配信やウェブ会議など、様々なシーンで重要な役割を果たすマイク。
音質やデザインを追求する方も増えており、そんな中注目されているのがコンデンサーマイクです。
コンデンサーマイクはダイナミックマイクよりも高感度であるため、繊細な音も拾えることで音楽の録音などに役立ちます。
しかしながらこれにより、エアコンやパソコンなどから生じるノイズも拾いやすいという欠点もあるのです。
そこで今回は、ノイズキャンセリング機能を搭載したコンデンサーマイクをご紹介します。
目次
- 1 ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクを使うメリット
- 2 ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクを使うデメリット
- 3 ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクおすすめ10選
- 3.1 【Prime Code】USBマイク ノイズキャンセリング(PC-MCS-B)
- 3.2 【XIAOKOA】PCマイク USBコンデンサーマイク(xka-10)
- 3.3 【Hadari】コンデンサーマイク(FD-MKF0726)
- 3.4 【Logicool G】Blue Yeti Nano(BM300BK)
- 3.5 【Logicool G】Blue Spark(BM1100BK)
- 3.6 【sE Electronics】コンデンサーマイク(X1)
- 3.7 【AKG】コンデンサーマイク(C214)
- 3.8 【AKG】Project Studio Line(P120)
- 3.9 【オーディオテクニカ】コンデンサーマイク(AT2035)
- 3.10 【オーディオテクニカ】コンデンサーマイク(AT2050)
- 4 まとめ
ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクを使うメリット
ノイズを拾いにくくなる
コンデンサーマイクは、非常に高感度に音を拾えるという特徴があり、クリエイターや動画配信者などから高い人気を得ています。
しかしながら、高感度であることが仇となり、タイピング音やエアコンの作動音などのノイズまで拾ってしまうことがあります。
ノイズキャンセリング機能付きのコンデンサーマイクを使うことにより、このようなノイズをカットできるのです。
配信や録音の音質が上がる
マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があり、コンデンサーマイクのほうが高音質とされています。
特に、歌ってみた動画を投稿したいという方や、自宅から音楽配信をしたいという方には必須と言っても良いでしょう。
ノイズキャンセリング機能付きのコンデンサーマイクを使うことで、ノイズの少ない高音質な音を提供できます。
USB接続ですぐに使えるものもある
コンデンサーマイクにはXLR接続とUSB接続の2種類がありますが、手軽に使用できるのはUSB接続で使用するタイプのものです。
最近では、配信での需要が増えてきていることもあり、USB接続のコンデンサーマイクも増えてきました。
ノイズキャンセリング機能付きのものも例外ではなく、配信初心者やコンデンサーマイクに興味があるという方にもおすすめです。
ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクを使うデメリット
保管に注意が必要
コンデンサーマイクは、その設計上保管には注意が必要です。
その一つの例として、湿度があります。
湿度管理を適切にしていないと、ダイアフラムという部品が結露し、ホコリが付着することで音質の低下を招くことがあるのです。
デシケーターを用意したり、乾燥剤を使用したりして、コンデンサーマイクの適切な管理に心がけましょう。
ノイズキャンセリングの機構が製品によって異なる
下に示すように、ノイズキャンセリングの機構には大きく分けて2種類あります。
自分の用途に合わせて、最適なコンデンサーマイクを選びましょう。
DSPによるもの
DSPとは、出力された音に対するフィルタリングや解析を行うプロセッサーのことです。
これがマイク本体に搭載されている場合、マイクで録った音を外部に出力する前にDSPが介入してノイズキャンセリングを行います。
BoseやSONY製のノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンでは一般的な機構です。
ローカットフィルターによるもの
ローカットフィルターとは、低音をカットする機能のことです。
例としては、冷蔵庫のブーンというノイズ、エアコンのファンの作動音などがあります。
メーカーの製品情報では”〇〇Hz”という周波数の単位で表示されており、この数値が高いほどより高周波の音までカットします。
ハイパスフィルターと意味は同じです。
ソフトウェアを介するもの
主にパソコンを介してコンデンサーマイクを使う場合有効になる方法です。
機能を使用するには、マイクを使用するパソコンに専用のソフトウェアをインストールしてセットアップをします。
これにより、マイクで録った音にソフトウェアが介入する形でノイズキャンセリングが行われるのです。
この方式では、ノイズキャンセリングの度合いはソフトウェアの性能に依存します。
価格がやや高め
