ダイヤルひとつで締め付けを行えるボアシステムは、着脱の早さやその手軽さから近年人気が高まってきています。
そのボアシステムの中でも注目したいのが、ダブルボアです。
ダブルボアは2箇所での調整が可能なため、フィット感が高まり、滑走の精度もアップします。
この記事では、ダブルボアのスノボブーツのメリット、デメリットとともに、購入のポイントを解説していきます。
おすすめのBOA搭載モデルもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ダブルボアのスノボブーツを使うメリット
微調整が可能
2つのボアは、締め付けの微調整を可能にしてくれます。
ボアが1つだけのシングルボアはスネの部分の締め付けのみですが、ダブルボアは文字通り締め付けは2箇所。
1つはスネを、もう1つは甲を締め、ダイヤルを調整しながら自分好みのフレックス、フィット感を作り出すことができます。
締め付けが簡単
ダブルボアの最大のメリットは、やはり締め付けが簡単であることです。
ダイヤルを回すだけで良い点に加え、調整もしやすいため、力の弱い女性や子供でもしっかりと締め付けることができます。
締め付けが簡単であることで時間短縮にも繋がるため、長時間の滑走が可能です。
着脱がスムーズ
着脱がスムーズな点もダブルボアの大きなメリットのひとつです。
ボアシステムはダイヤルを回すだけで締め付けの調整ができるため、グローブをした状態でも素早い調整やロックの解除を行えます。
紐の締め上げに時間をかけたくない人や、初心者の人におすすめのシステムです。
ボアシステムの保証
ボアシステムは、製品寿命の期間内であれば保証が効くようになっています。
ただ、注意しておきたいのが、保証はボアシステムのダイヤルとパーツのみで、ブーツそのものを保証するわけではないことです。
ワイヤーが緩みにくい
ボアシステムの締め付けにはワイヤーが使用されていることが多く、紐タイプに比べると緩みにくい点もメリットのひとつです。
滑っていると紐が緩んできて頻繁に結び直すこともありますが、ボアシステムにはその必要はありません。
2箇所のダイヤルで絶妙な締め付けを行うことで、その状態を長時間キープすることができます。
ダブルボアのスノボブーツを使うデメリット
ダイヤルが壊れると調整できない
ダブルボアのスノボブーツは、ダイヤルが壊れると締め付けの調整ができません。
修理は可能ですが、滑走中に壊れた場合は締め付けができなくなるため、滑走が不可能になってしまいます。
ポイント調整が不可能
ダブルボアのスノボブーツは、細かいポイント調整ができません。
シングルボアに比べフィット感は増すものの、ここだけもう少し締めたいというピンポイントには対応不可能になります。
細かい微調整が必要な中上級者は、紐タイプのブーツをチョイスしましょう。
価格が高め
ダブルボアのスノボブーツは、紐タイプに比べると価格は高めです。
ダイヤルのコストがかかってくるため、紐タイプよりボアタイプ、またシングルボアよりダブルボアのほうがより価格は高くなります。
ダブルボアのスノボブーツの選び方
フレックス
ダブルボアに限らず購入の際チェックしておきたいのがフレックスで、フレックスとは柔らかさのことを指します。
スノボブーツのフレックスは柔らかめの物から硬めの物まで、ソフト、ミディアム、ハードの3つに分かれています。
初心者や低回転、グラトリが中心の人はソフト、ミディアムは初心者から中級者まで万能に滑りたい人向けです。
高速での滑走やカービングが多い人は下半身の安定が重要なことから、硬めのハードがおすすめです。
フレックスは各ブランドやモデルにより大きく変わるため、自身のレベルやライディングスタイルでチョイスするようにしましょう。
フィット感
スノボブーツを選ぶ際に最も重要なのがこのフィット感です。
履いていてしっくりこないものやフィット感が悪いものは、ライディングの質を下げてしまう原因に。
足の甲と足首の両方から締め付けを行うダブルボアは、紐やボアが1つのタイプより締め付けが増すため、フィット感も大きく変化します。
可能であれば店頭で試し履きをし、ボアの締め付けをしっかりと確認してから購入するようにしましょう。
価格
ダブルボアタイプは紐タイプやシングルボアに比べ、価格は少し高めに設定されているものが多いです。
ブランドやモデルにより価格の差はありますが、有名ブランドのダブルボアになれば、かなり高価格帯のものも増えます。
