紐タイプのスノボブーツというと、安くて古いモデルのイメージがあるかもしれません。
しかし最近では、上級者向けのこだわりのブーツとして紐タイプが販売されていることがあります。
紐タイプはブーツ全体を紐、つまりシューレースで締め上げるため、足のホールド感を自在に調整可能です。
グラトリでトリックを決めたい人や、滑り方に合わせてブーツの硬さを調整したい人に好まれています。
今回は、紐タイプのスノボブーツを使うメリットとデメリット、選び方、おすすめの10アイテムをまとめてご紹介します。
紐タイプのスノボブーツを使うメリット
締め具合を調整できる
紐タイプのスノボブーツの最大のメリットは、締め具合を細かく調整できることです。
スニーカーのように、シューレースをサイドの留め具に引っ掛けながら締め上げます。
留める位置やシューレースを引く強さを変えることで、ブーツ全体を自分好みの固さに設定できます。
また、シューレースは付け替えもできるため、色やデザインを変えることで見た目のカスタマイズも可能です。
グラトリに向いている
ブーツを締め上げるときに部分的に緩くしたり、固くしたりという細かい調整ができるため、好みのホールド感を作り出せます。
身体の動きを必要以上にボードに伝えず、トリックを出しやすい設定が可能です。
足まわりが調整できることでグラトリするときの安定感が増し、細かいボードコントロールがしやすくなります。
いろいろな滑りのスタイルに対応できる
滑る速度や決めたいトリック、地形に合わせて、スノボブーツの固さをある程度調整できる強みがあります。
BOAやクイックレースタイプではホールド感は固定されてしまいますが、紐タイプなら都度変えることが可能です。
たとえば、今回はグラトリでルーズに滑りたいから緩めに締めよう、という具合に使い分けができます。
一つのブーツでいろいろな滑りを楽しみたい上級者にもおすすめです。
紐タイプのスノボブーツを使うデメリット
紐タイプのスノボブーツは履く度にシューレースを締め上げるため、滑り出すまでに時間がかかります。
また、BOAやクイックレースタイプに比べて緩みやすく外れやすいため、適宜締め直しが必要です。
締めるときには力もいるため、力が弱い人や履き慣れていない人は準備に苦戦するかもしれません。
紐タイプのスノボブーツの選び方
サイズ
サイズを確認するときは、スノボ用の厚手の靴下を履いて試着することをおすすめします。
同じサイズ表記でも、メーカーによりフィット感が変わりますので注意してください。
特に、かかとが動くと足の力をきちんとボードに伝えることができず、滑りにくくなります。
日本人は足の幅が広い傾向があるため、アジアンフィットやワイドタイプのブーツはしっくりとくる可能性が高いです。
硬さ
スノボブーツは滑り方に合わせて機能的に作られているため、自分が滑りたいスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
カービングやパーク、グラトリなど、それぞれ身体の動かし方も足への衝撃の大きさも異なります。
一般的に柔らかいブーツは初心者やグラトリをする人に、硬いブーツはある程度スピードを出したい人におすすめです。
自分の滑走スキルや滑りたいスタイルを考慮して選ぶと、滑りやすいうえにスノーボードの上達にもつながります。
ビンディングとの相性
スノボブーツとビンディングの相性はとても重要です。
ビンディングにブーツがしっかりと収まり、きちんと固定できるサイズのものを選びましょう。
こちらもメーカーにより形が異なりますので、サイズ表記だけで判断しないほうが良いです。
また、硬いビンディングに対して柔らかいブーツでは、機能がちぐはぐになってしまいます。
ビンディングとブーツそれぞれの機能を考慮して、使うアイテムを決めましょう。
紐タイプのスノボブーツおすすめ10選
【THIRTYTWO】
LASHED
こちらはTHIRTYTWOのなかでも履き心地が良く、最も人気があります。
軽量かつ調度いいソフトなフレックスで足へのフィット感も良く、扱いやすいブーツです。
シューレースのみで固定するため、自分好みのホールド感を出すことができます。
また、THIRTYTWOのインナーブーツは熱成型加工もできますが、そのままでも徐々に足に馴染むようにできています。
【THIRTYTWO】
