タープを購入した際に付属しているペグは、ほとんどがプラスチックペグもしくはピンペグです。
これらのペグは、柔らかい地面や芝生のサイトではタープを固定できるのですが、硬い地面には打ち込めないため万能ではありません。
どんな環境でもキャンプを楽しむためには、付属品ではないタープ用ペグを準備しておくことがとても大切です。
今回の記事では、タープ専用のペグを用意するメリットや選び方、おすすめ商品についてご紹介します。
タープ用ペグを使うメリット
風が強い日でも安心してキャンプができる
最初からタープに付属されているプラスチックペグやピンペグは、多くが30cm未満の短いサイズとなっています。
タープはテントと比べても風の影響を非常に受けやすいため、付属の短いペグだけでは強風に耐えることができません。
もしタープが飛んでしまうと自分自身や周囲のキャンパーを危険に晒してしまうため、タープ用ペグを準備することは重要なのです。
硬い地面でも使うことができる
プラスチックペグやピンペグは頑丈な作りではないため、硬い地面に無理やり打ち込もうとすると、折れたり曲がってしまいます。
実際に筆者も、キャンプを始めたばかりの頃に、砂利サイトでピンペグが打ち込めずタープを設営できなかった苦い経験があります。
頑丈なタープ用ペグをあらかじめ用意しておけば、砂利サイトや河原サイトでも容易にペグダウンすることが可能です。
自分好みのペグでキャンプを楽しむことができる
付属品のペグは、プラスチックの場合は黄色やオレンジ、ピンペグの場合は無塗装の銀色であることが多いです。
例えばですが、せっかくキャンプギアをブラックで統一したのに、ペグだけ色が浮いてテンションダウン…なんて事態は避けたいですよね。
ペグには豊富な色やデザインのラインナップがあるため、自分好みのお気に入りを見つけてキャンプで楽しむことができます。
タープ用ペグを使うデメリット
お金がかかる
タープ用ペグは1本あたり数百円くらいの金額が多く、必要本数を購入すると数千円程度はかかってしまいます。
付属品のペグを使えばペグ自体にお金はかからないため、金銭的にはタープ用ペグを準備するのはデメリットであると言えます。
しかし、実際にキャンプ場でペグ打ちしないと地面の硬さは分からないため、付属品の安価なペグしか持っていないのはリスキーです。
ペグが長いため打ち込むのが大変
タープ用ペグは長いサイズを選ぶことが多いため、ペグ打ちに時間と労力がかかります。
ただ、長いペグは強風や突風が吹いても安全にキャンプを楽しむために必要不可欠なため、ペグ打ちの苦労は惜しまないようにしましょう。
タープ用ペグと合わせて、楽にペグダウンできるペグハンマーも購入すれば、ペグ打ちが面倒な作業から楽しい作業に一変しますよ。
タープ用ペグの選び方
長さで選ぶ
ペグは長さが長くなればなるほど、どんどん抜けにくくなります。
タープは構造上どうしても風を全面に受けてしまうため、飛ばされないようにするには長いサイズのペグが必須です。
タープ用ペグは最低でも30cmくらい、雪や砂のような柔らかい地面では50cmくらいの長さのペグを使うようにしましょう。
材質で選ぶ
タープ用ペグには、鍛造やジュラルミン、チタンにプラスチックと様々な材質の種類があり、それぞれ特徴があります。
鍛造ペグは強度が最も高いペグで、耐久性に優れています。
ジュラルミンペグは錆に強く非常に軽いため、軽量性を求めるキャンパーに向いている素材です。
チタンペグはジュラルミンの上位互換のような存在で、ジュラルミンより強度に優れた素材となっています。
プラスチックはこれまで説明してきたように強度は低いですが、摩擦力が高いため砂浜のような緩い地面では力を発揮してくれます。
キャンプでの使用環境を踏まえて、最適な材質を選択するようにしましょう。
収納性で選ぶ
キャンプギアを選ぶ上で、忘れてはならないのが収納性です。
最強の強度を誇り人気も一番高い鍛造ペグですが、重くてかさばるため収納性は非常に悪く、ツーリングシーン等では不向きです。
一方で、チタンペグやジュラルミンペグは重ねてコンパクトに収納可能な商品も多く、荷姿のミニマム化に貢献してくれます。
ついつい頑丈さやかっこよさに注目してしまいがちなペグ選びですが、重さやサイズ感が自分にとって問題ないか、必ず確認しましょう。
タープ用ペグおすすめ10選
【snow peak】
ソリッドステーク(R103-1)
20cmから50cmまでサイズ展開があるソリッドステークですが、基本的に30cmを選んでおけば大体のキャンプシーンで活躍してくれます。
