ユーティリティのシャフトを交換すると、飛距離や方向性の向上がみられ、扱いやすさも感じられるようになります。
ピンのユーティリティを使用しているのであれば、専用スリーブを装着したシャフトを選ぶだけで、自分で簡単にシャフト交換が可能です。
そこで今回は、ピンのユーティリティ用シャフトおすすめ9選と、メリット・デメリット、選び方についてご紹介します。
自分のスイングに合ったシャフトを選びの参考としてご覧ください。
目次
ピンのユーティリティ用シャフトを使うメリット
シャフトの硬さ
シャフト交換を必要とする理由のなかに、振りにくさや扱いにくさがあれば、シャフトの硬さの見直しが必要です。
自身のパワーに反してシャフトが硬すぎると、スイングをしたときに重さが感じられ、スイングフォームが崩れます。
適正な硬さのシャフトを利用することで、スイング軌道が安定し、正しいインパクトが可能となります。
方向性の向上
球筋が安定せずフルスイングを躊躇するようであれば、シャフトのトルクを見直すことで、方向性の向上が可能です。
シャフトのねじれ度を表すトルクは、インパクトゾーンで開閉するフェース面を、適正な方向に修正する役割を担っています。
自分に合うトルク値のクラブを使うことで、安心してグリーンに向けてショットができます。
感性と信頼性
同じコースであっても、季節や天候、コースコンディションなどの理由で、スコアメイクができない場合があります。
同じ条件下でプレーができない以上、事象に対して感じ取った内容をプレーに活かせる感性が求められます。
信頼のできる自分に合わせたクラブを使い、自らの感性を信じてプレーをすることで、スコアアップは可能です。
飛距離アップ
簡単に自分でシャフト交換ができる、シャフトスリーブシステムを採用しているため、飛びに特化したセティングが可能です。
安心してフルスイングでグリーンが狙えるレイアウトであれば、シャフトの硬さや重さを変えて、飛距離性能をアップできます。
シャフトのセルフ交換
ピンのユーティリティには「PINGユーティリティハイブリッドスリーブ」が装着されてるため、自分でシャフトを交換することが可能です。
季節や天候によってシャフトの硬さを変えたり、レイアウトによってトルクやキックポイントを変えたり、好みよって選ぶことができます。
状況に合わせて、数種類からチョイスすることができます。
ピンのユーティリティ用シャフトを使うデメリット
統一性が失われる
シャフトに交換したことで、ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティの統一性が失われてしまうことがあります。
ユーティリティだけ新たにスチールシャフトを装着し、他はカーボンシャフトであれば、特性の違いから扱いにくいクラブとなります。
シャフトを選ぶときには、他のクラブとの統一感を大事にすることが必要です。
使用までに時間を要する
ピンに限らずシャフトを抜いて挿すには、専用の工具がないと上手にリシャフトすることはできません。
購入時にピン独自のユーティリティハイブリッドスリーブが装着されていたとしても、新たなグリップを装着が必要です。
さらに、長さ調節のためのシャフトカットや、バランス調整のフィッティングとなれば、新品クラブのような使用は難しくなります。
ある程度の時間的な余裕が必要となるので、スケジュールを確認することをおすすめします。
シャフトとの相性が合わない
ピン製のシャフトに限らず、シャフトを交換するときの効果、実際に使用してみなければ判らないものです。
完成品のユーティリティであれば、試打用クラブで確かめることはできますが、通常リシャフトしたものは置いていません。
新しいシャフトに変えてもヘッドや自分との相性が悪ければ、期待した結果が得られない場合があります。
追加費用がかかる
ピンのシャフトを交換する場合は、シャフト代とグリップ代のほかに、スリーブ代がかかります。
スリーブが別売のシャフトであれば、さらに装着のための加工料もかかり、費用はかさむ可能があります。
費用を抑えるのであればスリーブ付きのシャフトの方が、スリーブなしのシャフトよりもお得に交換することが可能です。
保険適用外の可能性
ピンは、シャフトの接続部分に独自開発したスリーブである「シャフトスリーブシステム」を採用しています。
スリーブ付きのシャフトを購入したとき、きちっと装着できたといしても、それは純正外品を使用している場合があります。
純正品以外を使用した改変クラブは、保険や保証の適用除外となる可能性があるので注意が必要です。
ピンのユーティリティ用シャフトの選び方
重量で選ぶ
