テントの構造がシンプルなため設営が簡単で、存在感のあるティピー型が特徴的な「ワンポールテント」。
8人~10人で使用できる大型のタイプは、家族や友達などの大人数でキャンプやBBQを楽しむ時にぴったりですよね。
しかし、使用されている素材などバリエーションが多く、どれを選べばよいかわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、大人数で使用できる大型ワンポールテントを使用するメリットや選び方、おすすめ10選を詳しく紹介します。
大型ワンポールテントを使うメリット
ゆとりを持ったサイズで広々使える
大型テントは大人数で使用することを想定して作られているので、窮屈に感じることなくテント内を広々と使えるでしょう。
大きい分、重量が増えるため持ち運びは少々大変ですが、寒い冬の時期などのおこもりキャンプには最適なテントです。
また、万が一雨が降ってしまってもスペースが広いので、お子さんが窮屈な思いをせることなく、テント内で遊ぶこともできます。
テントレイアウトを楽しめる
大型テントはテント内が広々としているため、テーブルやチェアなどお気に入りのギアを並べて、テントレイアウトを楽しめます。
ドアパネルを跳ね上げてキャノピーとして使用したり、タープと連結したりと快適なリビングスペースを作ることも可能です。
また、おしゃれなデザインが多く、他の人とも被りにくいため、オリジナルのキャンプサイトを作れるでしょう。
設営が簡単
ワンポールテントの設営方法は、シートを広げてペグダウンをし、メインポールをテント内に入れこめば、ほとんど完成します。
テントの構造がシンプルで設営が簡単なため、初めてテントを購入する方にもおすすめですよ。
そのため、ファミリーキャンプでは小さなお子さんにも設営を手伝ってもらいながら、家族でキャンプを楽しめるでしょう。
お手ごろな商品が多い
ワンポールテントはシンプルな構造上、使用されるパーツやペグなども少なくなっています。
そのため、同じサイズのドームテントやスクリーンテントなどと比較すると、安価で購入しやすい商品が多いです。
初心者におすすめのエントリーモデルから上級者におすすめのモデルまで、レベルに合わせてテントを選べることも魅力の1つです。
大型ワンポールテントを使うデメリット
デッドスペースが生まれやすい
ワンポールテントは多角錘型のため、壁に向かうにつれて天井高がどんどん低くなる作りになっています。
そのため、快適に使用できるスペースが限られてしまい、デッドスペースが生まれやすい構造です。
テントの窮屈さが気になる方は、テントの立ち上がり部分に高さのある「ベル型」や「ゲル型」を選ぶとよいでしょう。
雨が入り込みやすい
ワンポールテントは多角錘型の構造上、雨が降っているときの出入りの際に、テント内に雨が入り込みやすいです。
しかし、インナーシートとフライシートの間に土間スペースのある「前室付き」のテントであれば問題なく使用できるでしょう。
前室がついていれば雨が降った時もチェアやテーブル、焚き火台などのギアを濡らさずにテント内に入れておくことができますよ。
耐風性が低い
ワンポールテントはドームテントなどに比べるとポールを使用する本数が少ないため、外の風の影響を受けやすいです。
大型のテントで天井高が高くなればなるほど、さらに耐風性が低くなり、強風時は注意が必要となります。
天気予報では晴れであっても風の強い日があるので、テント設営の際にガイロープを使用し風対策をしっかりと行いましょう。
重量があり持ち運びは大変
大型のワンポールテントはサイズが大きい分重量も増えるため、持ち運びが大変と感じる方もいるかもしれません。
そのため、徒歩や公共交通機関などの車以外の移動手段でキャンプを行う方には、あまり向いていないでしょう。
また、テントに使用する素材が「TC」や「コットン」であればさらに重量が増えるため、購入時は注意が必要ですよ。
大型ワンポールテントの選び方
「使用人数+1~2人」のサイズがおすすめ
ワンポールテントを購入する際は、「使用人数+1~2人」サイズのテントを購入するとよいでしょう。
テントのサイズに余裕があれば、就寝時など窮屈に感じることなく広々と使えて、荷物を置くスペースとしても活躍します。
しかし、あまりにも大きすぎるテントは設営が大変で、天井高が高い場合は風の影響を受けやすくなってしまいます。
使用する予定の人数に合わせて、自分に合ったサイズのテントを見つけてくださいね。
使用用途に合わせて生地を選ぼう
ワンポールテントに使用される生地は大きく分けて3種類あるので、特徴を理解して自分に合うものを選びましょう。
化学繊維(ポリエステル・ナイロン)
さまざまなテントに多く使用されている生地。
軽量で持ち運びやすく、お手入れも簡単にできます。
TC(ポリコットン)
自然素材のコットンとポリエステルの混紡生地。
耐久性に優れており、1年中快適に使用できます。
コットン
重量がありお手入れは大変ですが、耐熱性や透湿性に優れ、結露しにくいです。
防水性能をチェック
アウトドアシーンでは、天気予報が晴れであっても急に大雨が降ってくるなんてこともありますよね。
テントを購入する際は防水性能を数値化した「耐水圧」を必ずチェックしましょう。
目安としては、普通の雨であれば1,000mm以上、強い雨であれば1,500mm以上あれば安心と言われています。
標高の高い場所や雨の降りやすい場所でもキャンプをされる方には「耐水圧1,500mm~2,000mm」のテントがおすすめですよ。
前室やキャノピーがあると雨に日でも安心
