「ぶっ飛び」を掲げているヤマハは、ユーティリティでも変わらず飛距離を重視しています。
通常より2番手飛ぶタイプや、スキルに合わせて最適な飛距離が実現できるモデルなど、条件に合わせられるのが特徴です。
そこで今回は、ルーツとも言える初代モデルを継承したクラブから最新モデルまで、歴代の名器も含めた10選をご案内します。
またヤマハの中古ユーティリティを使用するメリット・デメリットや、選び方についてもご紹介します。
ヤマハの中古ユーティリティを使うメリット
リーズナブルなモデル
使用していたクラブを再販するのが中古モデルなので、新品よりは安い価格で購入が可能です。
もちろん経年劣化による傷みはありますが、中古専門の販売店であれば、客観的にランク分けをしているので状態を理解して入手できます。
新品であってもラウンドで数回使えば、中古品と同様の傷はつくため、結果としてお得な品となります。
選択肢のあるモデル
新品であれば数モデルのなかから選ばなくてはいけませんが、中古モデルは年代を遡って探すことができるため選択肢は広がります。
ましてユーティリティはドライバーとは違い、毎年モデルチェンジをするクラブではありません。
選択肢を広げるのであれば、中古市場も含めて探した方が、自分に合うクラブを見つけることができます。
カスタマイズなモデル
ヤマハは個々のニーズに応えられるよう、カスタマイズできるモデルにも力を入れています。
主力モデルの1つであるリミックス(RMX)シリーズは、ロフト角やライ角を自身で調整する機能が付いているタイプです。
自身のスキルアップや、コースのレイアウトに合わせて、クラブの仕様を変えることができるため長く使うことができます。
飛距離重視のモデル
ヤマハはユーティリティに限らず、「ぶっ飛び」に特化したモデルを造り続けています。
UD+2の「+2」が2番手UPを象徴しているように、他クラブよりも飛ぶことを最良としているモデルがあります。
精度の距離感を重視するにも、ボールが届かなければ意味はありません。
しっかり飛距離を確保した上で、距離を調節できるクラブです。
寛容性の高いモデル
実践でアマチュアゴルファーが必要とする性能には、ミスヒットをフォローする寛容性の高さがあります。
飛距離性能とミスヒットの寛容性を両立したウッドタイプは、オフヒットにも強いモデルです。
さらに打ちやすさを追求しているので、アイアン同様のダウンブローで打ち込んでも、確実にボールをつかまえることができます。
ヤマハの中古ユーティリティを使うデメリット
限定的な選択肢
ヤマハ製に限らず中古モデルの場合は、前ユーザーに合わせたセッティングになっているため、選択肢が限られます。
特にカスタマイズできるタイプでは、固定されているスペックの中古モデルは、選べる範囲が極わずかです。
自分のスキルや体形に合わない場合は、自身に合わせることができるニューモデルを検討することが必要です。
経年劣化による違和感
キャディバックに並ぶクラブがピカピカなのに、中古モデルだけが経年劣化によって、見劣りして浮いていることがあります。
ソール部分の擦り傷は目につくところですし、使用時にはクラウン部分の光沢も気になるところです。
またヘッドカバーも日焼けで色あせたものは違和感が強くなるので、他のクラブとの融和性を考慮すべきです。
球筋の打ち分けが難しい
ヤマハのゴルフクラブは、「ぶっ飛び」をコンセプトにしているため、飛距離重視の仕様となっています。
特に、名称に「+2」が付いているモデルは、飛距離に特化したモデルなので、想定以上の飛びが実感できます。
曲がらず真っ直ぐに飛ばせる利点がある一方で、フェードやドローが打ちにくいと言う側面もあるモデルです。
フィッティングなしの改変
ヤマハの製品には、通称「カチャカチャ」と呼ばれる、RTS(リミックス・チューニング・システム)を搭載したモデルがあります。
専用レンチを使うことで、ロフト角やライ角をセルフ調整できる便利なチューニング機能です。
ただしフィッティングを受けずに改変した角度は、本当に合っているのか、分からずに使用することになります。
アイアンよりも高価
ヤマハ製品に限らずユーティリティは、フェアウェイウッドと同等の価格設定です。
ウッドの代替えとして使用するのであれば、価格差を気にする必要はありませんが、アイアンであれば高価な代替品となります。
メーカー価格で比較すると、インプレス ドライブスターのアイアンは1本28,600円、同モデルのユーティリティは41,800円です。
ヤマハの中古ユーティリティの選び方
ヘッド形状で選ぶ
ヘッドサイズを統一してロフト角だけを変えているモデルと、ロフト角によってヘッドサイズを変えているモデルがあります。
「21インプレスUD+2」はサイズが統一していますが、「20リミックス」はロフト角に合わせてサイズを変えているモデルです。
ヘッドサイズを統一したモデルは、ヘッドの大きさによる圧迫感がなく、構えやすいと言う特徴があります。
一方でサイズの異なるモデルは、飛距離に合わせたサイズを備えていると言えます。
ロフト角で選ぶ
フェアウェイウッドとアイアンの間の距離を担うクラブとして、必要な飛距離を備えていることが重要です。
一般的なユーティリティは、3~5番アイアンの飛距離に相当するよう、ロフト角は18~24度程度の設定です。
