春から秋までのキャンプを経験している方でも、初めての冬キャンプではどんな寝袋を選べば良いのか迷うものです。
冬キャンプの寝具選びは他の季節より重要なポイントが多く、初心者はスペック不足で辛い思いをすることも少なくありません。
ですが、寒さで就寝中もストーブを使用してしまうと一酸化炭素中毒の危険性もあり、冬の寝袋選びには注意が必要です。
今回は、ライトな冬キャンプから本格的な極寒でも使用できる製品まで、様々な寝袋をメリットやデメリットと共にご紹介します。
目次
- 1 初心者向け冬用寝袋を使うメリット
- 2 初心者向け冬用寝袋を使うデメリット
- 3 初心者向け冬用寝袋の選び方
- 4 初心者向け冬用寝袋おすすめ10選
- 4.1 【HAWK GEAR】寝袋 シュラフ マミー型(r009)
- 4.2 【LEEPWEI】寝袋 封筒型 軽量
- 4.3 【CAMDOOR】シュラフ 冬用 マミー型
- 4.4 【AIFLYCY】寝袋 冬用 コンパクト(shuidai1010)
- 4.5 【BUNDOK】マミー型 シュラフ(BDK-61)
- 4.6 【Bears Rock】冬用 ワイド シュラフ 封筒型(FX-503W)
- 4.7 【モンベル】シームレスダウンハガー800#3 R/ZIP バルサム(#1121401)
- 4.8 【Naturehike】雪鳥 冬用寝袋 マミー型(NH20YD001)
- 4.9 【Naturehike】ダウン シュラフ 松雪600
- 4.10 【NANGA】×3ten オーロラテックス 600DX ベージュ 特注カラー
- 5 まとめ
初心者向け冬用寝袋を使うメリット
コスパが良い
アウトドア初心者向けの冬用寝袋は、オートキャンプでの使用を想定している製品が主流のため、コスパが良く購入しやすいというメリットがあります。
テントやタープなどこれからキャンプ道具を揃える場合、非常に予算がかかるため、少しでも安価に購入できるアイテムは大いに助けになります。
キャンプスタイルを確立していない時期はどんな寝袋がベストか判断がつかない場合も多く、気軽に買い替えが可能なのも嬉しいポイントです。
お手入れが簡単
初心者向けの寝袋には、自宅の洗濯機で丸洗いが可能なものや、ダウンでも手洗いができる製品など、お手入れが簡単というメリットがあります。
車中泊やオートキャンプ場での使用がメインの方なら、収納サイズは大きくなりますが中綿にホローファイバーなどの化繊を使用した寝袋が使いやすいでしょう。
化繊の寝袋は湿気や水濡れに強く、気軽に洗えるのでいつでも清潔に使用でき、最初の一枚に使いやすくおすすめです。
本格的な冬キャンプにも対応できる
初心者向けの寝袋とはいえ、保温性に優れ暖かく過ごせるため、本格的な冬キャンプでも十分に対応できます。
封筒型の製品は内部に余分なスペースがあり、インナーシュラフや電気毛布などとの併用も可能で更に快適に過ごせるでしょう。
寒冷地や登山、徒歩キャンプなどに使用するなら、モンベルなどの購入しやすい登山用の寝袋は、マミー型で保温性も高く軽量に持ち運びができます。
初心者向け冬用寝袋を使うデメリット
化繊の製品は重量がある
中綿に化繊を使用した製品は、天然ダウンの寝袋に比べ重量があり、収納サイズも大きくなるというデメリットがあります。
冬キャンプは他の季節よりも荷物が増えがちで、車を乗り入れできるキャンプ場なら問題ありませんが、駐車場から離れている場合は注意が必要です。
できるだけ軽量コンパクトに収めたいなら、天然ダウンを使用した製品を選ぶことをおすすめします。
寒冷地では保温性が足りない場合がある
温暖な地域の冬キャンプではそれほど失敗は少ない寝袋選びですが、雪国や標高の高いキャンプ場など、寒冷地での使用には注意が必要です。
日中は日差しがあり暖かく感じても、寒冷地では想像以上に夜の冷え込みが厳しく、初めての冬キャンプでは寒さで眠れないことも多くあります。
寝袋の使用可能温度をしっかりチェックすることも大切ですが、初心者は念のため電気毛布やインナーシュラフなども用意しておくと良いでしょう。
初心者向け冬用寝袋の選び方
機能性で選ぶ
初めての冬用寝袋を選ぶなら、使用可能温度や機能性はしっかり確認して購入することをおすすめします。
これから道具を揃えるならできるだけ安価に購入したいものですが、価格だけで購入を決めず、使用する地域や状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
