パターがスコアを決める重要な要素であることは間違いありません。
誰でも自分に合ったパターを使って、グリーンで1打を縮めたいと思うものです。
そのためにまず、パターの種類と長さについて知ることから始めましょう。
パターの種類はピン型、マレット型、ネオマレット型が主な3タイプです。
いずれのタイプも、32~36インチの範囲で発売されていますが、どの長さを選んだら良いのでしょうか?
今回はパターの長さについて説明しながら、34インチのパターのおすすめを紹介していきます。
34インチのパターを使うメリット
スタンダードな万能タイプである
34インチはパターのスタンダードと言える長さなので、誰でも扱いやすいという特長があります。
プレーヤーの体格や腕の長さによって最適なインチ数は異なりますが、ちょっとした調整で対応可能です。
例えば、小柄な女性はグリップを短く持ったり、腕が長い人であれば前傾姿勢を深く構えるという感じです。
練習(上達)しやすい
平均とされる34インチに固定することで、練習の効率改善や効果を高めることもできます。
練習は一定の基準で反復することが重要ですが、長さを固定した上で、振り幅やストロークのスピード調整をすると、感覚が掴みやすく上達が早いでしょう。
特に初心者のうちは34インチを使った距離感の練習がおすすめです。
選択の幅が広い
34インチは人気の長さなので、商品点数も多く、価格も標準的で手に取りやすいパターが多いです。
新商品が発売されたタイミングで在庫が値下がりしやすいこともあり、気になっていたパターを頻繁にお試しすることで、運命の一本に出会える確率も高まります。
お気に入りメーカーの異なるヘッドを複数本キャディバッグに入れて、コンディションや気分に応じて使い分けることもあります。
34インチのパターを使うデメリット
長さが合わない
34インチは標準的な長さですが、長身の方にはフィットしません。
短いパターを使うと前傾姿勢が深くなるので、腰への負担に繋がります。
ドライバーやアイアンと違い、パターは毎ホールで必ず使うものなので、
僅かな負担でも少しづつ疲労は蓄積し、やがてコンディションに影響が出ます。
長身の方でスコアが崩れた場合は、インチの変更を検討してみてください。
重さが合わない
パターの長さと重量は、比例関係があり、長ければ重く短ければ軽いです。
ひっかけて左に打ち出すことが多かったり、ボールの手前でダフってしまう人にとって、34インチは重すぎる可能性があります。
スコアを改善するためには、長さを短くしたり、ヘッドを小さくする、ストロークを変えてコントロールを意識しましょう。
感覚が合わない
パターの重さやヘッドの形状やストロークも合っているのに、距離感や方向がなぜか合わない。
突然の不調に悩まされることがありますが、そんな時は慌てずに34インチ以外を使ってみましょう。
誰でもその日のコンディションやグリーンの状況で、微妙に感覚が合わないことがあります。
念のため、34インチ以外の長さもバッグに入れておくと安心です。
34インチのパターの選び方
身長や腕の長さ
身長によって一律にパターの長さが決まる訳ではありませんが、参考となる基準はあります。
160~170cm前後で34インチ、155cm以下で33インチ、175cm以上であれば35インチが標準的な長さの目安です。
その上で、アドレス時の腕の形やグリップを握る位置も考慮します。
例えば150cm以下の女性でも、肘で引っ張るように持ち上げたり、グリップを短めに持って構える場合は34インチを選択します。
ストロークのタイプ
「振り子の原理」を使って、慣性モーメントを大きくしたストロークが好みのプレイヤーには、長めのパターがおすすめです。
先述の例(155㎝の女性)で説明すると、34インチのパターで大きくストロークすることで安定感が増し、距離感やラインを掴みやすくなる傾向があります。
逆に長身の男性が34インチを使いたい場合は、深い前傾姿勢となるため、クラブをコントロールしやすく繊細なパッティングに適しています。
メーカー
34インチはほとんど全てのブランドやメーカーで扱っている長さです。
新作パターの発売時には売れ筋となるインチなので、在庫がなくて購入できないということもないでしょう。
アイアンやドライバーと同じメーカーに揃えたり、こだわりの機能を搭載したヘッドを試したり、お気に入りのブランドの好きな形を選んでください。
価格帯
最近の主流メーカーの主な価格帯は2~4万円台です。
長尺パターのような珍しいタイプは高価格帯に属しますが、34インチは平均的な価格帯に収まるものがほとんどと言えます。
金メッキ加工を施したり、レアな素材を使ったのもの、専門メーカーの限定品などは高価になりますが、市販の一般的なモデルを選べば問題ないでしょう。
34インチのパターおすすめ10選
メーカー名・製品名 | ヘッドタイプ | ヘッド重量or ソールウェイト | シャフト素材 |
---|---|---|---|
ピン ANSER | ピン型 | 345g | カーボン |
ピン DS72 | マレット型 | 365g | ステンレススチール |
テーラーメイド TPトラス パター B1TH トラスヒール | ピン型 | ー | スチール |
テーラーメイド スパイダーGT X ブラック スモールスラント パター | ネオマレット型 | 154g | スチール/アルミニウム |
テーラーメイド TPコレクション ハイドロブラスト | マレット型 | 約10g×2 | スチール |
オデッセイ TRI-BEAM #2パター | ピン型 | 約15g×2 | カーボン/スチール |
オデッセイ 2-BALL TEN S TOUR LINEDパター | マレット型 | 約15g×2 | カーボン |
オデッセイ TRI-BEAM #7パター | マレット型 | 約15g×2 | カーボン/スチール |
