安全かつ快適にバックカントリーを行ううえで、最も重要になるアイテムがザックです。
ライフラインを携帯するための最低限必要となる容量や、滑走時のストレスにならない体へのフィット感など、ザック選びのポイントは多数あります。
多種多様なザックから、今回はバックカントリースノーボードに特化したおすすめザックをご紹介します。
目次
- 1 バックカントリースノーボード向けザックを使うメリット
- 2 バックカントリースノーボード向けザックを使うデメリット
- 3 バックカントリースノーボード向けザックの選び方
- 4 バックカントリースノーボード向けザックおすすめ10選
- 4.1 【オスプレー】SOELDEN 22L(OS52430)
- 4.2 【オスプレー】Kresta 30L(10003341)
- 4.3 【アークテリックス】ラッシュSK32(27452)
- 4.4 【ダカイン】HELI PACK 12L(BD237215)
- 4.5 【ダカイン】HELI PRO 24L(BC237217)
- 4.6 【マムート】ニルバーナ 30L(2560-00071)
- 4.7 【マムート】ニルバーナ 18L(2560-00061)
- 4.8 【グレゴリー】ターギー32
- 4.9 【ドイター】フリーライダー 30(D3303321-7000)
- 4.10 【Ortovox】Free Rider S 26L(Ortovox)
バックカントリースノーボード向けザックを使うメリット
バックカントリー向けに設計されたザックの一番のメリットは、バックカントリー専用開発されているという点になります。
そのままの事を言っているように思いますが、そこが最も重要で、登山用のザックとは異なる設計でより安全にバックカントリーを行えます。
バックカントリーにおいて必ず携帯しなければならないアイテムがライフラインとなる、食料や防寒、アバランチキットなどです。
それらの道具を携帯する利便性に加えて、雪山に耐えうる耐水性、滑走時のフィット感が通常のザックよりはるかに高いスペックを持ち合わせています。
通常のザックでは背負った際に後方重心になりやすく、滑走に大きな弊害が生まれます。
専用設計されたザックは軽量で薄手の素材が使われているため、ザックが邪魔することなく思いっきりライディングを楽しめるでしょう。
バックカントリースノーボード向けザックを使うデメリット
結論から言うと、バックカントリースノーボード向けザックにデメリットはありません。
ですが、導入においてどうしてもネックとなってしまうのが、価格です。
デイリーユースで使用するバックパックと比べると、数倍以上の価格となり、初心者の方が他のアイテムと同時に揃えるとなるとかなりの負担でしょう。
ですが、、バックカントリースノーボードを行う上でザックは最も重要なギアです。
良い物であれば長い年月使用できるので、自身の予算範囲内で出来るだけ良い物を選びましょう。
バックカントリースノーボード向けザックの選び方
容量
ザックの容量と重さは比例して、自身のスタイルに合わせたザックの容量選びが重要です。
バックカントリースノーボード向けザックは15ℓ~45ℓが基準となり、容量が少ないほど安全な場所や短時間の登行を想定したものとなります。
逆に、容量が多い物は長時間の登行を想定しており、本格的なバックカントリーで必要となります。
シーンに合わせた容量のザックが必要となりますが、最初の一個を選ばれる際は滑りやすさを考慮して30ℓがおすすめです。
機能
バックカントリースノーボード向けザックにおいて、不可欠な機能がバッグ背面についたスノーボードを背負う為のストラップです。
ハイクアップする際、手で抱えていると疲れもたまるうえ、万が一手を滑らせてしまった場合、谷底まで滑り落ちてしまう事もあります。
スノーボードを背負う事で両手が自由になりポールの使用が可能となるため、ハイクアップ時に安全に歩行できます。
防水性
天候が不安定な雪山では、防水処理が施されたザックが必要不可欠になります。
バックカントリー仕様のザックでほぼ全てのアイテムに防水加工が施されていますが、チャック部分や縫製部分も確認しましょう。
防水素材を使用していてもチャックや縫い目から水が浸透してしまう場合があるため、止水テープ等で加工してあるものが望ましいです。
耐久性
人間の手が加えられていないバックカントリーでは、ゲレンデには少ない木や岩がゴロゴロ転がっています。
それらにザックを擦ってしまった際に、簡単に破けてしまわないような耐久力の高いザックを選びましょう。
万が一登行中にザックが破損してしまった場合、その場で下山する選択しかありません。
初心者の方は薄くて軽いザックよりも、ある程度厚みがあり耐久性の高いザックをおすすめします。
フィット感
登行中と滑走中、快適にバックカントリーを行ううえで、ザックのフィット感は大きく影響します。
フィット感の低いザックでは左右のブレが生じてしまい、余計な疲労やライディングの妨げとなります。
ザック全面部分にチェストストラップやウエストベルトが付いたものであれば、体とのフィット感が生まれ、安定性が向上されます。
女性の場合であればザック自体の高さも考慮する必要があり、自身の背丈に合ったサイズ、出来ればウェイメンズモデルを選びましょう。
メーカー
バックカントリー専用ザックを販売しているメーカーは、オスプレーやホグロフス、グレゴリー等が有名でしょう。
特にオスプレーの人気は高く、多くのプロガイドが愛用している定番のザックになります。
人気が高く、ユーザーの多いザックはその分信頼度の高さと比例するので、迷った際は有名メーカーの定番ザックを選びましょう。
日本での情報が少ない海外メーカーからの輸入の場合、不良などに対応してくれない場合もあるのでお気をつけください。
価格帯
サイズにより価格は変化しますが、30ℓザックの場合であれば2万円~3万円が相場になります。
