スケボーデッキを購入する際、デッキ幅が重要なのはすでに周知されているかと思います。
では、デッキの長さはいかがでしょうか。
意外と気にしていないスケーターも多いかと思われますが、幅と同等に重要な要素の一つです。
デッキの長さが短いことによるメリットは多くあります。
アメリカ人と比べ平均身長が低い日本人には特に、短いデッキの方が相性が良いです。
こちらの記事では、短いスケボーデッキ10選をご紹介しつつ、短いことによるメリットデメリットをご説明させていただきます。
短いスケボーデッキを使うメリット
操作性の良さ
短いデッキは乗った際に足元に収まりやすいので、進んでいる際の操作性が上がります。
長いデッキよりも軽い力で操作することができ、機動力が上がるため、細かい操作をするのに向いているのです。
日本のスケートスポットは、海外のような広大なスポットよりもこじんまりとしたスポットの方が多いのが現状。
ですが、操作性が上がることにより、様々なスポットにトライできるようになります。
ポップが軽くなる
オーリーやフリップなどのトリックをする際に、テールをヒットしノーズを上げる動作を行なうでしょう。
そのときに、短いデッキだと軽い力でそれらの動作を行うことが可能に。
スケボーのトラックとトラックの間のことをホイールベースと呼びますが、この長さが短くなればなるほど叩きが軽くなります。
短いデッキはホイールベースが短いことがほとんどですので、軽い力でポップさせたい方にぴったりのデッキです。
重量が軽くなる
デッキの全長が短いということは、長いものに比べ質量が減るので、重量が軽くなります。
些細な違いかもしれませんが、スケートボードではその少しの違いがプレーに影響を与えるのです。
ストリートのトリックを練習したい方のスケボーコンプリートは軽いに越したことはありません。
力の弱い女性は特に軽さが重量になりますので、短いデッキがおすすめです。
短いスケボーデッキを使うデメリット
直進安定性が下がる
デッキが短いほどに機動力が上がりますが、その反面、直進安定性に関しては長いデッキの方が優れています。
デッキが長いほどハイスピード時の横ブレが減り安定しますが、短いデッキはある程度速いスピードが出るとブレやすくなります。
ストリートスケートのような早いスピードはあまり出さないスタイルなら問題はありません。
ですが、ランプやパークスケートで速さを出したい方にとっては、乗りこなすのが難しいでしょう。
テールが短くなる
スケボーの全長を短くするということは、テール、ノーズ、ホイールベース、この三つの長さが短くなるということです。
どの部分を短くとるかで、性能は変わってきます。
ほとんどのパターンは全体的に短くすることが多いのですが、まれにテール部分を短くしてあるデッキも存在します。
テールが短いとポップが早くなるのですが、てこの原理で踏み込む力が必要に。
そのため、短いデッキのメリットであるポップの軽さが失われてしまいます。
長いデッキと比べてポップ力の低下が早い
短いデッキでテールをヒットすると軽い力で上がってくるため、自力で板を持ち上げているといったイメージです。
それに対し、長い板はポップに力がいる分、反発が強い特徴があります。
短い板はテールヒットが軽い分、板が消耗してポップ力が下がると、反発が弱くなるため上りづらくなってきてしまいます。
長い板はある程度板が消耗しても、テールを叩ければ反発があるので、板が上がってきてくれます。
どちらも一長一短があるので、ご自身の気に入ったほうをお選びいただくと良いでしょう。
短いスケボーデッキおすすめ10選
【GIRL】
スケボーデッキ
1993年にアメリカはカリフォルニアにて当時絶大な人気を誇っていたプロスケーター、リック・ハワード。
映画監督のスパイク・ジョーンズと手を組み誕生したデッキブランドがGIRLです。
8インチの王道デッキ幅に31インチの短いデッキになっているので、全スケーターにおすすめできるスペックとなっています。
癖が少ないデッキなので、初めてスケートボードをされる方にもおすすめの一枚です。
【EVISEN】
ADULTS ONLY
日本を代表するデッキブランド「EVISEN/エヴィセン」による、イエローが映えるチームモデルになります。
最もスケートボードデッキに適した材木とされる、カナディアンメイプルを使用しているので、弾きの良さはお墨付き。
日本人が手掛けるデッキですので、日本人向けのスペックです。
余計な力がいらないよう、短めに作られたデッキとなっています。
