春キャンプを思いきり楽しむためには、あらかじめタープを用意しておくことが非常に大切です。
春の日差しは意外と汗ばむような暑さを感じますし、山の天気は変わりやすいため突然雨が降ってくることもあります。
タープが無くてもキャンプはできますが、上記のような事態に備えてタープを張っておくことで、より快適に過ごすことが可能です。
今回の記事では、春キャンプでタープを使うメリットや選び方、おすすめ商品についてご紹介します。
目次
- 1 春キャンプ向けタープを使うメリット
- 2 春キャンプ向けタープを使うデメリット
- 3 春キャンプ向けタープの選び方
- 4 春キャンプ向けタープおすすめ10選
- 4.1 【Snow Peak】アメニティタープ ヘキサLセット(TP-851SR)
- 4.2 【LOGOS】ヘキサタープセット(71208000)
- 4.3 【Coleman】ヘキサライトⅡ(2000038145)
- 4.4 【WHOLE EARTH】EARTH Hexa TarpⅢ(WE23DA08)
- 4.5 【DD Hanmocks】DDタープ4×4
- 4.6 【VISION PEAKS】ファイアプレイスTCヘキサタープ2(VP160202I01)
- 4.7 【ogawa】フィールドタープレクタDX(3334)
- 4.8 【DOD】オーマイタープ(TT1-758-TN)
- 4.9 【FIELDOOR】ウイングタープ
- 4.10 【テンマクデザイン】ムササビウイング13ft.TC”焚き火”version(MF-TC)
- 5 まとめ
春キャンプ向けタープを使うメリット
日陰を作ることができる
何もないキャンプサイトで日差しを遮るためには、自分自身でタープを設営して日陰を作り出すしかありません。
夏以外の季節も意外と日差しは強いため、タープを用意しておくことで紫外線対策や熱中症対策ができます。
太陽は東から上り南側を通って西に沈むことを考慮して、日光を遮ることができる向きにタープを設営するようにしましょう。
雨をしのぐことができる
タープという屋根があれば雨をしのぐことができるため、雨天でも大自然の中でゆったりとキャンプを楽しむことができます。
タープに当たる雨音を聴きながら、好きなキャンプギアに囲まれて過ごすコーヒータイムは格別です。
また、難燃性の素材を選べばタープの下でも焚き火をすることができるため、薪さえ濡らさなければ雨天でも焚き火を決行できます。
コンパクトで持ち運びやすい
タープは布生地、ロープ、ペグ、ポールのみで構成されているため、荷姿が非常にコンパクトで持ち運びが簡単です。
例えばバーベキューだけのデイキャンプをするような時も、タープであれば労力をかけずにサクッと自宅から持ち出すことができます。
また、テントと比較してもそこまで重量が重くないため、荷運びが必要なフリーサイトのキャンプ場でも負担が少ないです。
設営アレンジが豊富
設営後の姿が決まっているテントとは異なり、タープは使用状況に合わせて自由自在に設営アレンジをすることが可能です。
風が強い日はポールを短くして低く設営したり、西日が強い時間はタープの片側を下げて日を遮ったりと、高い柔軟性を誇ります。
ブッシュクラフトのテクニックとして、ロープを木に結んだり落ちている枝をポール代わりに使うといった楽しみ方もあります。
タープ泊という選択肢ができる
目の前の視界を遮らないタープは、周囲から隠れるシェルターの役割を持つテントとは違い、とても解放感があります。
そのような環境で寝泊まりをするタープ泊は、周囲の自然をダイレクトに五感で味わうことができます。
星の煌めきを眺めながら眠りに就き、爽やかな朝の空気を感じながら起きる、テントではできない体験にぜひ挑戦してみてください。
春キャンプ向けタープを使うデメリット
風に弱い
タープは風を受け止める面積が広いため、風の影響を大きく受けてしまう道具です。
設営する際は、タープが風で飛ばされてしまうことのないように、念入りにペグダウンをして地面に固定しておく必要があります。
日中は大丈夫だったとしても、夜間に風が強まる予報が出ている場合は、安全のため就寝前にタープを撤収する判断も大切です。
ペグ打ちの数が多い
基本的にタープは自立しないため、ポールとロープを使ってタープを宙に浮かせる必要があります。
使用する全てのポールとロープは最後ペグダウンして固定するため、どうしてもペグ打ちの本数が多くなってしまいます。
