登山中級者以上になってくると道具の見直しをする必要があり、その中でも特に重要なのがリュックです。
長期滞在が必要なルートや、縦走を想定するとやはり50〜80Lの容量は必要になってきます。
しかし、日帰り登山中心でリュックの容量が30L以下しか使ったことがない場合、いきなり80Lのリュックを選ぶのは非常に難しいです。
この記事では、80Lの登山リュックを使うメリット、デメリット、選び方を解説します。
最後には、おすすめ商品も紹介していますので、最後までご覧ください。
80Lの登山リュックを使うメリット
4泊以上の荷物を詰むことができる
80Lの登山リュック最大のメリットは大容量であることです。
日帰りであれば30L、夏場の山小屋泊1泊2日であれば50L程度で問題ありません。
しかし「より高いレベルの山にチャレンジしたい」「4泊程度必要な縦走ルートに挑戦したい」などであれば、80Lが必要です。
80Lの登山リュックは、登山ルートの選択肢を広げてくれる容量になります。
冬山にもチャレンジできる容量
一般的に夏場の登山と比べてプラス10Lの容量を必要とすると言われていますが、80Lのリュックはそれをクリアしてくれます。
アイゼンやピッケル、防寒具などを入れても1泊2日であれば問題なくパッキングできることでしょう。
今まで冬山登山に躊躇していたのであれば、80Lのリュックを手に入れることでチャレンジできるようになります。
登山初心者と一緒でも安心の容量
登山の素晴らしさを一緒に体感して欲しいと思っても、皆が登山用品を持っている訳ではありません。
登山初心者はなかなか道具が揃わなかったり、何かを忘れたりする可能性が高く、一緒に連れて登山をする場合はそれらの問題に備える必要があります。
調理道具や食材、レインコートなど2人分をいつものリュックにパッキングするとなると容量不足です。
しかし、80Lの登山リュックを持っていることで、初心者の方の分まで楽にパッキングができます。
80Lの登山リュックを使うデメリット
日帰り登山には大きすぎる
80Lの大容量は普段の日帰り登山にはあまりにも大きすぎます。
登山途中の休憩や、山頂でご飯を食べる場面でいちいち大きなリュックからお菓子やご飯を取り出すとき、大きなストレスを感じることになるでしょう。
そのため、日帰り用の登山リュックと80Lの登山リュックの2つを持つことになり、お家の収納面でもあなたを圧迫する可能性があります。
80Lの登山リュックが本当に必要なのか、よく考えてから購入することをおすすめします。
余計なものまで持っていってしまう
80Lの容量は2泊3日の登山でも余裕の容量です。
リュックに少しの余裕があると普段は持っていかない道具まで詰め込みそこを埋めたくなる衝動に駆られます。
その結果、全く必要がない物、余分な着替え、必要以上の行動食などを詰め込みリュックを重くしてしまい登山するのがしんどくなってしまいます。
もしあなたが80Lのリュックを買ったとしても、この余計なものはパッキングしないように心がけて下さい。
80Lの登山リュックの選び方
フィット感
登山中は長時間背負いっぱなしになるので、フィット感は非常に重要な要素の1つです。
特に、80Lと大容量の場合うまく体にフィットしないと、左右に揺さぶられることで体力の消耗に繋がります。
それに加え、細い登山道では足を踏み外し滑落する可能性もあります。
そのため、重量を分散できるチェストストラップや、ウエストベルトがあるかも確認するようにしましょう。
もし可能であれば、一度店頭で実際に背負ってから購入することをおすすめします。
使い勝手の良さ
80Lの大容量のリュックは下ろすだけで一苦労です。
そのため背負ったままでも両サイドのポケットから飲み物などが取り出しやすい作りになっていることは非常に重要です。
それに加え、取り出す機会の多い地図や行動食を入れておけるフロントポケットやフロントアクセス機能の有無も確認しておきましょう。
悪天候への対応
山の天気は変わりやすく、急に雨に降られることもしばしばあります。
そのため、悪天候へ対応ができる耐水性があるかも確認しておきましょう。
バリスティックナイロンやターポリンなどの素材は耐水性が高くおすすめで、撥水加工やシームレス加工がされているとより耐水性は高くなります。
リュックの荷室へ雨が入るのを防ぐ、雨蓋付きモデルの検討も一つのアイデアです。