特に寒がりの方や女性のキャンパーは、少々高価になりますが登山用の高スペックな寝袋を選んでおけば安心なので、選択肢に加えてみてください。
素材で選ぶ
初心者向け冬用寝袋に限らず、メーカーや製品によって使用している素材は多種多様です。
天然のダウンやホローファイバーなど、中綿の素材も様々ですが、生地の素材でも同じポリエステル製にもかかわらず肌触りや使用感が大きく違います。
天然ダウンを使用している製品は非常に保温性に優れ、軽量コンパクトに持ち運びができるので、登山やソロキャンプ、徒歩キャンプなどに向いています。
ホローファイバーなどの化学繊維の寝袋は天然ダウンに比べて保温性は少々落ちますが、気軽に洗えてコスパも良く、オートキャンプでは使いやすいでしょう。
また、昨今では生地の素材にこだわっているメーカーも多く、コットンの様な肌触りやフランネルなど、自宅の布団の様に使用できる製品も展開されています。
形で選ぶ
寝袋にはマミー型と封筒型が存在しますが、それぞれにメリットやデメリットがあり、どちらを選ぶかは好みや用途によって違います。
全くの初心者でオートキャンプ場がメインの方なら、布団の様な寝心地で野外でも違和感なく安眠できる封筒型を選ぶと良いでしょう。
封筒型は内部に十分なスペースがあり、多少スペックが足りなくても中に毛布やインナーシュラフなどを入れて対応できるのも大きなポイント。
マミー型は身体のラインに沿った仕様になっており、窮屈感はありますが内部の空気を逃さないので保温効果が高く、寒冷地でのキャンプや登山などに最適です。
どちらかというと封筒型より中級者から上級者向けの形になりますが、コンパクトに持ち運びもでき、シンプルで無骨なキャンプスタイルの方にも人気です。
メーカーで選ぶ
とりあえず試しにキャンプを始めてみたい方や、友人などに誘われて急遽寝袋が必要になった場合は、BUNDOKやLEEPWEIなどの製品がおすすめです。
とてもコスパが良く気軽に購入しやすいので、仮に今後使う機会がなかったとしてもお財布へのダメージが少なく、来客用に流用できるのもポイントです。
最初からある程度のスペックが欲しいなら、Bears RockやNaturehikeの製品は機能性にも優れ快適な寝心地で、初めての冬キャンプに最適でしょう。
更に、登山や寒冷地の冬キャンプ、徒歩キャンプなどを始めたいなら、モンベルやNANGAなどの本格的な登山用寝袋を選ぶと間違いがありません。
非常に高価で初期費用はかかりますが、機能性や耐久性は申し分がなく、過酷な状況でも安心して使用できます。
初心者向け冬用寝袋の価格帯
冬用の寝袋は製品の機能性やメーカーによって、価格に大きく違いがありますが、オートキャンプで使用するなら安価に入手可能です。
冬の車中泊や温暖な地域で使用する製品なら、5千円前後と非常に購入しやすい価格帯でコスパも良く取り入れやすいでしょう。
少し予算に余裕があり、快適な冬キャンプをしたいなら、2万円前後の寝袋を選ぶと大抵の冬キャンプには対応してくれるので安心です。
絶対に寒い思いはしたくない方や、過酷なシーンでの使用も想定しているなら、3万円以上の高スペックな製品がおすすめです。
冬用の寝袋は様々な製品が展開されており、使用するシーンや予算に合わせて、無理のない製品を選んでみてください。
初心者向け冬用寝袋おすすめ10選
メーカー名 製品名 | 重さ | サイズ | 素材 | 使用温度 |
---|---|---|---|---|
HAWK GEAR 寝袋 シュラフ マミー型 | 1.62kg | 210×72.5cm | ホローファイバー、その他 | −20℃〜−11℃ |
LEEPWEI 寝袋 封筒型 軽量 | 1.8kg | 210×75cm | ポリエステル、ナイロン210T、ホローファイバー | −15℃〜5℃ |
CAMDOOR シュラフ 冬用 マミー型 | 1.8kg | 220×80×7.62cm | 230Tポリエステル、PGポリエステル、コットンファイバー | −15℃〜20℃ |
AIFLYCY 寝袋 冬用 コンパクト | 1.8kg | 210×82cm | 210Tポリエステル、吸水性PGポリエステル、中空化学繊維 | −15℃〜28℃ |
