公共交通機関も利用できる、最も便利な乗り物と言えばスケートボードです。
乗れるようになるには練習が必要ですが、慣れてしまえば、スケボー以上に楽しく気持ちが良い乗り物はないと思っています。
そのスケボーを乗り心地、どこでも走れる走破性に特化させたのがスケボークルーザーです。
スケボクルーザーのセッティングはストリート以上に難しく、初心者の方が一から正解のセットアップを組むのは難しいです。
コンプリートセットならセットアップも完璧に組まれているうえ、届いたらすぐに乗り出せます。
目次
- 1 スケボークルーザーを使うメリット
- 2 スケボークルーザーを使うデメリット
- 3 スケボークルーザーの選び方
- 4 スケボークルーザーおすすめ10選
- 4.1 【SANTA CRUZ】クルーザー シャーク(11116443-124574)
- 4.2 【SANTA CRUZ】クラシックドット ストリートクルーザー(11116648)
- 4.3 【SANTA CRUZ】アモエバクルーザー
- 4.4 【CALIFORNIA STREET】SIMPLE BLACK CRUISER
- 4.5 【Powell Peralta】ミニクルーザーコンプリート(DAGCPPSP21MRP18716B)
- 4.6 【Z-FLEX】Z-CRUISER CR29(Z00SL1)
- 4.7 【GLOBE】クルーザーコンプリート(10525125)
- 4.8 【GLOBE】Aperture Cult of freedom Cruiser
- 4.9 【OMG!】スケートボードコンプリート(e-c-crs871054010127)
- 4.10 【Sector 9】ロングボード ジミー・リハ プロ
- 5 まとめ
スケボークルーザーを使うメリット
あらゆる路面に対応するウィール
クルーザーで使用されるウィールは、ソフトウィールと呼ばれる80a前後のウィールを装着します。
ストリートで使用される100aのウィールと比べると大分柔らかく、路面の振動を受けづらいので路面を選ばず走れます。
ハードウィールでは走れなかった、粗いアスファルトや目の深いタイル路面なども、ソフトウィールでしたらお構いなしです。
プッシュが伸びる
ソフトウィールとハードウィールの大きな違いにもう一つ、スピードが落ちにくいといった特徴があります。
路面から受ける振動が少ないことで回転が持続しやすいのに加え、ウィールに自重があるため、ベアリングの性能を引き上げてくれます。
この差はウィールが大きくなるほど顕著に現れ、少ないプッシュ回数で長い距離走れるので、長距離プッシュしても疲れにくいです。
豊富なデザイン
ストリートで用いる板は、ノーマルシェイプと呼ばれる代わり映えの無いシェイプですが、クルーザーに使う板はなんでもありです。
たとえば、フィッシュテールといったテールが魚のしっぽのような形をした板や、オールドスクールと呼ばれる80年代に流行したシェイプがあります。
これらのデッキに加え、カラフルなウィールやトラックが付いていたりと、ストリートではできないセットアップを組めます。
音が静か
ハードウィールが装着されたスケボーでアスファルト上を走ると、非常に大きな音がして、離れた所からでも聞こえるほどです。
ソフトウィールなら走行中の音が静かで、夜中に住宅街を走っても、家の中からでは全く分からないほどの消音性能を持っています。
ウィールサイズが大きくなればなるほど、柔らかくなればなるほどに静かになります。
スケボークルーザーを使うデメリット
重量が出やすい
ハードウィールと比べるとソフトウィールのほうが重量があるため、コンプリートの総重量が重くなる傾向にあります。
持ち運ぶのは大変になりますが、ある程度重量があったほうが走行中の安定感が増すので、乗り心地に関しては向上します。
ペニーなどのミニクルーザーの重量は2kgを切るので、ペニーからの乗り換えの方は重くなったと実感してしまうでしょう。
セッティングがシビア
クルーザーのセッティングはストリートよりもシビアで難しく、ある程度の知識が無いと難しいかもしれません。
トラックサイズはデッキサイズに合わせるのが基本です。
ですが、クルーザーで使われるオールドデッキは横幅が均一でなく、シェイプが入っています。
このようなデッキを使用する際、カタログ表記のサイズではなく、トラック装着部のサイズを図ってトラックを決める必要があります。
車高が高い
クルーザーで使用されるソフトウィールのサイズは55~60mmぐらいが人気で、それ以上も以下も発売されています。
車高は上がれば上がるほど安定性が悪くなってしまうので、ウィールを大きくすると楽になる反面、安定性に欠けてきます。
さらに大きいウィールにはライザーパッドという車高を上げる専用パーツが必要で、その厚さに合わせた長さのビスも必要です。
コンプリートは細かな設定も完璧に調整されているので心配ありません。
スケボークルーザーの選び方
デッキサイズ
クルーザーに使われるデッキは7インチ~10インチ以上と、どのような板でも使用できます。
デザイン性を重視してオールドスクールシェイプでも良し、安定性をとってストリートで使うノーマルシェイプを使用しても構いません。
細いデッキの場合、コンプリートとしての重量が軽くなり、使うトラックサイズも小さくなるので、機動力が出る反面、安定性が低下します。
太いデッキの場合は重量が重くなりますが、小石などによるスタックが軽減され、高い安定感を得られます。
極端に例えるなら、細いデッキは軽自動車、太いデッキは大型車と言ったイメージです。
ウィールサイズ
クルーザーで最も乗り心地に影響を及ぼすのがウィールです。
私自身4台クルーザーを保有していますが、全てウィールのサイズが違います。
52mm~54mmの小さいソフトウィールはストリートのトリック練習と兼用でき、オーリーなどのトリックができます。
ですが、路面の影響を受けてしまいがちです。
55mm~57mmが一番汎用性が高いウィールサイズとなり、車高が上がりすぎません。
