今までプロでは使用が禁止されていたゴルフ用レーザー距離計ですが、2021年、ついに主要メジャーでも使用可能になりました。
プロの中でもレーザー距離計が普及してきたので、ツアーなどで見る機会が多くなりました。
アマチュアでも使用している人が多いレーザー距離計ですが、プロのレーザー距離計と比べて何が違うのでしょうか。
今回は、プロ使用のゴルフ用レーザー距離計について解説していきます。
プロ使用のゴルフ用レーザー距離計を使うメリットや、プロ使用率の高いゴルフ用レーザー距離計も合わせてご紹介します。
目次
プロ使用のゴルフ用レーザー距離計を使うメリット
正確な距離が測定できる
5~10ヤードの誤差が出るGPS距離計と違い、レーザー距離計は高精度で距離を計測できます。
これは数ヤード単位でショットの調整をしなくてはならないプロにとっては、非常に重要なポイントです。
特にアプローチショットのときは、プロによってグリーンのどこに落とすのかはさまざまです。
そのため、落としたい距離まで正確に計測できるレーザー距離計は、とても便利です。
高性能
数ヤードでスコア、順位が大きく変わる世界で生きているプロが使用しているレーザー距離計は、高精度、高性能なのが特徴です。
競技の際には距離を計測するのみの機能しか使えないので、重視するのが測定精度や測定速度、誤差です。
そのため、プロ使用のレーザー距離計は高精度で測定速度が速いものが多く、誤差が少ない傾向にあります。
プレー時間の短縮
ゴルフをプレーするうえで意外と時間を取るのが、クラブ選びだと言われています。
そのようなクラブ選びの手助けとなるアイテムがレーザー距離計で、それはアマだけではなくプロでも同じことです。
そもそも、プロでレーザー距離計の使用が可能になったのは、プレー時間の短縮のためだと言われています。
番手ごとの飛距離が明確であれば、正確な飛距離を知ることで、よりプレーの短縮を図ることができます。
プロ使用のゴルフ用レーザー距離計を使うデメリット
高い
プロ使用のレーザー距離計は、高性能のものがほとんどです。
そして、機能と比例して上がってくるのが値段です。
精密機器であるレーザー距離計は、機能や精度が上がるほど高価になっていきます。
そのため、プライベートで使うには高すぎると感じる人もいるでしょう。
重い
プロ使用のレーザー距離計は、見やすさや正確さを重視している商品が多いので、ほかのレーザー距離計と比べると重い傾向にあります。
プロの場合、レーザー距離計は専属のキャディが持っているので、プレーでの問題はありません。
また、そういったタイプのレーザー距離計は、強力マグネットが付いていて、カートに付けることも可能です。
しかし、腰に付けて持ち運ぶ人が多いアマの場合、重さはデメリットとなってしまいます。
プロ使用のゴルフ用レーザー距離計の選び方
測定可能距離
ゴルフはロングホールでも600ヤード程度なので、それ以上測定できるものは不要のように思えます。
しかし、測定可能距離が長い商品には、メリットがあります。
それは、ピントを合わせる時間が短くなることです。
測定可能距離が長いと、遠くの目標物でもスムーズにピントを合わせるられるので、測定時間も短くなります。
逆に、測定可能距離が短いと、ピント調整に時間がかかり、距離を計測するのも時間がかかります。
できるだけ測定時間を短くスムーズにピントを合わせたいのであれば、測定可能距離が長いものを選ぶといいでしょう。
競技モードがあるもの
公式競技でレーザー距離計を使用する際は、距離を測定する機能のみ使えます。
そのため、高低差や風向き表示など、ほかの機能が付いていたら、競技では使用できなくなってしまうのです。
しかし、多機能のレーザー距離計でも、競技で使用できる場合があります。
それは、競技モードが搭載されているレーザー距離計です。
競技モードは距離のみが計測できるモードのことで、このモードが搭載されている距離計は競技でも使用できます。
競技に参加する予定があるのであれば、必ず競技モードが搭載されているレーザー距離計を選ぶことが大切です。
その他の機能性
レーザー距離計にはさまざまな機能があります。
距離を計測する以外にも、高低差を考慮した距離表示や風向き表示、測定完了を光や振動で教える機能。
ほかにも、目標物に的確に照準を合わせるピンサーチ機能や手ぶれ補正、防水防塵機能やクラブ選び機能まで付いているものもあります。
競技で使用するのがメインであれば、多くの機能は必要ありませんが、プライベートで使用するのであれば便利な機能ばかりです。