ハイエンドモデルになると10万円を超すものもあり、そういった物はより高い安全性を得る事ができるでしょう。
エントリーモデルであれば1万円台前半でも販売されていますが、機能性が不足しており、早いタイミングでの買い替えが必要になってしまうかもしれません。
バックカントリースノーボード向けザックおすすめ10選
【オスプレー】
SOELDEN 22L(OS52430)
バックカントリー向けの専用設計でありながら、高いデザイン性からデイリーユースリュックとしても人気が高い商品です。
やや小型ではあるものの、スノーボードが装着可能な背面ストラップや、バックカントリーに必要な装備がほぼ全て備わっています。
定番商品として長く愛されているザックですので、初めての方にも上級者にもおすすめの商品です。
容量 | 22L |
サイズ | 50.8H x 27.94W x 22.86D |
重量 | 1000g |
【オスプレー】
Kresta 30L(10003341)
女性専用に設計されており、中学生までの男子にもおすすめのモデルです。
アバランチギアの収納ポケットは背面がフルオープンする仕様となり、緊急時に素早く荷物の取り出しを可能としています。
ゴーグルポケットやヘルメットキャリーなど便利な機能が備わっており、王道サイズの30Lとなるので、女性に理想のザックです。
容量 | 30L |
サイズ | 54H x 31W x 26D |
重量 | 1450g |
【アークテリックス】
ラッシュSK32(27452)
プロガイドやアルピニストからも高い信頼を得る、バンクーバー発のアウトドアブランドArc’teryxによるバックカントリーザックです。
価格は高価な部類になりますが、使用している素材へのこだわりや、人間工学に基づいた裁縫で群を抜いてクオリティーの高い仕上がりになります。
ラップトップを採用しており32ℓから40ℓへ拡張する事が可能で、荷物の増減に対応する事ができます。
容量 | 32L (最大:40L) |
サイズ | 63H x 28W x 32D |
重量 | 900g |
【ダカイン】
HELI PACK 12L(BD237215)
12Lとかなり小さめの作りとなり、登行と必要とする本格的なバッグカントリーには向きません。
ですが、リフトが使用可能なフィールドでの使用が推奨となり、シャベルキャリーやゴーグルポケットなど最低限必要な機能は備わっています。
小型で軽量ゆえにライディングの妨げになる事が無く、滑りを重視したい方におすすめのモデルです。
容量 | 12L |
サイズ | 53H x 28W x 10D |
重量 | 770g |
【ダカイン】
HELI PRO 24L(BC237217)
本格的なバッグカントリーに対応した、スキーとスノーボード両方が装着可能な定番のザックです。
メイン素材には見た目にもリッチな600Dポリエステルを使用しています。
そのため、摩擦や摩耗にはとても強いですが、やや重量のある生地を使用しています。
バックカントリーにおいて、必要な装備は全て備わっており、シティーライクな見た目がオシャレなザックです。
容量 | 24L |
サイズ | 53H x 31W x 20D |
重量 | 1000g |
【マムート】
ニルバーナ 30L(2560-00071)
多くの愛用者がいるニルバーナは豊富な機能と高い安定感に加え、シンプルながら洗礼されたデザインが魅力的なザックです。
リサイクルポリエステルを使用した高い防水性を備えており、厚手で丈夫な作りとなるので、長期間の使用を可能とします。
容量 | 30L |
サイズ | 54H x 25W x 29D |
重量 | 1280g |
【マムート】
ニルバーナ 18L(2560-00061)
MAMMUTによる定番モデル、ニルバーナを小型化したザックです。
1DAYのライトなバッグカントリーに向いており、滑走時の快適性を強く意識した作りとなります。
ニルバーナの多彩な機能を継承しつつ、バッグ背面からフルアクセスが可能となるので、非常に利便性の高いデザインに仕上がっています。
容量 | 18L |
サイズ | 50H x 26W x 8D |
重量 | 1020g |
【グレゴリー】
ターギー32
こちらのターギーは数々の受賞歴を持つ名作ザックとして知られており、寒冷地での使用を意識した仕様となります。
ユーザー目線で制作されたこちらのザックは、非の打ち所がないまさに理想のバックカントリーザックと言えるでしょう。
容量 | 32L |
サイズ | 64.9H x 29.2W x 26.7D |
重量 | 1470g |
【ドイター】
フリーライダー 30(D3303321-7000)
プロガイドも推奨するバックカントリーザックです。
こちらのフリーライダーは素材やデザインを追求し、従来のモデルより10%の軽量化に成功、1000gと非常に軽い作りになっています。
それに加え、ヒップフィンとショルダーハーネスが高い安定感を生み出し、最高のライディングを与えてくれます。
容量 | 30L |
サイズ | 54H x 34W x 18D |
重量 | 1000g |
【Ortovox】
Free Rider S 26L(Ortovox)
背中を包み込む様な優れたフィット感に加えて、大型のウエストストラップによる左右のブレを抑制する安定感に優れたザックです。
背面には取り外し可能なクッションパッドが備わっており、パッキングの際に不要であれば取り外して軽量化を図る事もできます。
大型の男性には小さく感じられるかもしれませんが、女性も使用することが出来るサイズのザックになります。
容量 | 26L |
サイズ | 55.88H x 35.56W x 12.7D |
バックカントリースノーボード向けザックの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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