スピアフィッシングの際、ナイフは携帯して潜っていますか?
経験豊富なダイバーはその必要性について十分に把握していると思いますが、初心者の方には重要性が伝わりにくい装備品です。
この記事では、スピアフィッシング用ナイフにこだわるメリット・デメリットについてご紹介します。
おすすめの商品もラインナップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
スピアフィッシング用ナイフにこだわるメリット
生命の危機に瀕した時に守ってくれる
ダイビング中にナイフがあったおかげで命拾いしたというケースは少なくありません。
海底には根掛かりした釣り糸や、投網の端などが引っかかっています。
それらはスピアフィッシング中に脚に絡まったりして、生命の危険に晒されることがあるのです。
ナイフにこだわり、切れ味の良いものを所持していれば、糸をカットすることで絡まった糸を外すことができます。
多機能のナイフが使える
スピアフィッシングで魚を突いた時は、弱らせたり鮮度を保つために、ナイフを頭骨に刺す脳天締めを行います。
この際、ナイフのブレード以外にアイスピックのような針状のものが設けられているナイフがあります。
このアイスピックであれば、ブレードに触らなくても良いので、比較的安全に魚の脳天締めが可能です。
スピアフィッシング用ナイフにこだわるデメリット
銃刀法違反に抵触する場合がある
2012年の1月から、銃刀法が改正されました。
刃渡りが5.5cm以上で剣の形状をしており、ブレードが鋭くとがったデザインのナイフは、使用や所持が禁止となったのです。
もちろん、規定内のデザインのナイフをスピアフィッシング目的で使用することはまったく問題ありません。
しかし、スピアフィッシング以外の使用や、器材バックに入れずに携行すると、銃刀法違反に抵触する可能性があります。
ブレードをメンテナンスする時間が必要
スピアフィッシング用ナイフは、ブレードの素材にステンレス鋼やチタンを採用されていることが多く、非常に丈夫です。
しかし、海水に長時間晒されたり、硬い魚の頭骨に刺したりするので、もちろん傷んだり経年劣化もします。
そうなれば、ブレードを研いだり修理に出す時間を捻出しなければなりません。
ナイフにこだわりを持つことは良いことですが、このようなデメリットも生じます。
スピアフィッシング用ナイフの選び方
サイズや材質で選択する
ナイフのブレード部分には、海水に長時間晒されても錆びにくいチタンなどが素材として採用されています。
さらに最近では、より金属腐食に強い素材や、加工技術の進歩により経年劣化に耐えうるナイフが登場してきています。
長年愛用するものなので、錆びにくく頑丈で切れ味の鋭いブレードが特徴のナイフを選択しましょう。
また、ナイフの全長やブレードの大きさによって、使い勝手や装着時のフィット感は大きく変わります。
その他、ブレードの厚みであったり、鞘に使われている材質にも気を配ると、自分に合ったナイフが見つかるかもしれません。
何よりも、自分が一番使い勝手が良いと感じ、いざという時に目的を果たしてくれるナイフが最も必要なナイフです。
ブレードの形状や素材で選択する
ブレードの形状によって、細い糸状の物質がカットしやすかったり、太いロープ状のものがカットしやすいなどの特徴があります。
なかには用途によってブレードの使い分けができるナイフもあるのです。
例えば、ブレードの裏がノコギリ歯になっていて、ロープなどの太い物質を削り切るようなデザインのナイフがこれに該当します。
304グレードの硬化ステンレススチール製で、刃先のクオリティと表面の耐腐食性が優れている製品などがおすすめです。
プレミアムステンレス鋼とPP素材を掛け合わせて作られたブレードなどは、錆に対する強度と耐食性もあります。
錆びにくく刃こぼれしにくいブレードを選択するのが良いでしょう。
折り畳み式・ストレート式で選択する
折り畳み式のナイフは、ブレード部分をうっかり握って手指を傷つける心配が少ないので、初心者の方におすすめです。
取っ手部分に、ブレードが閉じないようにロックする板が入っているタイプのものが多いです。
海中では動作が鈍くなるので、緊急時にロックを外しやすいタイプを選ぶと良いでしょう。