ただ、ペグ打ちが中途半端だとタープが風に耐えきれず飛ばされてしまうため、横着せずにペグダウンすることを心掛けましょう。
虫よけ対策が必要
解放感が魅力的なタープはその反面、虫よけ対策が全くされていないというデメリットがあります。
蚊取り線香や虫よけスプレーを用意して、自分自身で虫から身を守る行動を取らないといけません。
タープの中には網戸のようなメッシュ生地で周囲を囲むことができるタイプもあるため、虫が苦手な方にはそちらがおすすめです。
春キャンプ向けタープの選び方
生地の素材で選ぶ
タープの生地は、コストパフォーマンスが良く強度も優れたポリエステル素材が採用されていることが多いです。
しかし、ポリエステル素材はとても火に弱いという弱点があり、火の粉が飛ぶとタープに穴が空いてしまいます。
一方で火に強い素材としてはポリコットンが知られており、ポリエステルとコットンの混紡生地で作られています。
コットンにより素材が難燃性を持つため、多少火の粉が飛んでも穴は空かないですが、重量が増えてしまうのが欠点です。
そのため、タープの下で焚き火を楽しみたい場合はポリコットン、軽量性重視の場合はポリエステルを選ぶのがおすすめです。
耐水性で選ぶ
雨をしのぐことができる、というメリットを最大限発揮するには、耐水性のあるタープを選ぶことが重要です。
傘の耐水圧が約500mmですが、タープは長時間雨にさらされるため、1,500mm程度の耐水圧を持つモノをおすすめします。
中には耐水圧が3,000mm以上あるタープもありますが、タープは耐水圧が高くなるほど通気性が悪化してしまいます。
普通の雨に耐えられるタープで十分であれば、耐水圧の高いタープは過剰スペックのため、自分に適したタープを選択しましょう。
遮光性やUVカットで選ぶ
日差しを避けることを重視したい場合は、遮光コーティングやUVカット機能が付いているタープがおすすめです。
日焼け対策になることはもちろんですが、日光を遮ることで涼しく過ごすことができ、熱中症対策にもなります。
しかし、カーテンと同じように遮光性の高いタープはどうしても分厚く重たい生地になり、値段も高くなってしまいます。
春キャンプのみで使用するのであればコスト重視、夏場のキャンプでも使う場合は遮光性重視で選ぶのも1つの手です。
形状で選ぶ
タープの形状には、大きく分けてレクタタープ、スクエアタープ、ヘキサタープ、ウイングタープの4種類があります。
レクタタープは長方形をした大型タイプが主流の種類で、広い居住空間と日陰を作れるため、大人数でのキャンプに向いています。
スクエアタープは正方形をしており、まるで折り紙のように様々な設営アレンジを楽しめるのが特徴的です。
ヘキサタープは六角形の角張ったデザインが非常にスタイリッシュなタープで、タープ全体でも主流のタイプになります。
ウイングタープはひし形で、コンパクトな商品が多いソロキャンプやツーリングでのキャンプに適したタープです。
見た目の好みや使用するシチュエーションを踏まえて、どの形状のタープにするか選ぶようにしましょう。
使用人数で選ぶ
タープは様々なサイズ展開がされているキャンプギアのため。使用人数に合ったサイズの商品を選ぶことが大切です。
ソロキャンプやデュオキャンプの場合は、3~4m四方のサイズがあれば十分快適に過ごすことができます。
一方ファミリーやグループでキャンプをする場合は、5m四方クラスの大型タープを用意しないと全員入ることができません。
タープは大きくなるほど重くなり、設営や撤収の際にかかる負担も大きいため、適切なサイズ感を見極めて購入しましょう。
春キャンプ向けタープおすすめ10選
【Snow Peak】
アメニティタープ ヘキサLセット(TP-851SR)
防水コーティングと撥水加工が施された、耐水圧1,800mmのタープのため、雨が降っても安心して過ごすことができます。
また、耐水加工だけでなくUVカット加工も実施されており、紫外線対策もバッチリの商品です。
エントリーユーザー向け商品のためポール、ロープ、ペグがセットになっており、購入後すぐに使い始めることができます。
【LOGOS】
ヘキサタープセット(71208000)
タープ幅が570cmもある大型サイズで、ブラックカラーが非常にかっこいいヘキサタープです。
耐水圧2,000mm、遮光性99.2%、UVカット率96.5%、難燃性加工とタープ自体の性能も申し分ありません。
