天気予報が晴れでも、いざ山を登っていたら突然の雨に降られてしまうことがあります。
登山リュックには着替えの衣類、モバイルバッテリー、財布など濡れてはいけないものがいくつか入っていることでしょう。
そこで活躍するのが、中身が濡れてしまう心配のない防水の登山リュックです。
本記事は防水リュックのメリットとデメリット、おすすめの商品を紹介しています。
目次
- 1 防水と完全防水の違いは?
- 2 防水の登山リュックを使うメリット
- 3 防水の登山リュックを使うデメリット
- 4 防水の登山リュックの選び方
- 5 防水の登山リュックおすすめ10選
- 5.1 【ARC’TERYX】アルファFL 30(X000006447)
- 5.2 【Matador】フリーレイン 28(20370042001000)
- 5.3 【Naturehike】Distant mountain (CNH22BB003)
- 5.4 【SEATOSUMMIT】ウルトラシルドライデイパック(ST83522002)
- 5.5 【PETZL】トランスポート(S42Y045)
- 5.6 【Deuter】 デュラセント 30(3364123)
- 5.7 【Mountain Hardwear】スクランブラー 25(OU4674)
- 5.8 【MILLET】ミクスト 25+5(MIS2230-4063-U)
- 5.9 【SALOMON】 XA 35(LC2077500)
- 5.10 【CRUX】RK 20(RK20)
- 6 まとめ
防水と完全防水の違いは?
「防水」とだけ表記されているものは、生地の内側に防水フィルムが付けられていたり、外側の生地に撥水加工がされています。
しかし、材質の全てが防水の素材ではなかったり、縫い目やジッパーなどには防水処理されていないものが多いです。
そのため防水素材でない箇所や、隙間から浸水してしまったり、耐水性能以上の雨が降ってしまうと浸水してしまいます。
「完全防水」は材質の全てに水を通さない素材が使われていたり、内側にGORE-TEXなどの耐水性能が高い生地が使われています。
また縫い目やジッパーにも防水処理がされていたり、開閉方式もロールトップ式で水の侵入を防いでいるため浸水の心配がありません。
防水の登山リュックを使うメリット
中身の荷物が濡れない
突然の雨でリュックの中身が濡れてしまうと大変です。
もしも遭難してしまった時に、電子機器が壊れて助けが呼べない可能性があります。
そして着替えが濡れてしまって、雨や汗で濡れた服を着続けていると、最悪の場合低体温症で動けなくなってしまい危険です。
荷物を濡らさないということは、身を守る行動でもあります。
ザックカバーの必要がない
登山中の急な雨、ザックカバーを付けるのは手間がかかりますし、カバーを付けてしまうと中身にアクセスしずらくて大変です。
防水の登山リュックであれば、カバーを付ける必要がないのでとても楽です。
しかし、リュックは濡れてしまうので、室内や電車に持ち込む際には外側の水気を拭き取るタオルを用意しましょう。
汚れがつきにくい
防水の登山リュックの外側の生地の殆どは撥水加工されています。
撥水効果が高いと雨だけでなくて汚れも弾いでくれるので、通常のリュックに比べて汚れがつきにくく、ついても中まで染み込まないです。
そして、防水であれば水をかけて洗うこともできるのでお手入れも楽です。
防水の登山リュックを使うデメリット
機能性
防水の登山リュックは他の登山リュックと比較して、シンプルで無駄を省いた作りのものが多いです。
防水素材によって重量が増えるので、機能を省いて軽量化をしていたり、シンプルな作りで縫い目などを減らして防水性を高めています。
しかし、最近では生地や加工技術の進化で軽量で機能的なモデルも増えています。
荷物の整理
防水の登山リュックは商品にもよりますが、防水性を高めるためにメイン収納が一気室のリュックが多いです。
メイン収納の中で荷物を整理をするには、小物を入れる袋やケースを別にいくつか用意する必要があります。
また、開閉方式がロールトップ式のものが多いので、ジッパーに比べると開け閉めが少々面倒です。
カビに注意
防水の登山リュックは透湿性(水蒸気を外に逃す性質)が高い生地を使用しているものもありますが、それでも中に湿気がこもりやすいです。
その中に濡れたものを入れてしまうと、カビの発生原因になってしまうので注意が必要です。
濡れたものは、水気を拭き取ってからしまうように気をつけましょう。
防水の登山リュックの選び方
登山スタイル
