グリーン手前100ヤード以内で使用するウェッジは、ラフやバンカーなど刈り込んだ芝以外でも必要なクラブです。
フェアウェイと深いラフには、それぞれに向いているタイプがあるので、用途に合うモデルを揃える必要があります。
そこで今回は、中級者向けのウェッジのなかから、おすすめのモデル10選と、選び方やメリット・デメリットについてご紹介します。
最後までのご覧いただき、中級者向けウェッジを選ぶときの参考にしてください。
目次
- 1 中級者向けウェッジを使うメリット
- 2 中級者向けウェッジを使うデメリット
- 3 中級者向けウェッジの選び方
- 4 中級者向けウェッジおすすめ10選
- 4.1 【フォーティーン】RM α ブラックエディション
- 4.2 【キャスコ】ドルフィン DW-123カッパー
- 4.3 【クリーブランド】RTX 6 ジップコア ツアーサテン (10335225)
- 4.4 【タイトリスト】ボーケイ・デザイン SM9 ジェットブラックプレミアム (844RSF5012J)
- 4.5 【テーラーメイド】ハイ・トウ 3 カッパー (ML-GRIND HI-TOE3 WG KBS-HR2.0)
- 4.6 【キャロウェイ】ジョーズ フォージド クローム (4H444810124G3000)
- 4.7 【ピン】グライド 4.0 ハイドロパールクローム (GLIDE 4.0 WEDGE NS950neo)
- 4.8 【ブリヂストン】BRM 2 (B2MN1ISQ28)
- 4.9 【ミズノ】S23ウェッジ カッパーコバルト (5KJYB22590)
- 4.10 【本間】ツアーワールド TW-W21 Cソール ハーフミラー (TW21I)
- 5 まとめ
中級者向けウェッジを使うメリット
スピンをかけるショット
中級者のスキルがあれば、バウンス角が少なめでソールの薄いモデルを使い、短く刈り込んだカラーからでもカップに寄せることができます。
ライに合わせられれば、トップを恐れることなく、しっかりスピンをかけて、ヘッドを走らせるショットが可能です。
そのためには、リーディングエッジとボールの最下点の一致が必要です。
距離感を重視したショット
中級者モデルは、飛びに特化した飛距離性能よりも、距離感を重視しているタイプが多く、ロフトの寝ているモデルが好まれています。
確実にグリーンを捉えられるよう、精度の高い距離と方向を打ち分けられることが、スコアメイクの上では重要です。
ターゲットに向けて、確実にボールを運べる性能を備えているのが、中級者向けモデルです。
高弾道を重視したショット
ボールを高く打ち出して、鋭角的に落下させるショットができれば、ピンポイントでターゲットを攻略することができます。
芝目やアンジュレーションの強いグリーンでは、ランで寄せるよりもキャリーで狙った方が確実です。
中級者のスキルがあれば、ロフト角60度前後のロブウェッジを使って、ターゲットに攻めることができます。
状況に合わせた多彩なショット
状況に合わせた性能を備えているモデルであれば、ショットの幅も増えることから、攻めるゴルフの実践が可能です。
初心者であればグリーンオンを目指すところ、中級者はピンに近づける攻めのアプローチショットを狙います。
また、ピッチエンドランやチップショットなど、ダイレクトにカップを狙える多彩なショットも選べます。
打感とフィーリングのバランス
初心者の多くは、ミスヒットでもカバーしてくれる寛容性の高いモデルを好みますが、中級者の多くは打感の良いモデルを好みます。
上級者モデルほどの繊細さはありませんが、ソフトな打感やフィーリングの良さを求めるため素材や製法を重視します。
名称に違いはありますが、軟鉄鍛造やフォージドなどのタイプが用意されています。
中級者向けウェッジを使うデメリット
スキルとの適合性
オートマチックな初心者向けのウェッジに比べると、スキルを必要とする操作性の高いモデルを多く揃えています。
中級者の多くは、精度の高いショットを求めることから、それに見合った性能を備えたウェッジと、使いこなせる技術が必要です。
自身の技量とウェッジの性能が合わなければ、ミスショットになる可能性があります。
高いパフォーマンス
高い操作性を備えている中級者モデルは、自身のレベル以上のパフォーマンスを求めると、トラブルショットに発展する可能性があります。
