オリンピックの影響などもあり、ここ数年で子供にも人気が高いスポーツの一つとなったスケートボード。
一昔前は、お父さんのデッキを借りてプッシュやオーリーなどの基礎的なトリックを覚えるのが一般的でした。
ですが今では、レングスが短く幅も一回り小さい、子供でも操作がしやすいキッズデッキがリリースされています。
おもちゃ屋や雑貨店などで売られているデッキですと、競技に対応できる強度が無く、弾きも悪い物がほとんどです。
将来スケートボードのコンテストなどの出場を考えている家族は、ぜひ自分のお子さんに合ったスケボーデッキをお使いください。
今回の記事ではメリットデメリットをご紹介しつつ、キッズデッキの選び方を細かく深堀りし、おすすめデッキをご紹介します。
目次
- 1 キッズ用スケボーデッキにこだわるメリット
- 2 キッズ用スケボーデッキにこだわるデメリット
- 3 キッズ用スケボーデッキの選び方
- 4 キッズ用スケボーデッキおすすめ10選
- 4.1 【ELEMENT】SECTIONキッズデッキ
- 4.2 【ELEMENT】TIMBER LATE BLOOMER WOLF
- 4.3 【GIRL】VIBRATIONS OG Sean Malto
- 4.4 【DARKSTAR】TEAM GENERAL YELLOW
- 4.5 【DORCUS】TEAM GRAPHITE LINE
- 4.6 【CHOCOLATE】ORIGINAL CHUNK VINCENT ALVAREZ
- 4.7 【BLIND】TEAM BLIND RINGER
- 4.8 【EVISEN】TEAM TOO MUCH
- 4.9 【POWELL PERALTA】TEAM SKULL AND SWORD BURGUNDY
- 4.10 【CALIFORNIA STREET】TEAM SIMPLE BLACK MINI
- 5 まとめ
キッズ用スケボーデッキにこだわるメリット
トリックが習得しやすくなる
トリックの習得や熟練度を上げるためには、大人も子供もセッティングがキモとなります。
テクニカルなトリックを習得するならデッキ幅を小さくし、全体の重量を軽くして車高は低くしましょう。
パークなどでトランジッションをやるのであれば、幅広いデッキに大き目のウィールを付けて車高を上げる必要があります。
自分のやりたいジャンルに合わせてセッティングを組んであげれば、トリックのやりやすさが向上します。
子供も同様で、大人と比べ力が弱いのにもかかわらず、重いセッティングを組んでしまうと上手にはいきません。
子供には子供に合ったセッティングがあり、そのセットアップを組むことが上達への第一歩になります。
キッズデッキは子供でも蹴りやすいようにホイールベースがかなり短めに設定されています。
そのほかにも、キックが弱めの物が多かったりと、キッズに合わせた設計がされているのです。
プッシュを覚える段階では大人用でも良いですが、トリックの練習に入る際は必ずキッズデッキをお使いください。
バランスがとりやすくなる
自身の体に合ったデッキを使用することで、板の上でのバランスがとりやすくなり、ボードコントロールがしやすくなります。
子供のうちはフリップなどの回しトリックよりも、ランプなどのパークスケートがメインになるのでバランスは非常に重要です。
自分の体に合っていない大きすぎる板を乗ってしまうと、方向転換が難しかったり思う方向に曲がることができません。
子供用デッキは子供の体に合ったサイズ感で作られているので、軽い力でもコントロールできるように設計されています。
軽い力でテールヒットが可能
子供は大人と比べて蹴る力が弱いので、長いデッキの場合は上手いことテールを蹴り上げることができません。
キッズ用デッキは大人用と比べ、横幅以上に縦の長さが短めに設定されています。
板は短ければ短い程にテールを叩く力が少なく済むので、キッズデッキは少しの力でテールを打てるように短くできています。
軽量化されたトラックを装着することによって、さらにテールヒットが軽くなるのでキッズにはおすすめです。
キッズ用スケボーデッキにこだわるデメリット
選べる種類が少ない
キッズデッキは大人用と比べ種類が少ないので、大人用のようにたくさんの中から選ぶといったことができません。
