キャンプやアウトドアで使用する寝袋には、天然のダウン製と化繊の寝袋があり、どちらを選ぶか迷ってしまう場合もあるでしょう。
昨今の化繊の寝袋は非常に高機能でハイスペックなものや、安価でも保温性が高く、冬キャンプにも対応できる優れた製品が多くあります。
ダウンシュラフに比べてコスパも良いので取り入れやすく、初心者はもちろん、普段はダウン製を愛用している方にもおすすめです。
今回は使い勝手が良い最強の化繊の寝袋を、メリットやデメリットとともにご紹介します。
目次
- 1 化織の寝袋を使うメリット
- 2 化織の寝袋を使うデメリット
- 3 化織の寝袋の選び方
- 4 化織の寝袋おすすめ12選
- 4.1 【OMM】Mountain Core 125 Green
- 4.2 【OMM】Mountain Raid 160(OH011B1000)
- 4.3 【Snugpak】ソフティー エリート4 レフトジップ
- 4.4 【NANGA】アプローチ シンセティックファイバー1200(H1AF13GL)
- 4.5 【mont-bell】ファミリーバッグ #1 サンセットオレンジ (1121188-SSOG)
- 4.6 【ISUKA】ウルトラライト グリーン(105202)
- 4.7 【Coleman】sleeping bag Mummy Style(2000000104)
- 4.8 【PYKES PEAK】シュラフ マミー 型
- 4.9 【Mozambique】シュラフ コンパクト 封筒型
- 4.10 【Naturehike】シュラフ 封筒型
- 4.11 【BUNDOK】封筒型 シュラフ(BDK-59)
- 4.12 【Cozyone】シュラフ 封筒型 軽量
- 5 まとめ
化織の寝袋を使うメリット
お手入れが楽
化繊の寝袋は水濡れに強く、洗濯機で丸洗いできるという大きなメリットがあります。
天然のダウンシュラフを家庭の洗濯機で洗うのは手間とリスクがあり、なかなか難しいものですが、化繊の寝袋なら気軽に洗濯機に放りんで洗うことができます。
いつでも清潔な状態で使用できるので、肌が敏感な方やお子様とのキャンプにもピッタリです。
コスパが良い
化繊の寝袋はダウンシュラフに比べて非常にコスパが良く、予算に限りがある方でも取り入れやすい価格帯です。
安価な製品でも保温性に優れ、冬キャンプで使用できるものも多く、ファミリーキャンプでは人数分揃えても家計に響きにくいでしょう。
これからキャンプ道具を購入する方にもおすすめで、災害用に常備しておくのにもピッタリです。
湿気に強い
化繊の寝袋は湿気に強く、高温多湿な日本の気候でも保温性や弾力性をキープしてくれます。
天然のダウンは湿気に弱く、結露や湿気・水濡れでパフォーマンスが大幅に下がる特徴があり、別途シュラフカバーが必要になります。
ですが、化繊の製品は単体で使用できるものも多く、荷物の軽量化や出費を減らすことができるのも大きな特徴です。
化織の寝袋を使うデメリット
重量があり収納サイズが大きくなる
ダウンシュラフに比べて化繊の寝袋は重量があり、収納サイズが大きくなってしまいます。
春夏用の薄手の寝袋なら非常に軽量コンパクトに持ち運びができますが、秋冬に対応する厚手の製品は重くかさばる傾向にあります。
そのため、車での移動や車中泊用なら問題ありませんが、登山や徒歩キャンプには大きすぎて不向きと言えるでしょう。
ダウンに比べて保温性が落ちる
ドライな状態の天然ダウンに比べ、どんな高機能な寝袋でも化繊の製品は保温性が落ちてしまうのはデメリットです。
天然のダウンは湿気に弱いという性質はありますが、保温性や軽量性は抜群に優れており、登山などの過酷な状況では化繊の寝袋はダウンシュラフに及びません。
OMMなど、山岳レースでも使用できる高機能な製品もありますが、非常に高価になるので通常のキャンプには取り入れにくでしょう。
化織の寝袋の選び方
機能性で選ぶ
化繊の寝袋もダウンシュラフ同様、製品によって様々な機能があります。
