難易度の高そうなロブウェッジですが、一方でバックスピンをかけてピタっと止めることができる焦がれのクラブでもあります。
ただし、60度のウェッジで、しかもレフティモデルともなれば、探し出しだすだけでも大変なことです。
そこで今回は、60度のレフティウェッジのなかから、おすすめ10選と選び方やメリット・デメリットについてご紹介します。
最後までご覧いただき、レフティモデルのロブウェッジを選ぶときの参考にしてください。
目次
- 1 60度レフティウェッジを使うメリット
- 2 60度レフティウェッジを使うデメリット
- 3 60度レフティウェッジの選び方
- 4 60度レフティウェッジおすすめ10選
- 4.1 【タイトリスト】ボーケイ・デザイン SM 9(844LSK6014J)
- 4.2 【キャロウェイ】ジョーズ・フル・トゥ (4D886010N311N3000)
- 4.3 【ピン】 GLIDE 4.0 ウエッジ(PN22GD4WM1)
- 4.4 【テーラーメイド】ハイ・トゥ・スリー ミルドグラインド(tm-wg-22ht3)
- 4.5 【コブラ】2023年 キングコブラ スネークバイトLH (CBUWD20018)
- 4.6 【ATLAS】無刻印 新溝ルール適合ウェッジ
- 4.7 【オリマー】スピンバイト 特注ブルー刻印モデル
- 4.8 【USA MERCHANTS OF GOLF】ツアーX USAモデル
- 4.9 【フォーティーン】DJ-4
- 4.10 【ノーロゴ】鬼スピン ルール不適合角溝ウェッジ
- 5 まとめ
60度レフティウェッジを使うメリット
バックスピンで止める
60度のロブウェッジを使ってアプローチショットをすると、グリーン上でバックスピンをかけることが可能です。
バックスピン量にもよりますが、ピンをダイレクトに狙うと、バウンドで多少オーバーしてからボールは戻ってきます。
アンジュレーションのあるグリーンでは、芝目や傾斜を考えずに狙えることはメリットと言えます。
ピンポイントで攻める
ロフト角60度のヘッドをソールすると、フェース面はほぼ上を向いているような状態です。
そのフェース面でボールを打ち出せば、スキルを問わず誰でも高い弾道が可能となるロブショットを打つことができます。
打ち上げたボールは鋭角的に落ちてくるため、距離感さえは習得すればピンポイントでターゲットを狙うことができます。
チップショットで攻める
ショートアプローチにはさまざまな打ち方がありますが、大きく分けると2つの打ち方があります。
ボールを転がすチップショットと、ボールを上げるピッチショットがあり、複雑なグリーン面ほどピッチショットが有利です。
ロブウェッジを使えば、左腿の前でハンドファーストに構えてヒットするだけで、ピッチショットが打てます。
安定したショートアプローチ
グリーン周りにはさまざまな罠が仕掛けられていて、その罠に捕まるとになります。
トラブルを回避するためには、グリーンを護るように配置されたガードバンカーや、芝草を伸ばしたグラスバンカーは避けたいものです。
運悪く罠につかまったときにバウンス角のあるロブウェッジを使えば、短い距離でも確実に寄せることができます。
ミスショットの防止
距離感やスピン量などを意識しながらのショートアプローチでは、大きなミスショットが頻発するものです。
距離感を意識したことでヘッドアップしてしまい、トップやダフリが起きることがあります。
適正なバウンス角を備えていると、芝草に引っ掛かることも刃先でボールを叩くこともなく、安定したアプロリーチが可能となります。
60度レフティウェッジを使うデメリット
距離感がつかみにくいクラブ
60度のロブウェッジはフェース面が開いているため、インパクトの衝撃をそのままボールに伝えることが難しいクラブです。
インパクトでボールにスピンがかかるためエネルギーが拡散してしまい、距離感を出すのが難しいクラブとも言えます。
まして距離調節が必要なショートアプローチでは、正確な距離が出せないこともあります。
風の影響を受けやすいクラブ
60度をピンから少し離れたアプローチショットで使用する場合、ボールが高く上がるため風の影響を受けることがあります。
特にシーサイドやリンクスのような、風の影響を受けやすいコースでは風で流されるので注意が必要です。
また、60度は60ヤードまでをカバーするクラブなので、風の影響で使えないとしたらデメリットと言えます。
状況を選ぶクラブ
短く刈り込んだフェアウェイやカラーからであれば、タイトに入射できるバウンス角が少ないタイプが必要です。
一方で、ラフからのアプローチであればダフリ防止とヘッドの抜けを考えて、バウンス角の大きなモデルが向いています。
ロブウェッジを2本入れると使えないクラブが出るため、実質的にはどちらかを諦めることになります。
練習が必要なクラブ
入射角が浅いとダフってチョロしますし、深いとトップしてホームランを打つことになるのがロブウェッジです。
ボールの真下にリーディングエッジが入射するまでには、相当な練習量が必要となります。
また、クォーター・ハーフのスイングでも、ヘッドの軌道がブレないようなスイングアークの安定も身につけることが必要です。
バックスピンの習得
多くのゴルファーが憧れるバックスピンですが、実際に習得している人は極わずかです。
その理由は様々ですが、正確なインパクトができていないため、適正なスピン量を得られていなことが考えられます。
