夏のキャンプも楽しいですが、秋冬のキャンプはまた違った面白さがあります。
秋の紅葉や冬景色を眺めながら、焚き火で暖をとるというキャンプに憧れている方も多いでしょう。
しかし、寒い時期のキャンプは寝るときの防寒対策が大変そうで、なかなかチャレンジしにくいですよね。
そこで、電熱寝袋があれば、特別な装備がなくても寒い時期に快適なテント泊ができます。
この記事では、電熱寝袋の特徴について詳しく解説し、おすすめの商品も紹介するので、ぜひ寝袋選びの参考にしてみてください。
電熱寝袋とは
電熱寝袋とは、寝袋の内部に電熱ヒーターが内蔵されている商品のことです。
スイッチを入れるとヒーターが熱くなり、寝袋の中がポカポカ暖かくなります。
厚着したり防寒性の高い寝袋を使ったりするよりも確実に暖かく、カイロよりも長時間持続するため寒い夜も安心です。
スイッチを入れなければ普通の寝袋としても使えるため、一年中活躍してくれます。
電熱寝袋を使うメリット
真冬でも暖かい
電熱寝袋の一番のメリットは、なんといってもポカポカ暖かいことです。
寒い時期のテント泊では、いくらシュラフの対応気温が基準を満たしていても、体温だけではなかなか暖まらず寒いことがよくあります。
特に、冷え性の女性は足先が冷たくて寝付けないこともあるので、ヒーターで暖かいとかなり快適です。
かさばらない
服で防寒しようとしたり、マイナス気温対応の寝袋で対応しようとしたりする方も多いでしょう。
しかし、防寒性を高めるために生地が厚くなり中綿の量が増えるため、荷物がかなりかさばってしまいます。
電熱寝袋であればヒーターがしっかり暖めてくれるため、厚みがなくなりコンパクトになります。
耐寒性の高い寝袋よりも安価
マイナス気温対応の寝袋は、性能がいいものほど高額です。
本格的な登山や冬キャンプ向けの商品は2万円以上するものがほとんどで、5万円以上することもあります。
電熱寝袋であれば、1万円以下の商品でもしっかり真冬の寒さに対応できます。
安いものだと5,000円代でも商品が見つかるため、コスパは抜群です。
電熱寝袋を使うデメリット
電源や充電が必要
当たり前ですが、ヒーターを稼働させるためには電気が必要です。
USB給電式であればポータブル電源の持参や、バッテリー内蔵式のものは事前の充電をしなければなりません。
給電式の場合はポータブル電源が別途必要になるため、余計に費用がかかってしまいます。
また、ポータブル電源も内臓バッテリーも、充電を忘れると使えないため注意が必要です。
急に故障する可能性がある
普通の寝袋と違い、ヒーターが内蔵されている電熱寝袋はヒーターが壊れると使い物になりません。
暖かい時期なら問題ありませんが、ヒーターに頼らなければならない冬キャンプで、使おうと思ったときに故障に気づくと命の危険まであります。
キャンプに持っていく前には必ず、ちゃんと発熱するか確認してから持参しましょう。
低温火傷に注意
電熱寝袋のヒーターは暖かくとても快適ですが、素肌に長時間触れていると低温火傷になる恐れがあります。
ヒーターで暖かいからといって、Tシャツ短パンなどで電熱寝袋に入ると、さほど熱くないように感じても、何時間も触れていると危険です。
必ず薄くても肌着などを着て、ヒーターに直接肌が触れないように注意してください。
電熱寝袋の選び方
電源
電熱寝袋の電源は、大きく分けてUSB給電式かバッテリー内蔵の充電式かのどちらかになります。
給電式の場合は、ポータブル電源が必要になるため費用と荷物が増えますが、ほかにも携帯の充電などいろいろ使えて便利です。
充電式はポータブル電源の用意が必要ないので便利ですが、ポータブル電源から給電するよりも稼働時間が短くなります。
タイプ
電熱寝袋は、大きく分けて「封筒型」と「マミー型」の2種類になります。
「封筒型」は横幅にゆとりがあって、広々と布団のように寝たい方におすすめです。
「マミー型」は、寝返りを打ちやすく、ぴったり体にフィットして寝袋内の熱を逃がしにくくなっています。
稼働時間
電熱寝袋を選ぶ際は、稼働時間の確認がとても重要です。
一晩しっかり快適に眠るためには、7時間以上の稼働時間が必要になります。
