設営が楽にできるため人気の高いワンポールテントですが、前室がないというデメリットもあります。
そのため、タープを別に設置してリビングスペースを確保しているキャンパーも多いかと思います。
ところが最近では、前室が付いたタープ要らずのワンポールテントが数多くリリースされているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、前室ありのワンポールテントをご紹介していきますので、是非参考にしてくださいね。
目次
- 1 前室ありワンポールテントを使うメリット
- 2 前室ありワンポールテントを使うデメリット
- 3 前室ありワンポールテントの選び方
- 4 前室ありワンポールテントおすすめ10選
- 4.1 【Coleman】ワイドティピー/3025
- 4.2 【LOGOS】Tradcanvas Tepeeリビング400-BB(71201007)
- 4.3 【DOD】ヤドカリテント(T6-662-GY)
- 4.4 【DOD】ムシャテント(T1-819-TN)
- 4.5 【テントファクトリー】Hi-TCワンポールテント180V(TF-TCP-180V)
- 4.6 【muraco×and wander】HERON 1POLE TENT SHELTER SET
- 4.7 【Nordisk】Thrymheim 3 PU Tent(122055)
- 4.8 【ROBENS】KIOWA
- 4.9 【OneTigris】CONIFER
- 4.10 【WAQ】Alpha T/C SOLO DX
- 5 まとめ
前室ありワンポールテントを使うメリット
タープ代わりになる
もちろんタープがあったほうがより快適ですが、風の強い日はタープの設営が難しい場合もありますよね。
そんな時は、前室ありのワンポールテントなら前室がタープ代わりとなり、椅子を広げて座ることもできます。
また、雨の日のテントへの出入りもしやすくなり、濡れた靴や傘の置き場に困るようなことがありません。
荷物置きになる
ワンポールテントは天井が高く快適ですが、サイドに向かって狭くなるため荷物の置き場所に困ることも。
いっぽう前室ありのタイプなら、入りきれなかった荷物を前室に置くことにより、居住スペースをより広く使うことができます。
また、夜露に濡れると困るようなチェアなどのファニチャー類を退避させることができ、とても便利です。
プライベート感を保てる
前室ありのワンポールテントは、寝室が奥まった配置になるため、昼間にテントを開放して昼寝をすることも。
また、テントの前で食事を取ったり焚き火をする時など、サイドウォールが目隠しとなり横から見えにくくなります。
このように、周りの目を気にする必要がなくなるため、自分だけのゆったりとしたキャンプ時間を過ごすことができます。
前室ありワンポールテントを使うデメリット
前室の広さは期待できない
ワンポールテントの前方にフレームを追加したり、フラップを跳ね上げて前室にするため、広さはあまり期待できません。
トンネル型テントのような広い前室スペースは確保できませんので、簡易的な前室と割り切って考えたほうがよいでしょう。
ペグ打ちの数が増える
ワンポールテントはペグの数が多い傾向にありますが、さらに前室を支えるためのペグ打ちが増えてしまうこともあります。
芝や土のサイトであれば問題ありませんが、河原などペグが刺さりにくい場所での設営には向かないことも。
また、多くのペグを打つと撤収時に抜くのを忘れがちなので、抜き忘れがないか最終チェックをすることが必要です。
オプションポールが必要
前室を立ち上げるポールが付いていないことが多いため、別途購入が必要です。
前室が広くなるほど必要なポールの数も増えてきますので、それなりに追加購入費用が必要となります。
純正ポールは高めの設定であることが多いため、コスパのよいサードパーティ品を選ぶのもひとつの手です。
前室ありワンポールテントの選び方
素材で選ぶ
前室ありワンポールテントは、おもにポリエステル、ナイロン、コットン、ポリコットン(TC)素材のものがあります。
それぞれの特徴は下に記載していますので、ご自分に合った素材のものを選ぶようにしましょう。
ポリエステル
テントにもっともよく使われている素材で、耐久性が高く、吸水しにくいため雨や夜露に濡れても乾きやすい素材です。
その反面、湿気を吸収しないため結露しやすく、朝起きた時に不快に感じることも。
また、熱に弱いため、焚き火の火の粉による穴が空きやすいので注意が必要です。
ナイロン
ポリエステルよりも薄く軽量なため、登山用のテントとして使われることが多い素材です。
少しでも荷物を軽くしたいようなバックパッカーに向いていますが、ポリエステルよりもコストがかかるため割高になります。
また、ポリエステル同様熱に弱いため、焚き火の扱いには十分に注意しましょう。
コットン
