ロードバイクの「ヘッドセット」や「ヘッドパーツ」と呼ばれる部品は、初心者にはあまり聞きなれない言葉かもしれません。
ヘッドパーツはフレームとフロントフォークの間を接合する部品で、スムーズなハンドリングを実現するのに欠かせない重要部品です。
この記事では、ロードバイク向けのヘッドパーツを付け替えるメリットとデメリット、そして選び方のポイントを解説します。
記事の最後には、滑らかなハンドリングを感じさせてくれるおすすめのヘッドセット10選もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 ロードバイク用ヘッドパーツを使うメリット
- 2 ロードバイク用ヘッドパーツを使うデメリット
- 3 ロードバイク用ヘッドパーツの選び方
- 4 ロードバイク用ヘッドパーツおすすめ10選
- 4.1 【TOKEN】OMEGA A3 Integrated 46 ヘッドセット(Omega A3)
- 4.2 【BBB】ヘッドパーツセット セミインテグラル BHP-50(2.929.615.001)
- 4.3 【TANGE】IS24 ゼロスタックハイト インテグラルヘッドセット(HDN04500)
- 4.4 【TANGE】IS22 ゼロスタックハイト インテグラルヘッドセット(HDN05900)
- 4.5 【TANGE】テクノグライド ヘッドパーツ
- 4.6 【FSA】16.2mm alloy 1-1/8 ヘッドセット(141-2281)
- 4.7 【Tbest】ヘッドパーツセット、34mmアルミニウム合金
- 4.8 【ノーブランド】ヘッドセット 防水性能
- 4.9 【TOPINCN】スレッドレス ヘッドセット
- 4.10 【Tbest】スレッドレス ヘッドセット
- 5 まとめ
ロードバイク用ヘッドパーツを使うメリット
ハンドリングが快適になる
ヘッドパーツは基本的に消耗品のため、使えば使うほどベアリングや機構が摩耗してしまいます。
摩耗が進むことによって、ハンドルバーの回転が滑らかでなくなったり、ノイズが発生することがあります。
メンテナンスによってヘッドパーツの機能をある程度回復することもできますが、劣化が進んでしまった際にはヘッドパーツを交換してしまいましょう。
レースのパフォーマンスが向上する
初期装備されているヘッドパーツを高グレードのパーツに交換することで、ハンドリングや操舵性が向上します。
レース中のシビアなハンドルコントロールが求められる場面にも適応しやすくなるため、レースへの出場頻度が高い方ほどグレードアップがおすすめです。
特に、ハイエンドのヘッドパーツは剛性や軽量性に優れており、ゴールスプリントの効率的なパワー伝達にも寄与します。
ハンドル回りの劣化は危険
ロードバイクは、深い前傾姿勢を取ることで空気抵抗を減らしますが、これにはハンドルに体重がかかりやすいという特性があります。
いわゆるママチャリに比べてスピードが出るロードバイクにおいて、ハンドル回りの劣化は落車などの事故に繋がりかねません。
ヘッドパーツのサビ付きなどにより操舵性に問題が出る前に、定期的なメンテナンスや交換がおすすめです。
ロードバイク用ヘッドパーツを使うデメリット
初心者には交換が難しい
ヘッドパーツはいくつかの部品が組み合わさっているため、交換や調整は少々複雑な作業になります。
取り付けられても調整がうまくいかない場合、ハンドリングや安全性に悪影響を与える可能性があります。
また圧入式など、規格によっては特殊な工具が必要なことも。
技術的なスキルに自信がなかったり、特別な工具が必要な作業がある時には、ショップのプロに任せた方が安心でしょう。
定期的なメンテナンスが必要
ヘッドセットは、使えば使うほど緩みやサビが生じるため、定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、ヘッドセットのメンテナンスはパーツの分解が必要なため、面倒に感じる方も多いでしょう。
特に、耐久性が低いモデルやメンテナンス性の悪いヘッドパーツを選んでしまうと、整備の手間が増えてしまいます。
手間をできるだけかけたくないという方は、耐久性やメンテナンス性から選ぶのもおすすめです。
性能の高いハイエンドパーツは高い
せっかくヘッドパーツを交換するのであれば、ハンドリングを滑らかにしてくれる高性能な物に付け替えたいですよね。
しかし、ハンドルの操舵性を高めてくれるハイエンドなヘッドパーツは、数万円するかなり高額なパーツです。
安いヘッドセットの場合、交換してもあまり効果を実感しにくい可能性もあるでしょう。
予算に合わせて、グレードと性能をよく比較してヘッドセットを選ぶ必要があります。
ロードバイク用ヘッドパーツの選び方
規格を確認する
ロードバイク用ヘッドパーツを選ぶ時には、規格の確認が必須です。
