ポッドキャストなどの音声配信から、DTMなどの楽曲作成まで、音声を取り扱う分野では欠かせないオーディオインターフェイス。
高音質の音源作成には必要不可欠の機材ですが、いざ必要になると選び方が分からず、迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで当記事では、プロ御用達のオーディオ機器メーカーであるAPOGEEの製品から、特におすすめの商品を10点ご紹介します。
高級機材だけでなく、リーズナブルな製品も揃っているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
APOGEEのオーディオインターフェイスを使うメリット
高音質の音声入出力
オーディオインターフェイスは、マイクやシンセサイザなどの音源をPCに録音し、再生するために必要な機材です。
PCにオーディオインターフェイスを接続することで、内蔵端子より大幅に高音質な音声入力が可能です。
もちろん、出力の面においてもノイズの大幅な低減や高サンプリングレートへの対応など、様々なメリットがあります。
充実した機能
音声配信や楽曲制作に役立つ機能が充実し、制作環境を改善できるのもオーディオインターフェースの強みのひとつです。
配信に便利なループバック機能や、リアルタイムでエフェクトを掛けられる機能など、様々な機能を搭載した製品が存在します。
中には、DTMに必要なDAWソフトが付属している製品もあり、手早く制作環境を整えたい方におすすめです。
ファンタム電源の供給
コンデンサーマイクの動作に必要なファンタム電源を供給できるのも、オーディオインターフェイスを使うメリットといえます。
ダイナミックマイクと比較して、コンデンサーマイクはクリアな音域特性を持ち、微細な音も捉えることができます。
コンデンサーマイクを使用したい場合、ファンタム電源を供給できるオーディオインターフェイスは必須のデバイスです。
遅延の防止・改善
PCとマイクを接続して録音する場合、音声はアナログ信号として録音され、PC内部でデジタル信号に変換されています。
この際、変換の処理が間に合わなくなると、再生される音源に遅延が生じたりノイズが乗ることがあります。
オーディオインターフェースは、こうした音声変換処理に特化されているため、PCの負荷を軽減して遅延を防止することが可能です。
奥行きの再現度が高い
プロがAPOGEE製のオーディオインターフェイスを選ぶ一番の理由は、何といっても奥行きの再現度の高さにあります。
空間音響の立体感が忠実に再現されており音も硬めで分離が良いため、ミックスがしやすくなっています。
録音だけではなくミックスにも拘りたい、という方にもAPOGEEのオーディオインターフェイスはおすすめです。
入出力端子の増加
音源の入出力に使用する端子を増やすことができるのも、オーディオインターフェイスを選ぶメリットのひとつです。
入出力端子が増えることで様々な機材を一度に接続できるため、より多彩な録音環境を構築することができます。
ドラム音源の録音などで複数本のマイクを使用して録音する方は、オーディオインターフェイスが必要になります。
APOGEEのオーディオインターフェイスを使うデメリット
性能が過剰な場合がある
オーディオインターフェイスは、マイクなどのオーディオ機器をPCに接続する機材であり、単体では性能を発揮し切れません。
マイク一本のみ使用する、という方にとって入力端子が複数存在するオーディオインターフェイスは不要です。
自分の使用するオーディオ機器の数や種類などに応じて、適切なオーディオインターフェイスを選ぶとよいでしょう。
価格が高い
APOGEEから発売されているオーディオインターフェイスはプロ向けの高級機材が多く、基本的に高価になりがちです。
予算が限られていたり、別途マイクなども購入する必要がある場合、どうしても選択肢は少なくなります。
ただし、APOGEEの製品は安価なモデルでも十分に高品質なラインナップが揃っており、人によっては十分な場合もあります。
一定の知識が必要
オーディオインターフェイスで制作環境を構築する際には、オーディオ機器に対する一定の知識が必要になります。
初心者にとっては聞き馴染みのない端子や用語が品種素するため、設定や運用には時間がかかるでしょう。
特に、高機能なオーディオインターフェイスは必要な操作も多くなり、性能を十分に発揮するには学習が必要になります。
APOGEEのオーディオインターフェイスの選び方
音質で選ぶ
音質を数値で表す量子化ビット数とサンプリングレートは、オーディオインターフェイスを選ぶ際の重要な目安になります。
仕事で使用する際など、音質にこだわりたい方は24bit/192kHzのような高数値の商品を選ぶとよいでしょう。
ただし、サンプリングレートの数値に比例して製品価格も上昇するため、高サンプリングレートのものは相応に高価です。
自分の予算と相談して、無理をしない範囲から自分の理想の音質を再現できる製品を選びましょう。
入出力端子で選ぶ
オーディオインターフェイスを選ぶ際、自分に必要な入出力端子が揃っているか十分に確認しましょう。
例えば、同じ弾き語りでもエレキギターを使う場合とアコースティックギターを使う場合では、必要な入力端子も違ってきます。