ヤマハのユーティリティも、おおむね18~24度で設定されていますが、なかにはミドルアイアンの距離を担うモデルもあります。
22~28度の「22リミックス VD」のように、飛距離よりも距離感重視のモデルを選ぶこともできます。
重量で選ぶ
フェアウェイウッドとアイアンの間を担うクラブである以上、ウッドよりも重く、アイアンよりも軽いものを選ぶことが重要です。
ドライバーからウェッジまでの重量を、順に重くなっていくように設定すると、扱いやすいクラブとなります。
スチールシャフトを装着したフェアウェイウッドよりも軽いウッドタイプや、シャフトが長くヘッドの厚いアイアンタイプがあります。
良いクラブを選ぶときには、「重量フロー」を意識することが必要です。
口コミや評価
実際に使用した人の口コミや評価は、ユーティリティの性能や相性などを知る上で参考になります。
ネット販売されているモデルを検索することで、忖度なしの生の声である口コミや評価を確認することが必要です。
もちろんプラス評価もありますが、マイナス評価のなかには、自分と合わなかった要因なども記されているものもあります。
評価点数だけで判断するのではなく、内容を自分に置き換えてみることで、クラブ選びの参考にできます。
価格帯で選ぶ
ヤマハ製ユーティリティは、メーカー価格でみると中間的な価格帯ですが、中古価格ではリーズナブルな設定価格が多いようです。
発売年度が若いほど価格は高めに設定されていますが、10年を過ぎると半値八掛け二割引、つまり定価の1/3程度の価格となっています。
また、経年劣化による品質を表しているものや、ニューモデルに画期的なテクノロジーが搭載されたと言う状況も考えられます。
品質を確認して、納得できる品を選ぶことが重要です。
ヤマハの中古ユーティリティおすすめ10選
商品名 | ロフト角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) | 重量(g) |
---|---|---|---|---|
23インプレス ドライブスター | 18 ~ 25.5 | 58.5 ~ 60 | 40.75 ~ 39.25 | 311 ~ 342 |
22リミックス VD | 22 ~ 28 | 57.5 ~ 58.5 | 39.5 ~ 38.5 | 350 ~ 379 |
21インプレス UD+2 | 19 ~ 24 | 59.5 ~ 60.5 | 40.5 ~ 39.5 | 311 ~ 328 |
20リミックス | 19 ~ 25 | 57.5 ~ 58.5 | 40 ~ 39 | 334 ~ 358 |
19インプレス UD+2 | 19 ~ 24 | 59.5 ~ 60.5 | 40.5 ~ 39.5 | 317 ~ 336 |
18リミックス | 19 ~ 25 | 57.5 ~ 58.5 | 40 ~ 39 | 334 ~ 366 |
17インプレス UD+2 | 19 ~ 24 | 59.5 ~ 60.5 | 40.5 ~ 39.5 | 322 ~ 334 |
16リミックス | 17 ~ 23 | 57 ~ 58 | 40.5 ~ 39 | 331 ~ 389 |
13インプレス エックス | 18 ~ 24 | 59 ~ 60 | 40.5 ~ 39 | 345 ~ 388 |
07インプレス i.F.F | 19 ~ 25 | 59.5 ~ 61 | 39.75 ~ 38.25 | 340 ~ 359 |
【ヤマハ】
23インプレス ドライブスター (Y23UIDSS4)
軽量のカーボンクラウンによって低重心設計となったヘッドは、フルスイングでも安定した軌道でボールを捉えることができます。
ヤマハのコンセプトである「ぶっ飛び」が体現できる、ヘッドスピードが加速した高弾道モデルです。
さらに、ウッドタイプのヘッドの特性でもある、「やさしさ」を備えたユーティリティとも言えます。
ロフト角(°) | 18 ~ 25.5 |
---|---|
ライ角(°) | 58.5 ~ 60 |
長さ(インチ) | 40.75 ~ 39.25 |
重量(g) | 311 ~ 342 |
【ヤマハ】
22リミックス VD (Y22URYRR4)
名称の「VD」がVector(直進)とDirection(方向)を表していることからも、、安定した直進性を備えたクラブであることが分かります。
アイアンのようにグリーンを狙うために必要とするスピン性能に加え、精度と高い距離感と方向性を備えているモデルです。
低くて深い重心設計は、オフセンターヒットでもしっかりボールを運ぶことができます。
ロフト角(°) | 22 ~ 28 |
---|---|
ライ角(°) | 57.5 ~ 58.5 |
長さ(インチ) | 39.5 ~ 38.5 |
重量(g) | 350 ~ 379 |
【ヤマハ】
21インプレス UD+2 (Y21UIU)
インパクトのエネルギーを逃すことなくボールに伝えられる、スピードボックス構造を採用した飛距離アップ可能なモデルです。
さらに、大きな重心角と高い慣性モーメントによって、しっかりボールをつかまえて真っすぐ飛ばす、スーパー重心設計に特徴があります。
高弾道タイプなので、ダイレクトにグリーンを狙えるモデルです。
