ライディングのポテンシャルを高めてくれるのが、スノーボード用プレートです。
主にカービングに効果を発揮するため、 上級者だけでなく、カービングターンを覚えたい初心者にもトライしてもらいたいギアのひとつです。
そこでこの記事では、初心者の人でも分かりやすいように、メリット・デメリットを含めながら、プレートの解説を行っていきます。
基本的な情報からおすすめの商品の紹介まであり、購入のヒントになる内容が盛り沢山ですので、ぜひご覧ください。
目次
スノーボード用プレートとは
スノーボード用プレートには、ビンディングと板の間に挟むタイプと、使用中のビンディングのプレート部分を外して設置するタイプがあります。
メーカーにより、素材や厚さ、形が変わり、それぞれ独自の技術が盛り込まれていますが、そのポテンシャルは絶大。
プレートを装着することでグリップ力が高まり、スピードやターンのキレなど、滑走のクオリティが大きく飛躍します。
また、挟むタイプのプレートの特徴として挙げられるのが、エッジをきかせやすくしてくれるということです。
エッジワークがメインのカービングターンを追求していきたい人には、かなりおすすめです。
プレートピアと呼ばれるビンディングの中央に設置するプレートは、板に力が伝わりやすいのが特徴。
少ない力で板のトーションを引き出してくれるため、グラトリを極めたい人はプレートピアをチェックしてみましょう。
スノーボード用プレートを使うメリット
ドラグの解消
スノーボード用プレートは、ドラグに効果を発揮します。
ドラグとは、ブーツやビンディングが板からはみ出て、雪に接触してしまうことです。
カービングターンでしっかりとエッジをきかせて滑走する場合、過度に板を傾斜させるため、ドラグが出やすくなってしまうのです。
プレートがあれば、プレートの厚みがあるので、雪に接触することが少なくなり、ドラグの解消につながっていきます。
板に力を伝えやすい
スノーボード用のプレートは、板に力を伝えやすくしてくれる効果があります。
プレートを装着することで足回りが安定し、その安定から板に力を伝えやすくなるため、正確にコントロールできるようになります。
そのため、コントロール性の向上を目指している方におすすめしたいギアです。
衝撃吸収
スノーボード用プレートの中には、衝撃吸収を強化しているタイプもあります。
なかでもF.T.Aプレートは、雪面状態が悪いときでも板に力を伝えながら衝撃を吸収し、滑走のポテンシャルをキープしてくれます。
ただ、全てのモデルに衝撃吸収が備わっているわけではないため、購入の際にはしっかりと確認をするようにしましょう。
大きなパワー
スノーボード用プレートは、大きなパワーを生み出してくれます。
Tプレートは中央に切れ目が入っており、切れ目にかかる踏み込み時の反発を利用することで、大きな力が生まれてエッジをきかせることが可能に。
これにより、少ない力でも大きなパワーを得ることができます。
グリップ力が上がる
スノーボード用プレートを装着することで、グリップ力が高まります。
グリップ力が上がると、スピード、ターンの 質、コントロールなど、これら全ても高まるため、 滑走のポテンシャルがパワーアップします。
そのため、グリップ力やコントロール性を高めたい方にとって、心強い味方となってくれるギアです。
スノーボード用プレートを使うデメリット
重さ
スノーボード用プレートには重さがあるため、時にはその重さが負担に感じてしまうこともあります。
滑走中には気にならなくても、リフトに乗っているときなどは、元々板の重さを感じていた女性や子供には、苦痛に感じてしまうかもしれません。
チタンを使用しているプレートピアであれば、通常のプレートに比べると軽量です。
そのため、重量が気になる人にはプレートピアをおすすめします。
グラトリのやりにくさ
スノーボード用プレートはカービングターンに特化しているものが多くあります。
プレートの種類によりますが、板のフレックスも強化されて固くなるため、 グラトリがやりにくくなることは否めません。
また、ビンディング同様にボードに直接装着するため、どうしても板に傷はつきやすくなります。
シールやテープを貼るなどして、対策を取るようにしましょう。
スノーボード用プレートの選び方
スノーボードスタイル
選ぶ基準のひとつに、スノーボードのスタイルが挙げられます。
板とビンディングの間に挟むタイプは、プレートを装着することにより、フレックスは固くなります。
そのため、グラトリがメインの人には不向きで、カービングメインで滑る人向きと言えるでしょう。
これに対し、プレートピアは板のトーションを引き出すため、グラトリを追求していきたい人に向いています。
メーカー
スノーボード用プレートも、ほかのギア同様にいくつかのメーカーが参入しています。
デザインだけでなく、プレートの素材や、各社それぞれが開発した技術をしっかりと吟味していきましょう。
また、プレートは全てのメーカー、モデルの対応ではないため、購入の際に自分の板に合うかどうかを確認する必要があります。