BUNDOK マミー型 シュラフ | 2.4kg | 220×85cm | ナイロン40D、ポリエステル、ホローファイバー | −10℃〜4℃ |
Bears Rock 冬用 ワイド シュラフ 封筒型 | 3.4kg | 230×90cm | 300Tポリエステル、BRウォーム3D中空化学繊維、ポリエステル | 20℃〜−30℃ |
モンベル シームレスダウンハガー800#3 R/ZIP バルサム | 0.53g | 183cmまで | タフタ、ナイロン、ダウン | −1℃〜4℃ |
Naturehike 雪鳥 冬用寝袋 マミー型 | 1.19kg | 205cm | ナイロン、ダウン | −15℃〜2℃ |
Naturehike ダウン シュラフ 松雪600 | 2.4kg | 220×85cm | ダウン、コットン、20Dナイロン | −5℃〜−11℃ |
NANGA ×3ten オーロラテックス 600DX ベージュ 特注カラー | 1.15kg | 記載なし | オーロラテックス、ナイロン、ゴム、ダウン | −6℃〜−11℃まで |
【HAWK GEAR】
寝袋 シュラフ マミー型(r009)
コスパが良くキャンプ初心者でも取り入れやすい製品で、−20℃まで耐えられる保温性のおすすめの製品です。
中綿にお手入れがしやすいホローファイバーを採用し、自宅の洗濯機で丸洗いができるのも大きなポイント。
軽量で持ち運びもしやすく、ソロキャンプやツーリングにも使いやすく重宝します。
重さ | 1.62g |
---|---|
サイズ | 210×72.5cm |
素材 | ホローファイバー、その他 |
使用温度 | −20℃〜−11℃ |
【LEEPWEI】
寝袋 封筒型 軽量
生地に防水加工を施し水濡れや結露に強い封筒型の寝袋で、ファスナーを全開にして掛け布団やカーペットとしても使用できる製品です。
封筒型はマミー型と比べてゆったり広く使えるので寝袋に慣れない初心者でも違和感なく使用することができます。
また、裏地には上質な繊維素材を使用しているので布団のような肌触りを得られ、ダブルジッパーで温度調節が容易にできるのもポイントです。
重さ | 1.8kg |
---|---|
サイズ | 210×75cm |
素材 | ポリエステル、ナイロン210T、ホローファイバー |
使用温度 | −15℃〜5℃ |
【CAMDOOR】
シュラフ 冬用 マミー型
通常の寝袋より大きめサイズのマミー型寝袋で、背が高い方でも余裕を持って使用できるおすすめの製品です。
保温性の高いコットンファイバーと内部の空気を逃さないショルダーウォーマーを採用し、初めての冬キャンプでも暖かく快適に使用できます。
軽量コンパクトに持ち運びができ、洗濯機での丸洗いもできるお手入れの簡単さで、いつでも清潔を保てるのもポイントです。
重さ | 1.8kg |
---|---|
サイズ | 220×80×7.62cm |
素材 | 230Tポリエステル、PGポリエステル、コットンファイバー |
使用温度 | −15℃〜20℃ |
【AIFLYCY】
寝袋 冬用 コンパクト(shuidai1010)
こちらは、冬に限らずオールシーズン使用できる非常にコスパの良い製品で、肌触りが良く布団のような寝心地の封筒型の寝袋です。
キャンプにマッチするデザインがどんなスタイルにも取り入れやすく、裏地は吸水性や通気性に優れているので蒸れにくく朝まで快適に過ごせます。
カラーバリエーションが豊富で好みに合わせて選ぶことができ、家族の人数分数枚揃えてもお財布に響きにくいのも嬉しいポイントです。
重さ | 1.8kg |
---|---|
サイズ | 210×82cm |
素材 | 210Tポリエステル、吸水性PGポリエステル、中空化学繊維 |
使用温度 | −15℃〜28℃ |
【BUNDOK】
マミー型 シュラフ(BDK-61)
無骨なキャンプを始めたい方には、品質が良くコスパも抜群なBUNDOKのマミー型寝袋も非常におすすめです。
良コスパながら保温性に優れており、予算をかけず本格的な冬キャンプをはじめたいなら選んで損はありません。
少々重量と収納サイズは大きくなりますが、使い心地や品質は申し分なく、非常に満足度が高い良品です。
重さ | 2.4kg |
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サイズ | 220×85cm |