ワンポールテントは多角錘型のため、雨が降っているときの出入りでは雨が入り込みやすい構造です。
そのため、テント内に土間スペースのある前室つきや、ドアパネルをキャノピーとして使用できれば安心でしょう。
また、前室部分は就寝時やちょっとした外出時に大事なキャンプギアの収納場所としても活躍します。
近年、キャンプ場での盗難被害も多くなっているので、防犯対策としてもおすすめですよ。
組み立てやすさも確認しよう
初めてテントを購入する方には簡単に設営できる機能が付いた、ワンポールテントがおすすめです。
例えば、ペグダウンの際に場所に迷わない「設営ガイド」や、ポールを立てる位置が一目でわかる「ポケット」などがあります。
特に、大型テントとなると風の影響を受けやすく設営に時間がかかるため、組み立てやすさはチェックしておくとよいでしょう。
あると便利な機能をチェック
テントを使用するシーズンに合わせて、あると便利な機能をチェックしましょう。
ベンチレーション・メッシュパネル
ベンチレーションは換気口のことを指します。
日本の蒸し暑い夏でも簡単に換気でき、涼しく快適に過ごせます。
スカート・煙突穴
スカートとはフライシートの地面まで伸びた裾部分を指し、テント内の保温に役立ちます。
地面からの冷気を遮断し防寒性に優れるため、寒い冬キャンプでも安心です。
初心者にもおすすめのメーカー
初めてテントを購入する方にもおすすめのメーカーを3つ紹介します。
DOD
大阪に本社がある「ウサギ」のマークが目印のメーカーです。
必要な機能は残しつつ、価格を抑えたコスパの良いテントを数多く販売しています。
CAPTAIN STAG
新潟県三条市で生まれたアウトドアメーカーです。
アイテムが豊富で、初心者の方でも購入しやすい価格の商品が多いです。
tent-MarkDESIGNS
アウトドアショップ「WILD-1」が展開している日本のメーカーです。
日本の気候やスタイルに合ったスタイルのテントを発売しています。
価格帯はどれくらい?
大型ワンポールテントは、安いもので3万円台から高いものは20万円を上回り、価格帯の幅がとても広いです。
テントの価格は、使用している生地や機能性、各メーカーのブランド力によって変化します。
高価なテントは性能の高いものが多いですが、価格では判断せずに自分に適したテントを選ぶとよいでしょう。
大型ワンポールテントおすすめ10選
メーカー・製品名 | 重さ | サイズ | 素材 | 耐水圧 |
---|---|---|---|---|
DOD ワンポールテントL | 12kg | 460×460×300cm | ポリエステル | 2,000mm |
CAPTAIN STAG DXオクタゴン | 17kg | 460×460×300cm | ポリエステル | 2,000mm |
TOMOUNT ベルテント | 18kg | 500x450x280cm | TC | 2,000mm |
tent-MarkDESIGNS サーカスTC BIG | 15kg | 520×520×350cm | TC | 2,000mm |
Naturehike ベルテント | 15.2kg | 350×350×210cm | TC | 不明 |
Mt.SUMI ノナ T/C | 15kg | 510×500×320cm | TC | 不明 |
Nordisk Asgard 19.6 | 23kg | 500×470×300cm | TC | 不明 |
ogawa ピルツ15T/C | 17.6kg | 430×310×470cm | TC | 350mm |
Nordisk Alfheim 19.6 | 20kg | 500x500x350cm | TC | 不明 |
snow peak スピアヘッド Pro.L | 18kg | 600×680×210cm | ポリエステル | 1,800mmミニマム |
【DOD】
ワンポールテントL(T8-200-BK)
身長の高い人でも快適に過ごせる天井高が300cmある、広々としたスペースが魅力的な大型ワンポールテントです。
セットのインナーテントは全面メッシュ仕様のため、暑い夏でも涼しく快適に過ごせるでしょう。
また、大きくはないですが、靴やキャンプギアを置ける便利な前室スペースを確保しているので便利ですよ。
重さ | 12kg |
---|---|
サイズ | 460×460×300cm |
素材 | ポリエステル |
耐水圧 | 2,000mm |
【CAPTAIN STAG】
DXオクタゴン(UA-47)
大人数でも窮屈に感じることなく、広々と使える8角形型のベル型ワンポールテントです。
テントの前後にある大型の出入り口は腰をかがめずに出入りが可能で、複数のベンチレーションにより簡単に換気できます。
セットになっているフロアシートはファスナーで着脱可能なので、大型のシェルターテントとしても活躍しますよ。
重さ | 17kg |
---|---|
サイズ | 460×460×300cm |
素材 | ポリエステル |
耐水圧 | 2,000mm |
【TOMOUNT】
ベルテント(MXTGY)
立ち上がり部分が高くなっているため、テント内のスペースを隅々まで使える大型のワンポールテントです。
壁部分には軽量なポリエステル生地、天井部分にはTC素材を使用しているため、遮光性や通気性に優れ、夏も涼しく使えるでしょう。
グランドシートは取り外しでき、360°ついたメッシュ窓を巻き上げることで、開放的な大型シェルターとして活躍します。
重さ | 18kg |
---|---|
