ステルスドライバーと言えば、2022年にテーラーメイドが長年の開発の末に作り上げた、カーボンフェースのドライバーです。
60層のカーボンを使った画期的なフェース構造で、メーカー史上最高とも言える売り上げを叩き出しました。
今なお大人気のステルスドライバーですが、シャフトを合わせるとしたらどんなシャフトと相性が良いのでしょうか。
ステルスドライバーは3モデルともに、純正シャフト、カスタムシャフト3種類の計4種類があります。
今回は純正シャフトやカスタムシャフトの他にも、ステルスドライバーと相性の良いシャフトを多く紹介していきます。
目次
ステルスドライバー対応シャフトを使うメリット
自分に合ったシャフトを選べる
純正シャフトは、基本的に多くの人が使いやすい、万人向けのスペックになっていることがほとんどです。
例えば、ステルスドライバーの純正シャフトは軽いしなりで、幅広いヘッドスピードの人が振り抜きやすく作られています。
しかし、ヘッドスピードが速すぎるとボールが上がりすぎてしまい、吹き上がってしまう原因となるのです。
こういった問題は、自分のヘッドスピードやスイングに合ったシャフトを選ぶことで解決できます。
飛距離が伸びる
純正シャフトと比べて、カスタムシャフトやリシャフト用のシャフトは、スペックや機能性の違いがはっきりしています。
そのため、自分のヘッドスピード、スイング、弾道の癖、パワーなどに合った最適の1本を選ぶことができるのです。
自分のポテンシャルを最大限に活かすことができるので、その結果、飛距離を伸ばすこともできます。
曲がらなくなる
例えば、スライスが出やすい人、引っかけが出やすい人というように、人によって悩みはさまざまです。
そんな時は「スライスが出にくい」や「引っかけにくい」など悩みに合ったシャフトを選ぶことで、悩みを改善できます。
その結果、スライスや引っかけを抑えることができて、曲がらないまっすぐな弾道を打ち出すことができます。
ステルスドライバー対応シャフトを使うデメリット
お金がかかる
これはリシャフトした際のデメリットとなりますが、リシャフトをすると、ドライバー代プラスシャフト代もかかります。
ただでさえ高価なドライバーに、シャフト代が上乗せされるとかなりの金額になるので、出費がかさむのがデメリットです。
クラブバランスが崩れる場合もある
ヘッドとシャフトのバランスが崩れると、振り心地の違和感や疲れ、パワーを十分に発揮できない原因となってしまいます。
メーカーがあらかじめ用意しているシャフトであれば、バランスを考えた上で組み合わせてあるのでほとんど問題ありません。
ですが、自分でリシャフトした場合はバランスを考えて選ばないと、大きくクラブバランスが崩れる原因となります。
そのため、リシャフトする場合は店舗に在住しているクラフトマンなどと相談して選ぶことが大切です。
ステルスドライバー対応シャフトの選び方
シャフト重量
シャフト重量は、同一モデルの場合でも数種類の重量ラインナップがあるケースがほとんどです。
シャフトの重さが変わると、クラブの総重量も変わってくるので、振り心地に大きな違いが出てきます。
一般的にシャフトが重くなると、ヘッドがブレにくく力を乗せた強弾道が打てる反面、ヘッドスピード低下や疲れの原因となります。
逆に、シャフトが軽くなるとヘッドスピードが上がり振り抜きやすい反面、手打ちになりスイングが不安定になりやすいです。
ですので、シャフト重量はパワーやヘッドスピードを考慮して、自分に合った重さを選ぶことが大切です。
長さ
ドライバーのシャフトの長さは、男性の場合45.5インチ前後が一般的だとされています。
それより長いシャフトは遠心力でヘッドスピードが上がるのですが、ヘッドが暴れやすいのでインパクトがブレやすいのが難点です。
一方で、短いシャフトはヘッドが安定してミート率が上がるのですが、ヘッドスピードが足りないと飛距離が出にくい傾向にあります。
ミート率やボールの安定性を求めるなら短め、ゆったりとしたスイングの人や飛距離を求めるなら長めがおすすめです。
キックポイント
キックポイントには、手元に近い部分がしなる「元調子」ヘッドに近い部分がしなる「先調子」中間がしなる「中調子」があります。
元調子はしなりを利用したダイナミックな弾道が打てますが、ヘッドが戻りきらないとスライスしやすいのが難点です。
先調子はヘッドが返りやすく、高弾道でつかまるボールを打つことができ、中調子はバランス良く幅広い人が使えるシャフトです。
元調子は中級者~上級者向け、先調子は初心者向けとされていますが、弾道やスイングによっても振りやすさが変わります。
フレックス
フレックスはシャフトの硬さのことで、女性向けの「L」からアスリート向けの「X」まで6種類あります。
柔らかくなるほどしなりが大きく、ゆったりしたスイングでも飛距離を伸ばせる反面、芯に当てにくく曲がりやすいのが難点です。
