スノーボードブーツは、フレックスという言葉で硬さが表されており、アルペンスノーボードはハードブーツを使用します。
アルペンは、フリースタイルより細くて長くて硬いボードを使用し、速いスピードでライディングを行うスタイルです。
疾走感が高く、初心者から始められますが、フリースタイルよりも硬いブーツが必要で、流用できるモデルが少ない傾向にあります。
そこで、今回はスノーボード用のハードブーツについて詳しく解説し、おすすめの商品もご紹介していきます。
スノーボード用ハードブーツを使うメリット
ホールド感が向上する
ハードブーツは、つま先から足首上部までしっかりと固定されるので、スピードを出してもぶれにくい特性があります。
ホールド感が向上することで安定し、上達スピードも早く、力の抜く場面などを把握できます。
アルペンなどをする人は、柔らかいブーツだとホールド力が足りず、足首がぶれやすいので、ハードブーツが必要です。
力を伝えやすい
ハードブーツはソフトブーツに比べて遊びが少ないため、力が逃げにくく、直接ボードを操作している感覚が掴めます。
スピードを出している状況では、大きなターンよりも少し角度を変えたりと、微調整が必要です。
その際、ハードブーツの方がボードのコントロール性も向上し、一体感が得られます。
スピードが出る
ハードブーツは、全ての面で力を加えられるように設計されており、反発力があるため、力をスピードに変えられます。
足は自由に動かしにくくなりますが、ブーツにしっかりと足が固定されているので、前後の重心移動が簡単です。
フリースタイルはスピードを出さない滑り方ですが、アルペンはスピードを出して滑るスタイルなので、ハードブーツが必要です。
スノーボード用ハードブーツを使うデメリット
初心者には扱いづらい
硬く設計されていることにより、力を入れすぎてしまう初心者の人は足が痛くなり、重心移動を覚えないと扱いづらいです。
初心者にありがちなのは、重心移動ではなく、足首を動かして方向転換をしてしまうことです。
力の抜き所や、ボードのエッジを効かせたターンを覚えないと負荷が大きくなり、長時間使用すると痛みが出てくることがあります。
フリースタイルと併用できない
フリースタイルは、アルペンに比べて低速で滑ったり、技やターンをするため、柔らかめのブーツを選びます。
ハードブーツは早いスピードでも足がぶれにくく、ボードの微調整をするため、全く正反対の競技には流用ができません。
どのようなスノーボードスタイルで始めるのかを検討し、ブーツのフレックスを決めることが必要です。
スノーボード用ハードブーツの選び方
足にフィットするモデル
ただ履いて足にフィットするモデルよりも、履いて立ったり、前後左右に体重をかけてもフィットするものをおすすめします。
ブーツを履く状況は雪の上やボード上なので、いろいろな角度に加重がかかったり、歩きにくいです。
履いて歩いたり、前後に体重をかけたときに少しでも痛みがあれば、足に合っていないブーツと判断できます。
つま先が浮いたりかかとが浮いても、力が入らず操作性が劣ってしまうので、空間が大きすぎるブーツは足に合っていません。
厚手のソックスを履くなど、足が膨張することも考慮して、つま先に少しだけ余裕のあるモデルを選びましょう。
締め付け方法
スノーボードブーツの締めつけ方法は、紐タイプ、レースアップタイプ、Boaタイプの3種類が存在します。
クラシックな紐タイプは、足の形状に合わせた好みの締め付けが可能です。
レースアップとBoaタイプは簡単に脱着が可能で、時間をかけることなく全体を締め付けることができます。
ハードブーツは足全体がフィットするので、甲高や幅広い足でなければ、グローブをつけたまま操作できるBoaタイプがおすすめです。
アルペンなどの高速域で使用する場合、雪がブーツにつきやすく、凍ってしまうことも良くあります。
紐タイプの場合、凍ってしまうと結びにくくなるうえに劣化も激しいので、簡単に調整できるモデルが安心です。
スタイルに合わせたフレックス
スノーボードブーツの硬さはフレックスで表され、メーカーによっては5段階、10段階で分けられています。
ハード扱いになるフレックスは、5段階でいうと4か5になります。
上級者であれば1番硬いモデルがおすすめですが、スノーボード初心者がアルペンに挑戦する場合、1つ柔らかいモデルがおすすめです。
足の形状とブーツが合っていても、操作能力がついてこずに、痛みを伴う可能性があります。
フリースタイルとの兼用は難しいので、本格的に2つのスタイルをこなしたい場合は2足必要になります。
スノーボード用ハードブーツおすすめ5選
【ディーラックス】
スノーボードブーツ
こちらはフレックスが4/5段階となっており、オリンピック金メダリストも使用したスノーボードブーツです。
かかとのホール力が高く、パワー伝達に優れており、ロックを解除すると歩行にも便利です。
オーバーラップシェルで包み込むことにより、全方向の些細なパワーを伝達して、フリーランまで対応できます。
【インチューション】
スノーボードブーツ
こちらはレースアップタイプの締めつけ方法で、フレックスは4/5段階のスノーボードブーツです。
アッパーカブは高密度な素材を採用しており、耐久力も高く、ボードへ力を伝えるレスポンス力も向上しています。
ふくらはぎ部分は、負担を少なくするために上部を少しカットしてあり、薄い素材で構成されています。
【サロモン】
キアナデュアルボア(L41106600)
こちらは4/5段階のフレックスで、快適性とパフォーマンスを向上させることができるスノーボードブーツです。
パウダーやゲレンデで使用でき、ターンも行いやすいので、フリーライドに最適となっています。
デュアルボアを搭載しているので、甲の部分と足首から上部に分けられ、自分好みの締めつけを可能にしています。
【サロモン】
DIALOGUE DUAL BOA(L41210100)
こちらは、新世代のフレックスとバランスを備えており、フリーライドとフリースタイルに使用できるフレックス4/5のブーツです。
ソールはハイスピードの衝撃も吸収可能で、パワー伝達にも優れています。
熱成型のフォームでインナーを形成しており、足首に装着可能なインサートで好みに合わせたホールドを可能にしています。
【ヘッド】
EIGHT BOA Liquid Fit
こちらは、スノーボードに必要なパワー伝達と耐久性に優れており、フレックスがハードのスノーボードブーツです。
快適性に優れたハイスピード競技にも対応し、カービングやハーフパイプにも使用可能です。
耐久性が向上しており、クッション性も高いので、アルペンなどにも向いています。
まとめ
今回は、スノーボード用のハードブーツについてご紹介しました。
フリーライドに最適ですが、硬すぎると足に負荷がかかって痛みが出やすいので、初心者は1段階下のフレックスがおすすめです。
締めつけ方法やブーツのサイズ感など、選び方が分からない人は参考にしてみてください。
スノーボード用ハードブーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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