LIGHT
先にご紹介したLASHEDよりもさらに軽く、柔らかいフレックスのモデルです。
足まわりの自由がききやすいため、低速でもバランスがとりやすく、ボードコントロールがしやすくなります。
柔らかく履き心地のいいインナーブーツは保温性も高く、快適に過ごせます。
グラトリをしたい人はもちろん、初心者にもおすすめのスノボブーツです。
【DEELUXE】
AREth RIN
こちらはパウダーランをより快適に滑走するためにつくられた、DEELUXEとAREthのコラボモデルです。
アウターブーツには本革とラバーバンドが使われており、ハイクアップにも耐えられるよう高い耐久性と耐水性を備えています。
ソールはグリップ力が高く、雪上でも歩きやすいです。
シューレースとBOAシステムを搭載したハイブリッドタイプで、BOAが足首まわりをしっかりとホールドします。
【DEELUXE】
D.N.A
軽くソフトなフレックスで履きやすく、グラトリでトリックを出しやすくなるスノボブーツです。
ソールは雪面のコンディションを捉えやすく、ボードコントロールがしやすくなります。
衝撃吸収力も高く、足への負担を軽減することが可能です。
足全体はシューレースで締め上げ、BOAで足首を、パワーベルトでスネ上部をそれぞれしっかりと固定できます。
【SALOMON】
ECHO LACE SJ BOA(L41567200)
SALOMONのオールラウンドに活躍してくれる、上級者向けのスノボブーツです。
硬めのフレックスでレスポンスが良く、パークやあらゆる地形で自在にボードをコントロールできます。
ブーツ全体はシューレースで締め上げ、かかと部分はBOAを使用することでしっかりとホールド可能です。
かかと浮きしにくくフィット感が良いブーツで、カービングやフリーランに向いています。
【Northwave】
DECADE PRO
扱いやすいミディアムなフレックスと高い衝撃吸収力、耐久性を兼ね備えた、ハードにスノーボードを楽しめるブーツです。
ブーツ全体はシューレースで締め上げ、足首まわりはサイドのレースを引っ張ることでしっかりと固定できます。
かかと浮きは防止しつつ、足まわりを自由にすることが可能で、グラトリやパークで遊びたい人におすすめです。
【DC】
Phase
スケートシューズのようなデザインが魅力的な、グラトリ向きのスノボブーツです。
軽量でソフトなフレックスが繊細なボードコントロールを可能にし、バランスがとりやすくなります。
シューレースのみのシンプルなブーツで、滑り方に合わせて好みの締め具合に調整することが可能です。
【VANS】
HI-STANDARD OG
こちらのスノボブーツは、VANSの中でも長年ユーザーから愛されているモデルです。
VANSはアメリカのスニーカー専門ブランドで、こちらのブーツもスニーカーのようにスタイリッシュなデザインが魅力です。
柔らかいフレックスで履きやすく、初心者でも扱いやすくなっています。
シューレースでホールド感を自在に調整でき、グラトリユーザーにおすすめのブーツです。
【K2】
DARKO
K2のフリースタイルブーツとして、長年ユーザーから支持されているアイテムです。
パークでのパフォーマンスを保ち、快適にスノーボードを楽しめます。
柔らかめのフレックスで足まわりに動きがでるため、繊細なボードコントロールが可能です。
シューレースで全体を締め上げ、サイドのBOAを回すことで足首まわりをしっかりと固定できます。
【SPOON】
MAGIC
こちらは日本人の足に合わせて設計された、初心者におすすめのスノボブーツです。
軽量かつ柔らかいフレックスでフィット感が良く、ブーツを履き慣れていない人でも扱いやすくなっています。
シューレースで締め上げるためホールド感の調整がしやすく、足を動かしやすい設定が可能です。
まとめ
紐タイプのスノボブーツはシューレースを締める手間はかかりますが、締め具合を細かく調整できるメリットがあります。
自分が滑りたいスタイルに合わせて足まわりのホールド感を変えられるのは、紐タイプならではの特徴です。
紐タイプのスノボブーツの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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