そのため、気に入ったグラフィックをリピートするお子さんが非常に多いです。
同じ板をリピートすることには大きなメリットがあり、常に同じ板で練習するほうが感覚が狂いにくいため上達速度が向上します。
できればいつも同じ板、同じ靴でスケボーをするのが練習の効率を考えると最も適した選び方になります。
そのため、リピートできるお気に入りの一枚が見つかれば、乗り続けることがおすすめです。
テクノロジーデッキが無い
大人用デッキには最新の技術を搭載し、より強度を上げ軽量化を施したものなど、さまざまな種類のテクノロジーデッキが発売されています。
一番使われているのが、デッキトッププライにカーボン素材を組み込むことで強度を上げた、カーボンファイバーデッキです。
特殊なプリント技術を使い、今まではできなかった表現をデッキに印刷するプリント技術や、でこぼこした表面加工などがあります。
大人用デッキには多数あるものの、キッズデッキではほとんどありません。
そういったテクノロジーデッキは大人用デッキが乗れるようになるまで楽しみにしておきましょう。
子供は体重が軽く、板がほとんど折れないので、高強度のカーボン素材は必要ありません。
キッズ用スケボーデッキの選び方
デッキのシェイプ
デッキのシェイプとはスケボーの形のことを指し、キックやコンケーブなども総称してシェイプと呼んでいます。
キッズデッキの形に関してはどれも似たものが多く、ノーズとテールが均等に丸いスタンダードシェイプがほとんどです。
重要なのはキックとコンケーブです。
キックの強弱により、テールヒットをする時に違いが生まれ、コンケーブの強弱で操作感が変わります。
キックが弱いと軽い力でテールヒットできるものの上りは弱めで、キックが強いと叩くのに力がいるものの上りが強くなります。
その中間のキックもあり、子供用デッキはこの中間のキックでの発売が多いです。
子供には強いキックの板は向かないので、中間か弱めのキックのデッキを選ぶことをおすすめします。
コンケーブに関しては好みの問題が大きく、コンケーブが強いとグリップ感が上がり、弱いとグリップ感が落ちます。
この二つはできれば両方乗ってみて、自分の足にフィットするほうを選ぶのがベストです。
トリックに大きく影響はしないので、乗っていて気持ちが良いほうをお選びください。
デッキサイズ
子供のデッキサイズは何インチが最適なのかというと、年齢別に分けるとこのようになります。
5歳未満は7.0インチ以下、7.1~7.25インチは6~8歳、7.3~7.5インチは8歳~10歳です。
あくまで推奨年齢であり、お子さんの身長にもよりますが、こちらをご参考にデッキサイズをお選びください。
デッキは長い分にはデメリットが出てしまいますが、短い分にはやりやすくなります。
そのため、10歳の子が7.25インチを乗るなど、推奨年齢より小さいサイズのデッキを使うのは問題ありません。
大人用と子供用の境目は小学校高学年から、11歳以上からは大人用デッキの最も細いサイズに乗ることをおすすめします。
キッズ用スケボーデッキおすすめ10選
【ELEMENT】
SECTIONキッズデッキ
エレメントによる8歳~10歳向けのキッズデッキで、ロゴグラフィック「SECTION」を使用した定番の一枚です。
上質な北米産ハードメイプルを使用しているので弾きが非常に良く、長期間使用してもヘタりにくい素材を使用しています。
キッズデッキでは大き目のサイズである7.375なので、小学校高学年や体の小さい女性にもおすすめできるキッズデッキです。
【ELEMENT】
TIMBER LATE BLOOMER WOLF
こちらのイラストはロサンゼルス出身のアーティスト「TIMBER!」とのコラボレーションコレクションになります。
日本でも個展を開いたりと精力的に活動し、こちらのエレメントとのコラボシリーズが非常に人気が高く、コレクターもいるほどです。
キッズデッキではこういったアーティスティックなデッキが少ないので、デザインを重視する子におすすめしたい一枚です。
【GIRL】
VIBRATIONS OG Sean Malto
プロスケーターのリック・ハワードと映画監督のスパイク・ジョーンズにより設立されたデッキブランド、ガール。