どんなに硬い地面でも、ソリッドステークが負けて曲がってしまうことはほとんどありません。
砂浜や雪面など地面が緩いコンディションの場合は、50cmのサイズを用意しておくと安心です。
【ELLISSE】
エリッゼステーク(MK-280K)
ペグの形状が楕円形をしており、クルクルと地面で回転してしまうことがないため、強風でもガッチリとタープを支えてくれます。
そのため引っ張るだけでは撤収時にペグを抜くことが難しいですが、2~3回地中でひねってからだと簡単に抜くことができます。
ソリッドステークよりも価格が低いため、ブランドにこだわらず鍛造ペグが欲しいキャンパーにはおすすめの1本です。
【ogawa】
TANZO PEG(3198001)
自動車部品などで使われている、クロムモリブデン鋼という非常に耐久性の優れた素材で作られています。
まるで鉤爪のようなデザインが無骨でかっこよく、他メーカーとは一線を画した男らしさを演出してくれます。
生産地が新潟県の燕三条、かつ特殊な素材ということもあって価格は高いですが、一生モノのペグとして使えること間違いなしです。
【IWANO】
鍛造ペグ
形状が円形ではなく角柱をしており、しかも側面には2本の溝が入っているため、地面に対して抜群の固定力を発揮します。
また、IWANOのペグには独自のツノが付いており、小物や蚊取り線香を引っ掛けるといった、タープ固定以外の用途でも使用可能です。
アイデア次第で色々な使い方ができるため、キャンプに持っていくのが楽しみになってしまうペグです。
【Soomloom】
チタンペグ
チタン製で非常に強度が高く、レンガくらいの硬さであればペグが貫通してしまうほどです。
鍛造ペグと比較して圧倒的な軽量性を誇り、登山やハイキングのような荷物を軽くしない場面で最適なペグです。
また、反射材が入ったロープがペグに付いているため、夜間でも見失わずつまづきや転倒を防止してくれます。
【TITAN MANIA】
チタンペグ
サイズ展開が40cmまであるため、このペグがあれば大型のタープでも強風を気にせずキャンプをすることが可能です。
また、錆びにくく腐食に強いため、雨の日でも安心して使用することができ、使った後も気兼ねなく水洗いすることができます。
ペグ自体が超軽量であるのはもちろんのこと、専用の収納袋も付いているため、持ち運びが楽なのも嬉しいポイントです。
【FIELDOOR】
チタンペグ
ヘッド部分の面積が円形かつ大きいため、空振りすることなくしっかりとハンマーを当ててペグダウンができます。
ヘッドの穴にはペグを通すことができ、地面に食い込んだペグでも簡単に引っ張ることが可能です。
ペグの側面にはシンプルに「TITANIUM」という文字が刻まれており、男心をくすぐられます。
【ERDEX】
軽量ジュラルミンペグ
5色カラーのペグが各4本、合計20本セットになっている非常にカラフルなジュラルミンペグです。
ペグはどうしてもつまづいたり抜き忘れて帰ってしまうことが多いですが、派手なペグを使えばそれらを防止することが可能です。
ペグ形状がY字をしているため、ピンペグやV字ペグと比較して接地面積が大きく、しっかりとタープを地面に固定してくれます。
【UMiNEKO】
ABSサンドペグ
ABS樹脂というプラスチック素材で作られたペグで、使用用途が砂浜のような柔らかい地面専用となっています。
接地面積が大きいT型形状となっており、柔らかい地面に対して高い抵抗力を発揮することでしっかりと固定することができます。
持ち運びに便利なナイロン製の収納袋が付いていますが、ペグと一緒に水洗いすることが可能なため、お手入れも簡単です。
【SNINSEI】
プラ杭(36255)
本来は農業用途で使用されるペグですが、実は砂浜や雪中キャンプで素晴らしい活躍をしてくれます。
ペグには返しが付いており、撤収時に抜くのが大変なほどしっかりと緩い地面に食い込みます。
鍛造ペグやチタンペグは緩い地面で役に立たないため、雪中キャンプを考えている方は安全のためにも必ずこれを用意しましょう。
まとめ
キャンプギアの中では地味な存在のペグですが、実は様々なバリエーションが存在することにビックリされた方もいるのではないでしょうか。
安全にキャンプを楽しめるスペックかは意識しつつも、今回の記事を参考に、自分好みのタープ用ペグを見つけてみてください。
タープ用ペグの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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