60度のロブウェッジを使いこなすことができれば、ショートアプローチやバンカーショットのバリエーションが増えます。
自信を持って攻めのゴルフができることから、難しい場面から状況改善につなげることも可能です。
そこで今回は、ロフト角60度のウェッジのなかでおすすめの10選と、ロブウェッジの選び方やメリット・デメリットをご紹介します。
最後までご覧いただき、ショートゲームで頼れるクラブ選びの参考にしてください。
目次
- 1 60度ウェッジを使うメリット
- 2 60度ウェッジを使うデメリット
- 3 60度ウェッジの選び方
- 4 60度ウェッジおすすめ10選
- 4.1 【テーラーメイド】ミルド グラインド3 (JJC40)
- 4.2 【キャスコ】ドルフィンウェッジ(DW-115G DG S200)
- 4.3 【ピン】グライド4.0ウェッジ
- 4.4 【クリーブランド】RTX6 ZIPCORE ブラックサテン (10335272)
- 4.5 【タイトリスト】ボーケイ・デザインSM9 (844RSL6004J)
- 4.6 【フォーティーン】DJ-5 WEDGE
- 4.7 【ミズノ】T22 サテン仕上げ(5KJSB22390)
- 4.8 【キャロウェイ】ジョーズ フル トゥ (4D886010N311N3000)
- 4.9 【ホンマ】ベレス ウェッジ 2Sグレード(301980246758-01)
- 4.10 【コブラ】2023キング スネークバイト ウェッジブラック
- 5 まとめ
60度ウェッジを使うメリット
高度なショートゲーム
ボールを高く打ち上げて、鋭角的に落として止める、ドロップ&ストップが可能なクラブが60度のロブウェッジです。
狭いエリアに向けたショットや、ピンに向けてダイレクトに攻めるなど、高度なショートゲームに最適なクラブと言えます。
ただし、高難度のロブショットをマスターするには、相当な練習を重ねる必要があります。
バンカーショットの成功率向上
アゴの高いバンカーから脱出するときには、角度のある打ち出しができる、60度のロブウェッジが最適なクラブと言えます。
砂の状態にもよりますが、バウンス角の大きなウェッジを使うことで、砂のなかに潜ることなくエクスプロージョンショットが可能です。
難しい状況でも、ピンそばを狙えるチャンスに変えることができます。
守備範囲の広いクラブ
60度のウェッジをフルショットした場合、7番アイアンが140ヤードであれば、ロブウェッジは80ヤードが目安となります。
ピッチングの次のクラブと考えると、芝からのアプローチもバンカーショットもこなせるクラブは便利です。
複数のクラブを使いこなすよりも、シンプルに1本で対応できたほうが、ミスショットは少なくなります。
オープン・クローズの使い分け
60度のロブウェッジは、高く打ち上げるショットが多いため、ロフト角以上にフェースを開くオープンフェースを多用します。
開いたフェースから打ち出されたボールでも、スピン量を増やせるようになると、ピタッと止める攻め方も可能です。
一方で、フェースを閉じるクローズフェースにすると、低くて強く打ち出すこともできます。
簡単に扱えるオートマチック性
ロブショットは難しいと思いがちですが、ロブウェッジを使用すれば、簡単に高く打ち上げることが可能です。
ボールの手前で素振りをして、そのスイングの最下点にボールを合わせてアドレスをすると、60度の角度で打ち出すことができます。
シンプルに、「道具にできることは道具にまかせる」ことができるのが60度のウェッジです。
60度ウェッジを使うデメリット
ボールの下を潜る
60度のロブウェッジは、一般的なアイアンと比べると、非常にオープンなフェースとなっているため、構えたときに意識してしまいます。
フェース面が上を向いていることから、前に向けて打ち出すイメージ取れずに、そのままスイングをするとボールの下を潜ってしまいます。
前に向けてボールを打ち出すイメージを持つことが必要です。
キャリーの距離感
グリーンに向けてボールを高く上げて、ピンポイントに落とすロブウェッジは、ランがないため、キャリーの距離感が重要です。
ライの状況や芝の抵抗などで、ヘッドの抜けが悪ければショートしますし、反対に強く入って飛び過ぎてしまう場合もあります。
距離加減が難しいことから、経験を踏んで習得するまでには期間を必要とします。
使用場面が限定される
ショートアプローチであれば風の影響は少ないですが、80ヤード手前からのショットであれば、風の影響を受けるので注意が必要です。
風が強い日には、ボールのコントロールが難しくなるため、使用できる場面が限定されます。
また、風の影響を受けるリンクスやシーサイドコースなどでは、ロブウェッジ以外の選択が考えられます。
フルショットの制御
ロフトの立っているドライバーは扱いが難しいですが、ロフトが寝ているロブウェッジも同様に難しいクラブです。
どちらもコントロールショットであれば、少しの練習で習得できますが、フルショットになると相当な練習量が必要です。
距離と方向を定めてエリアにボールを運ぶ、飛距離感を身につけるのには、時間がかかります。
エクスプロージョンショットの難しさ
砂と一緒に打ち出すバンカーショットは、砂地を爆発させるような打ち方から、エクスプロージョンショットと言います。
ソールを打ち付けて振り抜くと、砂の上を滑ってボールを捉え、砂と一緒に打ち出すことが可能です。
