軽くて保温性の高い寝袋をお探しであれば、ダウンシュラフは外せない存在です。
安い中国ブランドから高価な国内ブランドまで、さまざまなブランドの商品が出ているため、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
安すぎる寝袋はちょっと不安、と思われている方におすすめなのが、ヨーロピアンノームにも対応した「イージスマックス」の寝袋です。
本記事では、確かな品質でありながらも価格を抑えたイージスマックスの寝袋にターゲットを絞ってご紹介していきます。
イージスマックスの寝袋を使うメリット
イージスマックスは、中国南京市のスポーツ用品メーカーが運営するアウトドアブランドです。
もともとは登山愛好家のために作られたブランドでもあるため、寝袋や衣類など、ダウンアイテムを中心とした商品を数多くリリースしています。
なかでも寝袋は高級ダウンを使用していたり、ヨーロピアンノームに対応していたりと、中国ブランドの中でもトップクラスの品質を誇ります。
それでいて価格はかなり抑えられているため、高品質のダウン寝袋を安く購入したい、というキャンパーにはイチオシのブランドです。
イージスマックスの寝袋を使うデメリット
イージスマックスは日本進出していないため、入手するには個人輸入するか、国内の輸入代理店を通して購入するかたちになります。
ところが国内で取り扱っているショップは少なく、イージスマックス製寝袋のすべての商品を取り扱っているわけではありません。
また、国内在庫を切らしていたり、海外取寄せの場合もあったりするので届くのに時間がかかる、というところがデメリットと言えます。
イージスマックスの寝袋の選び方
シリーズから選ぶ
イージスマックス寝袋は、おもに以下のシリーズから選ぶかたちになるので参考にしてください。
Gシリーズ
高品質のホワイトグースダウンをふんだんに使ったイージスマックスのフラッグシップモデルで、800FP(フィルパワー)のスペックを誇ります。
G3>G2>G1と数字が大きくなるにつれてダウンの量が増え適応温度が変わってくるので、キャンプする場所の最低気温によって商品を選びましょう。
Dシリーズ
グースダウンよりグレードの低いダックダウンを使った廉価モデルで、Gシリーズ同様数字が大きいものほどダウンの量が多くなります。
ダック(アヒル)は雑食であるため、草食のグース(ガチョウ)と比べて獣臭が強いと言われているのでニオイに敏感な方はご注意ください。
Mシリーズ
寝袋のフードを無くしたり丈を短くしたりすることにより、軽量でコンパクトに収納することを実現したモデルです。
登山のテント泊などに向いていますが、大柄の男性にはサイズが合わないこともあるので注意が必要です。
撥水ダウンシリーズ
撥水加工されたダウンを使用したモデルで、「AIR」「LETO」「NANO」などがラインナップされています。
テント内の結露や汗をはじいてくれる効果がありますが、通常のダウンに比べると割高感はあります。
適応温度で選ぶ
イージスマックスの寝袋はEU規格のヨーロピアンノーム(EN13537)に対応しています。
それによりコンフォート(快適温度)、リミット(下限温度)、エクストリーム(極限温度)の表記がされています。
ただし、この規格はヨーロッパ人の体格に合わせてテストされているため、日本人にとっては合わないこともあるのでご注意ください。
一般的には、表記された温度の5℃は余裕を持った選び方をするとよいと言われているので参考にしてください。
身長に合ったサイズを選ぶ
イージスマックスの寝袋には、Mサイズ(178cmまで対応)とLサイズ(196cmまで対応)が用意されています。
上半身はゆとりがありますが、足先に向かって細身の作りになっているため、サイズ選びには注意が必要です。
例えば身長176cmの人であれば、レギュラーサイズを選ぶと狭く感じることもあるため、ロングサイズを選ぶのをおすすめします。
イージスマックスの寝袋の価格帯は?
