スケボーの走り心地に深く関係してくるのがベアリングで、その性能によって初速や進む距離が変化していきます。
ベアリングの性能をさらに押し上げるのが、今回ご紹介するベアリングオイルです。
ベアリングオイルは粘度が高い物や低い物、セラミックパウダー配合の物など、実に多くの種類があるアイテムです。
回転性重視か耐久性重視かなど、ベアリングオイルを使用することによって、ベアリングの性能をさらに高めることができます。
そこで今回は、ベアリングオイルについて徹底的に深堀りしていきます。
目次
- 1 スケボーベアリングオイルにこだわるメリット
- 2 スケボーベアリングオイルにこだわるデメリット
- 3 スケボーベアリングオイルの選び方
- 4 スケボーベアリングオイルおすすめ18選
- 4.1 【NINJA】ベアリングオイル ボトルタイプ
- 4.2 【NINJA】ベアリングオイル ペンタイプ(102276)
- 4.3 【NINJA】SUPER BADDEST OIL
- 4.4 【NINJA】VERY VERY FAST OIL(166622)
- 4.5 【NINJA】SUPER BUDDEST TOUGHNESS OIL(166622)
- 4.6 【NINJA】aroma BUDDEST OIL(174361)
- 4.7 【BONES BEARINGS】SPEED CREAM
- 4.8 【ZPI】F-0 BEARING OIL FOR EXTREME
- 4.9 【FESN】W.P.S.I BLACK OIL
- 4.10 【Lingzi】スケートボードベアリング潤滑油
- 4.11 【SECTOR9】ベアリングオイル
- 4.12 【STS】Speed Silicone Bearing Oil(stsparts13)
- 4.13 【WalnutSkate】ベアリングオイル
- 4.14 【UPPLUS】KABRI SKATEBOARD BEARINGS OIL
- 4.15 【GODORA】スケートボード用ベアリング潤滑剤
- 4.16 【Heady Shake】スケートボードベアリングオイル
- 4.17 【Colaxi】スケートボードベアリングオイル
- 4.18 【グリッチオイル】PASSIVE
- 5 まとめ
スケボーベアリングオイルにこだわるメリット
走りがスムースになる
ベアリングオイルは日本語にすると潤滑油と言い、ベアリングの回転をスムースにする効果を持ちます。
スタック無しに滑らかにベアリングが回ることにより、走行中に安定した滑りを与えてくれるのです。
ベアリングオイルがない状態で滑ると、疲労の強いベアリングだと小刻みに弱いブレーキがかかることがあります。
そのような古いベアリングに対しても、滑らかな回転を与えてくれます。
ベアリングが長持ちする
ベアリングは常に高回転し、トリックによってさまざまな方向からの衝撃が加わるので、メンテナンスを怠ると壊れてしまいます。
スケボーで使用されるベアリングに内蔵されている鉄のボールは、金属製のため高回転を続けると熱を持ちます。
ベアリングオイルを注油することによって、摩擦を減らして回転を滑らかにしてくれるので、熱が発生しにくくなるのです。
異音がしなくなる
古びたベアリングを回すと、異音がする物があります。
それは、ベアリング内にゴミや錆が付き、ボールやリテーナーと干渉してしまっているためです。
そのような状態で使用を続けてしまうと、樹脂製のリテーナーに傷が入ってしまい、割れてしまう原因となります。
粘度の高いベアリングオイルを注油することで、異音を軽減できます。
スケボーベアリングオイルにこだわるデメリット
走り出しが悪くなる
意外かもしれませんが、ベアリングオイルを注入したばかりのベアリングは走り出しが重くなってしまいます。
ベアリングが回り始めればスムースな回転を得られますが、走り出しに関してはオイルが入ってないほうが速いことが多いです。
とはいえ、ベアリングにとってオイル切れは良い状態ではありません。
走り出しも良くしたい方は専用のオイルがあるので、そちらがおすすめです。
オイル注油前に清掃が必要
ベアリングを清掃せずにオイルを垂らす方もいるかと思いますが、実はそれはベアリングにあまりよくありません。
ベアリングに付着しているゴミや汚れごとオイルで包んでしまうので、よりゴミが落ちにくくなってしまいます。
ベアリングオイルを使用する際には、必ず清掃を行ってから注油してください。
そうすることで、ベアリングオイルの性能を最大限に発揮することができます。
板が若干しけった音になる
粘度の高いベアリングオイルを注油すると、オーリーなどのトリックをした際、デッキが若干しけった音が鳴るようになります。
実際にデッキに変化はありませんが、気分的にあまり良くありません。
スケボーをする前日に注油しておけばベアリングオイルが馴染むので、デッキを叩いた際に音がこもりにくくなります。
その日にオイルを使っても音がこもりにくいオイルがあるので、後ほどご紹介します。