また、コンデンサーマイクを使用したい場合には、必ずファンタム電源が供給できるものを選ぶ必要があります。
XLR端子とフォーン端子の両方に対応したコンボジャック端子を搭載するものもあるため、迷った際にはそちらを選ぶとよいでしょう。
対応OSで選ぶ
オーディオインターフェイスを選ぶ際には、使用しているPCのOSへの対応状況も重要になってきます。
現行機種であれば、ほとんどの製品は最新のOSに対応していますが、機種によっては対応していない、対応が遅れる場合もあります。
対応状況が不明でも動作する場合もありますが、安全性の点から公式で対応しているものを選ぶことをおすすめします。
また、iOSやAndroidデバイスで使用する場合、別途変換ケーブルなどが必要になることもあるため、十分に注意して選びましょう。
接続方式で選ぶ
オーディオインターフェイスの接続方式として最も主流なのはUSB端子であり、基本的にこれを選んでおけば間違いありません。
ただし、オーディオインターフェイス側がUSB3.0だった場合、PCが対応していなければ接続できないので注意しましょう。
また、製品によってはMacとの接続用のThunderbolt端子のみ搭載しているモデルもあるため、こちらも確認する必要が必要です。
デザイン
APOGEE製のオーディオインターフェイスの多くは制作現場で使用されるため、機材らしい堅実なデザインのものが多めです。
ただし、中にはデスクに置くことを想定された、スタイリッシュな外見のオーディオインターフェイスも存在します。
デスク環境の見た目にも拘りたい、スタイリッシュなオーディオインターフェイスが欲しい方は、デザインも判断基準の一つになります。
価格帯
APOGEE製オーディオインターフェイスは、性能や搭載する機能やに応じて幅広い価格帯で展開されています。
比較的安価なものは2万円前後で購入可能ですが、機能の少ないエントリー向けの製品になります。
最上位の性能を備える商品は最低でも50万円以上と高価ですが、豊富な機能や多彩な入出力端子を搭載しています。
予算を加味しつつ、求めている機能や入出力端子を判断基準に、自分に合った適切な商品を選びましょう。
APOGEEのオーディオインターフェイスおすすめ10選
製品名 | I/O | コンボジャック | 音質 | サイズ/重量 |
---|---|---|---|---|
Duet 3 | 2/4 | 0 | 24bit/192kHz | 16×10×2cm/340g |
BOOM | 2/2 | 1 | 24bit/192kHz | 25×7.5×19cm/950g |
Symphony desktop | 10/14 | 2 | 24bit/192kHz | 20.5×6×13cm/845g |
Symphony I/O MKII | 最大32/32 | 0 | 24bit/192kHz | 48.26×29.2×8.9cm/6kg |
Groove | 1/1 | 0 | 24bit/192kHz | 9.5×3×1.6cm/45.36g |
ONE | 2/2 | 0 | 24bit/96kHz | 16.3×2×5.6cm/170g |
MiC Plus | 1/1 | 0 | 24bit/96kHz | 12.4×3.81×3.81cm/200g |
HypeMiC | 1/1 | 0 | 24bit/96kHz | 12.4×3.8×3.8cm/200g |
JAM+ | 1/1 | 0 | 24bit/96kHz | 10×3.8×2.9cm/110g |
JAM X | 1/1 | 0 | 24bit/96kHz | 10.16×3.81×2.41cm/110g |
【APOGEE】
Duet 3
コンパクトかつ高音質、スタイリッシュなデザインでプロアマ問わず人気の高いオーディオインターフェイスです。
輪郭のある音で特にボーカル録音に適しており、別売の拡張機器であるDuet Dockを接続すると、更に機能性が向上します。
総合的に評価が高く、音声録音の質に拘る方以外にもおすすめできるクオリティの高い商品となっています。
I/O | 2/4 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/192kHz |
サイズ/重量 | 16×10×2cm/340g |
【APOGEE】
BOOM
ビビットなパープルカラーのボディが特徴的なオーディオインターフェイスです。
エントリーユーザーにも扱いやすい価格帯でありながら、シンプルな機能とクオリティの高い音を実現しており、コスパは抜群です。
始めてオーディオインターフェイスを購入する初心者だけでなく、上級者にもおすすめの商品となっています。
I/O | 2/2 |
---|---|
コンボジャック | 1 |
音質 | 24bit/192kHz |
サイズ/重量 | 25×7.5×19cm/950g |
【APOGEE】
Symphony desktop
Apogeeのフラッグシップモデルを小型化した、コンパクトながらも高性能なオーディオインターフェイスです。
高品位なサウンドや多彩な機能、タッチスクリーンによる直感的な操作など、レコーディングの効率を一気に高めることができます。