ロブウェッジの使用頻度と、バックスピンに費やす練習量を考えると、他のクラブに費やす機会が阻害される可能性があります。
60度レフティウェッジの選び方
ヘッドの素材と性能で選ぶ
アプローチショットは繊細なタッチが必要となることから、ダイレクトに打感が得られるブレードタイプが一般的です。
また、ブレードはフェースの打点位置を意図的にズラすことで、スピン量が調整できる操作性の高さを備えています。
そのため、弾きの良いウェッジよりも柔らかい打感が好まれるので、軟鉄製で鍛造加工したモデルが人気です。
また、ノンメッキやフェースミリングなどを施して、スピン性能を高めているモデルもあります。
バウンス角で選ぶ
ロブウェッジを使用する場面は、フェアウェイばかりではなくグリーン周りのラフでも使うことがあります。
ラフのなかからボールを打ち出すためには、ダフリなくヘッドを振り抜くためのバウンスが必要です。
一方で、芝丈の短いフェアウェイなどでは、ボールと地面との隙間が狭いため、ソールに膨らみのない方が安全です。
どちらのケースでロブウェッジを使うことが多いかを事前に確認しておくと、スムーズに選ぶことができます。
クラブ構成で選ぶ
近年は、ユーティリティやアイアンも飛ぶようになってきていることから、ウェッジ構成を多くしています。
ドライバーとパター以外でグリーン周りまで運べるクラブは数本だとすると、4~5本はウェッジを持つことができます。
ピッチングとサンド以外で2~3本はアプローチ・ロブを持てることになるため、なかには60度を2本入れることも可能です。
そこで状況に応じて使えるように、バウンスやグラインドを考慮した選び方が必要です。
メーカーで選ぶ
ロブウェッジのような特殊なクラブを選ぶときには、実績のあるメーカーや人気のあるモデルが選択肢となります。
メーカーにおける実績は、一般的にプロの使用率で判断できますし、少し調べると販売実績でも判断することが可能です。
また、モデルの人気度も重要な選択肢ですが、どれだけの人気があるかは分かりにくいものです。
ショッピングサイトのレビューや評価を確認することで、人気度が分かるので選ぶときの参考として使えます。
価格帯で選ぶ
一流のメーカーの場合は、アイアンのラインナップとしてウェッジがあるため、アイアンに準じた価格設定となっています。
ただし、近年はアイアンとウェッジのブランドを分けて扱っていることから、アイアンの価格帯と異なる場合があります。
なお、レフティモデルは各社とも少なく、さらに60度の扱いも少ないため、セール価格は期待薄です。
一方で、無名メーカーのなかには高性能で安価なモデルもあるので、確認することをおすすめします。
60度レフティウェッジおすすめ10選
メーカー名・商品名 | ライ角(°) | バウンス角(°) | フェース素材 |
---|---|---|---|
タイトリスト ボーケイ・デザインSM 9 | 64 | 4 / 8 / 10 / 12 / 14 | 軟鉄 |
キャロウェイ JAWS FULL TOE | 64 | 10 | 軟鉄(合金鋼) |
ピン グライド4.0ウェッジ | 64.5 | 6 / 8 / 10 / 14 | カーボンスチール 8620 |
テーラーメイド ハイ・トゥ・3 ミルドグラインド | 64 | 7 / 10 / 13 | 軟鉄 8620 |
コブラ 2023年 キングスネークバイトウェッジLH | 64 | 4 / 8 / 11 | 合金鋼 |
ATLAS 無刻印 新溝ルール適合ウェッジ | 64 | 12 | ステンレス SUS431 |
オリマー スポーツ スピンバイト 特注ブルー刻印モデル | 64 | 12 | ステンレス |
USA MERCHANTS OF GOLF ツアーX USAモデル | 58 | 12 | ステンレス |
フォーティーンDJ-4 | 64 | 6 | 軟鉄 20C |
ノーロゴ 鬼スピン ルール不適合角溝ウェッジ | 64 | 12 | ステンレス SUS431 |
【タイトリスト】
ボーケイ・デザイン SM 9(844LSK6014J)
スピンミルドのSMを名称にしている、シリーズ9代目モデルがSM9です。
ショットでスクエアなインパクトができるように、浅重心設計のフォワードCGを搭載、しかもロフト角とグラインドに合わせています。
グラインドは、深いラフに最適なK、フェースを開けるM、バウンス頼りで打ち込めるD、振り抜けの良いSの4種類から選べます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 / 8 / 10 / 12 / 14 |
フェース素材 | 軟鉄 |
【キャロウェイ】
ジョーズ・フル・トゥ (4D886010N311N3000)
グリップの良さで人気のノーメッキタイプを採用、フェース全面にはフルスコアラインの溝を入れた、ハイトゥ形状のウェッジです。
ノーメッキとフルスコアラインに加えて、溝間に小さな突起を数多く搭載した、マイクロフィーチャーによって強烈なスピンが可能です。
さらに、ヒールの重心を増やしたことで抜けの良さが感じられます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 10 |
フェース素材 | 軟鉄(合金鋼) |
【ピン】
GLIDE 4.0 ウエッジ(PN22GD4WM1)
