初心者ゴルファーや、頻繁に練習に行けない多忙なゴルファーなら誰しも、「簡単で打ちやすいドライバーを使いたい」と思いますよね。
実はここ15年ほどで、ゴルフクラブは科学的なアプローチから大幅な進化を続けています。
特にドライバーは軽量化、低重心化などにより、初心者でも簡単に飛ばせるようになってきました。
今回は、打ちやすいドライバーのメリットやデメリット、選び方に加え、おすすめドライバーをご紹介します。
打ちやすいドライバーを使うメリット
スライスが軽減される
ゴルフクラブは、重心がシャフトの延長線上にないL字型の構造です。
そのため、扱いが非常に難しく、スライスしやすくなっています。
初心者ゴルファーにとって、スライスが一番の敵と言っても過言ではないですよね。
最近の打ちやすいドライバーは球の捕まりが良く、スライスが出にくいモデルが多数発売されています。
スイングを直すのが一番ですが、あまり練習に時間を割けないゴルファーにとっては、打ちやすいドライバーは大いにメリットがあります。
球が上がりやすい
最近の打ちやすいドライバーの特徴は、低重心であることです。
昔のドライバーは、シャフトとの接続部分の強度を高める為に重心を下げることができませんでした。
結果として、パワーがないと球が上がらないうえに、スピンが入りやすかったのです。
低重心化された打ちやすいドライバーなら、パワーに自信のない方でも楽に高弾道・低スピンの理想的な球を打てます。
スイートスポットが広くてミスに強い
クラブのスイートスポットが非常に広くなったのも、最近のクラブの特徴です。
これは初心者向けクラブに限ったことではありませんが、特に初心者用のクラブはミスに強い設計になっている傾向があります。
練習になかなか時間を割けないゴルファーでも、ある程度の球を打つことができゴルフを気軽に楽しめるのは大きなメリットですね。
打ちやすいドライバーを使うデメリット
左へのミスが出やすい
多くの初心者ゴルファーが悩むスライスを軽減するため、捕まりやすい構造をしており、左へのミスは出やすい傾向にあります。
これはメリットの裏返しのため、やむを得ないところではあります。
ある程度上達して自分で球を捕まえられるようになると、左へのミスに悩まされない方もいるようです。
上達を阻害する場合も
打ちやすいドライバーは、クラブが勝手に球を捕まえてくれて、球も上がりやすく、スイートスポットも広いです。
そのため、「スイングが悪くてもある程度の球が打ててしまう」のが打ちやすいクラブの特徴になります。
そのため、ある程度の球で満足してしまうと、自分のスイングが悪いことに気づかず、そこから先の上達に繋がらないクラブになってしまうことも。
エンジョイゴルファーであれば、クラブに頼ってある程度ゴルフを楽しめれば十分かもしれません。
ですが、競技ゴルファーを目指す方には向かない場合もあるでしょう。
打ちやすいドライバーの選び方
ヘッド体積
ヘッドの体積は、ルールにより460CCまでと決められています。
ヘッドが大きいと重くなって、扱いが難しいのではと思われるかもしれませんね。
ですが、最近のドライバーはそのヘッド体積にも関わらず、おおよそ200g以内で設計されています。
ヘッドが大きければ、その分スイートスポットが広く、ミスに強くなるため、初心者にとってはメリットが大きいです。
上級者の中には、操作性を重視した少し小さめのヘッドを選ぶ方もいます。
ですが、打ちやすさやミスへの強さを重視するなら、460CCのヘッドを選ぶようにしましょう。
「洋ナシ型」と「丸型」
球の捕まりやすさを決めるのが、ヘッドの重心の位置です。
クラブを構えて上から見たときに、ヒール側が細く、トゥ側にボリュームのあるものは洋ナシ型。
洋ナシクラブは球の捕まりが悪いため、中・上級者向けで、球を捕まえる技術が必要です。
一方、ヒール側からトゥ側にかけて均等に丸く設計された丸型のヘッドは、球が捕まりやすく、打ちやすいクラブです。
また、ヘッド全体が薄く後方に長い、「シャロー」なヘッドは球が上がりやすく、厚みのある「ディープ」なヘッドは低く強い球が出ます。
初心者ゴルファーの多くはスライスや球が上がらない悩みを抱えるため、「丸型」「シャロー」なヘッドを選ぶようにしましょう。
可変式ウェイトの有無
「その日の調子によってクラブを調整したい」という方には、可変式ウェイトのついたドライバーがおすすめ。