ただし、フェースが開いたロブウェッジは、打ち出すイメージがないと前に飛ばずに脱出できないことがあります。
60度ウェッジの選び方
ロフト角とバウンス角で選ぶ
最初にロフト角が60度であるかを確かめて、次にバウンス角を確認することが必要です。
打ち出す角度は60度であっても、バウンス角によって使用できるライが異なるので、自身に必要なタイプを選ぶ必要があります。
深い芝やバンカーで使用する場合は、バウンス角の大きなタイプを選ぶと、ダフルことなく振り抜くことが可能です。
カラーなど刈り込まれた芝で使用する場合は、ソールの膨らみのないバウンス角の小さなタイプがおすすめです。
グラインドとの相性で選ぶ
ソールの膨らみであるバウンスによってヘッドの抜けは決まりますが、その効き具合を確かにするにはグラインドが重要です。
ヒール側を落としているタイプであれば、60度のウェッジでよくある、ボールの下を潜る「達磨落とし」を防ぐことができます。
ソール側とヒール側をグラインドしているタイプは、開いても使いやすい操作性の高いモデルです。
またソール全体を削ったタイプは、オートマチックな操作性を期待するタイプと言えます。
試打で選ぶ
メーカーのカタログで特性やスペック等を見ただけで、自分にとって合うモデルであるかを選ぶことは不可能です。
実際に触れてグリップを握って感触を確かめ、可能であれば試打をしてみて、フィーリングを確認することが確実な方法です。
ただし、ドライバーのように毎年モデルチェンジはしないため、試打用のウェッジを置いているショップは限定されます。
練習場やゴルフ仲間であれば、機会があれば確認させてもらえる場合もあります。
メーカーで選ぶ
信頼性のあるメーカーであれば、品質にばらつきがなく、豊富なバリエーションが用意されています。
一方で、個々のニーズに応えられるラインナップから選べるので、数多くのなかから選定できる知識が必要です。
スキルに合わせて作られているウェッジの場合は、自分のスキルに合ったメーカーを選ぶことが必須条件と言えます。
初心者であれば扱いやすいタイプ、中級者以上は高い操作性を備えたウェッジを製造するメーカーがおすすめです。
価格帯で選ぶ
60度のロブウェッジは、一般的に高品質で精密加工を施したモデルが高価格となっていることが多くなっています。
また、ブランドやモデルの人気度や、素材や性能の高さ、デザインの評価などの要因によっても価格帯に違いはあります。
ただし、価格が高いから性能が良いと言うわけではなく、特に自分に合ったモデルでなければ役不足です。
スキルに合ったモデルで、確実にロブショットを打ち出すことができるかが、良否の評価となります。
60度ウェッジおすすめ10選
メーカー名・商品名 | ライ角(°) | バウンス角(°) | フェース素材 |
---|---|---|---|
テーラーメイド ミルドグラインド3 | 64 | 8 / 10 / 12 | 軟鉄 8620 ノンメッキ |
キャスコ ドルフィンウェッジ DW – 115G | 64 | 6 | 軟鉄 |
ピン グライド4.0ウェッジ | 64.5 | 6 / 8 / 10 / 14 | カーボンスチール 8620 |
クリーブランド RTX6 ZIPCORE | 64 | 6 / 10 / 12 | 軟鉄 |
タイトリスト ボーケイ・デザインSM9 | 64 | 8 / 10 / 12 / 14 | 軟鉄 |
フォーティーンDJ-5 DS91w | 64 | 8 | S20C軟鉄鍛造 |
ミズノ T22 サテン仕上げ | 63 | 6 / 10 | マイルドスチールS 25 C /ボロン1025 |
キャロウェイ ジョーズ フル トゥ | 64 | 10 | 軟鉄 |
ホンマ ベレス ウェッジ 2Sグレード | 63.5 | 12 | 軟鉄 8620 |
コブラ 2023キング スネークバイト ウェッジブラック | 64 | 4 / 8 / 11 | 合金鋼 |
【テーラーメイド】
ミルド グラインド3 (JJC40)
刃先がシャープに深く入ることでスピン量が増し、グリーン周りからピンポイントに狙える、スピン性能に特化したウェッジです。
スピンコントロールができるノンメッキを採用、フェースのバー状の突起「レイズドマイクロリブ」と相まってスピン増が見込めます。
また、振り幅を抑えたパーシャルショットでもスピン効果が見込めます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 / 10 / 12 |
フェース素材 | 軟鉄 8620 ノンメッキ |
【キャスコ】
ドルフィンウェッジ(DW-115G DG S200)
ゴルフスキルを問わず、難易度の高いロブウェッジを簡単に操作ができる、扱いやすさを追求したモデルです。
スタンダードタイプに比べて、リーディングエッジが2mm後方にあるグースネックモデルなので、ボールがつかまりやすい設計になっています。
ヘッドをセットしたまま振り抜くだけで、ピンポイントに狙うことができます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 |
フェース素材 | 軟鉄 |
【ピン】
グライド4.0ウェッジ
グライド4.0ウェッジには、「S・EYE2・W・T」の4タイプがあり、状況に合わせて選択できるようになっています。