登山や山岳レース、ロングトレイルなどのアクティブなアウトドアに対応できる高機能な製品や、安価ですが丸洗いできて気軽に使えるものなど様々です。
ブランドや製品によって価格も大きく変わってくるので、ご自身の用途やキャンプスタイルに合わせたスペックの製品を選ぶことが大切です。
使用温度で選ぶ
寝袋には春夏用や、冬以外の3シーズン対応、マイナスの極寒の中でも眠れる高性能な製品などが展開されています。
キャンプ場だけで使用する場合でも日中と夜間との気温差が激しく、想像以上に冷え込むこともあるため、初心者ほど使用温度には注意が必要です。
本格的なアウトドアメーカーの寝袋には、使用温度のほかに適正温度も明記されているものもあるので、購入の際は参考にしてみてください。
形で選ぶ
寝袋の形にはマミー型と封筒型があり、用途や好みに合わせて選ぶことができます。
マミー型は身体の線に沿った形状で内部の空間が少なく、暖かい空気を逃さす保温効果も抜群で、軽量コンパクトに持ち運ぶことができます。
登山や徒歩キャンプ・ツーリングなど、荷物の軽量化が必要なシーンで重宝し、本格的なアウトドアをする方に最適です。
封筒型は身体をゆったり延ばせるスペースがあり、自宅の布団のような寝心地で連結可能な製品も多く、ファミリーキャンプに重宝します。
また、封筒型は肌触りが良い素材を使用し、寝袋特有のシャカシャカした質感がなく、快適にリラックスできるのも大きなポイントです。
メーカーで選ぶ
化繊の寝袋を展開するメーカーは数多くあり、キャンプスタイルや用途によって選ぶ基準は大きく変わります。
登山や山岳レース・ロングトレイルなど過酷な状況での使用なら、OMMやmont-bell、NANGAなどの本格的なアウトドアメーカーの製品がおすすめです。
キャンプサイトだけでの使用なら、定番のColemanやNaturehike、BUNDOKの製品はコスパも良く、初心者でも取り入れやすいでしょう。
化織の寝袋の価格帯
化繊の寝袋はメーカーによって価格帯は大きく違いますが、登山用のアウトドアメーカーの製品なら1万円〜2万円ほどで購入できます。
キャンプブランドの5千円前後の製品に比べると高価だと感じますが、品質が良く、ダウンシュラフより取り入れやすい価格設定です。
ただ、OMMは化繊ですが最高の素材を使用した、独創的でハイスペックな製品を展開しており、4万円前後と高価な価格帯になっています。
化織の寝袋おすすめ12選
メーカー名 製品名 | 重さ | 使用温度 | 素材 |
---|---|---|---|
OMM Mountain Core 125 Green | 380g | 8℃〜10℃ | ナイロンリップストップ、Primaloft® ACTIVE |
OMM Mountain Raid 160 | 450g | 9℃〜−3℃ | Point Zero®、Primaloft® GOLD |
Snugpak ソフティー エリート4 レフトジップ | 1950g | −10℃〜−15℃ | リップストップナイロン、ポリエステル |
NANGA アプローチ シンセティックファイバー1200 | 1750g | −5℃〜−10℃ | 20dナイロンタフタ、ダクロンファイバーフィル |
mont-bell ファミリーバッグ #1 サンセットオレンジ | 記載なし | −1℃ | タフタ、コットン、ポリエステル |
ISUKA ウルトラライト グリーン | 630g | 10℃ | ポリエステル、ナイロン |
Coleman sleeping bag Mummy Style | 2950g | −18℃ | 合成繊維 |
PYKES PEAK シュラフ マミー 型 | 1800g | 10℃〜−5℃ | ポリエステル、ホローファイバー、210Tポリエステル |
Mozambique シュラフ コンパクト 封筒型 | 2000g | 15℃〜5℃ | ポリエステル、フランネル、ホローファイバー |
Naturehike シュラフ 封筒型 | 1200g | 12℃ | ポリエステル、ホローファイバー、210Tポリエステル |