ヘッドパーツの規格は、「ノーマル」や「スレッドレス」、「インテグラル」などさまざまな規格が存在します。
お使いのロードバイクのフレームやフォークとヘッドパーツの規格が適合しないと、交換がうまくいかなかったり、性能が引き出せない恐れがあります。
必ず、事前に規格を確認した上でヘッドパーツを選びましょう。
耐久性から選ぶ
ロードバイクのヘッドパーツは消耗品のため、日々のメンテナンスに加えて、定期的な交換が必要になります。
メンテナンスや交換の手間をできるだけ抑えたいという方は、耐久性の高いヘッドセットを選ぶとよいでしょう。
ヘッドセットの耐久性は、素材はもちろんメーカーごとの作りに左右されますので、メーカーから選んだり、口コミをよく確認するようにしましょう。
滑らかさから選ぶ
ヘッドパーツを交換する一番の目的はハンドリング性能の向上ですから、滑らかさに定評のあるヘッドパーツを選ぶことをおすすめします。
ヘッドパーツの滑らかさには、高い精度のベアリングと、適切なグリスを使うことが大切です。
精度の高いベアリングはハンドリングで生じる摩擦を抑え、直感的で正確なハンドル操作をもたらしてくれます。
メーカーから選ぶ
ヘッドパーツは基本的に外から見えない部品のため、部品選びに迷った時には信頼できるメーカーから選ぶことをおすすめします。
品質と価格のバランスがよく、コスパの高さでおすすめのメーカーは、TOKENやTANGE、BBBなどが挙げられます。
メーカー品の多くはメジャーなロードバイクとの互換性も考えて作られているため、モデル選びも安心です。
ロードバイク向けヘッドパーツの価格帯は?
ロードバイク向けヘッドパーツは、メーカー品でも安いモデルであれば2,000円程度から購入可能です。
一方、「クリスキング」というメーカーに代表されるハイエンドなヘッドセットになると、3万円越えの高級モデルもラインナップされています。
規格や性能などを見比べた上で、予算に合わせたヘッドセットを選びましょう。
ロードバイク用ヘッドパーツおすすめ10選
メーカー・製品名 | 素材 | 規格 | 重量 |
---|---|---|---|
TOKEN OMEGA A3 Integrated 46 ヘッドセット | 合金 | インテグラル | 58g |
BBB ヘッドパーツセット セミインテグラル BHP-50 | アルミニウム | セミインテグラル | 99g |
TANGE IS24 ゼロスタックハイト インテグラルヘッドセット | アルミ合金 | インテグラル | 61g |
TANGE IS22 ゼロスタックハイト インテグラルヘッドセット | アルミ合金 | インテグラル | 65g |
TANGE テクノグライド ヘッドパーツ | アルミ合金 | スレッドレス | 記載なし |
FSA 16.2mm alloy 1-1/8 ヘッドセット | アルミ合金 | インテグラル | 124.3g |
Tbest ヘッドパーツセット、34mmアルミニウム合金 | アルミ合金 | スレッドレス | 116g |
ノーブランド ヘッドセット 防水性能 | アルミ合金 | スレッドレス | 110g |
TOPINCN スレッドレス ヘッドセット | アルミ合金 | スレッドレス | 116g |
Tbest スレッドレス ヘッドセット | アルミ合金 | スレッドレス | 110g |
【TOKEN】
OMEGA A3 Integrated 46 ヘッドセット(Omega A3)
ホイールやBBなど、数多くのサイクルパーツを展開するTOKENのロードバイク用ヘッドセットです。
こちらのモデルはインテグラルタイプのヘッドで、軽量ながら剛性を確保するというメリットがあります。
品質面においてもTOKENブランドの安心感があるため、ストックとして購入するのもおすすめです。
素材 | 合金 |
---|---|
規格 | インテグラル |
重量 | 58g |
【BBB】
ヘッドパーツセット セミインテグラル BHP-50(2.929.615.001)
ヨーロッパのプロチームも愛用する、オランダ発の総合サイクルパーツメーカーのBBBも質の高いヘッドセットをラインナップしています。
こちらのモデルはセミインテグラルの規格で、ヘッドチューブの内径41.4mmに適合します。
ジャイアンやルイガノなど、国内で人気メーカーのロードバイクにも使えることが多く、交換用として人気です。
素材 | アルミニウム |
---|---|
規格 | セミインテグラル |
重量 | 99g |
【TANGE】
IS24 ゼロスタックハイト インテグラルヘッドセット(HDN04500)
TANGE(丹下精機)は日本が世界に誇る精密な機械加工技術で、品質の高いヘッドセットを展開しています。
こちらはインテグラルタイプのヘッドセットで、ベアリング直径は41.9mmとなっています。