Sはオールラウンドタイプで、EYE2はバンカー向きのモデル、Wはラフからのショットに最適、Tはカラーからのショットに向いています。
ゴルファーのニーズに合わせて、ライに応じたロブショットが可能なモデルです。
ライ角(°) | 64.5 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 / 8 / 10 / 14 |
フェース素材 | カーボンスチール 8620 |
【クリーブランド】
RTX6 ZIPCORE ブラックサテン (10335272)
さまざまな状況下でロブショットが打てるよう、ショットの操作性を向上させたモデルです。
スピンの効いたショットが可能になるよう、フェースブレストとミーリングを施し、摩擦量増大しています。
また、シャフトを繋ぐネック部分を重くしたことで、高い慣性モーメントが得られ、安定した軌道でボールをコントロールできます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 / 10 / 12 |
フェース素材 | 軟鉄 |
【タイトリスト】
ボーケイ・デザインSM9 (844RSL6004J)
トーナメントプレーヤーからも信頼の厚い、クラフトマンシップから生み出された、ボーケイモデルのロブウェッジです。
イメージ通りの距離と高さが得られ、最適なスピンをかけられるのは、豊富なグラインドバリエーションにあります。
高く打ち上げ鋭角的な落下でピンをデッドに攻める、ドロップ&ストップが打てるモデルです。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 / 10 / 12 / 14 |
フェース素材 | 軟鉄 |
【フォーティーン】
DJ-5 WEDGE
スキルを問わず簡単に操作ができるように、「道具にできることは道具にまかせる」をコンセプトに造られたモデルです。
難易度の高いロブショットは、上手く合わせることができず、トップやダフリのミスヨットでトラブルに発展することがあります。
ミスヒットに強いオートマチックな操作で、確実にボールを捉えることができます。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 |
フェース素材 | S20C軟鉄鍛造 |
【ミズノ】
T22 サテン仕上げ(5KJSB22390)
軟鉄の丸棒をからネック部分まで一体成型した、グレインフローフォージドHDで造られたロブウェッジです。
芝が濡れている状態でも、確実にボールを捉えてスピンがかかる、ハイドロフローマイクログルーブを搭載しています。
なおグラインドは、フェースを開いて操作するCタイプと、繊細なタッチが可能なXタイプから選べます。
ライ角(°) | 63 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 / 10 |
フェース素材 | マイルドスチールS 25 C /ボロン1025 |
【キャロウェイ】
ジョーズ フル トゥ (4D886010N311N3000)
ノーメッキのフェースに、絶大なスピン量を誇る37Vグルーブをフルスコアラインで搭載したロブウェッジです。
つまり、フェース全面に溝を刻んだことで、フェースを開いたショットでも、確実にスピンをかけて打ち出すことができます。
オーソドックスなシェイプなので、フェースをオープンにして使用することを想定したモデルです。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 10 |
フェース素材 | 軟鉄 |
【ホンマ】
ベレス ウェッジ 2Sグレード(301980246758-01)
ベレスウェッジには、2Sから5Sまで4種類のモデルがあり、数値が多いほど飛距離がアップします。
ウェッジ用の2Sグレードは、手元部分に装着したメタルハイブリッド7軸シートをカウンターバランスした、しなりで振り抜くモデルです。
ヘッドスピード加速させた振り抜きの良さで、ドロップ&ストップが打てるモデルです。
ライ角(°) | 63.5 |
---|---|
バウンス角(°) | 12 |
フェース素材 | 軟鉄 8620 |
【コブラ】
2023キング スネークバイト ウェッジブラック
名称のスネークバイトは、「フェースの溝がボールに噛みつくような」と言う意味を持つ通り、スピン性能に特化したロブウェッジです。
摩擦力の大きなフェースフライスパターンと、ボールをしっかり噛む超精密 CNC ミルドグルーブ(スネーク)で、高スピンが実現できます。
太陽光の反射を受けない、ブラック仕上げのモデルです。
ライ角(°) | 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 / 8 / 11 |
フェース素材 | 合金鋼 |
まとめ
60度のロブウェッジを使用する際には、距離や方向がコントロールできるテクニックを磨く必要があります。
クラブの特性を十分に理解し、相当な練習量をこなしてスキルを習得することが、使用する上での必須要件となります。
60度ウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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