反対に、硬くなるほどしなりが小さくなり安定したボールを打てる反面、ヘッドスピードが足りないと飛距離が伸びない原因に。
一般的にヘッドスピードが40以下であればSR、40~45でS、それ以上はXが適していると言われています。
ヘッドスピードに合ったシャフトを使うことで難点は軽減されるので、自分に合ったフレックスを選ぶことが重要です。
メーカー
シャフトメーカーと言えば、ディアマナの三菱ケミカル、スピーダーのフジクラ、ツアーADのグラファイトデザインが有名です。
三菱ケミカルは青、赤、白マナシリーズやテンセイシリーズなどが有名で、デザイン性の高さでも人気のシャフトとなっています。
グラファイトデザインは、長い間日本の男性プロ使用率1位で、プロだけでなくアマにも人気のメーカーです。
フジクラは「1人ひとりにベストフィットするシャフト」をコンセプトに、今まで多くの名器を作り出してきました。
どのメーカーのシャフトも高性能、高品質のものばかりなので、モデルごとの特徴を理解して選ぶといいでしょう。
価格帯
ドライバーシャフトは高価なものが多く、新品の場合、1本4~6万円が主流となります。
新品でリシャフトした場合、かなりの金額となってしまうので、できるだけ価格を安く抑えるなら中古シャフトがおすすめです。
中古シャフトは、状態の良いものでも新品の半額以下で手に入るものが多いので、出費をぐっと抑えることができます。
ただ、ステルスドライバーはスリーブが必要なので、中古シャフトを購入する場合はその点を忘れずに選ぶといいでしょう。
ステルスドライバー対応シャフトおすすめ10選
メーカー・製品名 | シャフト重量 | フレックス | 長さ | キックポイント |
---|---|---|---|---|
三菱ケミカル TENSEI RED TM50 | 52~57g | R~S | 45.75インチ | 中調子 |
三菱ケミカル TENSEI SILVER TM50 | 55~60g | R~S | 45.75インチ | 中調子 |
グラファイトデザイン Tour AD UB | 63~66g(6) | SR~X(6) | 1168ミリ | 中調子 |
フジクラ SPEEDER NX | 62~65g(60) | SR~X(60) | 46インチ | 中調子 |
三菱ケミカル Diamana PD | 53~59g(50) | SR~TX(50) | 1168ミリ | 中元調子 |
三菱ケミカル VANQUISH | 52.8~59.8g(5) | R2~TX(5) | 45.5インチ | 先中調子 |
日本シャフト N.S.PRO Regio Fomula M+ | 55~59.5g(55) | R~X(55) | 46インチ | 中調子 |
フジクラ Speeder SLK | 56.5~62g(5) | R~X(5) | 45インチ | 中調子 |
LAゴルフ DJシグネチャー | 60g(55) | A~S(55) | 46インチ | 中元調子 |
スリリング Pole to win | 55~66g | SR~X | 1168ミリ | 中調子 |
【三菱ケミカル】
TENSEI RED TM50
こちらは三菱ケミカルと共同開発した、ステルスドライバーとステルスHDドライバーの標準シャフトとなっています。
テンセイの特徴である、手元に比重を置いたバランス設計と、先端部分にも高強度の鋼鉄を使用しました。
それにより、手元部分の剛性を高め、ブレないしっかりとした打ち心地が魅力となっています。
シャフト重量 | 52~57g |
---|---|
フレックス | R~S |
長さ | 45.75インチ |
キックポイント | 中調子 |
【三菱ケミカル】
TENSEI SILVER TM50
こちらも上記のシャフトと同様で、三菱ケミカルと共同開発したステルスプラスドライバーの標準シャフトです。
テンセイレッド同様に、手元比重のカウンターバランスと先端部分の高い剛性で、インパクト時の浮きを防いでくれます。
レッドと比べるとやや硬めの振り心地が特徴で、幅広いヘッドスピードの人におすすめのシャフトとなっています。
シャフト重量 | 55~60g |
---|---|
フレックス | R~S |
長さ | 45.75インチ |
キックポイント | 中調子 |
【グラファイトデザイン】
Tour AD UB
ツアーADの中でも低弾道で飛ばせるシャフトとなっており、大型ヘッドの特性を活かせるシャフトとなります。
先端から中間部分に異なる素材を組み合わせることで、インパクトの衝撃にも負けない安定した弾道を打ち出せる仕組みです。
メーカーのカスタムシャフトモデルは、45.25インチ、65g、Sシャフトのみのラインナップとなっています。
シャフト重量 | 63~66g(6) |
---|---|