防水の登山リュックは登山スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
晴れ予報で日帰りの登山しかしない人は、天気の急変で短時間雨に打たれることはあっても、ほとんどの時間は晴れているはずです。
防水の登山リュックを選ぶとしても、中程度の耐水性能があれば問題ないでしょう。
雨の日でも登り、泊まりがけの登山をする人は長時間雨に打たれる可能性があるので、高い耐水性能を備えたものを選ぶ必要があります。
自分の登山スタイルでの使用シーンをイメージしてみましょう。
デザイン
一昔前の登山用品は蛍光色で奇抜なものが多かったですが、最近では街中でも馴染むカラーで、落ち着いたデザインのものも増えました。
登山をするのであれば、もしも遭難した時に見つけてもらえるように、蛍光色を選んだほうが良いという意見もあります。
しかし登山はあくまで趣味なので、自分が好きな色とデザインのものを選ぶべきです。
容量
日帰り〜小屋泊〜テント泊まで登山の行程によって、適したリュックの容量を選ぶ必要があります。
目安は、日帰りであれば20L〜30L、小屋泊をするのあれば30L〜40L、テント泊だとそれ以上の容量が必要になってきます。
行程に対してリュックが大きいと中で荷物があばれてしまったり、小さいと必要なものが入らないです。
まずは自分の登山の行程に必要なアイテムを選び、そのアイテムを入れても少し余裕があるくらいものであれば間違いないです。
メーカー
防水の登山リュックを選ぶ際に注目したいのが、メーカーです。
例えば、ARC’TERYXはスタイリッシュでシンプルなデザインなので街歩きにも使える防水リュックを販売しています。
また、比較的安価で高い防水性能を求めている人にはSEATOSUMMITやNaturehikeなどのメーカーがおすすめです。
価格帯
安価なモデル・メーカーであれば、1万円程度で購入可能で、高価なモデル・メーカーになってくると2万円〜4万円と幅広い価格帯から選べます。
もちろん、価格が高ければ高いほど良いわけではなく、登山スタイルに合わせて機能性や軽さを加味して選ぶことが大切です。
防水の登山リュックおすすめ10選
メーカー・製品名 | 容量 | 重さ |
---|---|---|
ARC’TERYX アルファFL 30 | 30L | 635g |
Matador フリーレイン 28 | 28L | 350g |
Naturehike Distant mountain | 25L | 430g |
SEATOSUMMIT ウルトラシルドライデイパック | 22L | 110g |
PETZL トランスポート | 45L | 1250g |
Deuter デュラセント 30 | 30L | 680g |
Mountain Hardwear スクランブラー 25 | 25L | 849g |
MILLET ミクスト25+5 | 30L | 690g |
SALOMON XA 35 | 35L | 537g |
CRUX RK 20 | 20L | 895g |
【ARC’TERYX】
アルファFL 30(X000006447)
シンプルでスタイリッシュな見た目で、軽量で耐久性・対候性に優れたアルパイン仕様のリュックです。
独自に開発した315デニールのHadron™ LCP素材に防水性の高いラミネート加工が施されています。
そしてクライミング仕様を想定されているため、生地が厚く非常に頑丈な作りになっています。
外側には大きめの荷物を括り付けられるバンジーコードを備えていて便利です。
容量 | 30L |
---|---|
重さ | 635g |
【Matador】
フリーレイン 28(20370042001000)
UL系の防水リュックで、付属のスタッフザックに圧縮して収納することで手のひらサイズになる製品です。
超軽量のRobinナイロン生地にUTS防水コーティングが施されています。
そして、縫い目はシーム処理がされていることと、開閉方式がロールトップ式ということで完全防水となっています。
ショルダーハーネスがメッシュで通気性に優れていたり、しっかりとした腰ベルトが備えられていて機能性が高いです。
容量 | 28L |
---|---|
重さ | 350g |
【Naturehike】
Distant mountain (CNH22BB003)
最近登山者やキャンパーに人気がある、中国のメーカーNaturehikeの防水登山リュックです。
比較的安価ですが、70デニールのナイロン生地TPU防水加工がされています。
開閉方式もロールトップ式ということで完全防水の製品となっています。