やさしい手触りが魅力で、焚き火の火の粉に強く、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができる素材です。
湿気を吸収してくれるため、結露はしにくいですが濡れたら乾きにくいため、使用後はしっかりと乾燥させることが必要です。
重量があるため、キャンプ場までの持ち運びにはひと苦労することもあります。
ポリコットン(TC)
ポリエステルとコットンのよいところをかけ合わせた、オールシーズンのキャンプで活躍してくれる人気の素材です。
結露しにくく、冬はテント内の湿度を吸収して生地が膨張し保温性が増すため、寒い時期のキャンプには特におすすめです。
大きさ・収容人数で選ぶ
前室ありワンポールテントには、ソロ用からファミリー用まで、大小さまざまなものがラインナップされています。
スペック表の収容人数をチェックするのも重要ですが、テント内でゆったりと過ごしたいというキャンパーはその大きさも要チェックです。
デザインで選ぶ
円錐形になっているというベースは同じですが、商品によって色や形、前室の取り方などのデザインの違いがあります。
周りと差をつけるため、少し変わった色やデザインで遊んでみるのもいいですね。
メーカー
ワンポールテントは、多くのアウトドアメーカーからリリースされています。
キャンプ初心者であれば、定番のコールマンやロゴスのものを選ぶと、マニュアルやサポートもしっかりしているためおすすめです。
上級者になってくると、周りとかぶりにくい北欧系のアウトドアブランドを選んでみるのもよいでしょう。
価格帯
広めの前室スペースが確保できるものは、普通のワンポールテントよりも少し割高になります。
安いワンポールテントが1万円台からあるのに対し、おおよそ2万円台から、大型のものになると10万円以上するものまであります。
また、前室用のポールが別途必要になることが多いので、ポールの購入費用も考えておいたほうがよいでしょう。
前室ありワンポールテントおすすめ10選
メーカー・製品名 | サイズ | 重量 | 素材 |
---|---|---|---|
Coleman ワイドティピー/3025 | 300×440×H220cm | 8kg | ポリエステル |
LOGOS Tradcanvas Tepeeリビング400-BB | 400×465×H235cm | 8.4kg | ポリエステル |
DOD ヤドカリテント | 460×460×H300cm | 15.7kg | ポリエステル |
DOD ムシャテント | 290×290×H183cm | 5.7kg | TC |
テントファクトリー Hi-TCワンポールテント180V | 320×270×H180cm | 9.3kg | TC |
muraco×and wander HERON 1POLE TENT SHELTER SET | 330×330×H210cm | 6.1kg | ナイロン |
Nordisk Thrymheim 3 PU Tent | 320×235×H210cm | 6.9kg | ポリエステル |
ROBENS KIOWA | 450×580×H320cm | 23.4kg | TC |
OneTigris CONIFER | 260×260×H180cm | 6.8kg | TC |
WAQ Alpha T/C SOLO DX | 300×300×H180cm | 9.5kg | TC |
【Coleman】
ワイドティピー/3025
よい意味でコールマンらしくない、グレージュのニュアンスカラーがおしゃれな、ファミリー向けワイドタイプのテントです。
別売りのキャノピーポールを使って前室を広げたり、同色のXPヘキサタープを使って開放的なリビングスペースを作ることも。
インナーはワンポールにしては珍しい長方形となっており、デットスペースがない分ファミリーでもゆったりと横になれます。
サイズ | 300×440×H220cm |
---|---|
重量 | 8kg |
素材 | ポリエステル |
【LOGOS】
Tradcanvas Tepeeリビング400-BB(71201007)
ポールはジェット機にも使用されている7075超々ジュラルミンを採用しており、さらに前室付きで雨風に強い作りのテントです。
フロントフラップは下げるとサンシェードに、跳ね上げるとタープのようになり、天候に応じた前室をレイアウトできます。
テント上部のベンチレーターを内側から開閉可能なところがうれしいポイントで、室内温度を楽に調節することができます。
サイズ | 400×465×H235cm |
---|---|
重量 | 8.4kg |
素材 | ポリエステル |
【DOD】
ヤドカリテント(T6-662-GY)
前方を4本のポールで跳ね上げることによりかなり広い前室ができ、リビングと寝室を分けることができる2ルームタイプのテントです。
フライはポリエステル製ですが、インナーはTC素材のため結露しにくく、朝起きたときのジメジメした不快感がありません。