価格
価格をチェックしない人はいないと思いますが、 通常プレート、プレートピアともに高価格です。
2万円以下のものから、上は10万円以上のものまであります。
スノーボード用プレートは、装着することで滑りが劇的に変化するため、価格が相当であるかどうかを決めるのはあなた次第です。
自分自身のスノーボードスタイルや、雪山に行く頻度を考慮しながら検討するようにしましょう。
スノーボード用プレートおすすめ10選
【OJK】
PLATE
スノーボードメーカーとして有名なOJKのプレートは、安心安全のメイドインジャパンです。
素材はオーツ樹脂で、重さはあまり気になることもなく、疲労感も少なめです。
ドラグの緩和はもちろん、抜群のグリップ力がターン時に雪面をしっかりと捉え、快適な滑りをサポートしてくれます。
【OJK】
CARVING PLATE MIDDLE
OJKのミドルプレートは、疲労や重量感を感じさせないオーツ樹脂製です。
キャンバー構造は、力の弱い人でも雪面を的確に捉えられる高いグリップ力を発揮し、スムーズで素早いターンを実現させます。
ミドルタイプは素材にポリエチレンを使用しており、 ターンが安定しやすいのが特徴です。
【OJK】
CARVING PLATE HARD
OJKのハードプレートは、反発性の高いABS、GROUP2000を搭載し、装着することで爆発的なパワーを生みます。
凹凸が大きく、 荒れた雪面でも安定したパワーのある早いターンを行うことが可能です。
ハードタイプは初心者では扱いにくいため、 スピードを追求していく上級者におすすめします。
【ACT GEAR】
F.T.A PLATE(sn-bd-act-008)
こちらのプレートは、ALPINE、FREESTYLEの2種類から選べます。
プレートの表面はメタル仕上げで、パワーをそのまま板にしっかりと伝えることができます。
板の接地面は柔らかくなっており、 衝撃を吸収してくれるという優れものですが、取り付けには専用のビスが必要です。
【Spark R&D】
SPARK PACK
全ての商品を、自社工場のあるモンタナ州で製造するSpark R&Dは、主にビンディングを扱うブランドです。
このプレートの特徴は、なんと言っても画期的と言われる調整可能なチャンネルです。
アルミのプレートがビンディングチャンネルに接続することで、大きなパワーを生みます。
さらには価格もお手頃で、コスパの良いプレートです。
【KESSLER】
K.Plate Rocket X
スイスの老舗スノーボードブランド、KESSLERの2ピースプレートは、お値段に見合った高機能を搭載しています。
圧力をバランスよく分散するプレートの滑らかな形状が、グリップ力を高めてスムーズなエッジワークを演出します。
こちらはTheCrossモデル向けのフリースタイル用プレートです。
【PLATEPIA】
PLATEPIA1(010199jjplatepia)
超軽量に加えて、高反発という特性を持つプレートピアのポテンシャルは、計り知れません。
荒れた雪面や湿雪にも対応し、操作性は抜群で、温度による変形にも強く、高機能を長期間楽しむことができます。
機能性の高さから、コスパの良いギアと言って良いでしょう。
【PLATEPIA】
My hero(010199jjmyherot)
こちらのシリーズは、PLATEPIAのプロライダーのお墨付きモデルで、毎年限定販売されている人気のプレートです。
カラータイプは5種類あり、 プロライダーもデザインに関わるという熱の入れようです。
プレートの性能は、PLATEPIA1など他製品と同様に高機能を常備していますが、価格は少し高めになります。
【VIST】
SNOWPLATE DOUBLE24
センターの割れ目で生まれるトーションで、板本来の機能を生かすことができるため、フリースタイルやカービングにおすすめです。
こちらはセパレートタイプのプレートの中でも、トップクラスの安定性を持っています。
見た目より軽量で、値段は高めではありますすが、 本物志向の間違いなく価値ありのプレートです。
【OJK】
カービングプレート 02PLUS
OJKの樹脂製プレートは、軽量かつグリップ力も抜群です。
プレートのリフト効果から、エッジのスピードやパワーも増幅します。
プレート自体のフレックスを選べるだけでなく、バーの本数を変えることでもフレックスの調整を可能にしてくれる優れものです。
まとめ
各プレートには、メリットだけではなく、もちろんデメリットもあります。
その日その日のスノーボードスタイルに合わせながら、プレートを変えてみるのも面白いかもしれません。
スキルアップも重要ですが、何よりも大切なのは楽しむことですので、自身が最も楽しめるギアを見つけていきましょう。
スノーボード用プレートの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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