素材 | ナイロン40D、ポリエステル、ホローファイバー |
使用温度 | −10℃〜4℃ |
【Bears Rock】
冬用 ワイド シュラフ 封筒型(FX-503W)
隙間風をシャットアウトしてくれる隙間風ガードが付属した製品で、マイナス30℃まで対応する冬キャンプに最適な製品です。
ビッグサイズの封筒型なので、身体の大きな方や寝相の悪い方でも伸び伸びと快適に使用でき、摩耗や裂けにも強く耐久性にも優れています。
重量はありますがフカフカで極上の寝心地を得られる製品なので、キャンプでの睡眠を重視する方に特におすすめです。
重さ | 3.4kg |
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サイズ | 230×90cm |
素材 | 300Tポリエステル、BRウォーム3D中空化学繊維、ポリエステル |
使用温度 | 20℃〜−30℃ |
【モンベル】
シームレスダウンハガー800#3 R/ZIP バルサム(#1121401)
登山や徒歩キャンプなど、バックパックでの移動を想定するなら、キャンプ初心者でも高スペックな登山用寝袋を購入すると安心です。
こちらは温暖な地域の冬キャンプや初冬での使用がおすすめですが、約500gほどと軽量コンパクトに持ち運びができます。
モンベルの寝袋は本格仕様で高価ですが初心者でも取り入れやすく、本気でアウトドアを始めるなら購入して損はないおすすめの製品です。
重さ | 0.53g |
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サイズ | 183cmまで |
素材 | タフタ、ナイロン、ダウン |
使用温度 | −1℃〜4℃ |
【Naturehike】
雪鳥 冬用寝袋 マミー型(NH20YD001)
高品質でコスパの良い製品を展開するNaturehikeの寝袋で、保温性に優れたダックダウンを採用した冬キャンプにピッタリの製品です。
内部に余計な隙間がないマミー型とたっぷりのダウンで非常に暖かく安眠でき、足元を立体的な仕様にすることで窮屈さを感じさせません。
生地には撥水加工を施し、天然ダウンが苦手な結露や湿気を防いでくれるのも大きなポイントです。
重さ | 1.19kg |
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サイズ | 205cm |
素材 | ナイロン、ダウン |
使用温度 | −15℃〜2℃ |
【Naturehike】
ダウン シュラフ 松雪600
こちらは掛け部分には保温性に優れた天然ダウンを、敷き部分には型崩れが起きにくいコットンを中綿に採用した、使い心地抜群の封筒型寝袋です。
生きた鳥からの羽毛採取を行わない国際認証基準を満たしたダウンを使用しており、環境問題にも配慮しているのも大きなポイントとなっています。
上下を分離することができるので1人用の掛け布団や膝掛けとしても使用でき、ナチュラルな色合いもおしゃれななおすすめの製品です。
重さ | 2.4kg |
---|---|
サイズ | 220×85cm |
素材 | ダウン、コットン、20Dナイロン |
使用温度 | −5℃〜−11℃ |
【NANGA】
×3ten オーロラテックス 600DX ベージュ 特注カラー
NANGAは非常に高品質な寝袋を製造する日本のメーカーで、本格的なアウトドアや登山を始めるなら選んで損はありません。
中綿にはヨーロッパ産のホワイトダックダウンを国内で洗浄したものだけを使用し、生地には防水性と透湿性に優れたNANGA独自の素材を採用しています。
非常に高価ですが永久保証がついており、妥協せずはじめから高品質で満足度の高い製品が欲しい方におすすめです。
重さ | 1.15kg |
---|---|
サイズ | 記載なし |
素材 | オーロラテックス、ナイロン、ゴム、ダウン |
使用温度 | −6℃〜−11℃まで |
まとめ
初心者向けの冬用寝袋は意外にもコスパが良く、取り入れやすく快適に使用できるおすすめのアイテムです。
初めての冬キャンプは不安がつきものですが、是非こちらの記事を参考に、ベストな冬用寝袋を選んでみてください。
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