ソール形状とバウンス形状は、それぞれ4種類用意されているので、好みのタイプを選ぶことができるモデルです。
60度ウェッジの場合、Wグラインドのバウンス角は14度、Sが10度、RYE2は8度、Tが6度と徐々に操作性が高くなります。
特にグリーン周りの深いラフからのロブショットでは、バウンス角の大きなWグラインドが安心です。
ライ角(°) | 64.5 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 / 8 / 10 / 14 |
フェース素材 | カーボンスチール 8620 |
【テーラーメイド】
ハイ・トゥ・スリー ミルドグラインド(tm-wg-22ht3)
HI-TOE3は、グリーン周りからのロブショットでは、フェースの開閉がしやすい設計となっています。
ライの状況に合わせてバウンス角を選べるよう、4度のL、8度のM、10度のS、12度のD、14度のKが用意されています。
なかでもミドル(M)グラインドは、設計者のボーケイが最も好むグラインドであることからおすすめのモデルです。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 7 / 10 / 13 |
フェース素材 | 軟鉄 8620 |
【コブラ】
2023年 キングコブラ スネークバイトLH (CBUWD20018)
従来のウェッジよりもスピン性能を高めるため、フルフェイスにアグレッシブなグルーブ(溝)を施したモデルです。
超精密 CNC ミルドグルーブと、新しいフェースミリングによって、名称の通り溝がボールに噛みつく効果が得られます。
60度でありながらも、フェースを開いて攻めるスタイルが可能な、ロブショットに最適なウェッジです。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 / 8 / 11 |
フェース素材 | 合金鋼 |
【ATLAS】
無刻印 新溝ルール適合ウェッジ
シンプルなストレートネックなので、アドレスで迷わずにセットができるため、幅広いゴルファーが使えるモデルです。
また、スクエアにセットできることから、フェースを開いたり閉じたりせずに、オートマチックに60度の角度で打ち出すことができます。
一方で、狭いソール幅を活かしてフェースを開閉したショットも可能です。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 12 |
フェース素材 | ステンレス SUS431 |
【オリマー】
スピンバイト 特注ブルー刻印モデル
バウンス角が12度あることから、深いラフからのロブショットにも対応できるロブウェッジです。
また、振り抜けが良いことから、アゴの高いバンカーからのエクスプロージョンショットにも向いているモデルです。
一般的には、「スピンバイト」は角溝に使われる名称ですが、ルール適合品なので安心して使用することができます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 12 |
フェース素材 | ステンレス |
【USA MERCHANTS OF GOLF】
ツアーX USAモデル
12度と言う大きなバウンス角によって、ソールが芝面を滑るため、振り抜きの良さが感じられるロブウェッジです。
また、ダフルことなく振り抜けることから、しっかりスピンをかけたボールを打ち出すことができます。
さらにライ角は超フラットな58度に設定しているので、フェースが開きやすくバックスピン量を増すことができます。
ライ角(°) | 58 |
---|---|
バウンス角(°) | 12 |
フェース素材 | ステンレス |
【フォーティーン】
DJ-4
飛びに魅力のあるストロングアイアンのフォロー用に開発されたDJシリーズなので、技量を問わず扱いやすさが感じられるモデルです。
アイアンに飛距離を求める初心者や中級者のなかには、グリーンオンができずグリーン周りの処理が難しい場合があります。
ロフト角60度を信じて普通にスイングをすれば止まる球を打つことが可能です。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 |
フェース素材 | 軟鉄 20C |
【ノーロゴ】
鬼スピン ルール不適合角溝ウェッジ
角溝タイプのウェッジなので、プライベートゴルフでのみ使用可能なルール不適合クラブです。
連盟主催の公式競技などに出場するときには使用できませんが、ゴルフ仲間とのラウンドであれば使用することは可能です。
ただし、名称通りにバックスピンがかかるので、事前にルール不適合であることを伝えておくことをおすすめします。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 12 |
フェース素材 | ステンレス SUS431 |
まとめ
60度のウェッジを使う際には慎重にクラブをコントロールする必要があります。
また、ウェッジのセットに含めるかどうかは、個人のプレースタイルやコース条件に合わせて考慮するべきです。
60度レフティウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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