ストレート式のナイフは、一般的に太ももにバンドを設置して、バンドに鞘をあてがって使用するタイプのものが多いです。
片手でロックが外せて、海中でもすぐに使用が可能ですが、ブレードを握ってしまう可能性があることは否めません。
しかし、海中での取り回しの良さや使い勝手の良さから、中級者から上級者まで幅広い層に受け入れられているナイフです。
スピアフィッシング用ナイフおすすめ7選
【Generic】
プワンダダイビングナイフ
高品質440ステンレス鋼刃材を素材に採用したダイビングナイフです。
ブレードの裏側には、ノコギリ歯が設けられているので、カットだけでなく擦切ることも可能です。
ハンドル部分はアルミニウムとステンレス鋼を使っているため頑丈で、防錆性に富んだ製品と言えるでしょう。
ナイロン製のストラップが付いていて、装着が簡単な点も魅力の一つです。
【Palantic】
ダイビングナイフ(SCBT-3202S)
全長が25.4cm、ブレードの長さが12.7cmのダイビングです。
金属腐食に耐性を持ち、製造技術の発展による高硬度のチタニウムを素材に採用しているのが特徴です。
通常のチタンはHDC36と呼ばれるもので、多くのナイフのブレード部分に採用されています。
しかし、この製品のブレードには、ベータチタンHDC50と呼ばれる素材が使用されており、より頑丈なブレードを実現しています。
【Teror】
ダイビングナイフ2in1
開くとハサミの役割、閉じるとナイフの役割を果たす、2in1のダイビングナイフです。
高品質の420ステンレス鋼を素材に採用したブレードは、セレーションが付いているクロムメッキ加工がされています。
そのため、錆びにくく金属腐食に耐性があるだけでなく、コンパクトな作りになっていて使い勝手が良いです。
【Qikee1】
プロフェッショナルダイビングナイフ
ブレードの長さが3.7cmで、製品の重量が127gと軽量コンパクトな作りのダイビングナイフです。
プレミアムステンレス鋼とPP素材を使い、防錆性・耐食性が優秀な製品となっています。
人間工学に基づいた分析によって作られたハンドルは、海中でも握りやすく滑らない特徴があります。
クイックロックバックルと交換が可能で、携帯と使用ともに簡単に行える点が魅力の一つでしょう。
【Cressi】
ダイバーナイフ
全長310mm、ブレード部分の長さ180mm、ブレード部分の幅が30mmのダイバーナイフです。
クイックリリースナイフカバーが付属されており、片方の指でボタンを押すとナイフ全体が取り出せる作りになっています。
また、滑り止めのラバーデザインにもこだわりがあり、装飾としても楽しめる点が特徴です。
安全ロックも付いており、ストラップを装着することで海中での紛失も防げます。
【AQUALUNG】
コンパクトダイバーナイフ(475310)
ダイビング器材の老舗である、AQUALUNGが製造元のダイバーナイフです。
ワンタッチロッキングシステムを採用し、安全に、そして簡単にナイフを鞘から着脱できます。
AQUALUNGの大半のBC左ポケットに着けることが可能で、ホースホルダーストラップにも対応しています。
ブレード部分の長さは7.5cm、ナイフ全体の長さは19cm、ラインカッターも付いていて多機能な点が特徴です。
【SCUBAPRO】
ホワイトチップナイフ
ダイビングメーカー、SCUBAPROのコンパクトサイズのダイビングナイフです。
304硬化ステンレススチール製であることから、耐腐食性・防錆性に優れた製品です。
ブレードは、釣り糸などのカットもできるうえ、魚のエラを切って血抜きもできます。
ブレード裏に付いているノコギリ歯は多目的に使用が可能で、ポケットに入れて持ち運びができるほどコンパクトな設計です。
まとめ
この記事では、スピアフィッシング用ナイフにこだわるメリット・デメリットについてご紹介しました。
ナイフのおすすめ7選も併せて紹介していますので、購入・再購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
スピアフィッシング用ナイフの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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