すべてのウォールを展開するためには5本のポールが必要ですが、別売りのため別途購入が必要です。
サイズ | 460×460×H300cm |
---|---|
重量 | 15.7kg |
素材 | ポリエステル |
【DOD】
ムシャテント(T1-819-TN)
ハーフインナーがセットになっており、キャノピーの跳ね上げ方で数パターンの前室を作ることができるソロ用ツールームテントです。
例えば片側だけ跳ね上げて風よけにしたり、2本のポールで跳ね上げてタープにしたりと、シチュエーションに応じてアレンジできます。
フルクローズしても十分な広さの前室が確保できるため、冬や雨の日のおこもりキャンプにも活用できるところがポイントです。
サイズ | 290×290×H183cm |
---|---|
重量 | 5.7kg |
素材 | TC |
【テントファクトリー】
Hi-TCワンポールテント180V(TF-TCP-180V)
Vポールを取り付けることによりフロントのスペースに余裕が生まれ、オプションのタープを連結させることもできます。
前後の入口はメッシュドアになっているため通気性抜群ですが、インナーは付属しないため、虫が気になる方は別途用意が必要です。
TC生地の内側が耐水加工されているため雨には強いですが、結露しやすいというレビューもあるため好みは分かれそうです。
サイズ | 320×270×H180cm |
---|---|
重量 | 9.3kg |
素材 | TC |
【muraco×and wander】
HERON 1POLE TENT SHELTER SET
四隅をペグダウンしてセンターポールを立てるだけという単純明快な作りのため、迷うことなく設営できるワンポールテントです。
設営したあとからインナーを設置することが可能なため、日中はシェルターとして使用し、夜は寝室をプラスすることも可能。
さらに、鳥のクチバシのような形をした「ビーク」を付けて前室を作ることもできるため、雨の日のテントへの出入りもスムーズです。
サイズ | 330×330×H210cm |
---|---|
重量 | 6.1kg |
素材 | ナイロン |
【Nordisk】
Thrymheim 3 PU Tent(122055)
センターポールではなく、二股のポールを両サイドから立てるような作りとなっているため、広い室内スペースが確保できます。
さらに入り口に2本のポールを立てることにより前室が広がり、靴を脱いだり荷物を置くのに便利なスペースとなります。
独特な形をしているためペグの数は多くなりますが、スリムな見た目とは裏腹に、中は快適な空間が広がる面白いテントです。
サイズ | 320×235×H210cm |
---|---|
重量 | 6.9kg |
素材 | ポリエステル |
【ROBENS】
KIOWA
かなり大きめのワンポールテントにトンネルのような前室が付いた、キャンプ場でかぶることのない珍しいテントです。
前室だけでも高さが190cmあるため大人もかがむことなく出入りでき、この前室があることによりテント内がより広く感じます。
デンマーク発のブランドということもあり煙突穴も標準装備されており、ポリコットン素材のため夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
サイズ | 450×580×H320cm |
---|---|
重量 | 23.4kg |
素材 | TC |
【OneTigris】
CONIFER
二股ポールで室内を広く使うことができ、後部を短いポールで立ち上げることにより、ワンポールにありがちな壁面の圧迫感を軽減します。
このテントの最大の特徴は広い前室で、張り上げてタープの様に使用できるため、別でタープを用意する必要がありません。
ただし、いちど設営した状態から前室を張り上げる際、ペグを抜く必要がありテントが倒れやすくなるので注意が必要です。
サイズ | 260×260×180cm |
---|---|
重量 | 6.8kg |
素材 | TC |
【WAQ】
Alpha T/C SOLO DX
前モデルからサイズアップし、二股ポール付属によりソロだけでなくデュオでも活用できるようバージョンアップしたモデルです。
フラップは今まで通り3パターンのアレンジが可能で、サイトの雰囲気や気候に応じて使い分けることも。
フラップをアレンジするポールが付属しているため、別途用意する必要がないところが嬉しいポイントのひとつです。
サイズ | 300×300×H180cm |
---|---|
重量 | 9.5kg |
素材 | TC |
まとめ
前室ありのワンポールテントを選ぶと、急な天候の変化にも対応できるためとても便利です。
人とは違うワンポールテントを探しているという方にもおすすめなので、気になった方はこの記事を参考に選んでみてくださいね。
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