手頃な価格で品質面が安心なヘッドセットに交換してみたいという方におすすめの商品です。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | インテグラル |
重量 | 61g |
【TANGE】
IS22 ゼロスタックハイト インテグラルヘッドセット(HDN05900)
前述のTANGEと同じシリーズのヘッドセットですが、違いとしては、こちらのモデルはベアリング直径が41mmと若干小さくなっています。
ゼロスタックハイトのため、ハンドルをギリギリまで下げてコラムカットも可能です。
キャップのデザインがシンプルなため、規格が合えばどんなデザインのロードバイクでも合う使いやすいヘッドセットです。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | インテグラル |
重量 | 65g |
【TANGE】
テクノグライド ヘッドパーツ
カートリッジベアリングを採用することで、軽量化に成功したTANGEのスレッドレスタイプのヘッドセットです。
組みやすいシールドベアリングを採用し、価格と耐久性、精度のバランスが良く、初めてヘッドセットを交換する方におすすめのモデルです。
ロードバイクのデザインや好みに合わせて、ブラックとシルバーの2色から選べます。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | スレッドレス |
重量 | 記載なし |
【FSA】
16.2mm alloy 1-1/8 ヘッドセット(141-2281)
FSAは台湾のベアリングメーカーで、安価で品質の良いサイクルパーツを幅広くラインナップしています。
セミカートリッジとなっており、複雑なベアリングの組み立て工程やグリスアップの必要がなく、比較的簡単に取り付けが可能です。
ロードバイクの本場であるヨーロッパでも数多く使われているモデルで、規格が合えばコスパのいい選択肢となるでしょう。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | インテグラル |
重量 | 124.3g |
【Tbest】
ヘッドパーツセット、34mmアルミニウム合金
こちらのヘッドセットは特別な工具が必要なく、順番通りに組み立てるだけで簡単に交換可能な、初心者におすすめのヘッドセットです。
強度の高いアルミニウム合金で作られており、防錆性や耐久性に優れています。
防水性能もしっかりとしているため、雨天のライドを繰り返してもグリスが水で流れにくく、長期間お使いいただけます。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | スレッドレス |
重量 | 116g |
【ノーブランド】
ヘッドセット 防水性能
こちらのヘッドセットは防水性・防塵性が高く、高耐久で長くお使いいただけるモデルです。
お求めやすい価格の割に作りがしっかりしており、組み立ても簡単と好評です。
オーソドックスなブラックカラーに加えて、かっこいいメタリックレッドもラインナップしています。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | スレッドレス |
重量 | 110g |
【TOPINCN】
スレッドレス ヘッドセット
34mm径のヘッドチューブに適しているヘッドセットです。
優れた安定性と耐久性を持つアルミニウム合金を使っており、安定したハンドリングを長く保つことが可能です。
密封軸受のため複雑な組み立て工程が不必要で、特別な工具無しで交換することができます。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | スレッドレス |
重量 | 116g |
【Tbest】
スレッドレス ヘッドセット
メタリックなレッドカラーが目を引くスレッドレスタイプのヘッドセットです。
44mmのヘッドチューブと28.6mmのフロントフォークに対応しています。
耐久性の高いアルミニウム合金製で長寿命となっているため、頻繁な交換は必要ありません。
組み立てに複雑な工程がなく、順番通りに組み立てるだけのため初心者にもおすすめです。
素材 | アルミ合金 |
---|---|
規格 | スレッドレス |
重量 | 110g |
まとめ
ロードバイクは当たり前のようにハンドリングをしますが、ヘッドセットの性能によって操舵性のパフォーマンス向上や劣化からの危険回避につながります。
この記事をご覧になり、ハンドリングを滑らかにしてくれるヘッドセットが見つかれば幸いです。
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