動画配信やリモートワーク、ボイスチャットなどオンラインで会話をする機会が増えました。
パソコンやイヤホンに付いているマイクでも会話はできますが、音質が悪かったり、周囲の雑音が入ってしまったりと何かと不便です。
そこで、単一指向性コンデンサーマイクを使用することで、クリアな音声を届けることができるためコミュニケーションがスムーズにとれるようになります。
本記事では単一指向性コンデンサーマイクの選び方とおすすめのマイクを紹介します。
目次
- 1 単一指向性コンデンサーマイクとは
- 2 単一指向性コンデンサーマイクを使うメリット
- 3 単一指向性コンデンサーマイクを使うデメリット
- 4 単一指向性コンデンサーマイクおすすめ10選
- 4.1 【Logicool】Blue Snowball iCE(BM200BK)
- 4.2 【JBL】QUANTUM STREAM(JBLQSTREAMBLK)
- 4.3 【Anker】PowerCast(A33X0)
- 4.4 【キングストンテクノロジー】HyperX QuadCast(HX-MICQC-BK)
- 4.5 【キングストンテクノロジー】HyperX SoloCast(HMIS1X-XX-BK/G)
- 4.6 【Audio Technica】コンデンサーマイクロホン(AT2020)
- 4.7 【Audio Technica】コンデンサーマイク(AT2035)
- 4.8 【マランツプロ】888M(M4U)
- 4.9 【FIFINE】USBコンデンサマイク(K678)
- 4.10 【NEEWER】CM20 USBマイク4 In 1セット(21000007)
- 5 まとめ
単一指向性コンデンサーマイクとは
単一指向性コンデンサーマイクは「単一指向性」と「コンデンサーマイク」に分けることができます。
まず、マイクは音を拾う範囲が決まってるのですが、そのうちの一つが「単一指向性」といって、マイクの正面のみの音を拾う特性です。
次に、マイクは大きく分けるとコンデンサーマイクとダイナミックマイクのどちらかに分類されます。
ダイナミックマイクはイベントやカラオケで使用されている一般的なマイクです。
一方で、コンデンサーマイクは歌手が録音したり、動画配信者が配信に使用したりしているマイクで、高音質な録音や繊細な音の録音に向いています。
単一指向性コンデンサーマイクを使うメリット
周囲の雑音を抑えることができる
単一指向性マイクは側面や背面の音を拾いにくいので、周囲の雑音を気にせずに録音することができます。
単一指向性にもいくつか種類がありますが、主流のものではマイク前方の約131度の音を集音することができます。
そのため自宅で動画配信や歌の録音をする際に、扇風機や外の車の音など雑音が気になってしまう場合には単一指向性コンデンサーマイクが向いているのです。
ハウリングしにくい
マイク前方の音のみ集音するので、反響音によって引き起こされるハウリングが起きにくいです。
歌声の録音以外にも対談で使用されるケースがあります。
机に向かい合って対話形式で録音する場合、マイクの正面と背面の音を集音できる双指向性マイクを使用することもありますが、汎用性の高い単一指向性マイクを2個使用することでハウリングを抑える事ができます。
商品の種類が豊富
単一指向性コンデンサーマイクは使用しやすいため、多くのユーザーに選ばれています。
そのためマイクの商品数が多く、好みのマイクを見つけやすくなっています。
有名なメーカーのマイクであれば、レビューをしている記事や動画があることが多いため、実際に録音した音声を聞くことで購入前に使用感を確認することが可能です。
音質の良い録音ができる
コンデンサーマイクは集音できる周波数帯がダイナミックマイクよりも広いため、微細な音でも集音することができます。
ライブで楽器の音も入れつつ歌を歌う場合にはダイナミックマイクが向いていますが、自宅やレコーディングスタジオなどでマイクを固定して歌声だけ録音したい場合にはコンデンサーマイクが向いています。
単一指向性コンデンサーマイクを使うデメリット
集音範囲を外れると音量が極端に落ちる
単一指向性マイクは正面のみの音を集音するため様々なメリットがありますが、その一方で集音範囲から外れると極端に録音される音が小さくなってしまうというデメリットがあります。
最初は良く録れていたけど、マイクや話者がずれたことによって途中から声が聞こえないということがないように、録音できる範囲を把握しておく必要があります。
マイク用の電源が必要
コンデンサーマイクはファンタム電源というマイク自体に電力を供給する電源が必要となります。
このファンタム電源を接続するためには、オーディオインターフェースやマイクプリアンプが必要となるため所持していない場合には注意が必要です。
最近はUSBのみで使用できるモデルもあるので、状況によって選択しましょう。
湿気に弱い
コンデンサーマイクはマイクの中の薄い膜(ダイヤフラム)を振動させることで音を感知しています。
ダイヤフラムは非常に薄いため水分やカビが付着すると正常に振動しなくなり、音を拾うことができなくなるのです。
日本は季節によって気温や湿度が大きく変化するため、部屋の環境を保つことが難しい場合には専用ケースや防湿庫を使用して保管しましょう。
単一指向性コンデンサーマイクおすすめ10選