スコッティ・キャメロン スーパーセレクト ニューポート プラス パター 2023年モデル | ネオマレット型 | ー | ステンレス |
スコッティ・キャメロン スーパーセレクト ニューポート プラス パター 2023年モデル | ピン型 | ー | ステンレス鋼 |
【ピン】
ANSER
各メーカーが発売している「ピン型」と言われるパターの原型となっているのが、このピンのアンサーです。
日々改良を重ねているPINGの新作アンサーは、ヘッドがシャープになりトップレールが強調された形になっています。
コントロール重視のピン型は難しい印象ですが、初心者でも使いやすく人気があります。
ヘッドタイプ | ピン型 |
---|---|
ヘッド重量 | 345g |
シャフト素材 | カーボン |
【ピン】
DS72
以前のモデルから人気のあったDS72がセンターシャフトタイプになりました。
ミッドマレット型でトゥ側とヒール側にタングステンを搭載し、安定感を高めています。
打感も打音も気持ち良く、浅い溝でしっかりボールとコンタクトするので、重いグリーンでも転がりが良いです。
ヘッドタイプ | マレット型 |
---|---|
ヘッド重量 | 365g |
シャフト素材 | ステンレススチール |
【テーラーメイド】
TPトラス パター B1TH トラスヒール
スパイダーシリーズは2008年に誕生し、「ネオマレット型パター」というジャンルを生み出したモデルです。
すぐに人気が爆発し、今も多くのメーカーがネオマレット型をリリースしています。
このモデルはフェースから最も遠い端に重さを配分し、ミスへの強さとオートマチックに動くヘッドの挙動を実現しています。
ヘッドタイプ | ネオマレット型 |
---|---|
スチールウェイト | 154g |
シャフト素材 | スチール/アルミニウム |
【テーラーメイド】
TPコレクション ハイドロブラスト
すっきりとした美しさと心地よい打感が特長です。
それを実現するのが、新しい「ハイドロブラスト」という、高圧の水を吹き付けて表面仕上げをする製法です。
クラシカルで馴染みの良い形状はそのままに、TRUSS設計を追加してインパクトの安定性は向上しています。
ホワイトインサートで、打感は優しくマイルドに仕上がりました。
ヘッドタイプ | マレット型 |
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ソールウェイト | 10g x 2個 |
シャフト素材 | スチール |
【オデッセイ】
TRI-BEAM #2パター
オデッセイは良いとこどりのパターを作ることに長けています。
テーラーメイドのトラス形状を踏襲し、オデッセイの象徴的存在、ホワイト・ホット インサートを搭載したモデルです。
名称のBeam(ビーム)とは建物の梁のことで、上からの荷重を支えている構造により、パット時のブレを軽減し安定感を増しています。
ヘッドタイプ | ピン型 |
---|---|
ソールウェイト | 約15g×2 |
シャフト素材 | カーボン/スチール |
【オデッセイ】
2-BALL TEN S TOUR LINEDパター
2-BALLとはオデッセイの伝説的なアライメントで、ボールを2つ並べた見た目をしています。
TENシリーズの高い慣性モーメントを組み合わせることで、高性能なパターに仕上がりました。
その上、フェースにはオデッセイで20年以上の人気を誇るインサートであるホワイト・ホットを装着し、転がりの良さもプラスしています。
ヘッドタイプ | マレット型 |
---|---|
ソールウェイト | 約15g×2 |
シャフト素材 | カーボン |
【オデッセイ】
TRI-BEAM #7パター
トラスに似たTri-Beamのホーゼル効果で抜群の安定感があります。
さらにソールにはオデッセイの特徴的な角が2つあり、真ん中が空洞になっていることで重心をフェース側におく形状です。
ホワイトホットインサートも搭載されていて、打感もソフトでよく転がりました。
初心者からベテランまですべての人におすすめしたいパターです。
ヘッドタイプ | マレット型 |
---|---|
ソールウェイト | 約15g×2 |
シャフト素材 | カーボン/スチール |
【スコッティ・キャメロン】
スーパーセレクト ニューポート プラス パター 2023年モデル
人と違ったものを持ちたい、工芸品のようなに格別な美しさをパターに求める。
そんなゴルファーにおすすめなのが、このスコッティ・キャメロンのパターです。
いつまでも眺めていたくなるようなフォルムは、人に自慢したくなる一品です。
ネオマレットでアドレス時に自信を与える見た目となり、より高い慣性モーメントを搭載しています。
ヘッドタイプ | ネオマレット型 |
---|---|
ソールウェイト | – |
シャフト素材 | ステンレス |
【スコッティ・キャメロン】
スーパーセレクト ニューポート プラス パター 2023年モデル
米国で精密加工された303ステンレススチールのソールウェイトが組み込まれています。
こちらはピン型パターでパフォーマンスウェイトテクノロジーが採用されたコントロールタイプで、美しい見た目は、老若男女問わず憧れの逸品です。
高額なので万人にはおすすめできませんが、誰しも一度は使ってみたいモデルでしょう。
ヘッドタイプ | ピン型 |
---|---|
ソールウェイト | – |
シャフト素材 | ステンレス鋼 |
まとめ
34インチはどんなスタイルにも合わせやすい、万能型のパター長であることがお分かりいただけたでしょうか。
距離感の基準を掴んだら、グリーンでのプレーが今まで以上に楽しくなることでしょう。
34インチのパターの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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