【Santa Cruz】
Roskopp Misprint Everslick
40年近い歴史を持つデッキブランド「SANTA CRUZ/サンタクルーズ」。
定番グラフィックであるロスコップを書き下ろしたチームモデルです。
こちらのデッキはスリックデッキと呼ばれる表面に特殊な加工を施したデッキ。
そのため、通常のデッキの5倍の強度を持ち、よくスライドするデッキです。
デメリットとして、通常のデッキより重量が重いのですが、そこはデッキの短さでカバーしてあります。
値段はやや高いですが、あまりあるメリットをもったテクノロジーデッキと言えます。
【OMG!】
スケボーロゴデッキ(10046)
100%カナディアンハードロックメイプルを使用した、日本のスケートブランド「OMG!」によるロゴデッキ。
日本人向けに制作されているので、太めのサイズに当たる8.25インチのデッキですら、他社と比べ短めに作られています。
キッズ用には通常のデッキよりさらに軽量化されたGROMLITEを使用しており、力の弱いお子さんには最適な仕様です。
【JART】
404
GOOD ENVIRONMENTAL PRACTICESという環境保護に関するガイドラインを手本に、北米メイプルのみを使用。
品質への強いこだわりを持つ「JART/ジャート」によるチームデッキです。
コンテスト常勝組のスキルフルなメンバーが在籍し、日本人も一名そのメンバーと肩を並べ世界のコンテストで活躍。
テクニカルスケーターが多く在籍するチームだからこそ、操作性の高い短いデッキでリリースがされています。
【ALMOST】
REFLEX WHITE HYB
多くの技巧派が名を連ねるデッキブランド「ALMOST/オルモスト」。
今のスケートボードの原型を作った元祖テクニカルスケーター、ロドニー・ミューレンが在籍しています。
ドゥインドゥルという、デッキの生産品質でトップレベルのカンパニーで制作。
長く続く強い反発力が特徴のデッキになります。
強い反発に対し、短いデッキの軽さが掛け合わさって、鬼に金棒なスペックです。
【CALIFORNIA STREET】
TEAM SIMPLE BLACK
代官山に拠点を置く老舗スケートショップによるオリジナルロゴデッキです。
世界的に有名なデッキブランドの制作を行っている、BBS社によるプレスを採用。
同プレスを使用したデッキより数千円安いので、非常にお得なデッキになっています。
日本人向けのサイジングになっており、短めで緩やかなコンケーブ。
そのため癖がなく、どなたにでも乗りやすいデッキに仕上がっています。
【Silver Fox】
スーパーハードブランクデッキ(SBDKSH7027)
日本の総合スケートボード用品制作会社、Silver Foxによる安価なブランクデッキになります。
通常のデッキの半分程度の価格になっており、デッキの短さと共にコスパを重視したいスケーターにおすすめです。
硬めの材木を使用しているので弾きが強く、ブランクデッキには珍しい青のステインウッドを使用しています。
【POWELL】
SAKURA YOSOZUMI SAMURAI RED
2020東京オリンピックスケートボード女子パークにて金メダルを獲得した四十住さくら選手のシグネチャーデッキ。
女性のシグネチャーデッキのため長さが短く、全長が80cmを切っています。
トランジッションスケートを得意とする四十住さくら選手らしいスペックです。
安定感の高い8インチと操作性の高い短めのデッキがベストマッチしたデッキになっています。
【BAKER】
BRAND LOGO
SUPUREMEクルーとの関係が深いカリフォルニア発のハードコア集団、「BAKER/ベイカー」によるロゴデッキ。
コンケーブが他社と比べ非常に緩い作りなので、緩いコンケーブのデッキが好みの方にはぴったりはまる一枚になるでしょう。
流行りのブランドなので、トレンディーなデッキをお探しの方にもおすすめです。
まとめ
短いデッキは操作性の良さとポップの軽さから、テクニカルなスケーターや力の弱い女性に非常におすすめのスペックです。
私自身10年以上短いデッキを乗り続けており、これから先も乗り続けると確信しています。
よって、自信をもっておすすめできるスケボーデッキです。
短いスケボーデッキの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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