BUNDOK 封筒型 シュラフ | 1200g | 10℃ | ポリエステル |
Cozyone シュラフ 封筒型 軽量 | 記載なし | −15℃〜25℃ | 210Tポリエステル、ホローファイバー、中空繊維綿、ポリエステルマイクロファイバー |
【OMM】
Mountain Core 125 Green
OMMは山岳レースでの使用を想定した、他社とは一線を画す高機能で軽量な寝袋を展開するブランドです。
こちらはライナーにフリースのようなPrimaloft® ACTIVEを使用しており、保温性や軽量性に優れ、春夏の登山やロングトレイルなどにピッタリ。
ダウンを使用していないので湿気にも強く、高温多湿な日本の気候にもマッチした注目の製品です。
重さ | 380g |
---|---|
使用温度 | 8℃〜10℃ |
素材 | ナイロンリップストップ、Primaloft® ACTIVE |
【OMM】
Mountain Raid 160(OH011B1000)
現在入手可能な化繊綿のなかで最高の暖かさと重量比を誇る素材を採用した、優れたパフォーマンスを発揮する高機能な寝袋です。
化繊綿は濡れても保温性を損なわず、シュラフカバーを使用しなくても結露の激しい季節や梅雨時期にも安心して使用できます。
非常に軽量で持ち運びにも重宝し、登山や徒歩キャンプ・ロングトレイルなど、バックパックでの長時間の移動にもおすすめです。
重さ | 450g |
---|---|
使用温度 | 9℃〜−3℃ |
素材 | Point Zero®、Primaloft® GOLD |
【Snugpak】
ソフティー エリート4 レフトジップ
Snugpakはイギリスのヨークシャー発のブランドで、イギリス国内製造にこだわった高品質なシュラフを展開しています。
こちらのシリーズは耐久性に優れた軍規格のモデルで、靴のまま使用することができる本格仕様の製品です。
軽量で丸洗いできるポリエステルを使用していながら、−15℃まで対応できるので冬キャンプでも安心です。
重さ | 1950g |
---|---|
使用温度 | −10℃〜−15℃ |
素材 | リップストップナイロン、ポリエステル |
【NANGA】
アプローチ シンセティックファイバー1200(H1AF13GL)
国内製造にこだわり、非常にクオリティの高い寝袋を製造するNANGAの製品で、様々な環境でオールシーズン安心して使用することができます。
シングルキルト構造で保温性と軽量性を両立させており、冬キャンプや秋の登山にも使いやすいおすすめの製品です。
高価なNANGAの製品の中でも、化繊の寝袋は価格が抑えられているため購入しやすく、予算を抑えつつ高品質な寝袋が欲しい方に最適です。
重さ | 1750g |
---|---|
使用温度 | −5℃〜−10℃ |
素材 | 20dナイロンタフタ、ダクロンファイバーフィル |
【mont-bell】
ファミリーバッグ #1 サンセットオレンジ (1121188-SSOG)
春〜秋までの3シーズンの使用に適した、モンベルの使いやすいおすすめの製品です。
封筒型で同製品をふたつ連結することができるので、ソロキャンプからファミリーキャンプまで対応し、車中泊でも快適に安眠できます。
モンベルの製品は品質が良く安心感があり、初心者からベテランまで広くおすすめできるのも大きなポイントです。
重さ | 記載なし |
---|---|
使用温度 | −1℃ |
素材 | タフタ、コットン、ポリエステル |
【ISUKA】
ウルトラライト グリーン(105202)
わずか630gと非常に軽量コンパクトなISUKAの寝袋で、ツーリングや徒歩キャンプ、ロングトレイルなどにピッタリの製品です。
こちらは夏などの温かい季節に最適な薄手タイプですが、秋冬の寒い季節にはインナーシュラフとしても重宝します。
日本のブランドということで品質が良く、縫製もしっかりしているので長く大切に使用したい方におすすめです。
重さ | 630g |
---|---|
使用温度 | 10℃ |