ロフト角(°) | 19 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 40.5 ~ 39.5 |
重量(g) | 311 ~ 328 |
【ヤマハ】
20リミックス RMX UT (Y20URR4)
圧倒的な直進安定性が得られる「RMX VDウェイトシステム」を搭載、ウェイト機能を活用することで大慣性モーメントが得られます。
また、重心角を調整することで、スピン性能を向上させたショットも可能です。
フェースセンターと打点を近づけることで初速アップできるブーストリングも搭載、飛距離性能を高めるこがもできます。
ロフト角(°) | 19 ~ 25 |
---|---|
ライ角(°) | 57.5 ~ 58.5 |
長さ(インチ) | 40 ~ 39 |
重量(g) | 334 ~ 358 |
【ヤマハ】
19インプレス UD+2
投影面積の広いヘッド形状によって、構えやすくスムーズにテークバックができる、ストレスのかからないモデルです。
方向性が安定する大きな慣性モーメントによって、躊躇なく振り切ることができます。
またプラス2番手の飛距離が得られるよう、ストロングタイプのロフト角と、ヘッドターンエネルギー構這を備えたクラブです。
ロフト角(°) | 19 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 40.5 ~ 39.5 |
重量(g) | 317 ~ 336 |
【ヤマハ】
18リミックス (18RMX UT)
「200ヤード先のグリーンを狙える」をコンセプトに、飛距離性能と距離精度を備えたモデルです。
インパクトのときのヘッド形状をもとに、ヒール側を高効率インパクト形状にしたことで、芯でボールを捉えやすくなっています。
スイートスポットでヒットできるため、飛距離性能の向上と安定した方向性が得られるクラブとなっています。
ロフト角(°) | 19 ~ 25 |
---|---|
ライ角(°) | 57.5 ~ 58.5 |
長さ(インチ) | 40 ~ 39 |
重量(g) | 334 ~ 366 |
【ヤマハ】
17インプレス UD+2 (UD+2)
「プラス2番手の飛び」が実感できる、飛距離性能に特化したユーティリティです。
ヤマハが独自開発したフェース構造、「マレージング偏肉カップフェース」によって、反発性能を高めています。
ソールを厚肉化して、「ソールインナーウエイト」を搭載したことで、低重心・深重心の曲がらず真っ直ぐに飛ぶ弾道に特徴があります。
ロフト角(°) | 19 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 60.5 |
長さ(インチ) | 40.5 ~ 39.5 |
重量(g) | 322 ~ 334 |
【ヤマハ】
16リミックス RMX UT (RMX)
アイアンを構えるようなアドレスができ、シビアな状況でも安心してアドレスに入れるモデルです。
安心感のある大きめのヘッドは、ディープ気味のフェースで、中弾道・強弾道のボールを打ち出すことができます。
ボールをしっかり捕まえることができるセミグースネックタイプなので、大きなヒットミスを心配する必要もありません。
ロフト角(°) | 17 ~ 23 |
---|---|
ライ角(°) | 57 ~ 58 |
長さ(インチ) | 40.5 ~ 39 |
重量(g) | 331 ~ 389 |
【ヤマハ】
13インプレス エックス
10年を経過したモデルですが、当時全盛だった藤田プロや谷口プロが使用していたクラブをベースに開発されたモデルです。
飛距離が狙えるタイプでありながらも、やさしい操作性を備えていることから、幅広いゴルファーに人気となったユーティリティです。
7番アイアンの感覚でスイングをしても、満足できる飛距離が得られます。
ロフト角(°) | 18 ~ 24 |
---|---|
ライ角(°) | 59 ~ 60 |
長さ(インチ) | 40.5 ~ 39 |
重量(g) | 345 ~ 388 |
【ヤマハ】
07インプレス i.F.F キャビティーユーティリティ
ヤマハ初のユーティリティである、2005年発売の初代キャビティーユーティリティを受け継いだのが2007年モデルです。
アイアンタイプでありながらもソールの抜けが良く、アイアンよりも飛ぶことから、画期的なクラブとして高い評価を受けています。
アイアン感覚で打てることから、現代でも高弾道で飛距離を狙える便利なクラブです。
ロフト角(°) | 19 ~ 25 |
---|---|
ライ角(°) | 59.5 ~ 61 |
長さ(インチ) | 39.75 ~ 38.25 |
重量(g) | 340 ~ 359 |
まとめ
中古モデルの良さはリーズナブルな価格帯にありますが、前ユーザーに合わせた仕様となっているので合わない場合もあります。
自分に合ったものを選ぶためには、なるべく多くの専門ショップを確認することが確実な方法です。
ヤマハの中古ユーティリティの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
さらに探したい方