為替の影響により価格は変動しますが、ダックダウンを使用した廉価版のDシリーズの場合、おおよそ1万円代前半から購入することができます。
ホワイトグースを使った売れ筋のGシリーズであれば2〜3万円と、安い中華シュラフに比べると割高に感じるかも知れません。
ですが、同等スペックの国内ブランド品に比べると3分の1ほどの価格で購入できるため、かなりコスパがよいと言えるでしょう。
イージスマックスの寝袋おすすめ9選
製品名 | 適応温度 | サイズ(Mサイズ) | 総重量 |
---|---|---|---|
AEGIS G1 800FP | 3°C〜‐2℃ | 196×78cm | 762g |
AEGIS G2 800FP | ‐2℃〜‐8℃ | 196×78cm | 1,052g |
AEGIS G3 800FP | ‐8℃〜‐15℃ | 196×78cm | 1,350g |
AEGIS D2 650FP | 0°C〜‐5℃ | 196×78cm | 1,006g |
AEGIS EPLUS 700 800FP | 0°C〜‐5℃ | 210×80cm | 1,496g |
AEGIS LETO 700FP | 7°C〜2℃ | 190×75cm | 642g |
AEGIS MINI | 11°C〜6℃ | 180×78cm | 440g |
AEGIS NANO 2 | 5° C〜0℃ | 180×78cm | 664g |
AEGIS M3 800FP | 0° C〜-5℃ | 190×78cm | 880g |
【AEGISMAX】
AEGIS G1 800FP
ホワイトグースダウン380g(Mサイズの場合)を使用したモデルで、適応温度は3℃〜−2℃と3シーズンの使用に適しています。
とてもコンパクトに収納できるため、登山のテント泊用に使うのもおすすめです。
中に毛布を入れたり、インナーシュラフと併用したりすることにより、真冬のキャンプでも十分に対応できる汎用性の高い寝袋です。
適応温度 | 3°C〜‐2℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 196×78cm |
総重量 | 762g |
【AEGISMAX】
AEGIS G2 800FP
マミー型の形状が体にピッタリとフィットし、ボリューム感のあるボックスキルト構造により保温性を高めた寝袋です。
先述のG1よりダウン量が1.7倍も増えているため適応温度が−2℃〜−8℃となっており、冬のキャンプでも快適に使用できます。
専用のスタッフバッグに入れるとかなりコンパクトに収納できるので、車載スペースが気になるキャンパーにもおすすめです。
適応温度 | ‐2℃〜‐8℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 196×78cm |
総重量 | 1,052g |
【AEGISMAX】
AEGIS G3 800FP
ダウン充填量が952gのこの寝袋は、快適温度−8℃の仕様になっているため、真冬の北海道や雪中キャンプでも活躍します。
広げるとフカフカと膨らんでとても暖かいので、あまり寒くない地域であれば冬でもTシャツ一枚で寝ることができそうです。
15Dナイロンの表面生地は肌触りがなめらかで撥水・透湿性にも優れてるため、汗をかいても保温性能が落ちることがありません。
適応温度 | ‐8℃〜‐15℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 196×78cm |
総重量 | 1,350g |
【AEGISMAX】
AEGIS D2 650FP
こちらのDシリーズはダックダウンを使用しているため、ダウンのかさ高はGシリーズに比べると650FPとやや落ちます。
その分お求めやすい価格帯となっており、同じダウン充填量のG2と比較すると1万円ほど安く購入することができます。
適応温度は0℃〜−5℃と申し分ないスペックなので、ロングシーズン使用できるコスパのよいダウン寝袋をお探しの方におすすめです。
適応温度 | 0°C〜‐5℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 196×78cm |
総重量 | 1,006g |
【AEGISMAX】
AEGIS EPLUS 700 800FP
EPLUSシリーズはホワイトグースを使用したフード付き封筒タイプの寝袋で、マミー型の窮屈感が苦手な人に最適です。
フードは面白い形をしており、ドローコードを閉じると暖かく、広げるとふかふかの枕のようになります。
また寝袋上部がアーチ状になったデザインは、温まった空気が上昇して寝袋全体に循環して保温力を高める、という構造になっています。
適応温度 | 0°C〜‐5℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 210×80cm |
総重量 | 1,496g |
【AEGISMAX】
AEGIS LETO 700FP
撥水加工されたホワイトグースダウンを使用し、表面には20Dのリップストップナイロンを使用した寝袋です。
水濡れに強いので、夜露が気になるタープ泊やハンモック泊で使う寝袋を検討している人にもおすすめです。
スタッフバッグまで入れた総重量が642gと軽量なため、ツーリングキャンプのお供に持ち運んでも苦にならないでしょう。
適応温度 | 7°C〜2℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 190×75cm |
総重量 | 642g |
【AEGISMAX】
AEGIS MINI
フードを無くしたイージスマックスの軽量モデルで、総重量は440gという500mlのペットボトルにも満たない軽さです。
さらにコンパクトに収納することもできるため、夏山登山のテント泊やバックパックキャンプに最適です。
快適温度は11℃と春夏向きではありますが、他の寝袋のインナーシュラフとして使用して保温性を高めるのにもひと役買ってくれます。
適応温度 | 11°C〜6℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 180×78cm |
総重量 | 440g |
【AEGISMAX】
AEGIS NANO 2
MINI同様フードレスタイプですが、ダウンの充填量を増やしてボックスキルト構造にすることにより保温性を高めたモデルです。
軽量化のため上半身のみのハーフジップになっていますが、フードがないため寝袋への出入りはしやすくなっています。
適応温度 | 5° C〜0℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 180×78cm |
総重量 | 664g |
【AEGISMAX】
AEGIS M3 800FP
適応温度は0℃〜−5℃とAEGIS D2と同等の保温力ですが、丈を190cmと若干短めにすることにより軽量化を図ったモデルです。
身長170cm以下の小柄な男性にピッタリなサイズ感なので、体にフィットする寝袋を選ぶことでより保温力を高めることが期待できます。
適応温度 | 0° C〜-5℃ |
---|---|
サイズ(Mサイズ) | 190×78cm |
総重量 | 880g |
まとめ
イージスマックスの寝袋は、高品質でありながら国内ブランドよりもずっとお安く購入できるコスパのよさが魅力です。
このブランドを知っていた人も知らなかった人も、これから買い足す寝袋の候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか。
イージスマックスの寝袋の購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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