シャフトを選ぶときには、ユーティリティの重量と、フェアウェイウッド・アイアンの重量バランスを考える必要があります。
多くのモデルはカーボン素材を使用していることから軽量タイプが多く、なかにはフェアウェイウッドよりも軽くなるものもあります。
重量フローの観点では、ドライバーからウェッジまで、徐々に重くなるように設定することが必要です。
統一性がなくなるとスイングが不安定になり、ミスショットの原因となります。
トルクで選ぶ
シャフトのねじれを表すのがトルクで、トルク値が大きくなるほど捻じれ度合いも大きくなり、またフレックスが硬いほど小さくなります。
ピン製の場合は、大きなタイプだと5度、小さなタイプは3度で、扱いやすいタイプが揃っています。
操作性を求める方は、敏感に反応する3.5以下のタイプがおすすめです。
インサイド・インを意識したスイングであれば大きなトルク、インサイド・アウトな直線的なスイングは小さなトルクが向いています。
フレックスで選ぶ
フレックスとはシャフトの硬さのことで、一般的にはL・A・R・S・Xと区分し、さらにピン用シャフトにはXよりも硬いTXがあります。
一般的にやわらかいタイプは、しなりによる飛距離狙いは可能ですが、大きな曲がりもありえます。
一方で硬いタイプは、方向性の安定に対して、飛距離アップにパワーが必要です。
なお、メーカー間にはフレックスの統一基準がないため、実質の硬さに違いがあり、実際に試打で確かめる必要があります。
キックポイントで選ぶ
1番しなるポイントを「キックポイント」と言い、先調子・中調子・手元調子で表します。
先調子は、先端側がしなるためヘッドが走り、打ち出し角は上がり、初心者でも飛距離が狙える扱いやすいタイプです。
中調子は、実際にスイングをしたときにキックポイントが感じられず、シャフト全域が均等にしのるように感じるモデルです。
手元調子は、トップでしっかりコックが固まってから、切り返していく上級者向けのモデルと言えます。
価格帯で選ぶ
ピンのユーティリティ用のシャフト自体は、他メーカーで装着している同モデルと変わらず、価格に高低差はありません。
ただし、「シャフトスリーブシステム」を採用しているため、スリーブ代が別途必要になります。
またスリーブ装着によって1インチ程度カッが必要なモデルもあり、こちらも別途工賃が必要です。
なかにはスリーブ装着やカットの工賃を価格に反映しているタイプもありますが追加料金について確認しておくことが重要です。
ピンのユーティリティ用シャフトおすすめ9選
メーカー名・商品名 | 重量 | トルク | フレックス |
---|---|---|---|
日本シャフト N. S. PRO モーダス3 | 91 ~ 112 | 2.8 ~ 2.3 | S ~ TX |
日本シャフト N. S. PRO 850 GH neo | 84.5 ~ 88 | 2.1 ~ 2.0 | R / S |
フジクラ MCI 60 80 100 | 55 ~ 124 | 3.5 ~ 2.1 | R / S / X |
フジクラ FUEL 85 HB | 82 ~ 85 | 2.3 | R / S / X |
フジクラ ヴェンタスHB ブルー6 | 65 | 3.1 | S / X |
USTマミヤ リコイル ES | 54 ~ 91 | 4.1 ~ 2.9 | L ~ X |
USTマミヤ アッタス MB HY | 58 ~ 95 | 3.7 ~ 2.4 | R / S / X |
三菱ケミカル テンセイ CK プロ オレンジ | 59 ~ 107 | 5.0 ~ 2.7 | R ~ TX |
グラファイトデザイン ツアーAD | 78 ~ 109 | 3.1 ~ 2.3 | R / S / X |
【日本シャフト】
N. S. PRO モーダス3
カーボンシャフトの特性である飛距離性能と、スチールシャフトの特徴と言えるコンロール性能を兼ね備えたシャフトです。
超軽量スチールとカーボンを合体させ、上がりやすくやさしいカーボンの特性と、方向性と打感の良さを兼ね備えたています。
専用スリーブを装着することで、ピンのユーティリティに対応することができます。
重量 | 91 ~ 112 |
---|---|
トルク | 2.8 ~ 2.3 |
フレックス | S ~ TX |
【日本シャフト】
N. S. PRO 850 GH neo
アイアン用として開発されましたが、ドライバーからの重量フローに最適なことから、ユーティリティ用としても活用されています。
シャープに振れる軽量タイプでありながらも、高いコントロール性能と飛距離性能を備えているシャフトです。