コンパクトで超高音質な、プロユースのオーディオインターフェイスが欲しいという方におすすめできる商品です。
I/O | 10/14 |
---|---|
コンボジャック | 2 |
音質 | 24bit/192kHz |
サイズ/重量 | 20.5×6×13cm/845g |
【APOGEE】
Symphony I/O MK II
ApogeeのフラッグシップAD/DAコンバータを搭載した、スタジオ機材でも最高峰の性能を誇るオーディオインターフェイスです。
最大32入出力を可能にするモジュラー式I/Oを始めとして、8chのマイクプリや超低遅延の実現など、様々な面で非常に高機能です。
オーディオインターフェイスに一切妥協したくない、最高の収録環境を作りたいという方におすすめの商品となっています。
I/O | 最大32/32 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/192kHz |
サイズ/重量 | 48.26×29.2×8.9cm/6kg |
【APOGEE】
Groove
様々な音源をレコーディングスタジオのクオリティで再生可能な、ヘッドホン用オーディオインターフェイスです。
使用するヘッドホンのインピーダンスに合わせて出力が可変し、最適なサウンドを再生することができます。
リスニングに使用するオーディオインターフェイスが欲しい方には最もおすすめできる、コスパの良い商品となっています。
I/O | 1/1 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/192kHz |
サイズ/重量 | 9.5×3×1.6cm/45.36g |
【APOGEE】
ONE(ONE-MAC)
コンデンサーマイクを内蔵した、小型軽量なオーディオインターフェイスです。
持ち運びやすいサイズ感でありつつも、2マイクでの録音にも対応しており、様々なシチュエーションでの録音が可能。
コンパクトな録音環境を作りたい方や、オーディオインターフェイスを持ち歩きたい方にもおすすめの商品です。
I/O | 2/2 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/96kHz |
サイズ/重量 | 16.3×2×5.6cm/170g |
【APOGEE】
MiC Plus
オーディオインターフェイスとコンデンサーマイクが一体になった、扱いやすい商品です。
USBで簡単にPCやiOS機器に接続することができ、ダイレクトモニタリング用にヘッドホン端子も装備しています。
スタジオレベルの音質を単体で実現することができる、コスパと利便性に優れた商品となっています。
I/O | 1/1 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/96kHz |
サイズ/重量 | 12.4×3.81×3.81cm/200g |
【APOGEE】
Hype Mic
MiC Plusと同様に、オーディオインターフェイスとコンデンサーマイクが一体になった商品です。
フロントパネルのノブからコンプレッション設定を選択し、その場でダイナミック処理を適応することが出来ます。
他の機器を使わず、ミックスも含めて一つの機器で完結させたい、という方にはこちらがおすすめになります。
I/O | 1/1 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/96kHz |
サイズ/重量 | 12.4×3.8×3.8cm/200g |
【APOGEE】
JAM+
ギターやベース、キーボードなどの楽器を録音するために設計されたオーディオインターフェイスです。
操作はシンプルで持ち運びもしやすく、別売のアダプタを使用すればダイナミックマイクを接続することも可能です。
電子楽器やアコースティック楽器を問わず、楽器録音におすすめの商品となっています。
I/O | 1/1 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/96kHz |
サイズ/重量 | 10×3.8×2.9cm/110g |
【APOGEE】
JAM X
JAM+の上位モデルである、楽器レコーディングの為のオーディオインターフェイスです。
入力に応じて変化する三つのプリセットから選択可能なアナログ・コンプレッサーを搭載し、高品位な音源を提供してくれます。
少し予算に余裕があり、更に楽器のサウンドに拘りたいという方にはこちらの商品もおすすめです。
I/O | 1/1 |
---|---|
コンボジャック | 0 |
音質 | 24bit/96kHz |
サイズ/重量 | 10.16×3.81×2.41cm/110g |
まとめ
Apogee製オーディオインターフェイスはプロユースのものも多く、それぞれに違った利点や長所が存在します。
自分に合ったオーディオインターフェイスを見つけるためにも、ぜひこの記事を参考に選んでみてください。
APOGEEのオーディオインターフェイスの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方