ただし、雨蓋自体に防水能力はないので、レインカバーが付いているモデルの購入をおすすめします。
レインカバーが付いていないのであれば、対応するレインカバーを別途購入しておきましょう。
メーカー
80Lの登山リュックを選ぶ際にメーカーも大きなポイントになってきます。
近年そのおしゃれなデザインで注目を集めているTHE NORTH FACEやMAMMUTが人気です。
性能面で人気なメーカーは、耐久性と使い勝手の良さが好評のミステリーランチ、フィット感に特徴があるMILLETなど様々です。
また、国産メーカーのmont-bellも低価格ながら高機能で、80Lの登山リュックの入り口としては検討しやすいモデルになっています。
価格帯
80Lの登山リュックの相場価格は1万円〜7万円です。
ネットで調べると80Lでも1万円前半から購入が可能ですが、機能面をしっかりと確認して購入しましょう。
もちろん、価格が高いからといって、求める機能が全て付いているとは限りません。
商品のスペックは最高ですが、見た目がイマイチという場合もあります。
80Lの登山リュックおすすめ10選
メーカー 製品名 | 重さ | サイズ | 素材 |
---|---|---|---|
Mountaintop バックパック80L | 2.09kg | H83×D33×W29 | ポリエステル |
ミステリーランチBeartooth 80 | 3.00kg | H77×D38×W42 | 330D Lite plus CORDURA® fabric |
ミステリーランチTERRAFRAME 80 | 2.8kg | H79×D34×W40 | 330D Lite Plus CORDURA® |
Millet SAAS FEE MIS0637 | 2.47kg | H70×D20×W34 | ナイロン 210 CORDURA® OX ナイロン 210D DOUBLE R/S SD (68*62) PU |
Millet MIS2270 | 1.55kg | H63×D22×W31 | ナイロン 210D HONEYCOMB ROBICN 1000D |
グレゴリー DEVA 80 PRO | 2.53kg | H81.5×D37×W35 | ナイロン |
MAMMUT Trion Spine 75 | 2.64kg | H64×D21×W31 | Polyamide |
HAWK GEAR バックパック80L | 2.30kg | H70×D10×W30 | ナイロン |
REMAC バックパック 80L | 2.40kg | H80×D30×W40 | オックスフォード生地 |
RaoRanDang 登山リュック 80L大容量ハイキングバックパック | 0.7kg | H65×D25×W40 | 高密度オックスフォード生地 |
【Mountaintop】
バックパック80L
格安で80Lの登山リュックは欲しいのであれば、このバックパックがおすすめです。
チェストベルトやウエストベルトはもちろん装備されており、レインカバーも付いています。
80Lの登山リュックが欲しいけれど、コストも下げたい方にはおすすめの登山リュックです
重さ | 2.09kg |
---|---|
サイズ | H83×D33×W29 |
素材 | ポリエステル |
【ミステリーランチ】
Beartooth 80
耐久性と使い勝手の良さに定評のある登山リュックです。
メインの荷室部分は270度開口するダッフルバッグ仕様になっているので、トップ、サイド、ボトムへのアクセスがスムーズです。
サイドやメインの内フラップの内側にもポケットが付いているので、小物が簡単に取り出せる仕様になっています。
重さ | 3.00kg |
---|---|
サイズ | H77×D38×W42 |
素材 | 330D Lite plus CORDURA® fabric |
【ミステリーランチ】
TERRAFRAME 80
80Lの大容量ながら快適に運べるように、ミステリーランチが特許を取得している独自のOVERLOADフィーチャーを採用したデザインになっています。
柔軟な捻れ特性を持つことで、約68kgの荷物でも安定して運ぶことが可能です。
重さ | 2.8kg |
---|---|
サイズ | H79×D34×W40 |