スケボーベアリングオイルの選び方
粘度の高いベアリングオイル
粘度が高いベアリングオイルは揮発性が低いので、一度の注油で長い期間ベアリング内にオイルを留めておくことができます。
グリースに近い性能を持ち、長持ちする反面、スピードに関しては粘度が低い物と比べると緩やかな回転となります。
ベアリングを長持ちさせたい方や、メンテナンスをあまりしない方には、粘度が高いベアリングオイルがおすすめです。
粘度の低いベアリングオイル
粘度が低いベアリングオイルは回転性が向上し、さらなるスピード感をベアリングに与えます。
その反面、揮発性が高いのでこまめなオイルの注油を必要とし、その度にベアリングを清掃しなくてはいけません。
初速に優れたタイプのオイルも発売されており、デッキを叩いた際に音がこもりにくい物もあります。
2か月に一度程度の注油が必要になってしまいますが、粘度が低い物のほうがオイルベアリングには適した印象です。
ボトルの種類
ベアリングオイルのケースには点眼タイプとペンタイプの2種類があり、それぞれにメリットデメリットがあります。
点眼タイプは価格が安い物が多く、一度に出る量が多いので、1つのベアリングに対して2滴程垂らせば十分です。
ペンタイプは価格は上がりますが、細かな注油が可能となり、ボール一つ一つに対して直接注油できます。
軽く押し込みながら全体的になぞるように注すことで、均等にオイルをいきわたらせることができます。
ベアリングオイルの差しすぎは回転性の低下に繋がるので、少し足りないかなと思うぐらいの量で十分です。
スケボーベアリングオイルおすすめ18選
【NINJA】
ベアリングオイル ボトルタイプ
コスパの良さから日本で最も人気の高い、NINJAによるベアリングオイルです。
安価な価格に加えて、10mlと容量も多いので、こちらの一本で数年は持ってしまいます。
ベアリングオイルのレギュラー商品として長く愛されるモデルなので、コスパを重視してお探しの方はこちらがおすすめです。
なお、こちらは回転性を重視した低粘度タイプになります。
【NINJA】
ベアリングオイル ペンタイプ(102276)
細かな注油が可能なペンタイプで、点眼タイプよりもさらに容量の多い13ml入った大容量のベアリングオイルです。
粘度の高いブルーと粘度の低いレッドの2種類から選ぶことができます。
価格もそれほど高くないので、ぜひ粘度の高さによる違いを使い比べてみてください。
【NINJA】
SUPER BADDEST OIL
NINJAベアリングをさらなる高みへ押し上げたモデル、BADDESTシリーズに使用されているオイルになります。
摩擦抵抗を極限まで抑えることによって、動きをさらに滑らかにさせ、注油してすぐに回転の違いを実感することができます。
値段はスタンダードモデルと比べるとやや高めですが、それ以上の実力を持ったハイレベルのベアリングオイルです。
【NINJA】
VERY VERY FAST OIL(166622)
NINJAのBADDESTシリーズの一つである、回転性を重視したモデルになります。
ベアリングオイルの欠点であった走り出しの悪さを克服し、ベアリングに高回転を与えてくれます。
粘度が非常に低く揮発性が高いため、こまめなオイルの注油が必要です。
とにかく早いベアリングオイルが欲しいという方にはこちらのモデルがおすすめです。
【NINJA】
SUPER BUDDEST TOUGHNESS OIL(166622)
こちらはVERY VERY FAST OILとは逆の発想で作られたオイルとなり、ベアリングの保護を重視したモデルです。
従来のBUDDESTオイルよりも揮発しにくく、長期間オイルをベアリング内にとどめておくことができます。
BUDDESTオイルと比べると回転性能は劣りますが、注油回数が少なくて済むので、コスパにも優れたオイルです。
【NINJA】
aroma BUDDEST OIL(174361)
SUPER BADDESTの性能をそのままに、南国フィジーの香りをプラスしたaroma BUDDEST OIL。
ただ香料が付いただけなので基本性能は変わりませんが、メンテナンス時にフィジーの良い香りがします。
価格はSUPER BADDESTと変わらないので、お好きな方を選んでください。
【BONES BEARINGS】
SPEED CREAM
老舗ベアリングブランドのBONESによるベアリングオイルです。
こちらの商品はアメリカで特に人気が高くなっており、BONES社の実績がオイルの性能を裏付けています。
比較的に粘度が高めのオイルとなるため、動きは若干もっさりしますが、ベアリングにかかる負荷を低減させてくれるオイルです。
【ZPI】
F-0 BEARING OIL FOR EXTREME
ベアリングの注油による音のこもりが0に近い、超低粘度のベアリングオイルです。
ベアリングの回転性能の向上はトップクラスで、NINJAのBADDESTシリーズを凌ぐハイスペックなオイルになります。