ロブウェッジのフェースをさらに開いて、数ヤード先を狙うような上級者レベルのショットは、成功しない確率が高くなります。
ウェッジの性能を超えて使用する場合はスキルアップが必要です。
過度なスピン性能
中級者向けウェッジなかには、グリーン上でボールを止められるように、スピン性能に優れているモデルがあります。
フェース面の摩擦でスピンをかけるわけですが、弾き出せずにボールがフェースに取ってしまうことがあります。
ショートアプローチのやわらかいショットでは、しっかりヒットすることを心掛けることが必要です。
フィーリングの不一致
上級者モデルは、打感や打音などフィーリング重視で設計されていますが、中級者用は許容性を重視し打感が損なわれたモデルがあります。
ミスヒットをカバーするために、スイートエリアを広げてしまうと打感が損なわれます。
真芯で捉えたときにのみ感じられる、フィーリングの良さが消えてしまうことを理解しておくことが必要です。
ウェッジの構成比
ウェッジはショートゲームで重要な役割を果たしますが、中級者は状況に合わせて数本のウェッジを用意しています。
ウェッジを増やすためには、ウッドやアイアンなど他のクラブを削ることが必要です。
すべてのホールが順調で、グリーン周りまでボールを運ぶことができないと、削ったクラブの役割を果せるクラブがありません。
中級者向けウェッジの選び方
ロフト角で選ぶ
ウェッジには、ピッチング・アプローチ・サンド・ロブがあり、それぞれの役割が果たせるよう適正なロフト角を備えています。
ピッチングは、9番アイアンの次のクラブとして、距離の連続性で選ぶことが必要です。
サンドは、バンカーショットに適した角度を備えていますが、脱出を重視するか、ピンを狙うかによって角度は変わります。
アプローチとロブは、高精度のショットが求められるので、スキルに合うものを選ぶことが必要です。
バウンス角で選ぶ
ソールの膨らみをバウンスと言い、膨らみの角度のことがバウンス角です。
本来はソールをバウンドさせることで、刺さることなく振り抜けるためのもですが、現在はソールを滑らせる役割が主体となっています。
一般的にバンカー用のバウンス角は14度程度、短く刈り込んだ芝であれば8度以下が適正です。
また、バウンス角の大きなサンドウェッジは、深いラフでもヘッドが潜り込まずにヒットできるため、脱出用としても活用できるモデルです。
グラインドで選ぶ
ウェッジを選ぶときには、バウンス以外に、ソールのグラインドを確かめます。
広いソール幅は芝上を滑るようにスライドするので安定感が増し、狭いソール幅だと接地面積が少ないことから操作性が向上します。
ソールの一部を削るグラインドによって、ウェッジの操作性や安定性の向上が可能です。
大胆に削ったタイプをハイグラインド、小さく削ったタイプはローグラインド、中間がミドルグラインドと言い、用途に応じて選ぶことが必要です。
メーカーで選ぶ
アイアンを製造しているクラブメーカーは、アイアンのラインナップとして、ピッチング・アプローチ・サンドを製造しています。
高品質のアイアンを製造しているのであれば、ウェッジも同様に素晴らしいモデルを出しているはずです。
アイアンとセットで揃えることで、重量や長さ、ロフト角などが統一され、扱いやすさが感じられるクラブとなります。
ただし、専門性の高いタイプは、ウェッジで信頼のあるメーカーのものがおすすめです。
価格帯で選ぶ
ウェッジの価格は、メーカーやモデルによって大きく異なるため、あらかじめ予算に幅を持たせて選ぶことが大切です。
中級者の場合は、初心者からスキルアップして間もない方もいれば、豊富なキャリヤを持っている方もいます。
さらにスキルアップして上級者を目指している方もいることから、選ぶモデルも違ってきます。
まずは自分が必要とするタイプをいくつか抽出し、その中から予算内で選ぶことが、コスト面で納得のできる選び方です。
中級者向けウェッジおすすめ10選
メーカー名・商品名 | ロフト角(°) | バウンス角(°) | ライ角(°) | 長さ(インチ) |
---|---|---|---|---|
フォーティーン RM α ブラックエディション | 46 ~ 60 | 7 ~ 14 | 63 ~ 64 | 35.5 ~ 35 |