素材 | ポリエステル、ナイロン |
【Coleman】
sleeping bag Mummy Style(2000000104)
低価格ながら非常に保温性に優れたコールマンのマミー型の寝袋で、−18℃まで耐えられる冬キャンプにピッタリの製品です。
収納サイズは大きくなりますが、中綿がぎっしり詰まって柔らかくて朝までポカポカの状態を保つので、車での移動がメインの方なら購入して損はありません。
ファミリーキャンプでも取り入れやすい価格帯で、何個か購入してもお財布に響きにくく、初心者の方にもおすすめです。
重さ | 2950g |
---|---|
使用温度 | −18℃ |
素材 | 合成繊維 |
【PYKES PEAK】
シュラフ マミー 型
3シーズン対応のコスパが良いマミー型寝袋で、これからキャンプを始める方にも取り入れやすいおすすめの製品です。
繊維が空洞で空気を効率良く含む素材を採用し、保温性に優れ濡れてもすぐに乾くので、結露が発生する季節にも重宝します。
洗濯機で丸洗いができ、いつでも清潔に使用できるのもポイントで、お子様連れや女性にも最適です。
重さ | 1800g |
---|---|
使用温度 | 10℃〜−5℃ |
素材 | ポリエステル、ホローファイバー、210Tポリエステル |
【Mozambique】
シュラフ コンパクト 封筒型
リーズナブルで品質が良い製品を展開するMozambiqueの寝袋で、ソロキャンプからファミリーキャンプまで、様々なキャンプスタイルに対応します。
裏面に肌触りが良く快適なフランネル生地を採用し、連結してダブルサイズにすることができるのでお子様と一緒でも安心です。
また、ダブルジッパーで温度調節が容易なのもポイントで、3シーズン快適に使用できるおすすめの製品です。
重さ | 2000g |
---|---|
使用温度 | 15℃〜5℃ |
素材 | ポリエステル、フランネル、ホローファイバー |
【Naturehike】
シュラフ 封筒型
中綿に大量のダウン化繊綿を詰めた、柔らかくて保温性抜群のNaturehikeの快適な寝袋です。
裏地にウォッシャブル綿を使用し、優しくふわふわな肌触りで自宅の布団のように安眠することができます。
ナチュラルな色合いでリラックス効果も高く、アウトドアだけでなく掛け布団として普段使いしたくなるおすすめの製品です。
重さ | 1200g |
---|---|
使用温度 | 12℃ |
素材 | ダウン化繊綿、210Tポリエステル、ウォッシャブル綿 |
【BUNDOK】
封筒型 シュラフ(BDK-59)
こちらはわずか2千円で購入できる、コスパ最強のBUNDOKの春夏用の寝袋です。
温暖な低地での使用なら秋まで快適に使用でき、冬はインナーシュラフとしてもピッタリ。
肌触りが良く、シャカシャカしないのでストレスなく朝まで熟睡でき、洗濯機での丸洗いや連結可能で非常に使いやすいおすすめの製品です。
重さ | 1200g |
---|---|
使用温度 | 10℃ |
素材 | ポリエステル |
【Cozyone】
シュラフ 封筒型 軽量
オールシーズン対応するスペックながら、非常にコスパが良くこれからキャンプを始める方にもおすすめの製品です。
広々とした封筒型と快適な肌触りで、普段の布団のような寝心地はキャンプで熟睡できない方にもピッタリ。
洗濯機で丸洗いができ、簡単にお手入れができるのでいつでも衛生的に使用できるのも嬉しいポイントです。
重さ | 記載なし |
---|---|
使用温度 | −15℃〜25℃ |
素材 | 210Tポリエステル、ホローファイバー、中空繊維綿、ポリエステルマイクロファイバー |
まとめ
お手入れが簡単でコスパが良い化繊の寝袋は、キャンプ初心者からベテランまで、広くおすすめできる優れたアイテムです。
シーンや用途に合わせた製品を選べるので、是非こちらの記事を参考に、アウトドアに取り入れてみてください。
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