オイル内に配合されたナノダイヤクラスターによって、超低粘度ながら耐摩耗性能と揮発性の低さを実現させています。
容量が7mlとコスパでは劣りますが、最もスケートボードに向いたベアリングオイルでしょう。
【FESN】
W.P.S.I BLACK OIL
日本のスケートシーンの重要人物、森田貴宏さんが手がけるプロダクションFESNによる高品質ベアリングオイル。
クルーザーについて博士的な知識を持つ森田貴宏さんが、クルーザーに最適なベアリングオイルを研究開発したのがこちらです。
超低粘度から生まれる初速の速さと優れた極圧性によって、ベアリングを保護する力も備わっています。
高価なオイルですが容量が15ml以上あり、その性能の高さから納得できる商品です。
【Lingzi】
スケートボードベアリング潤滑油
10mlの量に対し価格が非常に安い、コスパ重視のベアリングオイルになります。
スタンダードなベアリングオイルで、性能よりも価格を重視する方におすすめです。
点眼タイプのボトルなので、ベアリングを洗浄後に2滴ほど注油すれば十分です。
【SECTOR9】
ベアリングオイル
カリフォルニア発のロングスケートブランド、SECTOR9製のオリジナルベアリングオイルです。
ロングスケートユーザーの方にはおなじみの商品となっており、スプレータイプで簡単に注油することができます。
携帯に便利なキャップ付きのベアリングオイルなので、バッグに忍ばせておけばいつでも使用できる便利アイテムです。
【STS】
Speed Silicone Bearing Oil(stsparts13)
日本のスケートボードショップ、カットバックによるオリジナルスケボー用シリコーンオイルです。
通常のベアリングオイルのような石油の匂いがなく、無色透明のオイルとなります。
粘度が高いタイプなので、一度の注油でメンテナンスを必要としない、ベアリングに優しいオイルです。
こちらは粘度が高いので、注油の際には1~2滴程度で十分で、オイルを入れすぎると回転の抵抗となってしまうのでご注意ください。
【WalnutSkate】
ベアリングオイル
高回転を生み出す低粘度オイルを低価格、大容量でリリースしているWalnutSkate社によるベアリングオイルです。
キャップには押し込んでから回さないと外れないセーフティーロック機能が付いているので、不意な漏れがありません。
差し口がペンタイプなのに加え、他社のオイルより容量が多いので、コスパ最強のベアリングオイルです。
【UPPLUS】
KABRI SKATEBOARD BEARINGS OIL
UPPLUSの自社制作によるベアリングオイルになります。
内容量10mlで、点眼タイプのベアリングオイルとなり、粘度が中程度のレギュラータイプです。
価格がベアリングオイルで最も安い商品となり、お試しで使ってみたい方や、価格を重視するスケーターにおすすめの商品です。
【GODORA】
スケートボード用ベアリング潤滑剤
スケートボード用に設計された、低粘度のハイグレードベアリングオイルになります。
内容量はなんと30mlで、定期的にメンテナンスしても10年近く使用できるかもしれません。
使用していないベアリングでも、オイルを注油しているほうが良い状態で保管できます。
【Heady Shake】
スケートボードベアリングオイル
アメリカで人気の高いベアリングやウィールなどを製造するHeady Shake社の、スケートボード用スピードベアリングオイルです。
内容量は15mlで、低粘度でスピードを重視したオイルになります。
セラミックベアリングのために専用設計されており、セラミックベアリングの回転を最大限に発揮できるようブレンドされています。
【Colaxi】
スケートボードベアリングオイル
10本入りで破格の値段で販売されているColaxiのスケートボードベアリングオイルです。
ミニボトルに入っているので、一個当たりの容量は少ないですが、1年は軽く使えるでしょう。
10本使い切るのは難しいと思うので、友人らと共同で購入して分けて使用すれば、この商品以上にコスパの良いオイルはありません。
【グリッチオイル】
PASSIVE
アングラーから支持の高い、釣り具用のベアリングオイルになります。
コアなスケーターが見つけ出し、スケボーベアリングと相性が良いということで、マニアックなスケーターの間で話題のオイルです。
低粘度でさらっとしているので、注油したその日に使用しても違和感なく使用することができます。
まとめ
ベアリングオイルには、スピードを重視したモデルや耐久性を向上させるモデルなど、実に多くの種類が発売されています。
まずは違いを実感しやすい、低粘度のスピードを重視したオイルを使用いただき、オイルの性能を体感してみてください。
スケボーベアリングオイルの購入で失敗しないために、各ショッピングサイトのレビューもしっかり確認して自分にピッタリなモノを見つけましょう。
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