キャスコ ドルフィン DW 123カッパー | 46 ~ 64 | 2 / 7 | 63 / 63.5 | 35.25 / 35 |
クリーブランド RTX 6 ジップコア ツアーサテン | 46 ~ 60 | 6 ~ 12 | 64 | 35.5 ~ 35 |
タイトリスト ボーケイ・デザイン SM9 ジェットブラックプレミアム | 48 ~ 58 | 10 ~ 14 | 64 | 35.75 ~ 35 |
テーラーメイド ハイ・トウ 3 カッパー | 50 ~ 60 | 7 ~ 13 | 64 | 35.5 ~ 35 |
キャロウェイ ジョーズ フォージド クローム | 46 ~ 60 | 9 ~ 12 | 64 | 35.75 ~ 35 |
ピン グライド 4.0 ハイドロパールクローム | 46 ~ 60 | 6 ~ 14 | 64 ~ 64.5 | 35.5 ~ 35 |
ブリヂストン BRM 2 | 48 ~ 58 | 8 ~ 12 | 63.5 | 35.5 ~ 35 |
ミズノ S23ウェッジ カッパーコバルト | 44 ~ 62 | 4 ~ 14 | 63 | 35.25 / 35 |
本間 ツアーワールド TW-W21 Cソール ハーフミラー | 48 ~ 60 | 8 ~ 12 | 63.5 | 35.25 / 35 |
【フォーティーン】
RM α ブラックエディション
「プロモデルウェッジは難しくないですか?」に応えるため、シングルを目指す中級者向けに設計されたモデルです。
中級者にはプロのようなスーパーアプローチよりも、ライの状況に応じてパー狙いができるセミオートマチックな操作性が重要です。
寛容性を備えたソール設計によって、技術に見合うアプローチショットを実践できます。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 7 ~ 14 |
ライ角(°) | 63 ~ 64 |
長さ(インチ) | 35.5 ~ 35 |
【キャスコ】
ドルフィン DW-123カッパー
ヘッドを打ち込んだときに潜ることなく、砂と一緒に打ち出すクスプロージョンショットが容易なディアルグルーヴを搭載しています。
やさしい操作性に特徴があり、トラブルを回避できるように設計されたモデルです。
ピッチング相当の46度からロブショットが可能な64度まで、バンカー以外のバリエーションも用意されています。
ロフト角(°) | 46 ~ 64 |
---|---|
バウンス角(°) | 2 / 7 |
ライ角(°) | 63 / 63.5 |
長さ(インチ) | 35.25 / 35 |
【クリーブランド】
RTX 6 ジップコア ツアーサテン (10335225)
ロフト角によって異なるハイドラジップフェースと、スピン性能を向上させたアルティジップグルーブを搭載しています。
フェースブラストとレーザーミーリング加工によって、スピン性能に特化したモデルと言えます。
濡れたライからスピンがかけられるハイドラジップフェースは、朝露の芝からでも止まる球を打てるウェッジです。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 ~ 12 |
ライ角(°) | 64 |
長さ(インチ) | 35.5 ~ 35 |
【タイトリスト】
ボーケイ・デザイン SM9 ジェットブラックプレミアム (844RSF5012J)
ウェッジに求められる性能をすべて備えた、中級者・上級者に人気のボーケイ・デザインです。
ミルド加工によるスピン性能と、イメージ通りに入射できるソールグラインドで、しっかり止めることができます。
伝統のクラフトマンシップと最新のテクノロジーが融合した、フルショットからショートアプローチまで狙えるウェッジです。
ロフト角(°) | 48 ~ 58 |
---|---|
バウンス角(°) | 10 ~ 14 |
ライ角(°) | 64 |
長さ(インチ) | 35.75 ~ 35 |
【テーラーメイド】
ハイ・トウ 3 カッパー (ML-GRIND HI-TOE3 WG KBS-HR2.0)
ヘッド重心を高い位置に設定したことで、低い打ち出しとバックスピン量を備えたのがハイ・トウ デザインの特徴です。
ライの状況に応じて繊細なタッチやパワフルなショットができる、高い精度のコントロール性能も備えています。