ヘッドの形状に加え、ウェイトを動かすことで重心位置を変えられ、ヘッドの返りやすさや球のつかまえやすさを調整できます。
久々のラウンド、という場合も、その日の練習の調子で簡単に調整ができるのは心強いですよね。
ただ、頻繁に変えてしまうと考えすぎてスイングがバラバラになってしまう、という声も聞かれるため、やりすぎは禁物。
なお、競技で使用する場合、ラウンド中にウェイトを動かすのは違反となるため、注意が必要です。
打ちやすいドライバーおすすめ8選
【ダンロップ】
ゼクシオ12(XX12NVW)
ダンロップの大人気ゼクシオシリーズの最新モデル。
典型的な丸形ヘッドで非常に捕まりが良く、まさに打ちやすいドライバーの代名詞と言えるドライバーです。
最新モデルにはヘッドに「アクティブウィング」という凹凸があり、インパクト時のフェース角や打点を安定させる機能が搭載。
特にパワーに自信がないゴルファーにおすすめのドライバーです。
【テーラーメイド】
ステルスグローレ(JJB68)
テーラーメイドの人気シリーズ、グローレの系譜を受け継ぎながら、話題のカーボンフェース「ステルス」を搭載した最新モデル。
60層のカーボンからなるフェースは伝達効率が良く、初速が稼げるのに加え、やさしく高弾道が出せると、発売以来大人気となっています。
見た目にも高級感があるため、初心者からベテランゴルファーまで気に入ること間違いなしのドライバーです。
【ブリヂストン】
B2ドライバー
ブリヂストンBシリーズの、捕まりやすさを重視したドライバーです。
「ドローバイアスデザイン」という独自設計を採用しており、ヘッドのヒール側後方に集中的に重量を配置。
ヒール側=捕まりやすさ、後方=球の上がりやすさに貢献する、優しく打ちやすいドライバーと言えます。
過去モデルに比べて芯が広くミスヒットに強いことに加え、左右のミスヒット時にスピンを抑えてミスの幅が減る構造になっています。
【ピン】
G430 MAX
ピンの460CCドライバー。
小ぶりなヘッドも多く発売するピンには珍しい、460CCのモデルです。
ヘッドの大きさに加え、高い慣性モーメントで曲がりに強く、叩けるドライバー。
また、上下の打点のブレに対しても、最適なスピン量で打ち出されることで距離のロスを抑えられます。
後方で左右のウェイト調整も可能なため、捕まり具合や弾道も調整できます。
【タイトリスト】
TSi1
タイトリストの460CC高慣性モーメントのドライバー。
タイトリストは上級者向けのイメージがありますが、このモデルは典型的な丸型でシャローなヘッドです。
ヘッド、シャフト、グリップすべてで軽量化を追及しており、総重量は約261グラム~(シャフトによっても異なります)。
パワーに自信の無い方でも、憧れのタイトリストを使いこなせます。
【キャロウェイ】
ROGUE ST MAX FAST(4F871527X200)
キャロウェイのローグシリーズの中で最も優しいモデル。
見るからに丸形シャローで、捕まりやすさが伝わってくるヘッド形状です。
フェースのたわみが研究されており、芯を外した時の打ち出し角とスピン量を調整する設計がなされています。
そのため、ミスヒットをしても距離をあまりロスしません。
【オノフ】
AKA
オノフのアカ・クロの2シリーズのうち、より打ちやすいアカをご紹介。
「全芯主義」と謳われるほどミスヒットに強く、フェースのどこで打っても初速が稼げます。
それに貢献しているのが、ヘッドの上部、下部に2つ配置された溝。
インパクトの瞬間に溝がたわむことで、高い反発力を生み出します。
【マジェスティ】
PRESTIGIO(1115773)
言わずと知れた超高級ドライバー、マジェスティ。
価格は非常に高いものの、その見た目の高級感に加え、優しさ、打ちやすさと飛距離性能は随一と言われています。
ヘッド形状は丸型、ややシャローで、捕まりが良いタイプ。
パワーに自信のないベテランゴルファーが、一度は手にしてみたいドライバーです。
まとめ
「ゴルフはクラブじゃなくて腕だ!」という上級者もいますが、ゴルフの楽しみ方は人それぞれ。
クラブに頼って良いプレーをするのもまた、ゴルフの一つの楽しみ方です。
今回の記事を参考に、自分にぴったりな打ちやすいドライバーを見つけてみてください。
打ちやすいドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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