特にローカットフィルター付きのコンデンサーマイクに言えることです。
低価格帯のコンデンサーマイクでローカットフィルターがついているものは少なく、安くても2~3万円ほどします。
ただ、この価格帯のものはローカットフィルター以外にも様々な機能が搭載されています。
完全なデメリットとは言い切れませんが、初心者にはややハードルが高いでしょう。
ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクおすすめ10選
【Prime Code】
USBマイク ノイズキャンセリング(PC-MCS-B)
マイクそのものにノイズキャンセリング機構が搭載されている、リーズナブルなコンデンサーマイクです。
単一指向性のため、マイク正面以外の音が拾いにくいのもノイズの低減に寄与しています。
USB接続で使用し、Web会議から配信まで幅広い用途に対応していますが、音楽の録音、配信には向いていないので注意が必要です。
【XIAOKOA】
PCマイク USBコンデンサーマイク(xka-10)
マイク本体にDSPが搭載されている、単一指向性のUSB接続タイプのコンデンサーマイクです。
マイクの底部には音量調節用のつまみやモニター用のイヤホンジャックがついており、高い利便性が魅力です。
安定性の高い三脚やポップガードも付属しているため、マイク本体の振動や破裂音によるノイズも適切にカットできます。
【Hadari】
コンデンサーマイク(FD-MKF0726)
配信やWeb会議の環境を手軽に改善したいという方におすすめの、低価格なノイズキャンセリング機能つきコンデンサーマイクです。
マイクの側面に音量調節用のつまみがついている他、ノイズキャンセリング機能のオンオフも可能です。
設置に便利な三脚や、ポップガードのかわりにスポンジカバーも付属しています。
【Logicool G】
Blue Yeti Nano(BM300BK)
単一指向性と無指向性の2つのモードを切り替えて使用できる、USB接続タイプのコンデンサーマイクです。
Blue VO!CEというソフトウェアをダウンロードすることでノイズキャンセリング機能を使えるようになります。
このソフトウェアにはノイズキャンセリング以外にもイコライザーが搭載されており、録音の音質を変えられるのも魅力的です。
【Logicool G】
Blue Spark(BM1100BK)
独創的なデザインが特徴的な、XLR接続タイプの単一指向性のコンデンサーマイクです。
ハイパスフィルターにより100Hzまでのノイズをカットするほか、減衰パッドによって配信中の突然の大声なども適度に減衰します。
大型のコンデンサーカプセルが搭載されており、感度の高さにより繊細で透明感のあるサウンドが得られます。
【sE Electronics】
コンデンサーマイク(X1)
手作業で組み上げられた、高品質のコンデンサーカプセルが搭載されているコンデンサーマイクです。
80Hz、160Hzの2種類の切替可能なローカットフィルターが搭載されており、状況に応じて自由に切り替えられます。
大型のコンデンサーカプセルやリフレクションフィルター、金属筐体によるノイズ低減など、音質面も深く考慮されています。
【AKG】
コンデンサーマイク(C214)
直径1インチという大型・高音質のコンデンサーカプセルが搭載された、XLR接続タイプのコンデンサーマイクです。
160Hzまでの音をカットするローカットフィルターの他、内部に搭載されているサスペンションが振動によるノイズを低減しています。
金属筐体や二重構造のメッシュグリルにより、高い耐久性を有しているのも特徴です。
【AKG】
Project Studio Line(P120)
先程のモデルよりも機能を落とした、エントリーモデルに位置づけられるコンデンサーマイクです。
プライベートスタジオ向けに開発された単一指向性のマイクで、XLR接続で使用します。
ローカットフィルターは300Hzまでの音をカットできるほか、電子回路においても低ノイズのトランスレス回路が搭載されています。
【オーディオテクニカ】
コンデンサーマイク(AT2035)
ダブルウェーブダイアフラムという、オーディオテクニカ独自のダイアフラムが搭載されているコンデンサーマイクです。
宅録、動画配信に向けて設計されており、感度も高く幅広いダイナミックレンジが魅力的です。
ローカットフィルターは80Hzまでの音をカットできる他、不要な雑音をカットできるパッドスイッチも搭載されています。
【オーディオテクニカ】
コンデンサーマイク(AT2050)
先程のモデルの上位機種で、単一指向性、無指向性、双指向性の3種類の指向特性が切り替えできるコンデンサーマイクです。
指向特性が切り替えられるため、一人で行う宅録や配信だけでなく、対談や多人数で行うWeb会議まで対応可能です。
足音などの振動ノイズが低減できる専用のショックマウントも付属しています。
まとめ
ノイズキャンセリング機構付きコンデンサーマイクは、機構や価格帯などで様々な製品が販売されています。
自分の用途や予算に合う最適なコンデンサーマイクを、ぜひこの記事を参考に探してみてくださいね。
ノイズキャンセリング機能搭載コンデンサーマイクの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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