そのため、ブーツにかける金額はここまで、という上限を決めておくと良いでしょう。
ダブルボアのスノボブーツおすすめ8選
【DC】
JUDGE
こちらはレスポンスも良く、フレックスは3 /5段階でミディアムタイプです。
ハイレベルなボアシステムに加え、踵のパネルにはアキレス腱の痛みを軽減するレスポンスライナー3を搭載しています。
また、ベンチレーション機能も充実しており、ブーツ内部は常に快適です。
高機能なだけでなく、DCらしいおしゃれなデザインはゲレンデでも目を引きます。
【DC】
PHANTOM BOA
見た目のカラーとデザインがレトロな雰囲気を思わせるブーツです。
こちらは保温性の高い3MThinsulateインサレーションを搭載。
ボアシステムDual Zoneが搭載されており、素早い脱着はもちろん、快適さと機能性も持ち合わせています。
機能性だけでなく、オリジナリティにもこだわりを持つ人におすすめのブーツです。
【NIDECKER】
ALTAI
こちらのDual Boaは上部、下部ともに絞め分けて、快適なライディングを届けてくれます。
クッション性に特化したB.F.TGravity 2.0アウトソールは、グリップ力も抜群です。
アッパーカフスはブーツ下部とアシンメトリーに連結され、アウトソールとライナーの間にできた層がベンチレーションをスムーズに。
こちらは価格も手頃で、特に初心者から中級者におすすめです。
【RIDE】
LASSO
オールラウンドに活躍してくれる、老舗ブランドRIDEのダブルボアブーツです。
ホールド感を高めるH4 BOA Coiler Fit Systemを搭載し、ブーツ中の足を安定させてくれます。
安定と快適を備えたこちらはレスポンスも良く、初心者からパーク、パウダーを楽しむ人達など、幅広く使用できるギアです。
【ThirtyTwo】
LASHED DOUBLE BOA
ThirtyTwoの中でも人気が高くインパクトが強いこちらは、フリーラン、パーク、グラトリなどさまざまなシーンに対応します。
アウトソールは軽量で、クッション性も抜群です。
また、インナー熱成型可能のため、痛みも出にくく、足に馴染みやすいのが嬉しいところ。
ホールドはしっかりあるものの、足首には動きもあるため、フリースタイルなどさまざまな動きに対応できます。
【FLUX】
GT-BOA
まるでスニーカーと思わせる程の軽さを実現したこちらのブーツは、軽量でもポテンシャルは非常に高めです。
簡単に締め付けることができるリールは、ハイパワーなスノボ専用のボアリールです。
また、インナーはAysmカットに、足と抜群にマッチするレースクローザーで、内部は快適そのもの。
新しい機能のSequenceは素晴らしいフィット感で、よりスムーズな締め付けや、開放する機能を発揮してくれます。
【SALOMON】
LAUNCH BOA SJ(L41703500)
有名どころSALOMONのダブルボアは、柔らかめ寄りのミディアムフレックスで、オールラウンドな滑りに対応します。
衝撃性、耐久性、保温性に加え、ホールド感までしっかりとサポートするインナーにはUltralonwoを使用。
また、ホールド感やフィッティングを快適にするCustom Fitでは、足首、スネ、踵に熱性型フォームを設置しています。
SALOMONのテクノロジーがふんだんに使われた、高機能なダブルボアブーツです。
【thirtytwo】
TM-2
軽量かつ履き心地の良いブーツの開発を続けている、人気ブランドのthirtytwo。
thirtytwoのインナーは、全てのブーツに専用ヒーターの使用で熱の整形ができるサーモインナーを搭載しています。
柔らかさはミディアムフレックスで、ライディングスタイルを選ばず使用が可能。
フレックス、サポート、履き心地の全てをクリアし、長時間のライディングにも対応するポテンシャルの高さを持っています。
まとめ
ダブルボアは、スキルを上げるために本数をこなしたい方や、初心者のスノーボーダーにはかなりおすすめのシステムです。
この記事を参考に、購入のメリットやデメリットを押さえながら、自分に合うブーツを見つけてくださいね。
ダブルボアのスノボブーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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