フレックス | SR~X(6) |
長さ | 1168ミリ |
キックポイント | 中調子 |
【フジクラ】
SPEEDER NX
先端と手元の剛性を高めることで、フェースが返りやすく、つかまりの良い高弾道を打ち出せる仕組みです。
振り抜きの良さがありながら、飛距離も追求できるのが特徴で、スピーダーシリーズでも特に人気のモデルとなります。
メーカーのカスタムシャフトモデルは、45.25インチ、64g、Sシャフトのみのラインナップとなっています。
シャフト重量 | 62~65g(60) |
---|---|
フレックス | SR~X(60) |
長さ | 46インチ |
キックポイント | 中調子 |
【三菱ケミカル】
Diamana PD
人気の「白マナ」シリーズで「揺るがない飛距離」をコンセプトに、安定性と飛距離を兼ね備えたシャフトとなっています。
剛性を高めた先端部分がヘッドの暴れを抑えるので、ハードヒッターに特におすすめです。
メーカーのカスタムシャフトモデルは、45.25インチ、65g、Sシャフトのみのラインナップとなっています。
シャフト重量 | 53~59g(50) |
---|---|
フレックス | SR~TX(50) |
長さ | 1168ミリ |
キックポイント | 中元調子 |
【三菱ケミカル】
VANQUISH
ヴァンキッシュは「超精密軽量ブランド」と銘打って、幅広いゴルファーが扱いやすいシャフトを目的に作られた軽量シャフトです。
振り抜きやすさとブレのないインパクトで、ヘッドスピードを上げつつ安定したボールを打ち出せます。
軽い振り抜きを求める人や初心者、女性、シニア世代にもおすすめのシャフトとなっています。
シャフト重量 | 52.8~59.8g(5) |
---|---|
フレックス | R2~TX(5) |
長さ | 45.5インチ |
キックポイント | 先中調子 |
【日本シャフト】
N.S.PRO Regio Fomula M+
「N.S1プロ レジオ フォーミュラ」の後継モデルということで、前作よりさらに強弾道で飛距離を追求できるシャフトです。
手元部分のつぶれを最小限に抑えて正常な形に素早く戻ることで、違和感なく振り切れる仕組みになっています。
アイアンシャフトの「モーダス3 ツアー130」と組み合わせて使用することで、さらなるパフォーマンスを発揮できる1本です。
シャフト重量 | 55~59.5g(55) |
---|---|
フレックス | R~X(55) |
長さ | 46インチ |
キックポイント | 中調子 |
【フジクラ】
Speeder SLK
45インチの短尺シャフトということで、ミート率の高いまっすぐな弾道が飛ばせるシャフトとなっています。
シャフトに「MCT」という複合素材を使うことで、短尺の弱点である硬い打感やボールの上がりにくさを軽減しました。
スピーダーの特徴ともいえる軽い振り抜きはそのままに、つかまりの良さと直進性を加えた使いやすさが魅力です。
シャフト重量 | 56.5~62g(5) |
---|---|
フレックス | R~X(5) |
長さ | 45インチ |
キックポイント | 中調子 |
【LAゴルフ】
DJシグネチャー
ツアー選手のダスティン・ジョンソン監修のシャフトとなっており、自身もツアーで使用しているシャフトです。
半透明のブルーのデザインが特徴的で、滑らかな振り心地で、つかまりの良さが特徴となっています。
中弾道、低スピンでランを稼げる作りで、中級者~上級者に特におすすめの1本となります。
シャフト重量 | 60g(55) |
---|---|
フレックス | A~S(55) |
長さ | 46インチ |
キックポイント | 中元調子 |
【スリリング】
Pole to win
ポールトゥウィンは「ヘッドの芯でボールをとらえるためのシャフト」をコンセプトにしており、ミート率の高さが一番の特徴です。
手元部分を適した剛性にすることで、トゥダウンとインパクト時にシャフトが前に行き過ぎるのを防ぎました。
インパクトでの腰の位置のブレも防いで、つかまりの良い弾道を打ち出すことができます。
シャフト重量 | 55~66g |
---|---|
フレックス | SR~X |
長さ | 1168ミリ |
キックポイント | 中調子 |
まとめ
「ステルスのヘッドは気に入っているが、いまいち」と悩んでいる人は、シャフトを変えるだけで一気に改善するケースがあります。
シャフトによっては、飛距離や方向性、弾道など細かい調整も可能なので、ぜひ自分に合った1本を見つけてみてください。
ステルスドライバー対応シャフトの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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