【Logicool】
Blue Snowball iCE(BM200BK)
ボールのような丸い形が特徴的で、色が黒と白から選択できるためデスクのコンセプトに合わせやすいです。
マイクの集音性が良いため小さな声でも拾ってくれる一方で、周囲が騒がしいと雑音を拾ってしまいます。
マイク自体にミュート(無音)ボタンが設置されていないため配信で使用する際にはやや不便ですが、価格が約8千円なのでコスパは非常に高いです。
【JBL】
QUANTUM STREAM(JBLQSTREAMBLK)
音響専業ブランドであるJBLのマイクで、配信やテレワークでの使用で使いやすい機能が備わっています。
音量調整ができるつまみがついており、マイク上部をタップすることでミュートの切り替えをすることが可能です。
また、マイク下部にはLEDがついており、ミュート時には赤く点灯するため一目でマイクの状態を確認することができます。
【Anker】
PowerCast(A33X0)
付属のスタンドは縦に180度、横に360度回転させることができるため、好みの位置にセッティングすることができます。
また、集音レベルをつまみで調整できるためマイクとの距離や声の大きさに合わせて最適化させることが可能です。
ミュートはワンタッチでできますが、ボタンを押す際にカチッと音が鳴るため気にならない人におすすめです。
【キングストンテクノロジー】
HyperX QuadCast(HX-MICQC-BK)
本来別で用意する必要のあるパーツを一つにまとめたマイクで、使用用途に合わせて指向性を4パターン変えることができます。
雑音を軽減するポップガードを内蔵しており、付属のマイクスタンドは防振機能や耐衝撃機能を備えているため、別途スタンドを用意する必要がありません。
ミュート中はマイク全体の色が暗くなる仕様で一目で分かるようになっているため、動画配信者やゲーマーにおすすめです。
【キングストンテクノロジー】
HyperX SoloCast(HMIS1X-XX-BK/G)
上位モデルと異なりポップガードを内蔵していないため、雑音が気になる場合には別途用意する必要があります。
また、スタンドも防振機能や耐衝撃機能がないため別途マイクアームやショックマウントを揃える必要がありますが、価格が1万円以下で購入できるためおすすめです。
【Audio Technica】
コンデンサーマイクロホン(AT2020)
日本発の老舗オーディオ機器メーカーのマイクなので、音質は折り紙つきです。
ボタンやつまみがついていないため、マイクのみでの調節ができません。
また、ファンタム電源が必要なので別途オーディオインターフェイスとケーブルを用意する必要があります。
本格的に自宅録音や動画配信を始める人におすすめです。
【Audio Technica】
コンデンサーマイク(AT2035)
AT2020の上位モデルであり、感度や出力も異なりますが最大の変化点は2つのスイッチが追加されたことです。
1つ目のローカットスイッチは、ファンノイズやエアコンなどの騒音である80Hz以下の音を低減することができます。
2つ目のパッドスイッチは入力信号を下げることができ、屋外の音が入ってしまう際に有効です。
ショックマウントも付属して差額が約6千円なので、予算に余裕があればこちらを選択するとより快適に使用できるでしょう。
【マランツプロ】
888M(M4U)
888MはマランツプロのAmazon限定ブランドで、比較的コスパが高い製品を取り扱っています。
本製品は3千円台と非常に安価ではありますが、音声やマイクの耐久性が特別悪いということはありません。
やや広めに音を拾うため環境音がノイズとなる場合がありますが、ボイスチャットやテレワークなど音質に特にこだわりがなければ非常におすすめです。
【FIFINE】
USBコンデンサマイク(K678)
マイク前面にミュートボタンがついており、背面にはボリューム調整のつまみがついているので調整が簡単にできます。
電源を別途用意する必要がないため、購入してすぐに使用することができます。
単一指向性ではありますが、やや背面の音も拾ってしまったり、ミュートの際にブツッと音がしたりと懸念点はありますが、1万円以下で購入できるためコスパが高い製品です。
【NEEWER】
CM20 USBマイク4 In 1セット(21000007)
繊細な音を集音できるコンデンサーマイクを使用する際には、ポップフィルターやショックマウントを使用してノイズを軽減させると良いです。
本製品はマイク本体に加え、ポップフィルター、ショックマウント、ブームアームが付属しているためすぐに録音できる環境を構築することができます。
価格が7千円以下と非常に安いためエントリーモデルとしておすすめです。
まとめ
単一指向性のマイクは種類が多く値段の幅も広いので選ぶのが難しいです。
音質にこだわらず手軽に使用したい人は、USBタイプのマイクが簡単に使用できるためおすすめです。
一方で音質や高機能なマイクが欲しい人は、ファンタム電源タイプのマイクを購入し別途オーディオインターフェースも用意しましょう。
単一指向性コンデンサーマイクの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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