サイズ | 500x450x280cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 2,000mm |
【tent-MarkDESIGNS】
サーカスTC BIG
キャンパーに人気の高い「サーカスTC」の設営しやすさはそのままで、大型サイズとなったワンポールテントです。
テント上部の他に5か所のベンチレーションがついているため、日本の蒸し暑い夏でも涼しく快適に過ごせるでしょう。
また、ハーフインナーやグランドシートなどオプション商品も豊富なため、さまざまなテントレイアウトを楽しめます。
重さ | 15kg |
---|---|
サイズ | 520×520×350cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 2,000mm |
【Naturehike】
ベルテント
肌触りが良く耐久性や遮光性にも優れたTC素材を使用した、オールシーズン使用可能な大型ワンポールテントです。
生地には防水加工が施されており、さらに縫い目をダブルステッチで補強しているため、雨の強い日でも安心して使えます。
また、テントに複数ついているベンチレーションにはメッシュがついているため、虫の侵入を気にせず換気できますよ。
重さ | 15.2kg |
---|---|
サイズ | 350×350×210cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 不明 |
【Mt.SUMI】
ノナ T/C
テント内で薪ストーブを自由に配置できるよう作られた、冬キャンプにおすすめの大型ワンポールテントです。
上部とサイドについたベンチレーションにより、空気を循環させながら換気ができ、スカートによりテント内の保温もできます。
大型で機能にも優れますが重量15kgと軽量で、撥水加工によりカビにくく、お手入れも簡単にできるでしょう。
重さ | 15kg |
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サイズ | 510×500×320cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 不明 |
【Nordisk】
Asgard 19.6(142024)
キャンプ場でも目立つこと間違いなしの、おしゃれなデザインが魅力的な大型ワンポールテントです。
サイド全方向と上部についたベンチレーションにはメッシュ窓がついているため、虫を気にせずに簡単に換気ができます。
また、フロアシートはジップで取り外し可能なので、10人程度の大人数で使用できる大型シェルターとしても活躍するでしょう。
重さ | 23kg |
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サイズ | 500×470×300cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 不明 |
【ogawa】
ピルツ15T/C(2790)
肌触りの良いTC素材を使用し、天井高310cmと高くて広い開放的な空間が魅力的である、8角錐のワンポールテントです。
5か所のベンチレーションと出入り口についたメッシュパネルにより、蒸し暑い夏でも涼しく快適に過ごせるでしょう。
また、オプション商品のハーフインナーやフルインナーを使用することで、ツールームテントとしても使用できますよ。
重さ | 17.6kg |
---|---|
サイズ | 430×310×470cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 350mm |
【Nordisk】
Alfheim 19.6(142014)
TC素材を使用したシンプルな見た目で、8~10人が余裕をもって広々と眠れる大型サイズのワンポールテントです。
屋根部分についたベンチレーションは、テント内にいながら紐を引っ張るだけで簡単に開閉できます。
オプションのジップインフロアとインナーキャビンを購入すれば、使用用途に合わせてさまざまなアレンジもできるでしょう。
重さ | 20kg |
---|---|
サイズ | 500x500x350cm |
素材 | TC |
耐水圧 | 不明 |
【snow peak】
スピアヘッド Pro.L(TP-450)
自然と調和する他のテントでは見られない美しい流線形が魅力的で、大人数で使用可能な大型ワンポールテントです。
同じテントを連結できるドッキング機能がついているため、使用人数に応じてさらにテントを拡張できます。
また、上部と下部に複数のベンチレーションがあるため、下部から上部へテント内で空気の循環が簡単にできるでしょう。
重さ | 18kg |
---|---|
サイズ | 600×680×210cm |
素材 | ポリエステル |
耐水圧 | 1,800mmミニマム |
まとめ
今回は、大人数で使用できる大型ワンポールテントを使用するメリットや選び方、おすすめ10選を詳しく紹介しました。
ぜひ今回の記事を参考に、自分のキャンプスタイルに合ったワンポールテントを探して、大人数でのキャンプを楽しんでくださいね。
大型ワンポールテントの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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