4ウェイデザインのソール形状によって、ヘッドを走らせてボールを捉えることができるウェッジです。
ロフト角(°) | 50 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 7 ~ 13 |
ライ角(°) | 64 |
長さ(インチ) | 35.5 ~ 35 |
【キャロウェイ】
ジョーズ フォージド クローム (4H444810124G3000)
サメのように喰いつくスピン性能に特化したジョーズモデルに、打感の良さを加えたのが軟鉄鍛造のフォージドウェッジです。
さらに、あらゆるライに対応できるソール形状、Cグラインドを採用したことで、抜けの良さが実感できるモデルと言えます。
ロフトは8種類、2度刻みで用意されていることから、自分に合うタイプを選べます。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 9 ~ 12 |
ライ角(°) | 64 |
長さ(インチ) | 35.75 ~ 35 |
【ピン】
グライド 4.0 ハイドロパールクローム (GLIDE 4.0 WEDGE NS950neo)
体形やフォームに合わせたライ角や長さを選び、安定した方向性でピンを狙えるウェッジです。
番手別に削り出した溝と、フェース面に施した粗目のブラストによって、スピン性能を向上させています。
フェース面をハイドロパールクロームで仕上げたことで、濡れた芝からでも理想的なスピン量を打ち出すことができるモデルです。
ロフト角(°) | 46 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 6 ~ 14 |
ライ角(°) | 64 ~ 64.5 |
長さ(インチ) | 35.5 ~ 35 |
【ブリヂストン】
BRM 2 (B2MN1ISQ28)
角溝規制でバックスピンが弱くなっているなか、タイヤメーカーの特性を活かしたミーリングを施し、スピン性能を向上させたモデルです。
溝と溝の間にスタッドレスタイヤのくさび形のスリットを入れたことで、グリップの効いたショットが可能です。
抜けの良さにこだわり、ロフトに合わせた3種類のグラインドを用意しています。
ロフト角(°) | 48 ~ 58 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 ~ 12 |
ライ角(°) | 63.5 |
長さ(インチ) | 35.5 ~ 35 |
【ミズノ】
S23ウェッジ カッパーコバルト (5KJYB22590)
1本の丸棒でフェースからネックまでを一体成型した、ミズノ独自の鍛造加工のフォージドモデルです。
重心設計をトゥ側に配分したことで、安定性の高いスピン量に特徴のあるウェッジとなっています。
軟鉄素材を活かした銅下メッキにカッパー(銅)仕上げを加え、従来の軟鉄鍛造モデルよりも一層やわらかい打感が得られます。
ロフト角(°) | 44 ~ 62 |
---|---|
バウンス角(°) | 4 ~ 14 |
ライ角(°) | 63 |
長さ(インチ) | 35.25 / 35 |
【本間】
ツアーワールド TW-W21 Cソール ハーフミラー (TW21I)
フェースには摩擦量の多いダブルミーリングを採用、独自の重心設計でて安定したスピンが可能です。
多様性が求められるショートゲームではウェッジを3本揃えることが当たり前となっています。
ロフトに合わせて、抜けの良さに特徴のあるIソール、低重心タイプのCソール、フェースを開かずに打てるSソールを用意しています。
ロフト角(°) | 48 ~ 60 |
---|---|
バウンス角(°) | 8 ~ 12 |
ライ角(°) | 63.5 |
長さ(インチ) | 35.25 / 35 |
まとめ
ウェッジを選ぶときは、アイアンからの連続性を重視したクラブの統一感が重要です。
特に、9番アイアンやアイアンセットのピッチングと、重さや長さに統一性がなければ、扱いにくさが感じられるので注意が必要です。
中級者向けウェッジの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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