エポキシ硬化剤と連結金具を使用し、中間ラインを完全に閉じたことによって、完全耐水を叶えたフロートです。
フロートラインのねじれや絡み合いは、スピアフィッシング中にストレスになりがちですが、ブランチハンガーにより解消されます。
中間フロートがあることで、体にフロートラインが絡まったり締め上げたりすることを回避できます。
【SALVIMAR】
大型ブイ
海上での探索に有効な、視認性が優れているオレンジカラーを採用した2フラッグ付きのフロートです。
PVCインナーチューブだけでなく、420Dナイロンカバーを使用した二重構造の採用により、丈夫で破れにくいのが特徴です。
そのため、岩礁帯が多い磯でのスピアフィッシングにも適しており、岩礁への衝突に対する耐久性も抜群と言えるでしょう。
使用時以外では、空気を抜けばコンパクトに収納が可能であるため、持ち運びにも便利です。
【#N/A】
魚雷ブイ
ダイビングフラッグと25mラインをデフォルトで装備している、耐久性のあるスピアフィッシング用の魚雷タイプのフロートです。
海上でも目立つ視認性の高いオレンジカラーを採用し、安全性を高めている点が特徴です。
フロートの底には2つのフックとポケットだけでなく、ハンドルも設置されているため、使い勝手が良い製品と言えます。
耐久性のあるナイロンアウターとPVCプラダ―を使用しており、長期間安全に使用することが可能です。
【Yosoo.】
ブイフロート
フリーダイビング用の、軽量で視認性の高いカラーを採用しているフロートです。
外洋でスキューバダイビングなどにも使用されるため、発見率の高さやフロートラインとの結合においてハイクオリティです。
耐摩耗性と耐久性に優れ、内側にインフレータブルブラダーを備えているため、持ち運びにも便利なのが特徴と言えます。
過圧逃し弁と経口インフレータの使用により、空気入れを使うことなく口だけで膨らませることができます。
【Salvimar】
魚突き専用フロート
イタリアの大手スピアフィッシングメーカーである、SALVIMARのフロートです。
横幅が約30cm、高さが約37cmとエコノミータイプであるため、スピアフィッシング初心者の方にもおすすめできます。
フロートラインが付属しており、フロートの下部にプラスチックのアタッチメントが付いているため、結合に便利です。
海中でモリを手放したとしても、海面から引き上げることができ、安全面だけでなく体力面もサポートしてくれます。
【CRESSI】
Spyder ダイビングブイ(TA611900)
サイズが60cm×32cm×4.5cmで、重量が1.5kgの、上下でカラーが分かれているフロートです。
海底から見える下部の塗料に白を採用しているため、海中の魚に気付かれにくいというメリットがあります。
フロートにストリンガーや銛先のスペアなどを装着することで、快適にスピアフィッシングを行うことが可能です。
ポケットが3つ、Dリングが10個も付いているだけでなく、調節可能なベルクロも2つ付いていて結合に困ることがありません。
まとめ
この記事では、スピアフィッシングで使用するフロートのメリットやデメリット、選び方についてご紹介しました。
おすすめの商品もラインナップしているので、購入・再購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
スピアフィッシング用フロートの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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