昨今のドライバーは、ヘッド体積が460ccの大型ヘッドが主流です。
しかし大型ヘッドに苦手意識があり、小ぶりなドライバーを好んで使用するゴルファーもいます。
小ぶりなドライバーには、以下のように大型ヘッドにない特徴があります。
- ボールをコントロールできる操作性の良さ
- クラブがよく振り抜ける
本記事ではヘッドが小さいドライバーにフォーカスし、メリットやデメリットと選び方、おすすめモデル8選を紹介します。
ヘッドが小さいドライバーを使うメリット
最近の大型ヘッド460cc体積のドライバーに比べ、ヘッドが小さいドライバーは重心距離が短いです。
つまり小ぶりなドライバーは、慣性モーメントが小さいのでインテンショナルのショットが打ちやすくなります。
小ぶりなドライバーは飛距離よりも操作性を重視し、コースマネジメントを考慮してゴルフをする中上級者が好むクラブです。
スライスやプッシュアウトが減る
スライスや出球の弱いボールが出るのは、クラブフェースがインパクトで開いて当たるからです。
小ぶりのドライバーを使用することで、右のミスで悩んでいるゴルファーは、スライスの度合いやプッシュアウトが軽減する可能性があります。
小ぶりのヘッドは、ヘッドの返りがスムーズで、ボールのつかまりは良くなります。
ボールの吹き上がりが減る
大型ヘッドのドライバーを使用しヘッドスピードがあり、ボールが吹き上がり距離をロスしているゴルファーがいます。
小ぶりのドライバーを使用すると、ボールの吹き上がりが減ります。
小ぶりなヘッドは、ボールを上がりやすくする要素の重心深度を浅くしています。
アスリートゴルファーは、低スピンの弾道が打ちやすく飛距離も出る傾向があります。
操作性が高くコントロールしやすい
小ぶりなドライバーは重心距離が短いため、ヘッドターンがしやすく操作性が高い。
大型ヘッドと比べ、ヘッドは小さく空気抵抗がなく振りやすい傾向です。
ドライバーの重心距離の基準は38~40mm。
重心距離の短い小ぶりのドライバーは、ドローやフェードのように意図的に打ち分ける、出球をコントロールできるゴルファーに好まれます。
ヘッドが小さいドライバーを使うデメリット
フック回転のボールが出やすい
小ぶりなドライバーの重心距離が短いためフェースは返りやすいです。
ミスショットで、チーピンや左の引っ掛け球が出やすい傾向にあります。
クラブが合わない場合、シャフト重量やフレックスの変更、シャフトを短くするなどの調整をします。
クラブ軌道も関係しますが、球を右に逃しつかまりを抑えるセッティングにすると改善する可能性があります。
飛距離が落ちる
ヘッドが小さいドライバーを使用するゴルファーは、ミート率や振り抜きやすさを考えます。
小ぶりドライバーは、トータルバランスを考えシャフトの長さを短く設定します。
シャフトが短くなると、クラブ難易度が下がりますが距離に影響が出ます。
短尺ドライバーは、理論値でヘッドスピードが下がり飛距離が落ちます。
安定性が劣る
アドレスを構えたときに、ヘッドが小ぶりなためクラブに慣れるまでは不安が残ります。
ゴルファーの技量によりますが、ある程度のミート率がないとショットの精度で安定性が得られません。
大型ヘッドに比べて慣性モーメントは低く、ボールがつかまりにくかったり当たりが薄かったりで飛距離にバラツキが出ます。
ヘッドが小さいドライバーの選び方
ミスの傾向を洗い出す
自分のミスの傾向と小ぶりなドライバーの特性で、ミスの克服ができるか検討します。
スライスなどの右のミスで悩んでいるゴルファーには、先端が走る先調子シャフトに変更したり、シャフトを短くしたりすると出球が変わる可能性があります。
打ち出しが高くボールの吹き上がりによる飛距離ロスに悩むゴルファーは、シャフトを中~本調子に変え、シャフト先端の挙動を抑えることで症状が軽減する可能性があります。
スイング軌道にもよるがチーピンや引っ掛けで左のミスに悩んでいるゴルファーは、シャフトの重量やフレックスを変更するなど、球のつかまりを抑えて改善する可能性があります。
上記以外にドライバーで悩みがないか洗い出します。
クラブ特性を把握する
ヘッドが小さいドライバーの選び方は、クラブの特性を理解する必要があります。
最近は大型ヘッドが主流になり、発売されるモデルが規制値ギリギリの460ccが大半です。
ゴルフ経験者の中には、大型ヘッドになじめないゴルファーが一定数いらっしゃいます。
近年のスイング理論は、フェースローテーションを極力減らし体のターンでスイングする傾向です。
自分の感性を生かし操作性や振りやすさを求めるゴルファーには、ヘッドが小さいドライバーはうってつけのヘッド形状。