大人数でキャンプに行った時に雨が降ってしまっても、このタープがあれば焚き火もバーベキューも花火を楽しみ尽くせます。
【Coleman】
ヘキサライトⅡ(2000038145)
始めてタープの購入を検討している初心者におすすめの、お手頃価格で手に入れられるエントリーモデルのタープです。
ポールは折りたたみの6節構造でありながら極太仕様のため、収納性を確保しつつも高い耐風性を実現しています。
また、ポールにはランタンフックが付属しており、ランタンスタンドが無くてもランタンを吊り下げることができます。
【WHOLE EARTH】
EARTH Hexa TarpⅢ(WE23DA08)
雨天でも絶対にキャンプをしたい人、梅雨にかけてもキャンプをしたい人におすすめの、抜群の防水性能を誇るタープです。
驚異の耐水圧3,000mmを有しているだけでなく、つなぎ目からの水の侵入を防ぐ防水シームシール加工が施されています。
タープ裏側には難燃加工がされているものの、表側はポリエステル素材のため、タープの近くでは焚き火をしない方が無難です。
【DD Hanmocks】
DDタープ4×4
耐水圧3,000mmのポリエステル製スクエアタープで、19か所に付いているループを使って様々な設営スタイルを楽しめます。
DDタープは4m四方と3m四方の2サイズ展開がされていますが、設営バリエーションを楽しむなら4m四方のサイズがおすすめです。
シートのみの販売となっており、ポール、ロープ、ペグは別途購入して準備しないといけないため、注意が必要です。
【VISION PEAKS】
ファイアプレイスTCヘキサタープ2(VP160202I01)
シート生地にはポリエステルと綿混紡のポリコットン素材が使用されており、タープ近くで焚き火をすることが可能です。
タープ幅が460cmあるため、4~5人程度であれば問題なくタープ下に入ってキャンプを楽しむことができます。
ポリコットンは乾きづらい素材のため、カビや悪臭を発生させないように、きちんと乾燥させてから保管するようにしましょう。
【ogawa】
フィールドタープレクタDX(3334)
日中の強い日差しを、シートの厚さと遮光コーティングで二重にカットしてくれる、遮光性重視の方におすすめのタープです。
レクタタープのため設営アレンジの自由度が高く、テントと接続しても使いやすいモデルとなっています。
耐水圧が1,800mmあり、撥水加工とシームシール加工も施されているため、晴れの日だけでなく雨の日も大活躍してくれます。
【DOD】
オーマイタープ(TT1-758-TN)
ソロ用テントと一緒に使った時に快適なキャンプができるよう設計された、ソロキャンプ専用のタープです。
襟足の長い特徴的なタープ形状をしていますが、耐水圧1,500mmにUVカット加工と機能面は全く問題ありません。
ペグとロープはありますがポールは付属していないため、自分のキャンプスタイルに合わせてポールを購入する必要があります。
【FIELDOOR】
ウイングタープ
曲線が美しいウイングタープとなっており、タープのみで気軽にデイキャンプやタープ泊を楽しむのにおすすめです。
耐水圧1,500mmにUVカット加工と欲しい性能は満足しつつ、数千円で購入できてしまう価格の安さも非常に魅力的です。
シートがポリエステル素材で耐火性には欠けるため、タープの近くで火気を扱わないように気を付けましょう。
【テンマクデザイン】
ムササビウイング13ft.TC”焚き火”version(MF-TC)
ベージュを基調にワインレッドで縁取られた、反り姿が非常に芸術的なウイングタープとなっています。
「”焚き火”version」の名の通り、シート生地がポリコットンのためタープ付近で焚き火をすることが可能です。
ポールとペグは別売りとなっていますが、シートの差し色と同じ赤色を使うと統一感が出てかっこよく決まるためおすすめです。
まとめ
タープは世の中に出回っている商品が非常に多く、どれを購入すればいいのか悩んでしまうことが多いと思います。
今回の記事を参考に、自分のキャンプスタイルや使用環境に合ったタープを選んで、素敵なキャンプ空間を作り上げてみてください。
春キャンプ向けタープの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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