素材 | 330D Lite plus CORDURA® |
【Millet】
SAAS FEE MIS0637
雨蓋が取り外せるタイプで、60Lの登山リュックとしても使うことができます。
背面とウエストの長さを調節できるバックシステムを採用し、抜群のフィット感を実現しています。
また、メイン荷室へアクセス可能なU字型フロントアクセスジッパーを採用しているので、使い勝手も良い登山リュックになっています。
重さ | 2.47kg |
---|---|
サイズ | H70×D20×W34 |
素材 | ナイロン 210 CORDURA® OX ナイロン 210D DOUBLE R/S SD (68*62) PU |
【Millet】
MIS2270
こちらは、極限まで無駄なデザインを削ぎ落とした、アルパインシェイプデザインとなっています。
ですが、80Lの登山リュックの中ではトップクラスに軽い特徴があります。
また、クライミングなどでも使えるモデルになっており、ウエストベルトの取り外しも可能です。
重さ | 1.55kg |
---|---|
サイズ | H63×D22×W31 |
素材 | ナイロン 210D HONEYCOMB ROBICN 1000D |
【グレゴリー】
DEVA 80 PRO
タウンユースでも人気のメーカーである、グレゴリーの登山用80Lのリュックです。
オートフィット機能を兼ね備えたショルダーハーネスは大容量ながら、快適な登山を可能にします。
防臭加工が施されたエアクッション・バックパネルは、適度な通気性とフィット感を与えてくれます。
重さ | 2.53kg |
---|---|
サイズ | H81.5×D37×W35 |
素材 | ナイロン |
【MAMMUT】
Trion Spine 75
デザイン性と強い耐久性を兼ね備えた、75Lの登山リュックです。
フィット感も十分で、肩と腰の動きを妨げないActive Spine Technologyを採用しており、自然な歩行が可能です。
フロントに大きな開口部があるのでメインの荷室へのアクセスも抜群で、使い勝手も非常に良いリュックとなっています。
重さ | 2.64kg |
---|---|
サイズ | H64×D21×W31 |
素材 | Polyamide |
【HAWK GEAR】
バックパック80L
低価格ですがチェストベルト、ウエストベルト、雨蓋、レインカバーが標準搭載されており、初心者には強い味方です。
カラーバリエーションも非常に豊富で、自分好みのリュックを見つけられるはずです。
重さ | 2.30kg |
---|---|
サイズ | H70×D10×W30 |
素材 | ナイロン |
【REMAC】
バックパック 80L
最新のストレッチアーチテクノロジーを採用していながら、驚きの低価格を実現しているのがこの商品です。
7段階のサイドジッパーがあるので、自分の背丈に合わせた長さに調節が可能です。
それに加え、メインの荷室へのアクセスがスムーズなサイドジッパーとアンダージッパーを採用しており、使い勝手も非常に良い登山リュックです。
重さ | 2.40kg |
---|---|
サイズ | H80×D30×W40 |
素材 | オックスフォード生地 |
【RaoRanDang】
登山リュック 80L大容量ハイキングバックパック
今回紹介する中で最軽量で、最も安い80Lの登山リュックです。
大容量ながら0.7kgと、ほとんど背負っていないくらいの軽さです。
人間工学に基づいたデザインを採用しており、重量がうまく分散する仕組みが取り入れられることで、長時間背負っていても疲れにくいでしょう。
重さ | 0.7kg |
---|---|
サイズ | H65×D25×W40 |
素材 | 高密度オックスフォード生地 |
まとめ
80Lの登山リュックは非常に大きく日帰り登山では手に余りますが、その分4泊以上の長期滞在も可能にしてくれる登山アイテムです。
本記事を参考にしていただければ、きっとピッタリの登山リュックが必ず見つかります。
80Lの登山リュックの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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