neoモデルは、扱いやすさに特徴のあり、ユーティリティ向きのスチールシャフトと言えます。
重量 | 84.5 ~ 88 |
---|---|
トルク | 2.1 ~ 2.0 |
フレックス | R / S |
【フジクラ】
MCI 60 80 100
ドライバーからウェッジまで、すべての番手の重量フローを考慮し、振り心地を重視したカーボンシャフトです。
重すぎてつかまらない、軽すぎて引っかかると言ったミスヒットを防げるよう、番手にとって最適な重量・トルクが揃えられています。
またユーティリティ用としては、テーパー仕様の40インチタイプも用意されています。
重量 | 55 ~ 124 |
---|---|
トルク | 3.5 ~ 2.1 |
フレックス | R / S / X |
【フジクラ】
FUEL 85 HB
ドライバーやフェアウェイウッド用トと同等の性能を備えた、飛距離重視のユーティリティ専用グラファイトシャフトです。
フジクラ特有の剛性による弾き感ではなく、ユーティリティ用として最適なしなりでヘッドを走らせるタイプのシャフトです。
振りやすさとフィーリングの良さから、引っかけを心配せずフルスイングができます。
重量 | 82 ~ 85 |
---|---|
トルク | 2.3 |
フレックス | R / S / X |
【フジクラ】
ヴェンタスHB ブルー6
トッププロのニーズに応えて開発された、飛距離とコントロール性能を備えたツアーモデルタイプのカーボンシャフトです。
シャフトの先端部分の高い曲げ率によって、初速性能が向上し飛距離アップを可能にしています。
オフセンターヒットの状況下でも、ヘッドのねじれを抑制することができ、安定した弾道で打ち出すことができます。
重量 | 65 |
---|---|
トルク | 3.1 |
フレックス | S / X |
【USTマミヤ】
リコイル ES
安定した軌道でスイングができるコントロール性能と、フィーリングの良さが感じられる最適バランス設計を備えたカーボンシャフトです。
独自開発したカーボン積層テクノロジーを採用、重量によって55Lから95Xまで、5種類のタイプが用意されています。
シャフトのしなりはもちろん、つぶれ戻りの良さが生み出されるモデルです。
重量 | 54 ~ 91 |
---|---|
トルク | 4.1 ~ 2.9 |
フレックス | L ~ X |
【USTマミヤ】
アッタス MB HY
飛距離性能とコントロール性能を備えた高弾道モデルで、扱いやすさに特徴があるカーボンシャフトです。
シャフト先端部に東レが独自開発した素材「トレカM40X」を採用したことで、インパクトゾーンで最適なロフトをキープすることができます。
重量によって5種類14モデルのなかから、自分に合ったシャフトを選ぶことができます。
重量 | 58 ~ 95 |
---|---|
トルク | 3.7 ~ 2.4 |
フレックス | R / S / X |
【三菱ケミカル】
テンセイ CK プロ オレンジ
飛距離を求めるカーボンシャフトは、手元側が重たくて先端が軽い、しなやかな弾力性に特徴があります。
一定の剛性が求められるユーティリティには、手元側にタングステンプリプレグシートを導入し先端剛性を高めています。
適正なトルクと最良のバランス、ラフでも当たり負けしない剛性によって、再現性の高いショットが可能です。
重量 | 59 ~ 107 |
---|---|
トルク | 5.0 ~ 2.7 |
フレックス | R ~ TX |
【グラファイトデザイン】
ツアー AD HY
全般的に粘り感を向上させ、特にシャフトの先端の剛性を高めて、しっかり振り切れるよう設定されたユーティリティ用モデルです。
無用なしなりを排除することで、安定した軌道が得られ、さらに捻じれにも強いことから、再現性の高いショットができます。
なお、シャフトの先端径は、ユーティティ用の9.4ミリタイプとなっています。
重量 | 78 ~ 109 |
---|---|
トルク | 3.1 ~ 2.3 |
フレックス | R / S / X |
まとめ
ピンは専用スリーブが付いているので、同じスリーブが付いていれば、自分で付け替えが可能です。
ただし、自分にとって最良かの判断は難しいため、フィッティングに精通したスタッフに相談することをおすすめします。
ピンのユーティリティ用シャフトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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