寒すぎない春や秋であれば最初の寝入りだけ暖かくなればいいので、稼働時間が短い商品もぴったりです。
内蔵バッテリーの充電式寝袋は、内蔵できるバッテリーのサイズや容量が限られるため、稼働時間が短めの場合があります。
メーカー
電熱寝袋はほとんどが海外のマイナーメーカーのものになります。
有名なアウトドアブランドではあまり取り扱いがありません。
しかし、電熱寝袋は故障トラブルが多いため、きちんと保証のあるメーカーで選ぶのがおすすめです。
また、心配な方は日本製ヒーターやバッテリーを使用した商品を選びましょう。
価格帯
普通の寝袋よりも高そうと思われるかもしれませんが、実は電熱寝袋はリーズナブルな商品が多いです。
価格帯は5,000円から10,000円くらいのものが多く、安いものだと3,000円代の商品もあります。
しかし、あまりに安すぎる商品は保証がなく品質に不安がある商品が多いため、価格だけでなく機能性やメーカーの信頼性を重視してください。
電熱寝袋おすすめ10選
メーカー・商品名 | 段階調節 | サイズ(長さ×幅) | 最高温度 |
---|---|---|---|
DEYA ポカポカ電気シュラフ | 3段階 | 220cm×80cm | 50℃ |
XIAOKUBB 電熱寝袋 | 3段階 | 220cm×75cm | 55℃ |
ALEEJA 電熱寝袋 | 3段階 | 220cm×75cm | 55℃ |
FIRSERMO 発熱できる寝袋 | 3段階 | 225cm×80cm | 60℃ |
MGIZLJJ 電熱 寝袋 冬用 | 3段階 | 220cm×75cm | 40℃ |
NEUTRAL OUTDOOR 封筒型ヒートシュラフ | 3段階 | 210cm×80cm | 55℃ |
ZNALH 新強化版 電熱寝袋 | 3段階 | 220cm×75cm | 55℃ |
Winfull 寝袋 冬用 | 3段階 | 210cm×75cm | 55℃ |
Zerodis 電熱寝袋 | 記載なし | 210cm×75cm | 記載なし |
Gloryart 電熱寝袋 | 3段階 | 190cm×75cm | 50℃ |
【DEYA】
ポカポカ電気シュラフ
「DEYA」はアウトドア用の電気製品をメインで扱う、日本のアウトドアメーカーです。
電熱寝袋はほとんどが海外メーカーの取り扱いである中、貴重な日本製の商品になります。
20,000mAhのモバイルバッテリーを使用した場合、弱モードで11時間、最大出力の強モードでも7時間持続するため一晩使えて安心です。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 220cm×80cm |
最高温度 | 50℃ |
【XIAOKUBB】
電熱寝袋
-20℃まで対応できる、真冬のキャンプでもしっかり暖めてくれる電熱寝袋です。
背・腰・膝裏・足元と、太い血管が通っていて効率的に体を暖められる位置にヒーターが設置されています。
USB給電、type-C給電の2種類で接続可能で、10秒ですぐ温まり、防水機能もすぐれた使い勝手のいい商品です。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 220cm×75cm |
最高温度 | 55℃ |
【ALEEJA】
電熱寝袋
なんと5秒と一瞬で暖かくなる、防水撥水機能もすぐれた電熱寝袋です。
炭素繊維材質とTPU加熱シートを採用していてヒーターの熱が伝わりやすく、保温性が高い設計になっています。
ポータブル電源を収納する専用のポケットが付いていて、火災を防ぐ加熱保護もしっかり装備された安心の機能性です。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 220cm×75cm |
最高温度 | 55℃ |
【FIRSERMO】
発熱できる寝袋
電熱寝袋はヒーターで思ったよりも暖まり、汗をかくことがよくあります。
この商品は、加熱ヒーターを脱着できるため、取り外して丸洗いすることが可能です。