そのため安定性も高く、近所をプッシュするくらいなら間違いなくこのサイズです。
58mm以上のソフトウィールは車高が上がるので、安定感は下がります。
ですが、走破性が高く、2,3キロなどの長距離の移動に向いているサイズになります。
スケボークルーザーおすすめ10選
【SANTA CRUZ】
クルーザー シャーク(11116443-124574)
創立50年を迎える老舗スケートボードカンパニー、SANTA CRUZによるクルーザーコンプリートです。
サンタクルーズのクルーザーは世界中で人気の商品で、さすがは老舗ブランドと言える完璧なセットアップで組まれています。
サーフボードからインスパイアされたシェイプを採用し、短くて太いデッキなので機動性が高いです。
そのうえ安定感もあるので、初心者の方も安心できる設計です。
【SANTA CRUZ】
クラシックドット ストリートクルーザー(11116648)
サンタクルズの定番デザインのクラシックドットを採用した、ブラック×レッドの配色がカッコいいクルーザーコンプリートです。
ウィールには60mmの大型の物が付いており、デッキも大きいので、走破性に優れた長距離の移動に向いています。
ライザーパッドが厚手の物が付いているため、ウィールバイトの心配がありません。
ですが、かなり車高が高いので、中級者以上におすすめのセットアップです。
【SANTA CRUZ】
アモエバクルーザー
横幅8.4インチ、縦の長さ29.4インチのやや太くて短い、チョイノリに使えるセットアップが組まれたクルーザーコンプリートです。
ストリートライクなグラフィックデザインに、ブラック×レッドの足回りが映えます。
ストリートカルチャーが好きな方におすすめのデザインです。
サイズ感が大きすぎず小さすぎず、チョイノリも長距離の移動もできる汎用性に優れた一台になります。
【CALIFORNIA STREET】
SIMPLE BLACK CRUISER
代官山に店舗を構える老舗スケートボードショップのカリフォルニアストリートによる、オリジナルクルーザーコンプです。
自社で作ったデッキとウィールを使用しているのでコストが軽減されています。
その分トラックには、ターン性能で右に出るものはいないINDEPENDENTが使用されています。
全てのパーツに高品質な物が使われているのに、この価格を実現させているのはこのクルーザーだけです。
【Powell Peralta】
ミニクルーザーコンプリート(DAGCPPSP21MRP18716B)
老舗デッキブランドのパウエルによる、定番デザインのリッパーを使用したコンパクトサイズのミニクルーザーです。
横幅が7.5インチと細く、ノーズがない設計なので全長が短くなっており、重量が軽く仕上がっています。
ウィールは59mmと大型の物が付けられているので、長距離の移動も楽です。
また、サイズが小さいので、電車を乗る際にも便利なセットアップです。
【Z-FLEX】
Z-CRUISER CR29(Z00SL1)
1976年に設立された最も歴史の深いデッキブランド、Z-FLEXによるクルーザーコンプリートです。
あの伝説的スケーターJay Adamsのシグネチャーモデルとなり、オールブラックのデザインが男らしさを感じる魅力的な一台です。
デッキには、ウィールバイト軽減のウェルが彫られています。
また、トラックは内側に切り込むように曲がるターン性能に特化した、Z-FLEXトラックが装着されています。
【GLOBE】
クルーザーコンプリート(10525125)
オーストラリア発のブランド、グローブによる南国テイストなデザインのクルーザーです。
デッキデザインと同じグラフィックのテープが使用されており、ウィールカラーも合わせているので統一感のある美しい一台です。
グローブのコンプリートにはTENSORトラックが使用され、クイックなターン性能が魅力のトラックなので、クルーザーとの相性もばっちりです。
【GLOBE】
Aperture Cult of freedom Cruiser
まるでガレージから発掘されたビンテージボードのような空気感をかもしだす、レトロのデザインのクルーザーコンプリートです。
デッキ幅がかなり太く、9.5インチあるので安定感が非常に高いです。
また、60mmの大型なウィールが装着されているので、乗る場所を選ばない戦車のようなセットアップ。
デッキトップ面に栓抜きが内蔵されており、スケーターらしい遊び心もつまった一台です。
【OMG!】
スケートボードコンプリート(e-c-crs871054010127)
無駄なコストを削ることで品質を落とさずに低価格を実現させた、OMG!によるクルーザーコンプリートです。
デッキは無垢のブランクデッキを使用し、ウィールを2種類から選ぶことができます。
快適性をとるのであれば、R2 SHR TRETHANE 60mmがおすすめです。
商品はバラバラで届きますので、組み立てには工具が必要になります。
【Sector 9】
ロングボード ジミー・リハ プロ
カリフォルニア発のロングボードブランド、セクターナインによるクルーザーコンプリートです。
通常のデッキとロングボードの中間の長さの設定になっており、かなり珍しいスペックの一台です。
ホイールベースがかなり長いので、直進安定性はピカイチ。
大型のウィールと相まって、土手など長く真っ直ぐな道が続くところでは最強と言えるでしょう。
重量がかなりあるので、車以外での持ち運びに向きません。
まとめ
ストリートのセットアップよりもさらに選択肢が多いクルーザーは、デザインも機能性も最も個性を出しやすいスケートボードです。
ストリートの板と違い、保管方法さえ間違えなければ一生使える物ですので、ぜひこの機会に相棒となる一台をお選びください。
スケボークルーザーの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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