肉厚なショルダーベルトや両サイドにホールド力がしっかりしたポケットが備えられていて、機能的にも良いです。
容量 | 25L |
---|---|
重さ | 430g |
【SEATOSUMMIT】
ウルトラシルドライデイパック(ST83522002)
他の製品に比べて驚異的に軽い、110gのUL系防水リュックです。
30デニールのウルトラシルコーデュラナイロンにC0-PFCフリー撥水加工が施されていて、耐水圧は2000mmです。
付属の袋に手のひらサイズに収納できるので、アタックザックとしても使用出来ます。
容量 | 22L |
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重さ | 110g |
【PETZL】
トランスポート(S42Y045)
シンプルな一気室の構造で頑丈な作りの大容量防水登山リュックです。
PVC不使用のTPU生地が使用されていて、磨耗に強い圧着構造になっています。
洞窟探検をするケイビングも想定されているため、引っかかりが少ないです。
そして、バックパネルやショルダーベルト、ウエストベストが備えられているので長距離の行程にも向いている製品です。
容量 | 45L |
---|---|
重さ | 1250g |
【Deuter】
デュラセント 30(3364123)
シンプルで軽量設計で丈夫でありながら、機能的で頑丈な防水登山リュックです。
しなやかな220デニールの生地に防水加工とシーム処理が施されていて、高い防水性能があります。
身体の重心近くで背負うことが出来る背面システムや、フルサイズのヒップフィンを装備していることで、背負い心地にも妥協がないです。
容量 | 30L |
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重さ | 680g |
【Mountain Hardwear】
スクランブラー 25(OU4674)
細部までこだわって製作された、機能的で軽量な防水の登山リュックです。
裏面には400Dのナイロンリップストップ素材にTPUコーティングが施されていて、耐久性と防水性に優れています。
メイン気室は一気室ですが、雨蓋の外側内側に収納スペース、両サイドにボトル入れ、ギアループなど便利なポイントが多いです。
容量 | 25L |
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重さ | 849g |
【MILLET】
ミクスト 25+5(MIS2230-4063-U)
雨蓋やジッパーなど余分なものを除い、たシンプルで軽量な防水の登山リュックです。
耐水圧10000mmの撥水生地とロールトップ式の開閉方式で、高い防水性能を実現しています。
外側にはウェアなどを収納できるポケット、ショルダーベルトにはスマートフォンやボトルを収納できるポケットが備えられていて便利です。
容量 | 30L |
---|---|
重さ | 690g |
【SALOMON】
XA 35(LC2077500)
軽量で機能的なベスト型の防水の登山リュックです。
メイン気室はしっかりとコーティングが施されていて、接地面には縫い目がないため、高い防水性を誇ります。
トレイルランニングでも使えるフィッティングの良さと、サイドのコンプレッションで荷物を固定できるので快適に使用が出来ます。
容量 | 35L |
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重さ | 537g |
【CRUX】
RK 20(RK20)
日本での使用を想定して機能が盛り込まれたアルパイン防水リュックです。
ケブラー生地の裏地にコーティングを施し、生地の合わせ目にはウェルディング加工がされていることで完全防水となっています。
ケブラー生地は高い耐久性があり、クライミングや沢登りなどの過酷な場面でも安心して使用できます。
容量 | 20L |
---|---|
重さ | 895g |
まとめ
防水の登山リュックは製品によって、性能が変わってきます。
そのため自分の登山スタイルに合わせて、しっかりと選ぶことが大切です。
山の天気は変わりやすく、事前の準備が快適性を左右します。
雨の日でも快適に、リュックの中身を濡らしたくない人は参考にしてみてください。
防水の登山リュックの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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