ただ、あまりに多くの機能が付いていると、使い方が複雑になり、結局使いにくいこともあります。
最低限欲しい機能は高低差表示と防水機能ですが、それ以外は自分がどの機能を優先したいかを明確にしたうえで選ぶといいでしょう。
価格
プロゴルファーは賞金を稼ぐためにプレーしているので、クラブやほかのアイテムにもお金をかけています。
レーザー距離計も例外ではなく、コスパや価格より、性能重視のものを選ぶ傾向にあります。
そのため、高いものになると8万円を超えるハイスペックモデルまで。
しかし、アマチュアゴルファーには、そこまでの機能は必要がない場合があります。
そのため、機能と価格の兼ね合いや、コスパを考えて選ぶといいでしょう。
プロ使用のゴルフ用レーザー距離計おすすめ6選
【ニコン】
COOLSHOT PROII STABILIZED(LCSPRO2)
女子プロゴルファーの上田桃子選手も使っている、ニコンのレーザー距離計の中でもハイエンドモデルとなります。
手振れとレーザーの光の補正機能が搭載。
ブレにくく素早く照準を合わせられるので、スムーズなプレーができます。
ピンサーチ機能や高低差を考慮した表示機能が付いており、防水、防塵機能だけでなく曇りにも強いレンズです。
【ボイスキャディ】
Voice Caddie TL1
測定速度わずか0.1秒、測定可能距離1000ヤードで、女子プロゴルファーの中でも使用率が高いレーザー距離計です。
高低差表示がありますが、ワンタッチで競技モードに切り替えが可能なので、プライベートと競技の両方で使うことが可能。
本体側面に強力マグネットが付いているので、使用しないときはカートにくっつけておくこともできます。
【ブッシュネル】
ピンシーカー ツアーV5スリムジョルト
PGA選手使用率95%とプロ使用率1位のブッシュネルですが、その中でも多くのプロが使用している人気モデルです。
前作のV5よりスリムでコンパクトな作りになり、持ちやすくなりました。
測定可能距離は1300ヤードで、高低差機能も搭載。
ピンサーチ機能も付いており、振動と赤い光で教えてくれるので、木とピンを間違うことなく素早く計測が可能です。
本体に強力マグネットが付いているので、カートに付けておくこともできます。
【ブッシュネル】
ピンシーカープロX3ジョルト
ブッシュネルの中で、最もプロ使用率が高い最上位モデルです。
測定可能距離は600ヤードと短めですが、望遠倍率7倍、IPX7の完全防水機能付きで、振動で教えてくれるピンサーチ機能も搭載。
さらに、高低差だけではなく気圧や気温、標高を考慮した距離表示ができ、ほかの商品とは1ランク違う商品となっています。
Bluetoothでスマホと連携させることにより、スマホから機能切り替えも可能です。
【ブッシュネル】
ピンシーカー プロXEジョルト
ブッシュネルの中では、特に正確性を重視した商品になっています。
測定可能距離は、プロV5スリムジョルトと同様の1300ヤード。
さらに、プロV5スリムジョルトには付いていない、「VDT」という機能も搭載しています。
「VDT」は色彩を鮮やかに表示させる機能で、天候に関係なく目標物がはっきりと見える仕組みです。
計測距離を重視する人や、見やすくて計測しやすいものがいい人におすすめです。
【ファインキャディ】
J1000
こちらの特徴は、画面の見やすさと測定速度の速さにあります。
赤と緑の2色表示で、どのような天気でも見やすく、測定しやすい作りになっています。
また、測定速度は最速0.1秒、ピンサーチ機能を使っても0.3秒とかなりの速さです。
名前の通り、測定可能距離は1000ヤードで、高低差を考慮した距離表示や生活防水にも対応。
多機能でありながら、プロ使用のレーザー距離計の中ではかなり安く、購入しやすい価格帯です。
まとめ
プロが使用しているアイテムは、アマチュアゴルファーの憧れでもあります。
全体的に少々高価なレーザー距離計が多いですが、その分機能や精度はお墨付きです。
良いものが欲しい人にはおすすめの商品ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
プロ使用のゴルフ用レーザー距離計の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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