汗をかいたり汚れたりしても、常に清潔に保てるため大変便利な商品です。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 225cm×80cm |
最高温度 | 60℃ |
【MGIZLJJ】
電熱 寝袋 冬用
4か所のヒーターが体の局所を暖めてくれて、冬キャンプだけでなく家でも活躍してくれます。
最高温度が40℃と高すぎないため、低温火傷になる可能性も低いです。
ほどよい温度のため、自宅で使って血行をよくし、体のコリを和らげるという使い方もできます。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 220cm×75cm |
最高温度 | 40℃ |
【NEUTRAL OUTDOOR】
封筒型ヒートシュラフ
スタイリッシュなデザインでおしゃれな電熱寝袋になります。
厚すぎない中綿の量で、収納サイズは幅35cm×直径20cmとコンパクトで持ち運びしやすく、電源を入れずに春夏に使うのも便利です。
低温度で7時間稼働可能で、一番寒い寝入りの時と朝方の冷え込む時はしっかり暖めてくれます。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 210cm×80cm |
最高温度 | 55℃ |
【ZNALH】
新強化版 電熱寝袋
-25℃の過酷な環境でも快適に過ごすことができる、日本製のヒーターで安心の電熱寝袋です。
ヒーターで暖かいのはもちろん、中綿がコットンで寝袋自体の防寒性も高くなっています。
コットン製の中綿は吸湿性にすぐれ、ほどよい弾力で寝心地もよく、夏場にヒーターを付けずに使用するのもおすすめです。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 220cm×75cm |
最高温度 | 55℃ |
【winfull】
寝袋 冬用
丸洗い可能で撥水性や耐久性にすぐれた、長く愛用できる商品です。
寝袋の生地は6層構造になっており、間の1層はダウンを使用した防寒性の高いこだわりの設計になっています。
約1.8kgとヒーターが内蔵していても軽量で、災害時にも活躍してくれます。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 210cm×75cm |
最高温度 | 55℃ |
【Zerodis】
電熱寝袋
電熱ヒーターで暖めるだけでなく、中綿にダウンコットンを使用し、真冬のキャンプでもポカポカの電熱寝袋です。
通気性と吸湿性にもすぐれ、丸洗いもできるため、汗をかいても快適に使用できます。
ジッパーを空けると寝袋に入ったまま歩くことができて、全開にすると掛布団として使うことも可能です。
段階調節 | 記載なし |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 210cm×75cm |
最高温度 | 記載なし |
【gloryart】
電熱寝袋
ピーナッツのような形が個性的でかわいい電熱寝袋です。
電熱寝袋は似たようなデザインが多くおしゃれな商品が少ない中で、デザインにもこだわりたい方にぴったりでしょう。
また、給電式でポータブル電源の用意が必要な商品が多い中で、この寝袋は本体に充電するだけですぐ使用できます。
段階調節 | 3段階 |
---|---|
サイズ(長さ×幅) | 190cm×75cm |
最高温度 | 50℃ |
まとめ
冬用装備は高額で手が出せないという方には、電熱寝袋がおすすめです。
電気製品のため、事故のないよう十分注意しながら使用する必要がありますが、一度使えばもう手放せなくなること間違いありません。
使い勝手のいい電熱寝袋を入手して、ぜひ冬キャンプにチャレンジしてみましょう。
電熱寝袋の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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