70年代に流行したサイケデリックを彷彿とさせるデザインで、非常に派手でパンチの利いた一枚です。
周りに上手なスケーターが多い中で、こういった目立つデッキを乗ることで注目度を集めることができます。
デッキサイズは7.25インチとなり、キッズデッキでは丁度真ん中のサイズになるので、6~8歳の子におすすめです。
【DARKSTAR】
TEAM GENERAL YELLOW
キッズから絶大な人気を誇る、スキルフルなメンバーが集うデッキブランド、ダークスター。
硬質なデッキとなっており、非常に弾きが良いので、力の弱い子供のテールヒットでも強い跳ね返りが生まれるデッキです。
キックとコンケーブが標準的な物となっているので癖が無く、どなたでもすぐ足に馴染む乗りやすい一枚となります。
【DORCUS】
TEAM GRAPHITE LINE
関西を拠点に活動し、将来有望の若手スケーターが多く在籍するデッキブランド、ドーカスによるキッズデッキです。
ブルー×ホワイトの爽やかなデッキデザインとなっており、シンプルかつおしゃれにまとめ上げています。
キックとコンケーブは中程度の物を採用し、オーソドックスなレングススペックとなるので、馴染みの良いスタンダードな一枚です。
【CHOCOLATE】
ORIGINAL CHUNK VINCENT ALVAREZ
GIRLの姉妹ブランドとして誕生した、スタイルを重視したライダーが集まるデッキブランド、チョコレート。
アーティストのエヴァン・ヒーコックス書下ろしによる定番デザインで、チャンクロゴを使用しています。
色褪せることなく、昔からの人気グラフィックとなるので、熟練スケーターも好んで乗っているほどです。
ややテールが短めに作られているので、地面までの距離が近いことから素早いテールヒットが可能になっています。
【BLIND】
TEAM BLIND RINGER
堀米選手と肩を並べ世界と戦う白井空良選手が在籍するデッキブランド、ブラインド。
キッズデッキでは最小サイズのデッキとなり、5歳以下のお子さんにおすすめのデッキサイズとなります。
世界トップレベルのデッキ製作技術を持つドゥインドゥル社により制作されているので、品質は折り紙付きです。
【EVISEN】
TEAM TOO MUCH
日本を代表するデッキブランド、エヴィセンによるキッズデッキになります。
こちらの板はBLINDと同じくドゥインドゥル社のOEMによって作られているので、高い品質を持つデッキです。
昭和レトロなグラフィックですが、逆に子供が乗っているとおしゃれに映ると思います。
板が硬くて軽い本当に良いデッキなので、ぜひ一度お試しください。
【POWELL PERALTA】
TEAM SKULL AND SWORD BURGUNDY
スケートボードの歴史の第一歩を作り上げた伝説のチームBONES BRIGADEが所属する、パウエル ペラルタ。
パウエルのデッキグラフィックは名作揃いですが、その中でも不動のトップ人気を誇る最高のグラフィックがこちらです。
子供用デッキでは最大サイズの7.5インチとなり、小学校高学年の子や女性にも扱えるデッキサイズになります。
大人用の7.5インチとは違い、全長が子供向けに短く作られています。
【CALIFORNIA STREET】
TEAM SIMPLE BLACK MINI
代官山にお店を構える老舗スケートショップ、カリフォルニアストリートによるオリジナルデッキです。
ブラックに小さくロゴを配置したミニマルなデザインとなり、シンプルながら洗礼されたおしゃれさを感じます。
デッキは有名工場のBBS社で作られていながらこの価格を実現させているのはこの一枚だけで、非常にコスパの高いデッキです。
まとめ
上達のスピードを速めたい方や、上手くならなくて行き詰っている子は、一度ギアを見直してみてください。
自分の体に合ったデッキを使用することで、できなかった技ができるようになったりとメリットしかありません。
ぜひこの機会に自分にぴったりなキッズ用スケボーデッキをお探しください。
キッズ用スケボーデッキの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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