慣性モーメントと重心深度のバランス調整をとるなど、クラブを選ぶにあたり、特性を把握することは重要です。
気になる小ぶりヘッドドライバーを試打する
以下のように、小ぶりなドライバーで自分の目標とするゴルフスイングを考えます。
- ドローやフェードのように球筋をコントロールする操作性の良さ
- 飛距離より安定性や方向性の精度を上げる
- ターゲットに向かって振り抜けるスイングができる
ゴルファーにより求めるものは千差万別です。
気になる小ぶりなドライバーを試打会やレンタルで試します。
自分の感性とクラブイメージの乖離をなくし、自分にクラブがマッチするか検討します。
ティーショットで「逆球が出るのではないか?」など不安要素があると、インパクトでボールに合わせに行ったり、スイングが緩んだりします。
技術面をクラブで補ってもらうためには、自分に合う最適なクラブを探します。
ヘッドが小さいドライバーおすすめ8選
【タイトリスト】
TSi4
コンパクトな洋ナシ型ヘッドは、小ぶりの430ccドライバーで中上級者向けのモデル。
ヘッドスピードがあるハードヒッタータイプに好まれます。
スピンを抑え力強いストレート弾道が打てるドライバーです。
ターゲットに対して狙っていける操作性の高さと、球筋をコントロールしたいゴルファーにオススメです。
【ヨネックス】
EZONE GT435
ヨネックスがファイバー技術を使用し、開発してゴルフに応用したクラブ。
ディープフェイスで小ぶりな435ccドライバーです。
ヘッド形状は後方が持ち上がり、低スピンで打ち出し高さを抑えられます。
操作性も高く、ギア効果をいかして球筋を操作します。
つかまり過ぎないため、思いきり振っていきたいハードヒッターにもオススメです。
【テーラーメイド】
M5 ツアー
ヘッド形状は洋ナシ型でヘッド体積が435ccの操作性に優れた中上級者向け。
芯を外した際のサイドスピンを少なくする「ツイストフェース」と、ヘッドの重心位置を変更可能な「リバースTトラック・システム」が搭載されたモデルです。
左のミスを嫌うゴルファーに適したつかまりを抑えた設計。
以前松山英樹さんが使用していたクラブです。
【テーラーメイド】
300ミニドライバー
一般のフェアウェイウッドよりはヘッド体積307ccで大きいモデル。
ディープフェイスで低スピンですが、高弾道が打てる設計の中上級者向けのモデル。
ミスヒットにも強く、操作性が抜群のクラブです。
強風の日や狭いコースでクラブ性能を発揮できるドライバーです。
ボールがつかまりやすく、スライスに悩んでいるゴルファーにオススメします。
【本間ゴルフ】
ツアーワールドTR20
ヘッド形状は洋ナシ型の小ぶりの440ccヘッドで、操作性が高くボールをコントロールしたい中上級者向けのモデル。
オートマチックにつかまりませんが、叩いても左にボールが出にくく低スピンの中弾道で飛ばせるクラブです。
飛距離よりも方向性の精度を求め、振り抜きがよく強弾道も打てる実戦向きのドライバーです。
【ミズノ】
JPX E3 sv(5KJBB75151)
小ぶりヘッドでありながら、高弾道でミスヒットに強くすべてのゴルファーのレベルに合うモデル。
3つのウエイトポジションで、ヘッドターンをコントロールできる調整機能があり優しく飛ばせます。
ヘッドが返らずボールを捕まえるのが苦手、クラブを振り切れないなど飛距離に悩むゴルファー向けのモデルです。
【PING】
G425 LST
ピンのG425ドライバーには、MAXとLST、SFTの三種あります。
その中でLSTのみが445ccの小ぶりヘッドのドライバーです。
低スピンで強弾道を生み出す重心設計で中上級者向けのモデル。
操作性の高さが非常に魅力です。
飛距離はミート率次第ですが、方向性の精度が高く振りやすいドライバーです。
【ダンロップ】
スリクソン Z765
全体的にヘッドが丸く、小ぶりの440ccのヘッド体積です。
ディープなフェース形状で、飛距離と振り抜いてもバラつきにくい弾道を実現したアスリートゴルファー向けのモデル。
ヘッドの慣性モーメントが上がり、振ってもボールがバラつかないので方向性が向上します。
操作性が良く、風に負けない強弾道が打てるドライバーです。
まとめ
世の中には最新モデルに劣らない、名器と言われるドライバーが多数存在します。
自分にマッチした小ぶりなドライバーが発見できれば、自分の武器として活躍します。
魅力的なクラブを探し、楽しいゴルフライフを過ごしましょう。
ヘッドが小さいドライバーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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